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2012年10月 5日

ノブリン退任

 既に来季のJ2降格が決定しているコンサドーレ札幌は、本日公式サイト上で石崎信弘監督との契約を更新しない旨のリリースを行いました。2009年の監督就任からこれまでの札幌の歴史の中で最も長く指揮を執っていたノブリンですが、それも4シーズンを以て終了となります。

 予算に乏しい札幌において、これまでの多くのチームの指揮を執り、実績を残してきた監督に対して、決して充分と言える報酬を払えていたとは思えませんし、ましてや決して充分と言える戦力を与えられてきたとも思えませんでしたが、それでもその充分ではない戦力を率いて昇格に導いたのは手腕のたまものでしょう。
 しかしJ1に上がった今季はご存じの通りまるで勝てず、史上最速のおまけつきで1年でJ2に逆戻り。もともとJ2でも中位程度だったわけで、そこから戦力を大きく上積みすることも出来なかった時点で、J2降格は最初から覚悟は出来ていたのですけど、ここまでコズミックな弱さを発揮するとは思っていませんでした。やっぱり主力に怪我人が続出したのは痛かったですね。「レギュラークラスがほぼ欠けずに90分フルに戦える」というのがほぼ最低条件であったにもかかわらず、余裕で下回るどころか「レギュラークラスの誰か2~3人以上は常に怪我をしている」状態でしたからねぇ。そんなチームを残留させるなんて、どんな名監督でも裸足で逃げ出すミッションだろうとは思いますが、さすがにこの成績だと続けるわけにもいかなかったのでしょう。既にメディア上では「札幌は街もサポーターも好き。でも来季はもう(監督を)やれない(日刊スポォツ)」というコメントも載っていましたが、その通り今季いっぱいで満了する契約を更新せず、退任ということになりました。

 降格となればおそらく退任となるであろうことは何となくでも覚悟していたとはいえ、好きな監督だっただけにいざ決まると寂しいものがありますね。就任時に「ノブリンでダメならこのチームはどんな監督が来たってダメだ」とまで書いたわけですが、毎年主力を抜かれながらもJ1昇格という大目標を達成したことで、少なくともこのチームがダメじゃないことを証明してくました。ありがとうございます。お疲れさまでした。

 でもね。まったく通用しなかったとはいえ、オレはこのチームでJ1を戦えて幸せでしたよ。もし今年、まかり間違っていきなりデカいスポンサーがついたりとかして、J1に残るために総とっかえとかそれに近いようなチームになって、それで残留できたとしても、そりゃまぁうれしくないことはないでしょうけど、やっぱ複雑だっただろうなぁって。おセンチなんて何の意味もないのはわかってますけど、それでも「2011年のチーム」を好きだったんですよ。彼らがJ1の舞台で戦う姿を見たかったんです。数人のスペシャルな選手の力で昇格したのではなくて、ホントにみんなの力で昇格したわけですから。
 まぁそれが今の結果ってことで、やっぱり色んなものが足りなかったんだなぁと思うわけですけど、具体的に一番足りないのは「お金」だと思いますので、今回の増資でクラブ側が目標の10分の1しか集められなかったことについてはおふざけになるでありませんよ、とはっきり言っておきます。今後もずっとサポーターにタカっていくつもりですか?

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