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2012年7月 アーカイブ

2012年7月 5日

自分たちのサッカーを

2012年Jリーグディビジョン1第14節
ベガルタ仙台 4-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/魅惑の助っ人
     仙台/柳沢 x 2、ウィルソン、中原

2012年Jリーグディビジョン1第15節
コンサドーレ札幌 0-4 ガンバ大阪
得点者:札幌/おりません
     ガンバ/パウリーニョ、倉田、遠藤、武井

 そろそろ書くのもつらくなってきました。2試合で1得点8失点、加えて札幌の得点も魅惑の助っ人・オウンゴール選手という、要するに自力で取ったゴールはなしという体たらく。といってもベガルタ仙台戦の1点目も公式記録では柳沢のゴールとなっていますが、実際には魅惑の助っ人オウンゴール選手によるものだったので、厳密に言えば札幌選手がゴールネットを揺らしたのが1度だけあるんですが、そんなの誤差の範囲内というか、ビジュアル系に詳しくない人にとってのHAKUEIとHYDEの違いくらいなもんです。すみません暴言でした。サッカー詳しくない人にとっての森崎兄弟の違いくらいなもんですよね。
 そんなわけでつらい現実と少しでも向き合わずに済ませるために、アウェイの仙台戦とホームのガンバ大阪戦の2試合まとめてお送りしようと思います。あくまで自己防衛です。手抜きじゃありませんってば。

 というわけで仙台戦。かつてはJ2で同じ釜の飯を喰った仲なのに、しばらく会わない間にJ1で首位とかどういうことなんですか仙台さん。あれですよね。仲良くしてた田舎での暮らしをすっかり忘れ、都会での暮らしに染まってしまったって感じですよね。頑張ってアルバイトしてためたお金で会いに行ったら「誰お前? 田舎クセーのがうつるから近寄るんじゃねーよ」みたいな。涙を拭く木綿のハンカチーフが必要ですね。ひどいと思います。外道です。そういうこと言う人、嫌いです。
 とはいえ、仙台もすっかりJ1チームのように見えて、実際のところ今でも主力の多くがJ2時代からの選手で、この試合でもGK林卓人、DF菅井直樹、渡辺広大、朴柱成、MF梁勇基、富田晋伍とスタメンの半分以上を占めていました。J1昇格後の加入選手だってさほど大物と言えるのは柳沢くらい。大きな親会社を持たないという意味では札幌と似たチームですし、環境面もおおざっぱに言えば似た感じではあるのですが、本当にどこでこの差がついてしまったんでしょうね。たぶん、2009年の開幕戦(菅井さんがホバリングステージの下に消えていった試合)が両チームにとってのターニングポイントになったんじゃないかと思う次第。
 まぁそんなわけで文字通りにこてんぱんにやられてしまったわけですけど、アレですね。仙台のウイルソン、あの選手はいいですね。やっぱり仙台のブラジル人は悪人顔に限りますよ。さすが仙台のフロントはわかっていらっしゃる。

 そしてガンバ戦。こちらは17位と18位の対戦という、いわゆる「裏天王山」と言われる対決ですが、言うまでもないことながら「勝てない」のと「弱い」のは別物であって、そして今回で言えばガンバは前者だけど札幌は後者なのであって、順位的には1つしか違わなくともその実まったく違うのであって、それでも「現実としてガンバがここまで勝てていないのはれっきとした理由があるからで、そこ突けば札幌にも勝てるかも知れない」なんて一瞬でも抱いた期待は無残にも霧散したわけです。押韻。
 にしても、やっぱり4点は取られすぎだと思いますよね。確かにガンバは日本代表の心臓とも言えるMF遠藤保仁を初め能力の高い選手が揃っていますし、札幌は札幌で確かにJ2に毛が生えた程度の戦力しかないわけですけど、そこまでの力の差があるわけでもないですよね。やっぱり「やっちゃいけないところで狙い澄ましたかのようにやっちゃいけないミスをする」のが多い気がします。3失点目の遠藤のFKの時なんて、ありえない壁の作り方でしたもんね。あれ、どういう意図だったんでしょう。後世の研究家たちの間では、「あえてスキを見せることによって狙いを絞らせる」作戦、いわゆる「両手ぶらり戦法」であったことが有力とされていますが、日本トップレベルのFKの名手が相手では、カウンター繰り出す前にさっくりと一刀両断されてしまった感じですね。
 ほんでもって1点目のパウリーニョ、やられているイメージが強いので調べてみたら、数え間違いじゃなければ札幌戦でのパウリーニョのゴールはこの試合で4得点目でした。そこそこ対戦経験がある割りには4点というのは多いのか少ないのか微妙なところですが、それよりもパウリーニョってまだ29歳だったんですね。なんか結構前から日本にいるので、もうとっくに30歳超えているもんだと思っていました。彼が京都パープルサンガ(当時)に来た2005年、キャンプ中に行われたコンサドーレとのテストマッチで、その時から別次元のプレイを見せていたのを憶えていますけど、あの時でまだ22歳でしたもんね。エメルソン年齢では19歳となります。

 まぁそんなわけでして、コンサドーレ札幌は首位が相手だろうがブービーが相手だろうが容赦なく大量失点するという、ある意味自分を見失わないサッカーでサポーターを魅了(相手の)。順位表の一番下をがっちりキープし、今日もコンサドーレは平常運転です。

2012年7月12日

行く人来る人2012~下期~

 前半戦を1勝1分15敗という圧倒的な成績で終え、対戦相手に「これが本当にJ1チームなのか」という恐怖を与えるほどの弱さでリーグを席巻したコンサドーレ札幌。主力選手が次々と故障していく中でこれ以上のどん底はないと思われた矢先に、さらに悪いことにアルビレックス新潟戦で負傷交代した河合竜二が、全治6週間であることが判明。後半戦での巻き返しに少しの期待をかけることも許さないスキのなさを見せています。
 そんなわけで何もかもがどん底な札幌なのですが、テコ入れとして新キャラ投入は常套手段ということで、以前から「ウィンドーが開いたら補強する」と矢萩社長直々に公言していたとおり、そのウィンドーが開く7月20日を前にしていくつか動きがありました。まずFWキリノの湘南ベルマーレへの完全移籍、そして韓国Kリーグの全北現代からDFキムジェファン選手の期限付き移籍が相次いで発表されています。

 対戦が一回りして、どこのチームもだいたい戦術部分が固まってきて、その過程で使いどころが難しくなった選手や、あるいはポジションごとの選手層の関係で試合に出られなくなった選手が出てきます。夏の移籍ウィンドーはそういう選手が主な狙い目になるのですが、相手が同一カテゴリだと敵に塩を送ることをいやがって貸したがらないこともあるそうです。こちとら怪我人だらけで学徒動員せざるを得ないチームなのですから、控えどころか主力を貸してくれたって塩分が足りることはないと思うんですけど、まぁ逆にそれなら「とりあえず枠を1つ埋めててくれ」というのもまた正直なところかも知れませんしね。
 かといってJ2から主力引っこ抜くマネが出来る財力があるわけでもなし、となれば残るは助っ人に活路を求めるしかなく、メディアでも既に「攻撃的ポジションのブラジル人2人と韓国人DFを獲得予定」という記事がありました。しかしご存じの通り助っ人を獲るためには現状埋まっている枠を空けなればならず、そのためキリノとジュニーニョは他クラブへ移籍、アキレス腱を断裂し少なくとも今季の復帰は出来ないホスンは契約を残したまま登録を抹消することで枠を確保する方向と報道されていました。
 で、本日になって湘南・札幌両クラブからキリノの移籍が発表。スウェーデン1部のユールゴーデンから加入した2009年に19得点を挙げ大活躍を見せましたが、2年目以降はグロインペイン症候群を発症したこともあってなかなか思うような活躍が出来ず。それでもJ2ならまだまだ活躍が出来る選手だと思いますので、頑張って欲しいですね。

 そしてキムジェファン選手。1988年5月27日生まれの24歳、全州大学時代にユニバーシアード韓国代表に選ばれ、その時にホスンとチームメイトだった模様。2011年に全北現代に加入しましたが、1シーズン半でリーグ戦3試合、ACL2試合と、あまり試合には出られなかったようです。もっとも、全北は2011年にKリーグ優勝、ACL準優勝しているので、大卒選手がすぐに試合に出られるようなチームではないということなんでしょうね。そして、その強豪チームで現在レギュラーを張っているのが趙晟桓だったりします。元気そうで何よりです。

 報道通りであればあと2人選手が来る予定のようです。今回の補強についてはちょっといろいろと思うところもあるのですが、それはまた別の機会にでも書くことにして、来るからには活躍して欲しいと思います。

 それにしても、2009年のコンサドーレ札幌って、Kリーグ優勝チームでレギュラーを取れる晟桓がいて、Jリーグ優勝チームでレギュラーを取れるダニルソンがいて、キリノが19点取って、なおかつ(前半だけでしたけど)クライトンがいたのに昇格できなかったんですね。

2012年7月18日

あなた、守って(ry

 後半戦への巻き返しに向けて助っ人選手の補強を進めている札幌は、以前から噂されていたとおり、ブラジル人選手の補強を行いました。ジュビロ磐田戦で例の如く惨敗を喫した翌日の7月15日、ブラジルの全国リーグ1部ナウチコからMFハモン選手の完全移籍での加入が発表されました。契約期間は7月10日から2013年の1月1日までとなります。

 ハモン選手は本名をハモン・オスニ・モレイラ・ラジェ、1988年5月24日ミナスジェライス州ノヴァエラの生まれで、アトレチコ・ミネイロの下部組織から2005年にトップチームに昇格、Wikipediaによればこの年44試合出場で12ゴールと、ルーキーながら大活躍だったようです。この年はU-17ブラジル代表にも選ばれ、U-17南米選手権で6試合4ゴールと大暴れ。それが認められたか、翌年には強豪コリンチャンスに移籍(この時のコリンチャンスの監督がエメルソン・レオンだったようです)して12試合1ゴール。翌2007年にはロシア1部リーグのCSKAモスクワに移籍。レギュラーではなかったようですが、2シーズンでリーグ戦25試合に出場して1ゴール、その他UEFAカップ4試合1ゴール、UEFAチャンピオンズリーグ2試合0ゴールという成績を挙げています。
 しかしキャリアの上で順調だったのはここまでで、ここからいろいろなチームを転々とするようになります。参照したサイトによって出場試合数が全然違ったりするので何が正解なのかはわからないのですが、2009年には同じロシア1部のクリリヤ・ソヴェトフというチームにレンタル移籍。ロシアリーグでもさほど強豪とは言えないチームにいながら出場たった1試合(0ゴール)、というかここによるとどうやらたった1分だったようです。翌2010年には同じくレンタルでフラメンゴ(全国1部)へ移籍して2試合出場0ゴールして、2011年はバイーア(全国1部)で出場なし。もっとも、ポルトガル語版のWikipediaではフラメンゴで9試合出場(0ゴール)、バイーアでは12試合3ゴールとあります。ポルトガル語版のほうは州リーグの記録も含まれているのかもしれません。2012年はナウチコへ完全移籍し、3試合0ゴールだったようです。
 いったい何があったんだと思うほどの尻すぼみっぷりですが、英語版WikipediaにはCSKAのエフゲニー・ギネル社長のコメントとして「アイツはもう終わった。才能あったのにビールばっか飲みやがってコンチクショー(意訳)」と書かれており、どうやら素行的な問題があったようですね。コンサドーレの選手でロシア1部リーグ経験者と言えば、何といっても「あのお方」が頭に浮かびますが、あのお方もスパルタク・モスクワで活躍した当時は、帰化してロシア代表にもという声まで挙がっていながら、その後は当時のロマンツェフ監督(ロシア代表監督を兼任)を「あいつはちっとも練習しねぇ!」と激怒させたそうですし、なんだかとってもデ☆ジャ☆ブ~。

 そんなわけでやってきたハモン選手。ここのところ札幌の助っ人補強は、「性格は真面目だけど能力的にはそこそこなので安いよ」系か、「無名過ぎて安いよ」系の選手が多かったですが、フッキ以来久しぶりの「能力あるけど扱いが難しいから安いよ」系の選手ですね。もっとも、「安い」ってのはあくまで「札幌に払える範囲内の金額」ってことであって、実際には「ただ同然」から「半年は雇えても1年は無理な金額」くらいの開きはあるんでしょうけど。もちろん助っ人選手が活躍するか否かはチームにフィットするかしないかにもよるんで、まぁ結局のところはやっぱり「外国人は宝くじみたいなもの」ってところに落ち着いてしまうのですが、今回は「かつての輝きを取り戻せれば大化けする」という可能性に賭けたというところでしょうか。素行に問題はあってもカード癖はあんまないみたいですし。

 実際のところ、残留ラインと見られる勝点35~36を上回るためにはあと11勝くらいしないといけません。前半戦終了時点で首位のベガルタ仙台の勝点が35(10勝5分2敗)ですので、だいたいそれくらいのペースです。ハモンともう1人来る予定の助っ人FWと、既に加入済みのキムジェファンの3人が期待通りの活躍を見せたとしても、ここまで18試合やって1勝しかできてないチームを、J1で首位のチームと同じくらいの成績を挙げられるチームに生まれ変わらせることができるのかどうかと言われれば…。客観的に考えて無理じゃないかと思いますよ。そもそも現在の「この中に1つJ2がいる!」状態だったチームが、J1の下位チーム、良くてJ1中位に進化するくらいですよね。

 もちろん、その辺りについては「諦めたらそこで試合終了ですよ」とか、「やらなくて後悔するよりやって後悔したほうがいいって言うよね?」とか、はたまた「じゃあいつやるの? 今でしょ!」など、いろいろなご意見があると思いますし、確かにその通りだとも思うのですが、自分としては「奇跡は起こらないから奇跡って言うんですよ」なんですよね。まぁもしこれで残留を果たしたら、目でピーナッツを(ry

2012年7月20日

⊂(。・_・。)⊃ てれってー

 というわけで既報通りブラジル人FWの補強が、7月19日に正式に発表されてました。ブラジルのフォス・ド・イグアスより、テレ選手がコンサドーレ札幌に完全移籍で加入。契約期間は7月17日から2013年の1月1日までとなります。

 テレ選手は本名をマルシオ・アウベス・ドス・サントス、リオグランデ・ド・スル州ドン・ペドリト出身、1990年2月2日生まれの22歳です。キャリアのスタートは2007年のグアラニーFC。あの名門クラブかと思ったら、まったく別のチームみたいです。サンパウロの全国1部リーグのチームは「Guarani Futebal Clube」で、こちらは「Guaran"y" Futebol Clube」。リオグランデ・ド・スル州リーグ2部のチームです。とってもパチモンくさいチーム名ではありますが、設立は1907年と、強いほう(1911年創立)よりも先に出来たんですね。言うなればこっちが本家ですが、後からできたほうが有名になったという意味では、スプーのオリジナル版としょうこお姉さん版みたいな感じでしょうか。本家より有名といえば、「オーシャンゼリゼ」のあの歌って、もともとはロンドンのウォータールー通りの歌の替え歌なんだそうですね。
 さて、そのグアラニーFCですが、2006年に2部で優勝しているので、テレが加入した2007年は州リーグ1部で戦っていたと思われます。2008年にはインテルナシオナル、こちらは一字違いとかそういうのではないれっきとしたポルトアレグレにある全国リーグ1部のインテルナシオナルのようですが、こちらの経歴上ではInternacionalがなく、2008年は(札幌のニュースリリースでインテルナシオナルの次にある)Pelotasの所属となっています。よくわかりませんがインテルナシオナルに移籍した上で、ペロタスにレンタルとかなんでしょうか? この年ペロタスはFGF杯という大会で優勝しているようですが、州リーグにも全国リーグにも参加していなかったようです(翌年から全国リーグ4部と州リーグ2部に参加)。2009年からはリオグランデ・ド・スル州リーグ2部のセラミカへ移籍、2010年の途中から2011年までジュベントゥージ(リオグランデ・ド・スル州1部/全国2部)に所属しているのですが、2011年の途中からはJuventude(B)ってなってますね。Bチームがあるんでしょうか。2012年はリオグランデ・ド・スル州リーグ1部のカノアスへ。いくつかは試合に出たようですが、その後フォス・ド・イグアス(パラナ州リーグ2部)へ移籍、札幌へという流れのようですね。経歴を見る限りではフォス・ド・イグアスに行くまではリオグランデ・ド・スル州から出たことがなかったみたいですけど、今年になってパラナ州まで行ったと思ったら一気に地球の裏側に行くことになったんですね。

 まぁそんなわけでまったくの無名選手がやってきたわけですが、「フッキに似ていると言われる」と言うとおり、確かに風貌はフッキ。上記のサイトのプロフィール写真(おそらくジュベントゥージにいた頃)ではそんなにフッキ感はないんですけど、スポォツ報知の記事の写真ではそっくりですね。鍛え上げた肉体もそっくりです。フッキの身体もえらいことになっていました(札幌時代も既にえらいことになってたのに、今はさらにえらいことになってますね)が、テレの場合186cm82kgという体格もあって、サッカー選手というよりはプロレスラー。てかハモンといい、どう見てもサッカー選手に見えない選手ばっかり連れてきましたね。ボール蹴ってるよりファイティングポーズのほうが絵になりそうな。
 プレイスタイルについては三上強化部長曰く「ダヴィに似ている」とのこと。まぁつまりは特段テクニカルな選手ではないと。経歴から見てもたぶんそうなんでしょう。ダヴィがそうだったように実績がなくても日本で活躍する場合がないわけではないですし、代理人も日本に向きそうな選手を紹介してきたんでしょうけど、ダヴィの例はほんとに特殊だったと思いますから、ダヴィと同じくらいの活躍を求めるのもまた酷な話でしょう。それでも、ある程度であっても実績を持った選手ではなく極端に実績のない選手を獲ってきたのは、(もちろん今回の補強予算の関係もあるでしょうけど)ある程度来年の契約延長を見据えた補強なのかも知れません。

 今の札幌が置かれている状況は、「ダービースタリオン」でいえば、牧場に初期繁殖牝馬しかおらず、資金もそれなりにしかない状態で、最初の産駒でGIに勝てと言われている状態。高額種牡馬を種付けできる資金もないし、そこそこの値段で安定度Bくらいの種牡馬ではGIIIで勝てる馬が出来るか出来ないかくらい。そうなれば、安くても安定度Cの種牡馬で極限のインブリードに賭けるしかないですよね。
 正直ギャンブルとしても分が悪いとは思いますが。ダヴィとクライトンが(ほぼ)最初からいた2008年があの成績だったのですからね。仮にテレがダヴィ、ハモンがクライトンと同じくらいに活躍したとしても先が見えてるってことですから、確率が低くてもギャンブルに出るしかないのでしょう。今のところは牧場長の悲しい顔しか見えてきませんが。

 まぁひとまずハモンもテレもなんかオモロそうなので、生暖かく見守りたいと思います。

2012年7月23日

勝点4

2012年Jリーグディビジョン1第16節
サガン鳥栖 1-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/なし
     鳥栖/水沼Jr.

2012年Jリーグディビジョン1第17節
コンサドーレ札幌 0-1 アルビレックス新潟
得点者:札幌/おりません
     新潟/アトム

 2試合連続で1失点で済んだよ! やったねたえちゃん!

 そんなわけで今回も2試合まとめて手抜きでお送りします。同じ昇格組のサガン鳥栖とのアウェイ戦、そして現在17位と降格圏内にあえぐアルビレックス新潟とのホーム戦。7失点→3失点→4失点→4失点と、その前の4試合は1試合平均4.5失点という、ある意味非常にオープンなサッカーをし続けてきたコンサドーレ札幌にとって、2試合続けて1点ずつしか獲られなかったことで、「1失点だけなんて札幌さんなんか調子悪いんじゃない?」と他チームからも本気で心配する声が上がったとか上がってないとか噂されているのですが、平常運転です。

 しかしまぁ、アウェイとはいえ予算規模としては同等レベルで、今季チーム史上初めてJ1に昇格したチームと、17位のチームにホームで勝てないのであれば、いったいどこに勝てるんだって話ですよね。いやまぁ現実として一回りして勝てたチームはセレッソ大阪以外にないんですけど。
 ただでさえ戦力的に不利なのに、おまけに怪我人が多くてスタメンを揃えるだけでも大変な状況なのはわかってはいるのですけどね。守備以上に攻撃がヤバイというか、点を獲る獲らない以前にシュートを打つまでにも至らないですもんね。だってパスが繋がらないんですもの。どこが悪いのかといえばまぁ全部悪いんですけど、結局ボールを出すほうも出されるほうも動きが少ないんですよね。そんな状態でボールを繋げるにはそれこそ針の穴を通すようなパスが必要なんですけど、J1のプレッシャーの中でそんなパスをずばずば通せるような選手は札幌にはいないわけで、そりゃ1本目からしくじりもするし、かような一か八かパスが3本あるいは4本通るような確率なんてとても低いし、とっおったとしてもパスが受け手に合わせるのではなくて受け手側がパスに合わせるようなことになるので、余裕を持って受けられずその次のプレイの確度も下がる、そんなプレイの連続なら相手のゴール前まで行くまでにボールを失うのも当たり前であります。そんなんだからゴールチャンスまで持って行けるのが90分に多くて3~4回くらいなんですけど、そもそもどフリーでだって枠に飛ばない宇宙サッカーなのに、その最後のシュートもやっぱり余裕がないので、きっちり枠を外すか、枠内でもGKの正面だったりうまくミートできずにセーブされたり…。こう書くとほんとに1点取れればもうけものって感じですよね。西条八十の詩に「歌を忘れたカナリア」というのがありますが、点の取り方を忘れちゃったのでしょうか。いや、別に忘れたわけではないですよね。ヘタなだけで。歌でいえばジャイアン。関係ないですけど、ジャイアンの歌を「ボエー」という擬音で表現した藤子・F・不二雄先生はやはり天才だと思います。

 その他に特筆すべきことは何もない、本当に何もない試合でした。おまけに新潟戦では「札幌で最も怪我をしてはいけない選手」である河合竜二主将が右膝を痛めて負傷交代。後日の診断結果は右膝の内側側副靱帯損傷、全治は6週間という重いものでした。もともと膝を痛めていたのをだましだまし来ていたはずなので、来るべき時が来てしまったのかもしれませんが…。近藤祐介も先日また膝の水を抜いて全治3週間とのことですので、これで「スタメンクラスで怪我で欠場したことのない選手」ってジェイドノースくらいですね。

 そんなわけで気づけば「次こそ勝てるだろう」と思いつつ、結局勝った試合は1試合だけ。引き分けも実はあの開幕戦だけで、それ以来ひとつもないという成績でした。星取り表で表せば

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 まっくろくろすけ、出てきまくってますね。誰ですか呼んだの。困るじゃないですか。

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