いつものドリーム
2012年Jリーグディビジョン1第30節
FC東京 5-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/いません
東京/チャン、田邊、石川 x 2、ヴチチェヴィッチ
浦和レッズに勝利し、鹿島アントラーズと引き分けたことで何となく「札幌も意外にやるじゃん」なんて思ってたりもしましたが、久しぶりにいつも以上の点差負け。いわゆる「夢スコア」ですね。降格が決まってある意味吹っ切れたのか、ここのところは試合内容もまずまずの戦いぶりを見せていたのですが、「そういえばぶっちぎりで降格したんだった」ということを改めて思い出される結果でした。
まぁ、奈良がAFC U-19選手権を戦うU-19日本代表にドナドナされ、櫛引も前節のレッドカードで出場停止、ジェイドもジェファンも怪我ということで、センターバックをやれる選手が岡山しかいないという猫の手も借りたい状況で、スタメンの3バックに名を連ねたのが岩沼、河合、宮澤というメンツも致し方なしという感じなのですが、問題なのは後ろがこうであって、なおかつ前線にいたのが頭の中に守備という言葉がないハモンと、これまた守備をする気はあるけど守備の仕方がわからない大島という2トップでは前線から連動したプレスを望めないですから、ボールを回され放題でマークのズレを突かれるのも無理のない話ではあります。
それでも以前の0-5ならもう明らかに気持ちが切れちゃってるとか腰が引けてる状態だったのが、この試合は最初から最後まで戦う姿勢は崩していませんでしたので、全体としては惨敗だからと言って怒る気もありませんけど、それだけに「結局これが実力差」というのが改めて浮き彫りになったことは否めません。「ガチンコでぶつかって、軽くひねられた」といった感じでしょうか。まぁその辺は明らかなメンバー不足も影響していると思うので、「しゃーなしだな」という以外にいうべき言葉がありません。先制点がやっぱりセットプレイ崩れだったというのはいただけないですけどね。
とはいえ、攻撃面についてはせめて1点は取りたかったところですね。攻められる時間が長くなってしまうのは仕方ないにしても、そんな中でも札幌の時間帯だって少なからずあったわけですし。ただ、やっぱりそれでも勝負所で意思の疎通がずれたり、疎通は取れててもパスそのものがずれたりでシュートに持って行ける回数が少ないのはもったいないですよね。チャレンジのパスはそりゃ成功率は高くない(からこそのチャレンジパス)ですけど、そこをけっこうな確率で通してくるのがJ1ですから、やっぱりこの先またJ1を目指して、そこで戦っていくつもりなのであれば(もちろんチーム全体のみならず選手個人にしても)、そういったプレッシャーがある中でのプレイの精度を高めていくことが必要なんだろうな、と思います。
加えて、そんな中でも「ほぼ1点もの」のシーンがなかったわけでもなかったのに、そこで盛大に打ち上げたり、SGGK(スーパーグレートゴンダキーパー)の正面を突いたりして決められなかったのも、そういうシーンで確実に決める「冷静さ」を持ててないということの証左なのだろうと思います。余裕があればああいうミスも減ると思うんですけどね。
あとはまぁ、取り立てて言うこともないです。いろいろポジティブなこと言ってますけど実のところ0-5なんてぶっちゃけありえないんで。プリプリ怒ってはいます。でも今はAFC U-19が楽しみですので忘れてあげることにします。