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2011年2月20日

熊本キャンプレポート

 今年もやってまいりました熊本キャンプ。2006年から数えて6年連続6回目の来襲となれば、オレの庭…とまではいかずとも、だいたいそれなりの勝手くらいは分かってくる頃合い。実際熊本市街からKKウィングまでの行き方とか、馬刺し屋さんや熊本ラーメンのうまい店や、あとアニメイトへの行き方とかはだいたい分かるんですけど、それでも一筋縄では行かないのがコンサドーレ札幌のキャンプ。今年は「七城運動公園」という初めての場所へ行かなければならなくなりました。
 前回のエントリでも書いたとおり、熊本市から北へ2つほど隣にある菊池市にある七城運動公園への公共交通機関は、1日2~3本のバスがあるのみで、始発のバスを使っても9:30から開始される練習には間に合わないため、現地同行のゴール裏メイトが借りたレンタカーに同乗させてもらうことになっていました。現地までのルート自体は割と単純なようですが、極度の方向音痴の我々には何の安心材料にもなりません。ひとまずカーナビ様の言うことをちゃんと聞いていれば概ね大丈夫だろうし、もしそれでも迷ったときにもまずは平常心が肝要です。どんな罠があっても動揺するものか、と心に決めて待ち合わせ場所に向かうべくホテルを出て、その場所への最後の横断歩道を渡っていたときでした。

 ポトっと。頭に。何かが。落ちてきました。

 最初は雨かな、と思いましたが、この日の熊本地方は雲に覆われてどんよりした天気ではあったものの、出掛けに見た天気予報だと降水確率20%。ほぼ降らないといっていい数字です。そして、たとえ雨だったとしても、その感触はポツリといった感じのはず。イヤな予感がしつつ思わず「それ」に触れてしまった手の平を見て、それは確信となりました。
 しかしこういう場合はたいてい、電線などにとまっていた「やつら」によるものがほとんどなのに、空を見上げてもそれらしき姿はありません。というか、そもそも横断歩道の真ん中なのですから、とまれるような電線や木の枝、街灯などがあるはずもありません。え、じゃあオレはひょっとして頭上を飛んでいたやつから天文学的確率で精密爆撃を受けたってことなの? どんな罠でも動揺しないつもりでしたが、行動開始からわずか数分でギャグマンガみたいなトラップに引っかかったとなれば、動揺するなというほうが無理というもの。オレがスペランカーだったら間違いなく死んでいます。
 一応迷ったときのために割と時間的な余裕は持っていたものの、さすがに一旦ホテルに引き返してシャワーを浴びる時間まではありません。頭に鳥爆弾を乗せたまま待ち合わせ場所へ行き、とりあえず事情を説明して途中コンビニに寄ってもらい、ウェットティッシュにてざざっと髪の毛を拭いた程度の応急処置をして七城へ。幸い迷わず現地に到着できました。頭に鳥爆弾を乗せたまま。

 さて、見渡す限りの田園地帯の中に作られている七城運動公園に降り立つと、風向きによって周囲の農地から漂ってくる肥料のにおいがダイレクトに襲ってきます。頭に鳥爆弾を乗せているオレにはむしろ好都合ですが、練習してるほうはたまったもんでもないでしょう。フィジカルトレーニングでは特に。
 この午前練習ではボールを使ってのダッシュを中心としたフィジカルトレーニングがメインでしたが、はたから見てもかなりツラそうです。あまりのツラさに古辺コーチに対してゴン中山、砂さん、河合らの30代以上のおっさん組が謀反を起こすほど。結局ラスト1セットをやるかどうかを賭けた魂のジャンケン勝負はおっさん組が勝利し、メニュー終了を勝ちとっていました。その後はダッシュをおりまぜた5対5などを行い1時間半ほどで午前練習は終了。

 午後の練習は15:30からKKウィングと同じ敷地にあるラグビー場にて行われる予定なので、まだかなり時間はあります。まぁ食事できるところをで探しがてらだらだらと移動していけばいいかという話になりましたが、それはともかく当面の問題は頭の鳥爆弾をどうしようかということ。爆弾乗せたまま1日過ごしたくはないし、かといってKKウィングは熊本市街から見れば菊池市寄りなため、いくら時間があるとはいえホテルまで戻るというのも面倒。幸い、このあたりは温泉が出るようなので、わがままを言って近くの温泉浴場に寄ってもらい、無事鳥爆弾の解除に成功しました。

 午後練習は戦術的なトレーニングがメイン。午前中のトレーニングでは姿の見えなかった三上陽輔もいましたが、ランニングのみで同じく別メニュー組の宮沢と共にそうそうと引き揚げ。日高とアンドレジーニョも午前中は七城におらず、午後も集合時はいたように見えましたが練習には参加しませんでした。骨折の日高は当たり前としても、アンドレジーニョも結構重症なのかもしれません。
 で、その戦術練習やこれまでのテストマッチのメンバーから判断するに、ノブリンは現時点でのレギュラーメンバーをある程度固めてはいるようです。ただし、この日の戦術練習を見る限りでは連携自体はあまり熟成しているとは言いがたく、まだまだといった感じですね。そのなかでも割と目立っていた選手は何人かいましたが。一番目立っていたのは河合竜二でしょうかね。声も良く出ていますし、コンディションも悪くなさそうです。ブルーノは動きの量はあまりなかったのですが、さすがにボールさばきは眼を見張るものがあります。キープ力もありそう。あと間近で見たらやっぱりすごいマユゲです。チアゴはまだまだコンディションが上がってないようで、ロングフィードはうまいみたいですが、動きはかなり重め。期待の巨神兵だったはずがフィジカルトレーニングでもオーバー40のゴン中山と同じくらいのペースでいっぱいいっぱいだったのを見て、「腐ってやがる、早すぎたんだ」というフレーズが頭に浮かんだほど。現時点ではサブ組にいるのも致し方無いですね。これまでのテストマッチを含めても守備にはまだ問題があるようなので、早いところコンディションを上げて欲しいものです。

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