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2011年12月21日

その先に向けて

 17日に二種世代のチャンピオンを決める高円宮杯U-18プレミアリーグチャンピオンシップが埼玉スタジアム2002で行われました。EASTチャンピオンのコンサドーレ札幌U-18はWESTチャンピオンのサンフレッチェ広島F.C.ユースと対戦しましたが、札幌は前半から広島に押し込まれる展開が続き、後半にPKを含む3失点を献上。終了間際に中原彰吾くんのゴールで1点を返すものの及ばず、準優勝に終わりました。広島は今年から始まったプレミアリーグの初代チャンピオンとなりましたが、位置づけとしては同じ大会となる旧プリンスリーグに続いて連続優勝。改めてこの世代での強さをアピールしました。
 …というか強すぎですね広島。詳しい試合レポートはビョー…いやユースに詳しい方に任せるとして、率直な感想として強すぎです広島。トップに張ってた34番の子なんてまだ1年生らしいじゃないですか。ほかにも1年生ごろごろいるし。札幌はMF神田夢実くんを発熱で欠いていたものの、来季からのトップチーム昇格が決まっている5人を含むほぼベストメンバーでした。もちろん多少なりとも硬さもあったでしょうし、個の力は決して見劣りするものではなかった(ユニフォームを捕まれても相手を引きずりながら何食わぬ顔でクリアする奈良さんとか、何食わぬ顔でボールをかっさらって味方に繋げる深井くんとか)のですけど、チームとしての完成度はやっぱ広島のほうが上だったと思います。PKの判定はメインスタンドから見てる限りはかなり微妙な感じでしたけど、あれがなかったとしても勝てたかどうかといったところ。
 ただし、札幌がEAST初代チャンピオンとしてあの場に立ったことは紛れもない事実です。この日対戦した広島をはじめとして多くのユースチームが全国各地から選手を集めて強化をしていますが、札幌は所属選手全てが道内出身という100%道産チーム。かつては全国の厚い壁に跳ね返されていましたが、そんなチームが全道規模のスカウティングやインフラの整備など関係者の地道な努力によってここまで来れたことは誇りに思っていいと思いますし、北海道の可能性はまだまだ広がっていくと思います。

 さて。

 Jリーグの理事会で承認され、無事正式にJ1昇格を決定したトップチームは既に来季に向けて動き出していますが、まずは監督人事が決定しました。既にメディアで報道されていたとおり、ノブリンこと石崎信弘監督との契約更新がクラブから正式に発表されています。2009年に就任したノブリンはクラブ史上最長となる4年目に突入することになります。一時期はJ2に降格したモンテディオ山形が招聘を考えているという噂も聞こえてきましたが、結局は札幌に残る決意を固めた模様です。北海道が「J2に一番近い島」となるのは明白な中、あえて苦難の道を選ぶあたりどんだけマゾなんだよという気もしないでもないですが、これでうっかり残留なんかさせちゃった日には、羊ヶ丘公園のクラークさんの横に大根持ったノブリン像が建つ勢いですよね。間違っても滝野のモアイ像の横とかに作っちゃダメですよ。
 ともあれ、来季も引き続きよろしくお願いします。

 そして同時に残念なお知らせもあります。アキレス腱を断裂してリハビリを続けていたGK高原寿康が、経過が思わしくないために再手術となりました。全治は8ヶ月と、来季もほぼ絶望のような感じです。デビューからここまで、これでもかと言わんばかりの大怪我に見舞われ続けた彼の右手には幻想殺しでも宿ってるんじゃないかと思うくらいですが、なんとかまたピッチに立って欲しいですね。

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