2011年Jリーグディビジョン2第36節
ザスパ草津 2-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/内村
草津/中村、輪混
J2も残り3試合となりました。ザスパ草津とのアウェイ戦に臨むコンサドーレ札幌は、前節終了時点では得失点差での4位でしたが、前日の試合で3位徳島ヴォルティスが湘南ベルマーレに2-1で勝利しているため、試合開始前の時点ではその勝点差は3。このまま食らいついていくためには勝つのはもちろん、できれば2点差以上の勝利が求められます。そう。求められてたんですけどね。ああ求めたともさ。
結果はここのところ好調な内村のゴールで先制したものの、全般的に押されっぱなしな展開で、何とかしのぎ続けながらも最後の最後で力尽き、アディショナルタイムに2失点を喫して逆転負け。今期は「先制すれば全勝」「ロスタイムの失点なし」とまるでコンサドーレとは思えない戦いぶりを見せてきましたが、ここに来て2つとも破られてしまいました。
これが昇格争いのプレッシャーなんでしょうかね。まぁこの時期にこの順位にいれば、選手の誰もが多かれ少なかれプレッシャーを感じると思いますし、それはノブリンとて同じでしょう。これまでいろんなチームで昇格争いを経験してきたとは言っても、監督にとっては(もちろん選手にとっても)今が全てですし、その今は過去と同じになる保証なんてどこにもないわけですからね。告白した経験がいっぱいあるからといって、それが愛しのマドンナを落とすのに何の役に立つのかと言われれば、何の役にも立たないのと一緒です。せいぜい玉砕した後に「こういうのには慣れてるさ…」と目から汗を出しながら自分を慰めるくらいでしょう。そういう経験は豊富ですよ。悪うござんしたね。
それはさておき、これで徳島との勝点差は3に広がりました。残り2試合で勝点差3、既に自力逆転の目もないとなれば、客観的にみれば非常に厳しい状況です。とはいえこういう状況で過去同じように「非常に厳しい状況」だったチームが逆転で昇格を果たした例は少なからずあるわけですし、プレッシャーのかかり方なんてどっちかと言えば上の2チームのほうが大きいはず。これまでも何度か書いている通り、シーズンの最後まで昇格争いに加わって盛り上げてくれたのですから、個人的には最終的にもし昇格を逃したとしても文句をつけるつもりはありません。もっとも、この草津戦だけを見れば、「1-0のままで終わるわけにはいかない」という焦りが結果として裏目に出たのだとすれば、昇格争いのプレッシャーを含めて酌量の余地はあるにせよ、それでも「不用意なファウルをきっかけに失点し、アディショナルタイムで逆転負け」というのは、一生ネタにし続けることを決めた「伝説のロスタイム3失点」にかなり近いみったくない負け方でありますので、これについては擁護をするつもりはまったくもってありませんけど。
とはいえ、「最終節の結果で全てが決まる」というシチュエーションなんて滅多に体験できるもんじゃありませんし、それは是非体験したいですから、そのためには次の湘南ベルマーレ戦には勝たないといけません。逆に言えば次勝てば入れ替え戦並みの経験ができるんですから、まだまだシーズンは終わってませんよね。