すみません、ヴェルディ戦はまだ見てません。大分戦は今書いていますが、その前に諸々と。
少し前にメディアに「ユースから5人が昇格内定」という記事が出ていましたが、昨日クラブから荒野拓馬、小山内貴哉、榊翔太、奈良竜樹、前貴之の5選手の来季からのトップチーム昇格が正式に発表されました。既に天皇杯、リーグ戦合わせて5試合にスタメンで出場してまったくもって普通にやれちゃってる奈良さんをはじめとして、全ての選手が既にトップでの出場経験がありますし、ユースネタについてはビョーキ…いや詳しい方がほかにたくさんいらっしゃるので、彼らの詳しい情報についてはそちらをご覧いただくことにしまして、5人昇格というのはもちろん現時点では史上最多。いずれもU-18日本代表に選ばれている逸材揃いで、彼らが現在主力として活躍しているユースチームも群雄割拠のU-18プレミアリーグイーストで堂々の首位を走っており、実力は折り紙付きです。
道内はともかく全国では「出ると負け」だった結成当初から、新居辰基や鈴木智樹らを擁しアディダスカップで準優勝を果たしてから10年が経ち、札幌ユースもコンスタントにトップチームで活躍できる選手を送り出し続けることができるようになりました。まぁその後育ったと思ったら巣立っていくのがいいのか悪いのかはわかりませんけど。
あとはえらそうなことを言うようですが、トップチームの昇格はゴールではなくスタートです…というのはどっちかというと彼ら選手たちじゃなくてクラブに向けての話で、おそらく多くの方が同じことを思ってるでしょうけど、プロになってからの練習環境についてを真剣に考える時期に来てるんじゃないかと思うのです。サテライトリーグに参加していない札幌だと、トップの試合に出られなければ大学生や地域リーグのチームとの練習試合くらいしか実戦経験の場がなくなっちゃうのは、やっぱ問題ですよね。かといって昔やっていたようなサブチームの遠征なんかがあるわけでもないですし…。現状札幌に用意できるのは「エア相手チーム」くらい(J1でも充分通用するという設定)ってんじゃ、伸びるものも伸びないですよね。いろいろと。
コスト面の問題は当然あるでしょうし、サテライトリーグに札幌が入るとけっこうイヤな顔をされるのかもしれないですけど、ユース時代のほうが真剣勝負が一杯できた、というのもあんま笑えない状態だと思いますのでね。彼ら5人はもちろん、今いるユース出身の選手たちだって素材的にはいいものを持っているのですから、それをどう生かして変態に育てるかはクラブの仕事ですぞ。