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2010年12月15日

プロビンチアの憂鬱

 昨日「主力の流出はなさそう」と書いた途端に新聞に「アルビレックス新潟が札幌MF藤田征也とDF石川直樹の獲得に乗り出す」みたいな記事が出て、余計なこと書かなきゃ良かったと思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。驚きの3日連続更新、サッカー百鬼夜行です。こう見えても設定上ではハタチのイケメンです。

 スポーツは弱肉強食の世界とは良く言われることですが、弱肉強食はすなわち食物連鎖の世界。それはJ2チームはもちろんJ1チームとて例外ではありません。新潟は既にMFマルシオリシャルデスとDF永田充の2人の主力選手が浦和レッズへ移籍することが決定しており、さらに昨日書いたとおり札幌から期限付き移籍中の西大伍が鹿島アントラーズへの完全移籍が濃厚と、主力選手の流出が相次いでいます。加えて、マルシオも永田も契約満了での移籍で、大伍は札幌からの期限付き移籍中。つまり主力クラスの選手を少なくとも3人失いながら、新潟に入ってくるお金はゼロか、あったとしても雀の涙程度でしょう。新潟の予算規模は約25億円と、札幌から見ればうらやましいほどの大きな金額ですが、J1という土俵では決して多いほうではありません。今季もチーム運営費約37億円のFC東京が降格するなど、例年意外なチームが降格することも少なくないように、チームの予算規模の差が戦力の決定的な差ではないのは確かですが、逆にそういうチームが降格するということは、中位クラス以下のチームにはひとつふたつ歯車が狂っただけで降格してしまう危機は常にあるということです。まぁ2008年の札幌のようにそもそも歯車自体なかったというようなチームもありますが、戦力の低下は残留争いに直結しますから、少しでもその低下を食い止めたい、しかし補強資金が潤沢にあるわけではない。だったらJ2から使えそうな選手を獲得すればいい、となるのは当然の成り行き。報道が事実かどうかはわかりませんけど、2008年にJ1を経験しており、かつ給料もそれほど高くない(であろう)札幌の選手が注目されるのは、あり得ない話ではないですよね。
 とはいえ、「じゃあうちもどっか下のほうのチームから使えそうな選手を取ってこよう」とやろうにも、自分より下のチームを探すほうが難しい札幌としてはたまったもんではありませんね。「札幌はそういうチームなんだ」と納得することはできますし、そうやって巣立っていった選手たちが代表や果ては海外などで活躍していく姿を見るのも楽しみのひとつですけど、さりとてそれはそれとしてまず第一に札幌には強くあって欲しいという願いがあるわけです。現実には空から突然美少女が落ちてくるようなことはないわけですから、そんな中でもどのようにチームを強化していくか、というのは当面の課題でしょうか。

 営業面含めたチームの価値をいかに高めるか、そのあたりは選手、クラブ、サポーターそれぞれが「できること」を地道にやっていくしかないのでしょうね。さしあたってオレにできることは、なるべくちゃんと更新します。

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コメント (1)

親ばか:

 セイヤは一回目の交渉の時にお約束で保留しましたが、マスコミでは「札幌をJ1にあげる」というような「契約決定!」ととれる発言をしています。
 
 この時に新潟からのオファーの話があったのか、無かったのか気になるところです。

 それにしても、新潟さんは西大伍で味をしめたのか札幌の選手を狙ってきますね。
 
 雪国でなかなか関東より西側のチームからは寒くていやがられるでしょうが、札幌からだと雪に抵抗がないからかもしれません。
 
 ヒロ君移籍の噂もあり、金額面となによりJ1という魅力では勝てませんが、なんとか嫁さんが北海道パワー残って欲しいです。石川選手は「札幌にいると結婚できるぞ」パワーでしょうか。誰かいい人紹介してくれないかなぁ。


 

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