« 怪我人FC | メイン | 勝点1の代償 »

2012年5月23日

スミ1

2012年Jリーグディビジョン1第11節
コンサドーレ札幌 0-1 FC東京
得点者:札幌/ありません
     東京/梶山陽平(32)

 前の試合で厚別開幕を迎え、札幌も遅ればせながら本格的に春到来となりましたが、この週末は厚別公園競技場が高体連の大会で埋まっており、舞台は再び札幌ドームへ。相手は昨季ともにJ1へ昇格したFC東京です。昨年の最終戦、コンサドーレ史上2位となる39,243人もの観衆を集め、内村の2発のゴールによる勝利とJ1昇格の歓喜に包まれた時から約5ヶ月。同じカードとなったこの試合のお客さんは1万人ちょっとでした。2万9千人はどこへ行ってしまったのでしょうか。あれは神様がくれたたった1日の幻だったのでしょうか。あれだけお客さん入ったのにまだ債務超過ってんですからきっとその儲けも露に消え(ry

 そんなわけでFC東京。圧倒的な強さでJ2優勝を果たしてJ1に復帰した今季は、横浜F・マリノスの長谷川アーリアジャスールやジュビロ磐田の加賀健一など、ビジュアル的に東京っぽくない選手を獲得したものの、大黒柱だった日本代表DF今野がガンバ大阪へ移籍。全体的な戦力はダウンしたと思われますが、昇格組とはいえもともとJ2では反則的なメンバーを抱えていた東京のこと、前節までの成績は9試合で5勝4敗、10得点10失点とほぼ五分の成績で来ています。
 そして去年の最終戦の再現といきたい札幌は、如来の復帰が延びてしまった矢先に、今度は宮澤が肉離れで戦線離脱。芳賀さんはまだスタメンでは難しいようで、またしてもボランチの人員不足で前貴之がスタメン入り。もちろん彼自身力は持っているのですけど、なんとなく千尋の谷から突き落とすような感じですね。うん、それを考えれば頑張ってると思いますよ。

 とはいえ、頑張っているからといってそれが必ずしも結果に結びつくとは限らないのがサッカーの非情なところ。合コンで頑張って場を盛り上げても、後から来たイケメンに全部持ってかれるのと似ています。この試合もそんな感じでした。開始早々にぽんぽんとボールを繋がれ、いきなりCKを与えてしまいます。このCKはいったんはクリアするものの、セカンドボールを拾われ左サイドの石川直宏へ。ところがマッチアップした日高が芝に足を取られてこけてしまい、日高の四つん這いという一部のマニア向けのシチュエーションを後目にフリーとなった石川がクロスを入れると、ニアで待っていた梶山陽平(32)が右足でちょこんと合わせたボールは、ゆっくりとした軌道を描いて逆サイドのゴールネットを揺らしました。うーん、たぶん厚別だったらこけて四つん這いになったのは石川のほうだと思うんですけどね。
 1分も経たないうちにビハインドを負ってしまった札幌ですが、しかしここから東京を相手に互角以上の試合を見せます。積極的なプレスから何度もチャンスを作りますが、マエシュンがシュートを打っても河合主将がシュートを打っても、純平がシュートを打ってもことごとく枠の外なのはいつものことで、ただしそれでも最近コンディションの上がってきた古田寛幸を中心に徐々にゴールには近くなっていきます。29分には古田のパスから純平がシュートを放ちますがこれはGKの正面、その直後には今度は純平のスルーパスに抜け出した古田が至近距離からシュートを放ちますが、これはGK権田がファインセーブ。古田はコースを読まれないようにトゥキックでシュートを打ったんですけどね…。
 にしても最近の古田は身体がキレてますね。本人の性格的なものなのか、少し遠慮している部分も見受けられるのですけど、それがなくなれば札幌のメッシになれると思います。ハマのメッシこと齋藤学が愛媛FC時代はエヒメッシと呼ばれ、マリノスに復帰してからはカモメッシと呼ばれているのなら、古田はどう呼べばいいんでしょうね。テルメッシ…はちょっと施設的に縁起が悪いので別にメッシじゃなくてもいいや。
 その後も何度となく東京ゴールに迫りますが、最後の最後で精度が甘くて決めることができず、0-1で前半終了。

 後半、いつもであれば運動量が落ち始め、それによってスペースができてしまい相手にボールを支配される展開になってしまうのですが、この日の札幌はいつもと違って運動量が落ちません。10分には左サイドからの展開でペナルティエリアでボールを受けたマエシュンが相手を引きつけて流したボールに純平がどフリーでシュートを放ちますが、またしても権田に防がれゴールならず。18分にはマエシュンとのコンビで近藤がシュートを放ちますが、ここもやはり権田に防がれゴールならず。どうしたんだ権田。何があったんだ権田。今日の権田はきれいな権田なのか。
 その後も幾度となくチャンスを作りますが、そのたびに権田セーブにあい、まさしく分け入っても分け入っても青い権田、といった感じの超権田祭り。なぜだ。サッカーの神様はなぜ振り向いてくれない。ゾンビじゃないからか。ひどい。ちなみにオレはゾンビじゃないほうがいいです。ていうかゾンビ萌えって何。落語で幽霊女房の話がありますけどあれ別に幽霊が好きだから女房にしたってわけじゃないもんなぁ。

 そんなことはさておき、結局札幌は最後まで攻め込みながらもスーパーゴンダーと化した権田の牙城を崩すことができず、あえなく敗戦。かえすがえすもしょっぱなの失点が最後まで響いた感じです。もちろん決定的なチャンスを決めていれば問題なかったのですけどね。決めなければいけないところで決められず、やってはいけないところでミスが出る

 いや、権田さんはいいゴールキーパーですよ?

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kingofsapporo.com/old/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/925

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ