自分たちのサッカーを
2012年Jリーグディビジョン1第14節
ベガルタ仙台 4-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/魅惑の助っ人
仙台/柳沢 x 2、ウィルソン、中原
2012年Jリーグディビジョン1第15節
コンサドーレ札幌 0-4 ガンバ大阪
得点者:札幌/おりません
ガンバ/パウリーニョ、倉田、遠藤、武井
そろそろ書くのもつらくなってきました。2試合で1得点8失点、加えて札幌の得点も魅惑の助っ人・オウンゴール選手という、要するに自力で取ったゴールはなしという体たらく。といってもベガルタ仙台戦の1点目も公式記録では柳沢のゴールとなっていますが、実際には魅惑の助っ人オウンゴール選手によるものだったので、厳密に言えば札幌選手がゴールネットを揺らしたのが1度だけあるんですが、そんなの誤差の範囲内というか、ビジュアル系に詳しくない人にとってのHAKUEIとHYDEの違いくらいなもんです。すみません暴言でした。サッカー詳しくない人にとっての森崎兄弟の違いくらいなもんですよね。
そんなわけでつらい現実と少しでも向き合わずに済ませるために、アウェイの仙台戦とホームのガンバ大阪戦の2試合まとめてお送りしようと思います。あくまで自己防衛です。手抜きじゃありませんってば。
というわけで仙台戦。かつてはJ2で同じ釜の飯を喰った仲なのに、しばらく会わない間にJ1で首位とかどういうことなんですか仙台さん。あれですよね。仲良くしてた田舎での暮らしをすっかり忘れ、都会での暮らしに染まってしまったって感じですよね。頑張ってアルバイトしてためたお金で会いに行ったら「誰お前? 田舎クセーのがうつるから近寄るんじゃねーよ」みたいな。涙を拭く木綿のハンカチーフが必要ですね。ひどいと思います。外道です。そういうこと言う人、嫌いです。
とはいえ、仙台もすっかりJ1チームのように見えて、実際のところ今でも主力の多くがJ2時代からの選手で、この試合でもGK林卓人、DF菅井直樹、渡辺広大、朴柱成、MF梁勇基、富田晋伍とスタメンの半分以上を占めていました。J1昇格後の加入選手だってさほど大物と言えるのは柳沢くらい。大きな親会社を持たないという意味では札幌と似たチームですし、環境面もおおざっぱに言えば似た感じではあるのですが、本当にどこでこの差がついてしまったんでしょうね。たぶん、2009年の開幕戦(菅井さんがホバリングステージの下に消えていった試合)が両チームにとってのターニングポイントになったんじゃないかと思う次第。
まぁそんなわけで文字通りにこてんぱんにやられてしまったわけですけど、アレですね。仙台のウイルソン、あの選手はいいですね。やっぱり仙台のブラジル人は悪人顔に限りますよ。さすが仙台のフロントはわかっていらっしゃる。
そしてガンバ戦。こちらは17位と18位の対戦という、いわゆる「裏天王山」と言われる対決ですが、言うまでもないことながら「勝てない」のと「弱い」のは別物であって、そして今回で言えばガンバは前者だけど札幌は後者なのであって、順位的には1つしか違わなくともその実まったく違うのであって、それでも「現実としてガンバがここまで勝てていないのはれっきとした理由があるからで、そこ突けば札幌にも勝てるかも知れない」なんて一瞬でも抱いた期待は無残にも霧散したわけです。押韻。
にしても、やっぱり4点は取られすぎだと思いますよね。確かにガンバは日本代表の心臓とも言えるMF遠藤保仁を初め能力の高い選手が揃っていますし、札幌は札幌で確かにJ2に毛が生えた程度の戦力しかないわけですけど、そこまでの力の差があるわけでもないですよね。やっぱり「やっちゃいけないところで狙い澄ましたかのようにやっちゃいけないミスをする」のが多い気がします。3失点目の遠藤のFKの時なんて、ありえない壁の作り方でしたもんね。あれ、どういう意図だったんでしょう。後世の研究家たちの間では、「あえてスキを見せることによって狙いを絞らせる」作戦、いわゆる「両手ぶらり戦法」であったことが有力とされていますが、日本トップレベルのFKの名手が相手では、カウンター繰り出す前にさっくりと一刀両断されてしまった感じですね。
ほんでもって1点目のパウリーニョ、やられているイメージが強いので調べてみたら、数え間違いじゃなければ札幌戦でのパウリーニョのゴールはこの試合で4得点目でした。そこそこ対戦経験がある割りには4点というのは多いのか少ないのか微妙なところですが、それよりもパウリーニョってまだ29歳だったんですね。なんか結構前から日本にいるので、もうとっくに30歳超えているもんだと思っていました。彼が京都パープルサンガ(当時)に来た2005年、キャンプ中に行われたコンサドーレとのテストマッチで、その時から別次元のプレイを見せていたのを憶えていますけど、あの時でまだ22歳でしたもんね。エメルソン年齢では19歳となります。
まぁそんなわけでして、コンサドーレ札幌は首位が相手だろうがブービーが相手だろうが容赦なく大量失点するという、ある意味自分を見失わないサッカーでサポーターを魅了(相手の)。順位表の一番下をがっちりキープし、今日もコンサドーレは平常運転です。