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2009年1月26日

グアムでの日々

 チームは現在グアムキャンプの真っ最中。51試合を戦い抜くための体力を養うべく、フィジカルを中心とした厳しいトレーニングを行っているようですが、そんな中で今季からノブリンこと石崎信弘監督が取り入れているのが「一発芸」。練習中にミスしたりミニゲームで負けたりした選手には、罰ゲームとして一発芸をやらせることを就任時のインタビューでもノブリンが触れていましたが、グアムキャンプから早速これを取り入れているようです。練習の時から勝ち負けにこだわらせ、また積極的な自己アピールを促す狙いがあるようですが、その効果のほどはと言えば、「犠牲者」の1人FW横野純貴は、「一発芸で映画・ハリーポッターの場面を演じ、『なぜか知らないが満足感があった』と笑顔を見せた。」(スポォツニッポン)と、何か違う世界を広げているようです。しかしその一方で、あまりはっちゃけるタイプではない選手たちは戦々恐々。「俺たちの砂さん」ことベテラン砂川誠は「(一発芸を)やらないように完璧に練習をする」と警戒心をあらわにしています。そんな言葉を聞いたら、オレだったらなんとかして砂さんに罰ゲームをやってもらおうという気分になるものですがね。雉も鳴かずば打たれまいに。
 そしてまた別の問題として、ノブリンはサッカーに加えて芸でも常に成長を求める方針のため、「同じ芸はダメ」としていること。つまり選手、とりわけ罰ゲームを多く受けそうな選手(中山さんとか中山さんとか、あと中山さん)は日々ネタを考えなければいけないということであり、結果として芸の幅が広がるという二次的要素も期待できますね。一次的要素の「サッカーのプレイ」の幅が広がるかどうかは不明ですけど。

 まぁそんな感じでトレーニングが本格的になっていく中で、徐々に新加入選手の様子も明らかになっています。キャンプ初日に早速足をつってキャシャリンかと思われた紀梨乃も無事に復活しミニゲームなどでゴールも決めているようですが、元コロンビア代表ダニルソンも怪物っぷりを発揮しつつあるようです。25日に行われた練習では持ち前のスピードを遺憾なく発揮。100メートル11秒台のFW上原ですら置いて行かれたそうですから、「しっかり測ったことはないが、100メートルで10秒台は出せる」(日刊スポォツ)というのも大げさな話ではなさそう。見ていたチームメイトからも「すげえ」「(まるで)新幹線だよ」 (北海道新聞)などという感嘆の声が上がったそうです。「新幹線」というのはまたすごいですね。ホントにそうなら止められるのはテリーマンくらいじゃないですか。札幌サポーターにわかりやすく例えれば、「高機動型ビジュ」ってところでしょうか。
 そんなダニルソンについて新聞上では、「江戸の黒豹」をもじって「エゾの黒豹」(スポォツニッポン)と呼ばれていましたが、記事にもあるとおり「浪速の黒豹」と呼ばれたパトリック・エムボマの二番煎じですし、そもそもコロンビアで黒豹っつったらファウスティーノ・アスプリージャのことです。というよりか、身体能力の高い黒人選手を「黒豹」というのはあまりにもそのまますぎますよね。横野なんてノブリンに「横野のまゆ毛が薄くて気になっとった。あれは"まろ"じゃ」(日刊スポォツ)ととても素敵な名前を頂戴してるんですから、ダニルソンにももうちょっとこうひねって、かっこいい「二つ名」があればいいと思います。元祖「黒豹」の元ポルトガル代表エウゼビオも、黒豹の他に「モザンビークの黒い真珠」という名前で呼ばれていましたから、そんな感じのやつがいいですね。「管理局の白い悪魔」とか「エルム街の悪夢」とか「プロコルハルムの青い影」みたいな。やっぱ元祖に対抗して「北海の黒いダイヤ」というのはどうでしょうか。まぁ、石炭ですけどね。

 そんなわけで定着しそうもない二つ名はおいとくとして、何となく見ていたスポニチのWebで「◆離脱 MF藤田が腰痛のため25日の午後練習を休んだ。」という記事がありましたが、その下が荒谷弘樹の紹介記事だったために、「離脱」を「解脱」と読んでしまったのは決して自分だけではないと思います。

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