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2012年11月 アーカイブ

2012年11月 2日

いつものドリーム

2012年Jリーグディビジョン1第30節
FC東京 5-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
     東京/チャン、田邊、石川 x 2、ヴチチェヴィッチ

 浦和レッズに勝利し、鹿島アントラーズと引き分けたことで何となく「札幌も意外にやるじゃん」なんて思ってたりもしましたが、久しぶりにいつも以上の点差負け。いわゆる「夢スコア」ですね。降格が決まってある意味吹っ切れたのか、ここのところは試合内容もまずまずの戦いぶりを見せていたのですが、「そういえばぶっちぎりで降格したんだった」ということを改めて思い出される結果でした。
 まぁ、奈良がAFC U-19選手権を戦うU-19日本代表にドナドナされ、櫛引も前節のレッドカードで出場停止、ジェイドもジェファンも怪我ということで、センターバックをやれる選手が岡山しかいないという猫の手も借りたい状況で、スタメンの3バックに名を連ねたのが岩沼、河合、宮澤というメンツも致し方なしという感じなのですが、問題なのは後ろがこうであって、なおかつ前線にいたのが頭の中に守備という言葉がないハモンと、これまた守備をする気はあるけど守備の仕方がわからない大島という2トップでは前線から連動したプレスを望めないですから、ボールを回され放題でマークのズレを突かれるのも無理のない話ではあります。
 それでも以前の0-5ならもう明らかに気持ちが切れちゃってるとか腰が引けてる状態だったのが、この試合は最初から最後まで戦う姿勢は崩していませんでしたので、全体としては惨敗だからと言って怒る気もありませんけど、それだけに「結局これが実力差」というのが改めて浮き彫りになったことは否めません。「ガチンコでぶつかって、軽くひねられた」といった感じでしょうか。まぁその辺は明らかなメンバー不足も影響していると思うので、「しゃーなしだな」という以外にいうべき言葉がありません。先制点がやっぱりセットプレイ崩れだったというのはいただけないですけどね。

 とはいえ、攻撃面についてはせめて1点は取りたかったところですね。攻められる時間が長くなってしまうのは仕方ないにしても、そんな中でも札幌の時間帯だって少なからずあったわけですし。ただ、やっぱりそれでも勝負所で意思の疎通がずれたり、疎通は取れててもパスそのものがずれたりでシュートに持って行ける回数が少ないのはもったいないですよね。チャレンジのパスはそりゃ成功率は高くない(からこそのチャレンジパス)ですけど、そこをけっこうな確率で通してくるのがJ1ですから、やっぱりこの先またJ1を目指して、そこで戦っていくつもりなのであれば(もちろんチーム全体のみならず選手個人にしても)、そういったプレッシャーがある中でのプレイの精度を高めていくことが必要なんだろうな、と思います。
 加えて、そんな中でも「ほぼ1点もの」のシーンがなかったわけでもなかったのに、そこで盛大に打ち上げたり、SGGK(スーパーグレートゴンダキーパー)の正面を突いたりして決められなかったのも、そういうシーンで確実に決める「冷静さ」を持ててないということの証左なのだろうと思います。余裕があればああいうミスも減ると思うんですけどね。

 あとはまぁ、取り立てて言うこともないです。いろいろポジティブなこと言ってますけど実のところ0-5なんてぶっちゃけありえないんで。プリプリ怒ってはいます。でも今はAFC U-19が楽しみですので忘れてあげることにします。

2012年11月17日

若さってなんだ

 広島戦、そんなのもありましたね。あ、一応書いていますよ。書いてますけどね。どうにも筆が進みませんでね。いやPCなので筆持ってるわけじゃないですけど。筆と言えば、筆ペンってよく折れますよね…と思ってググってみたら全然ヒットしなくて、今の筆ペンって折れないんですかね。それとも自分の筆圧が高すぎるんだろうか…なんて思ったりもしたんですけど、もしかしたら自分は左利きで、文字を書くときどうしても「押す」ことが多くなるからなのかな、と思いました。漢字って右手で書く前提ですからね。きっとそうですよ。

 まぁだから何だって言われても困るんですけどね。

 さて、過ぎ去ったことはとっとと忘れるのが吉として、来年の話をしましょう。鬼なんて笑わせておけばいいです。どうせ人に笑われるだけの人生なのですから、今更鬼に笑われたところで何が変わるわけでもないですもんね。というのもさておき、来季の新戦力の話が聞こえてきており、報道によればどうやら来季の加入選手としてユースから6人の昇格が内定したとのことです。チームからの発表はまだですが、来季からユニフォームの胸ロゴがコンサドーレからスポンサーに変わることになる選手は、MF神田夢実、MF堀米悠斗、MF中原彰吾、MF深井一希、DF永坂勇人、GK阿波加俊太。昨年の5人(通称GON44)を加えると、キレイにスターティングフォーメーションが組めるという、若干狙いすぎなメンバー構成となります。それ以前のユース出身選手であるMF古田寛幸やMF三上陽輔、GK曵地裕哉、ツエーゲン金沢へ期限付き移籍中のFW横野純貴を含めれば実に15人がユース出身選手となり、室蘭大谷高校出身のMF宮澤裕樹とDF櫛引一紀を加えて17人が道産子選手となって、その気になればベンチメンバーまで道産子で固めることができる地産地消チームが出来上がります。誰も出ていかなければの話ですけど。

 昔と違ってあまりユースの試合を見に行けていないので、彼らについての詳しい情報は、ビョー…いや詳しい方にお譲りいたしますが、彼らを主力とするユースチームは、高円宮杯プレミアリーグEASTでは昨季に続く優勝こそ逃したものの現在2位に付けており(日程はまだありますがヴェルディの優勝が決定済)、現在行われているJユースカップでもグループ1位抜けで決勝トーナメント進出を決めています。いずれも素質のある選手たちではありますが、自分が言うまでもなくプロというのはまったくの別世界。札幌に限らず、ユースの頃は世代別代表の中心選手として活躍していても、プロになってから伸び悩み、期待されたほどの活躍ができなかった、というのは珍しい例ではありません。高校生では無双レベルの選手であっても、そういった無双レベルの選手の集まりであるプロでやっていける選手は一握りです。そういう意味では、2年で11人というのは多すぎる気もしますが、この大量昇格の裏には、ひとえに強化費をかけられないチーム事情が色濃く影響しているのであろうことは想像に難くありません(以前は多かった九州(含む沖縄)の高卒選手の加入がなくなったのも、三上部長の出張費が削られたからではないかと邪推)。

 ただ、「チームが貧乏じゃなければプロにはなれてなかった(かもしれない)」というのも、逆に言えば選手たちにとって「チームが貧乏だからこそ」のチャンスであることは間違いありません。今のところ札幌ユース出身者の最出世頭である鹿島アントラーズの西大伍だって、昇格は本当にギリギリのラインだったのですし(札幌の下部組織出身という意味では一番の出世頭はハーフナーマイクではありますが…)、このチャンスをものにできるかどうかは本人たち次第。うちらが心配しても始まらない話ですし、うちらが心配したってチームの収入が増えるわけでもないし、うちらが心配したって三上陽輔の見た目は若くなりません。開き直ってユース頼みの糞サッカーをして欲しいと思います。

2012年11月19日

こんなもん

2012年Jリーグディビジョン1第31節
サンフレッチェ広島 3-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
     広島/(また)森崎浩司、(また)佐藤寿人、水本裕貴

 まぁこんなもんですよね。ぶっちぎり最下位と優勝争い渦中のチーム、0-3で済んだのは健闘したと言えるレベル。今回はこういう試合なので、テレビに映る限り佐藤寿人の動きだけを見てみたんですけど、わかっちゃいましたけどオフザボールの動きがうまいことうまいこと…。もちろん寿人の動きに合わせて「彼の欲しいパス」がベストのタイミングで性格に出てくる広島の中盤もあってこそではあるんですけどね。2点目なんてまさにそんな感じでしたもんね。札幌の内村圭宏も彼と同じようなタイプのFWなんですけど、札幌の場合、彼が裏取ってもボール出てこないし、出てきたとしてもあさっての方向に飛んでいきますからねぇ。ああいったタイプが1トップをやるには、それこそ広島のように中盤でボールをキープできるのが最低条件なわけです。で、現状の札幌の中盤がボールをキープできないので、そうであれば、前線でボールを持てるポストプレイヤーと組んでシャドウストライカー的な役割をさせるしかありません。
 で、本来ならその役割を大島にやらせようというつもりだったのでしょうけど、残念ながら今の大島はその期待に応えられているとは言えず。もともと純粋な意味でのポストプレイヤーではないと言っても、以前はもう少しできてたはずだと思うんですよね。腰を痛めた影響もあるんでしょうけどね。それに、後ろから出てくるくさびのパス自体がアバウトなことが多いので、それを完璧に押さえろというのもたいがい酷な話ではあるのですけどね。言うなれば、だいぶ音程をぶっぱずしたヴォーカルに伴奏が合わせろというレベル。10年ほど前に飛田給のミズノフットサルプラザでフットサルやってたら、その日はちょうど某女子高生のカリスマアーティストのライブがあったらしく、隣にある味の素スタジアムからリハーサル中の歌声が聞こえてきたのですが、常に半音くらい下を歌ってました。だから何だと言われても困るんですけどね。

 ともあれ、そんな感じなので結局内村が前線で孤立してしまう場面が多い、というのが今季通じての特徴でしょうか。もちろん押し込まれて全体的にラインが下がってしまうというのも大きくて、ラインが下がって中盤が間延びすれば、そうでなくても大した精度がないパスの成功率が余計に下がってしまうわけで、そうなると必然的にトップが引いてくるしかないわけですけど、引いてしまったら相手にとっての脅威はそれだけうすくなりますからねぇ。なかなか難しいですよね。
 結局はやっぱり全体的に押し上げていくしかなくて、札幌もそれが出来る時間帯もあることはあるんですけど、やっぱりトータルでその時間帯は少ないですし、フィニッシュの精度も含めて他のJ1チームと比べると見劣りはしますよね。まぁ某自称アニメ監督のように「J1としてその域に達していない」ってことなんでしょうね。達してりゃ今頃こんな成績にはなってないですもんね。

2012年11月25日

7人(目)の侍

 ホーム最終戦もなんだかアレな感じで終わり、サポーターの心中には漠然とした不安ばかりが募っているであろう今日この頃ですが、先日正式に発表されたユース所属6選手のトップチーム昇格に続き、2013年シーズンの新戦力として東洋大学のDF松本怜大(まつもとりょうた)選手の加入が発表されました。

 ユース昇格以外の新卒加入は2011年加入のDF櫛引一紀(室蘭大谷高校)以来2シーズンぶり、大卒選手としては2009年加入のFW上原慎也(沖縄大学)以来5シーズンぶりとなりますが、実はこの松本選手もまたコンサドーレユースの出身。世代としてはGK曵地裕哉と同期で、古田寛幸の1年先輩、横野純貴の1年後輩に当たるそうです。ポジションは左のサイドバックです。実質ユース7人目の加入。ますますユース頼みの糞サッカーへの期待が高まりますね。
 そんな彼の在籍している東洋大学サッカー部は、関東大学リーグ2部に所属し、今年はリーグ優勝を果たして創部以来初めて1部への昇格を決めています。その主力選手として活躍していたとのこと。ちなみにこの東洋大学体育会サッカー部は、監督に古川毅、コーチに磯山和司、GKに荒谷弘樹というこれでもかといった感じの札幌押し。まぁといっても古川先生は大宮アルディージャからの派遣で東洋大に行っているので、どっちかというと大宮押しなんですけどね(コンサドーレからの派遣で札大に行ってたのと同じ)。なんで埼玉のチームが東京都(文京区)にある大学にコーチングスタッフを派遣しているのかといえば、他の在京大学同様に東洋も体育会系の練習施設は埼玉県のキャンパス内にあるからなんですね。東洋大の場合は川越市や朝霞市にキャンパスを設置しています。サッカー部があるのは朝霞キャンパスですね。「山の神」として有名な「走るアニヲタ」こと柏原竜二選手は川越キャンパスのほうでした。ちなみに川越キャンパスはカミさんの実家の近くです(関係ない)。東洋大サッカー部のOBとしては関隆倫がいますね。

 さて、アカデミーの強化に力を入れるようになり、その甲斐あってここ数年はコンスタントにトップチームへ選手を輩出できるようになってきていますが、大学を経由してトップチームに加入するパターンは初めてのこと。サテライトリーグに参加しておらず、また近隣にJリーグチームがないコンサドーレの場合、若手選手がトップの試合に出られないと実戦経験が不足しがちになってしまいます。若手育成においては20歳前後の時期に真剣勝負の経験を積めないのはやはりマイナスです。
 そういう意味では、ユース所属の選手が有力な選手の集まる関東や関西の強豪大学に進学し、そこで揉まれて成長して帰ってくるという流れ、いわゆる「カムバックサーモン作戦」はこれからのコンサドーレにとっても割と重要だと思います。それに、ユースからの昇格というのも、本人の実力以外にもチーム事情によるところも大きいですからね(これは単なる推測ですが、松本くんがユースを卒業した2009年の時点では、フロントの「石崎監督は4バックやらない」という誤認が影響していたのかもしれません)。そういう場合でも、大学ルートが確立されていると何かと好都合でしょう。もちろんいったん放流してしまうのですから本当に帰ってきてくれるとは限りませんが…。

 いずれにせよ、今の札幌にとって本職の左サイドバックはのどから手が出るほど欲しかった人材です。三上部長あたりは実際にのどから手が生えていたという噂も聞いています(いません)。即戦力としてガンガン活躍して欲しいですね。

2012年11月27日

我が道を行く

2012年Jリーグディビジョン1第32節
コンサドーレ札幌 2-3 サガン鳥栖
得点者:札幌/内村、奈良
     鳥栖/○田、○田、○田

 前節サンフレッチェ広島に順当な敗戦を喫したことで、年間の敗戦試合数が25となり、さらに年間総失点数が79点となった札幌。2007年に横浜FCが樹立したJ1最多敗戦記録が26試合、そして2010年に湘南ベルマーレが記録した年間最多失点が82点となっているわけですが、その記録にあと1試合、あと3失点というところまで肉薄しています。今期はあと3試合を残しており、今のペースで行けばシーズン中の記録の更新は各日と思われていましたが、サガン鳥栖をホームに迎えたこの試合、不名誉な記録の更新に歯止めをかけるべく、我らがコンサドーレ札幌はJ1初シーズンながらも3位の浦和レッズに勝点でわずか2差の7位につけているサガン鳥栖に対して先制点を奪い、ここからギリギリの踏みとどまりを見せるかと思いきや、そこから3失点を喰らって逆転負け。まぁねぇ、記録に並ぶのは時間の問題だとは思っていましたけどねぇ。あっさり1試合で両方の記録に並ぶとは思いませんでしたねぇ。本当に予想を裏切る一方で、ある意味期待を裏切らないチームだと思います。

 去年まで同じJ2でやっており、1999年の2部制スタート時にJ2だった10チーム、いわゆる「J2オリジナル10」の中で唯一J1経験がなかったサガン鳥栖。昨季J2で2位となり、悲願のJ1昇格を勝ち取ったわけですが、J1に上がったとはいえ予算的にはそれほど大きな上積みができたわけでもないはずで、おそらく規模としては札幌とは大して変わるわけではないでしょう。にもかかわらず、方や圧倒的な弱さで史上最速降格記録を奪還し、あらゆる最弱記録を更新する勢いの札幌と、方やACLすら狙える位置につけている鳥栖、なぜここまで差がついたのかというのは…はっきり言ってこの試合を見れば一目瞭然ですよね。ストライカーの差、じゃないですよ。確かに豊田は優秀なストライカーではありますけど、そんなFWが1人いれば残留できるほどJ1は甘いリーグじゃありませんよね。だったら札幌だってダヴィがいた2008年に残留してるはずですからね。鳥栖にあって札幌にないもの、それは「球際の強さ」なんじゃないかと思うわけですよ。
 まぁ鳥栖のサッカーについてはいろいろと言われてはいますけどね。それでも競り合いで絶対に負けない、というのは今の鳥栖を支えているものだと思うんですよね。札幌を見てると競り合いでわりかし簡単にボールを取られる(はじき飛ばされる)のが多いのですけど、鳥栖はあんまりそういうことがないんですよね。ただここのところでけっこう無茶をしているので、鳥栖のサッカーってえてして「荒っぽい」という評価をされてしまっているわけですけど、そういった非難のそしりを受けてまで「勝つ」ためにはどうするか、ということを突き詰めているからこそだと思うのですよ。まぁ、突き詰めているという意味では札幌の弱さもとことんまで突き詰めていると思いますが。やっぱりなんでもね、どんなことでも突き詰めるのが重要ですよね。中途半端が一番よくありません。弱さだって個性だって認めて欲しい。

 だが断る

 ってなわけでまぁ、なんというか「守備の人数が揃ってるのに失点する」のはいい加減何とかならないかなぁと思う次第で、こればっかりはもう監督がどうこうという問題ではないと思うのですよ。それこそさっき言いましたけど、球際の強さと言いますか、ボールへの執着心というのか、その辺の差が出ているように思います。ペナルティエリア内だとファウルが怖いのはわかりますけど、身体をしっかり寄せて相手を自由にさせないディフェンスが出来ないものなんでしょうかね。どっちかというと、寄せると言うよりはむしろ相手を離しちゃってますからね。「マークについていってなぜか離れていくディフェンス」の第一人者である曽田雄志現人神の伝統を受け継いでいるとも言えますが。

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