本年最後のHFC営業日、一気に移籍加入が発表されました。まるで宵越しの銭は持たない、じゃなかった仕事は新年に持ち越さないといわんばかりのリリースっぷり。HFCの中の人もさぞかしすっきりしたことでしょう。というわけで順番にざざっと触れていきます。
まずはサガン鳥栖所属のDF日高拓磨選手。なんだか北海道に縁がありそうな苗字ですが、広島県出身。1983年4月8日生まれの27歳で、清水エスパルスユースから明治大学を経て2006年にサガン鳥栖に加入し、2年目からレギュラーサイドバックとして活躍してきました。1983年生まれで清水ユースというと、高木純平の1年後輩、2001年のアディダスカップU-18では、当時札幌ユースだった鈴木智樹や、後に鳥栖でチームメイトとなる「あんにゃろ」こと新居辰基、現在育成部コーチの相川雄介と対戦してるんですね。その時の試合に出てたかどうかはわかりませんが。もっとも、プロになるような選手は学生時代たいていどっかしらの大会でみんな対戦したことがあると思いますけどね。
とにかく札幌にとっては待望の本職サイドバックで、左でも右でもいけるようです。過去の鳥栖戦で何度も対戦してきた中で、かなりいやな選手だと思っていましたので、地味ながらもけっこういい補強なんじゃないでしょうかね。
次に、噂通り東国大のGK李昊乗(イ・ホスン)選手。韓国出身、1989年12月21日生まれ…ということは21歳になったばかりですか。大学卒業を待たずに日本に来たということですね。朴智星(明知大→京都パープルサンガ)のように休学したんでしょうか。実際に見たことがないのでなんとも言えませんが、188cmで74kgというのは、スポーツ選手としてはけっこうスリムなほうですかね。エヴァンゲリオン体型で知られる高原(185cm77kg)より背が高くて体重が軽いんですから、さらなるエヴァンゲリオンがやってきたのかも知れません。
アジア枠が出来た影響からか、Jリーグに来る韓国人選手も増えましたし、最近は徳島ヴォルティスのオ・スンフンやセレッソ大阪のキム・ジンヒョンなど韓国人のGKも来ていますから、札幌にも韓国人GKが来ること自体は不思議じゃありませんが、ユニバーシアード代表そして2012年に行われるロンドン五輪の代表候補にも入っている韓国期待の星(たぶん)がなぜよりにもよって札幌に来ることになったかは不思議です。これまでの実績から言えば、ギラヴァンツ北九州に移籍した優也の穴を埋めるどころかその上に藻岩山を盛るくらいの補強のような気がしますが、先日韓国代表にも選出された東国大の先輩キム・ジンヒョンのようにホスン選手も頑張ってもらいたいところ。
そして期待のブラジル人助っ人選手2人、噂通りブルーノ・ネベス選手とチアゴ選手の加入が発表…って、あれ? チアゴ? アマラウ・ロサはどこいったの? そんな話は最初からなかったの? もう補佐って呼ぶことに決めてたのにくっそ騙された!
…まぁいい、そんでチアゴって誰よ、などと調べる必要もなく京都にいたあのチアゴですね。じゃあ先にブルーノ・ネベス選手から。といっても前に書いた以上の目新しい情報は何もないのですがね。とりあえず、札幌でブルーノといえばブルーノ・クアドロスのほうなので、こっちのブルーノはネベスと呼ぶかフェラスと呼ぶか、あるいはマユゲで行くか。でもマユゲというのはストレートすぎですね。マユちゃんでいいか。
で、チアゴのほう。本名はチアゴ・プラド・ノゲイラ。ブラジルのマットグロッソ州ロンドノポリス出身、1984年5月3日生まれの26歳。187cm88kgという堂々たる体躯の持ち主で、どっちかというとサッカー選手というよりはブラジリアン柔術とか格闘技系の容貌です。グレミオの下部組織から2004年にプロのキャリアをスタート、ということはマユちゃんとチームメイトだったんですね。5年の時を超えて日本で再会するブラジル人。グレミオでは2005年までプレイし、2006年にサンタカタリナ州にあるフィゲイレンセ(ブラジル全国1部)に移籍、以後2007年に京都でプレイした後2008年にフィゲイレンセに戻り、そこで2部に降格。2009年はゴイアス州のヴィラ・ノヴァ(全国2部)と、またまた出てきたポルトアレグレ(マユちゃんとはかぶってない)でプレイ、今季は中国スーパーリーグの成都謝菲聯でプレイしていましたが、成都は八百長問題で2部降格となっていました。
チアゴが京都でプレイしていた2007年は札幌が優勝、京都が3位で共にJ1昇格を果たしましたけど、開幕戦ではなすすべなく京都に負けてるんですよね。そん時にゴール前に立ちはだかってた巨神兵がこのチアゴ。京都では怪我もあって29試合の出場に留まり、また当時は割と荒削りだったような記憶がありますが、あれから3年経ってどう変わっているでしょうか。まぁ1年でも日本にいれば日本語もそれなりにわかるでしょうし、日本のサッカーへの適応も問題ないでしょう。日本は初めてのマユちゃんにとっても、見知った元チームメイトがいるならいろいろとなじみも早いでしょうし、未知数の選手を連れてくるよりはいろいろな意味で確実度の高い補強と言えるのではないでしょうか。それにしても、マユだのチャコだの桐乃(はまだどうなってるのか不明ですが)だの、なんだかかわいいのが揃いましたね。実際は屈強なあんちゃんたちですがね。
そして最後に、清水エスパルスからの期限付き移籍だったMF高木純平の完全移籍での加入が発表されています。これはちょっと驚きました。確かに高木自身は早い段階で札幌残留の意志を表明していましたけど、同じように「残る方向で固まっています」と言ったらすぐその固まりも溶けちゃったなんてパターンもありますし、清水の「今季契約満了リスト」に高木は入っていませんでしたから、少なくとも清水からも契約更新の意志はあったはずで、なおかついつも哀しそうだった平岡もそうだったように、清水は生え抜きの選手は移籍させるにしてもレンタルが基本で、あまり完全で出すことは多くないこともあり、とりあえずレンタル延長が落としどころと思っていたものですからね。ノブリン好みのハードワークといろんなポジションをこなせるユーティリティさは、人数の少ない札幌にあって貴重な戦力だけに、来季も札幌ということが決まってよかったです。
あとは上里とか桐乃とかまだ決まっていない選手は除くとして、今のところは昨日時点での契約更新・新規加入選手が18人に本日発表があった4人を加えて22人。GKが4人いるのでこのままじゃ全員ケガがなくても紅白戦が出来ませんし、DFについては今日になってようやく「やったー! これで4バックが出来るぞー!」という喜び方しかできないくらいなので、年明けにあと1人2人の補強はあるかもしれませんね。あとは前のほうのメンツはほとんど変わっていないので、あまり振るわなかった攻撃陣をどうテコ入れしていくかといったところでしょうか。
で、来季のキャンプはまた熊本なんですか? もうチケット取ってるんですけど。
コメント (2)
なんとか戦えそうな陣容にはなったでしょうか。
ニコ動闇鍋系三国志を見ながら、コンサを想う。
最初1~8までいなくなると聞いた時は、劉虞とか孔融で天下統一目指すようなもので、暗澹たる気になったものです。
CBには脳筋がほしいとか、SBには赤兎(関羽、呂布乗っていなくても可)ほしいとか、HFC初期設定はなんとか整えてほしい。意味の無い妄想してました。
古田、三上はブレークしてほしいけど、キャラブレークはしないようにね。
投稿者: 魚鬼 | 2010年12月30日 10:01
日時: 2010年12月30日 10:01
いつも楽しく読ませていただいています。
高木が入ってから、ゴールの匂いがしてきましたし、有機的に連携して相手DF陣を崩すことができるようになりましたね。彼のユーティリティーさが便利なのですが、彼の本職のポジションはどこなのでしょう? トップ下なんですか?
高木が加入して攻撃のバリエーションが増えたような気がしますが、今のFW陣で大丈夫でしょうか? どんぐりの背比べ的なFWが多すぎかな? キリノまたは彼に代わる外人FWといっても安くはないでしょう。三上さんはもう中南米に目が動いているのかな?
もう23人ですよ。後2人となれば、DF一人とFW外人1人の25人体制になります。資金が許すのならそれにこしたことはないのですが・・・。ユースの2種登録をつかってしのぐのかな? そこそこの実力の外人ならお金も高いだろうしね。
投稿者: お玉 | 2010年12月30日 12:49
日時: 2010年12月30日 12:49