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2010年4月29日

(´;ω;`)ウッ…

2010年Jリーグディビジョン2第8節
コンサドーレ札幌 1-2 水戸ホーリーホック
得点者:札幌/上里
     水戸/作田作田

2010年Jリーグディビジョン2第9節
ヴァンフォーレ甲府 4-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/上里
     甲府/マラニョンマラニョンマラニョン、秋本(notこまち)

 都合により2試合まとめてお伝えいたします。

 前節試合のなかった札幌は、第8節はホームゲームで水戸ホーリーホックと対戦。同じ茨城県内にホームを構えるJリーグ最強の鹿島アントラーズに比べ、J2の中でも予算規模は下から数えたほうが早いと言われる水戸。毎年他のチームからカモにされ続けてきましたが、昨季はシーズン半ば過ぎまで昇格争いに絡むほどの躍進を見せました。さすがに終盤は息切れしてしまったものの、それでも18チーム中8位とJリーグ参入後初めて順位表の半分から上の順位に食い込んでいます。しかも、チーム史上初めて勝利数が敗戦数を上回り(21勝20敗10分)、7位の東京ヴェルディとの勝点差もわずか1ですから立派なもの。
 しかしながら貧乏チームの宿命か、その躍進の原動力となった高崎寛之と荒田智之の2トップが揃ってJ1に移籍(浦和からの期限付き移籍だった高崎は復帰)。開幕戦こそライバル(ケンミンショー的に)栃木SCに競り勝ったものの、その後は前節福岡に1-0で勝利するまで勝ち星がなく、やはり昨季ほどの勢いはないようです。とはいえ、勝てていないと言っても第2節から第6節までの5試合の失点数はわずか3。今季通算でも4失点しかしておらず、これはリーグで3番目、7試合消化のチームの中では首位柏レイソルの2失点に次いで2番目の少なさです。要するに勝てていないのは7試合で4得点と単純に点が取れていないからであり、やはりJ2屈指の2トップが丸ごと抜けてしまった穴は大きいようです。

 これまでの経緯から言えば、相手が水戸だと勝って当然とまでは言いませんけど、「何となく勝てるだろう」みたいなイメージをどうしても持ってしまいがちなんで、「水戸に負けた」というのはけっこうダメージが多そうな気がしますけど、実際のところ今季の水戸ホーリーホックというチームは簡単にいってしまえば「点は取られないけど点が取れない」チームなのです。
 そして札幌は札幌でそんな水戸より1試合少ない6試合で、得点は1点多いだけの5得点、そして失点は水戸の倍の8失点と、「点は取れないけど点を取られる」というチーム。そんな両チームがぶつかり合って得られた結果はまさにその通りというか、1試合に1点取るのがやっとという水戸に2得点を許すことができるチームも今のところ札幌くらい。そう考えれば極めて順当な結果だったということなんでしょうね。いつまでも弱い水戸じゃないぞ、と。水戸を含めたJ2全体のレベルが上がってるのか、それとも札幌がそのくらいのところまで舞い降りていったのか、その辺はわかりませんけど、いずれにしてもこの試合で浮上のきっかけを掴みたかったのに、逆にみっとみとにされちゃったわけです。
 まぁもともと水戸とはそれほど相性がいいというわけではないんですけど、やっぱりホームゲームでこういう試合はやっちゃいけないですよね。単に「ホームで負けた」ということもそうですけど、とりわけ札幌の数多い弱点のうち最大のセキュリティーホールとも言えるセットプレイの弱さを如実に露呈してしまっては、失う勝点はこの試合での3だけじゃなくなる可能性もあります。この先当たる相手にしても、格上のチームはともかくとしても下位チームだって「ひとまず守ってセットプレイ取ればいける」という戦略を取ってくることが充分に予想されますからね。まぁ下位チームっつっても現状では札幌より下位のチームを探すほうが難しかったりするんですが。

 で、そんな懸念が次のアウェイ・ヴァンフォーレ甲府戦でも現実のものとなってしまいました。Jリーグでも移籍金制度が撤廃されたためか、「J2で活躍して個人的にJ1昇格」というパターンがずいぶん多かった今季ですが、そんな中でもJ1復帰を目指す甲府はマラニョンやダニエル、金信永といったJ1でも充分やれそうな主力選手たちを残すことに成功したばかりか、元J2得点王パウリーニョや、昨季サガン鳥栖に途中加入し15得点を挙げたさまよえるインド人ハーフナー・マイクを獲得するなど派手な補強を敢行。開幕から5節まで1試合休みを挟んで4試合で1勝2敗1分と出だしこそつまずいたものの、第6節以降は3連勝、6位にまで順位を上げています。札幌との勝点差は5。勝ったところで逆転できるわけではありませんが、昇格争いのライバル…などと言うのも既に薄ら寒い状況ではありますけど、昇格候補の勝点は削れるときに削っておくべき。だったんですけど。
 結果は削るどころか大量4失点で削られまくってさようならというレベルの大惨敗。中盤の不用意なプレイからカウンターで失った1点目は仕方がないにしても、またしてもセットプレイで追加点を許し、さらに上里が強烈なミドルシュートを突き刺し、3試合連続となるゴールを挙げて1点を返してからの追い上げムードの中で再びセットプレイであっさりと突き放されてしまう有様。その後も天敵ダニエルの壁を破ることができないまま逆にアディショナルタイムにマラニョンにハットトリックを許しておしまい。戦力自体に確かに差はありますし、苦手の小瀬ということもあって勝つのは難しいかもという覚悟はしてましたけど、それでも1-2くらいが順当かと思ってたんで、正直ここまでひどいゲームになるとは思いませんでした。心情的な部分とは別の冷静な部分では、今年の昇格はひとまずあり得ないと確信するに充分な試合だったと思います。

 関係ないですけど、このマラニョンという名前も本名ではなく、出身地のマラニョン州から取った登録名らしいですね。「カリオカ」や「パウリスタ」など、ブラジル人には出身地がニックネームとなって、それがそのまま登録名になる選手も少なくありませんが、日本では出身地がニックネームになることってほとんどないですよね。「大阪」くらいでしょうか。ええ、それが言いたかっただけなんですけどね。

 まぁよかった探しをするとなれば、そんな状態で3試合連続で無理矢理ゴールをねじ込んだ上里一将の変態シュートは大したもんですね。確かにどんな屈強なセンターバックがいようとも、そのプレイの及ばないところからシュートを放てばよいわけですからね。札幌にとって大きな武器であることは間違いありません。
 とはいえあんなシュート、麻雀で言えば嶺上開花ですからね。いくら上里でも1試合に何本もあんなシュート決められるわけはありません。翻数でいえばタンヤオも平和も嶺上開花も同じ一翻なのと同じように、すんごいシュートもこぼれ球プッシュも1点は同じ。滅多に来ない嶺上開花より平和3回上がったほうが断然いいに決まってます。何度も嶺上開花できれば別ですけど、そんなことできるの咲くらいですからね。俺だって嶺上開花なんて今まで1回くらいしか上がったことありませんよ。まぁ弱いんですけど。

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コメント (1)

匿名:

甲府行ってきましたが
メンタルの弱さなんでしょうかね。

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