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2016年2月 4日

プロモーション戦略

 さてちょっと古い話なのですが、チーム的に大きいと思われる博報堂DYメディアパートナーズ(以下、博報堂DYMP)との業務提携の話について触れておきます。

 内容はコンサドーレサポーターの皆様ならもう説明するまでもないとは思いますが、日刊スポーツによれば、「2022年までの7年契約で、月内にも本契約を結ぶ。16、17年は推定で年2億円のサポートを受け、今季ホーム全21試合地上波中継や、強化費アップにつなげる」とのことで、クラブには博報堂DYMPから3名ほどのスタッフが常駐し、プロモーションを担当するとのことです。

 これまでコンサドーレの数多い弱点のひとつとして、「メディアへの露出不足」が挙げられてきました。予算規模の大きくないコンサドーレはあまりプロモーションに予算を回せないため、「ファン以外への認知度もそこそこあるのに、いまいち集客に結びつかない」という状態が続いていました。
 端的に言えば、「地元にコンサドーレというサッカーチームがあることは知ってるけど、どんな選手がいるのか、いつ試合やってるのかまでは知らない」みたいな人が多いということですね。

 こういった人たちは野々村社長が獲得を目指している顧客層とも一致します。何かきっかけさえあればスタジアムに足を運んだり、あるいはチームに興味を持ってくれる人は多いはず。今期から北海道コンサドーレ札幌として、道内全域をホームタウンとする方針を明確に打ち出し、北海道全体にPRを続けていくことで、収入のアップを目指す目論見でしょう。

 ただ、大きな親会社を持たないコンサドーレにとって、スタジアムの入場料は大きな収入源です。ホームゲームのテレビ放送が増え、「スタジアムへ行ったり、スカパー!にお金を払わなくても試合を観られる」ようになることで、結果的にスタジアムへ足を運ぶ人が減り、入場料収入が減るのではないかという懸念も出てきます。
 それについては、おそらくですが「地上波で見られるなら行かなくてもいいや」という人が増えることよりも、簡単に足を運べない札幌から遠い地域の人でも試合が観られるようにすることで、新規のファンを掘り起こし、「年に1度か2度くらいは札幌まで行って試合を生で観よう」という人を増やしたほうが得策という判断なのでしょう。

 加えて、今年から函館開催が復活したように、道内全域へのホームタウンアピールとして他の地域での開催も視野には入れてると思いますが、実現した時の動員数にも影響してくるに違いないですしね。
 スカパー!との兼ね合いもあって早期の実現は難しいかもしれませんが、昨年末にテレビ北海道がほぼ道内全域で受信可能となったそうですから、ハード面は整いそう。

 とはいえ、博報堂DYMPとの提携はスポンサーとしての資金供出ではなく、あくまでビジネスとしての提携ですから、博報堂側にもメリットがなければ立ちゆかない話ではあります。リスクは当然ありますし、結果が出るまでにはそれなりに時間がかかるものですから、ある程度我慢も必要だと思います。

 ただ、今まで通りのやり方を続けたところで、この先劇的な変化が訪れるとは思えません。それは、クラブができてから20年間で、天皇杯のひとつも取れていないという事実が証明しています。ある日突然空から女の子が降ってきたりはしません。

 ま、失敗したら今より弱くなるだけだ。別に大したこっちゃない。

 プロモーションはとにかく様々な施策を行っていくべき(もちろん一つ一つの効果検証は必要ですが)ですから、そのあたりをプロの力を借りつつ進めていくのだろうと思います。重要なのは「流行ってる感」を出すこと、それが一時期の流行だけで終わらないよう、いかにブランドイメージに組み込めるかです。

 そういえば、先日博報堂が自前でアニメスタジオを立ち上げるというニュースが出てましたね。洞爺湖町や札幌市を舞台にしたアニメ「天体のメソッド」にも博報堂が関わっていて、このアニメのOPを歌っていたのが、コンサドーレファンを公言する、札幌在住のLarval Stage Planningの桐島愛里さん。今回提携する博報堂DYMPも、「ご注文はうさぎですか?」や「魔法少女まどか☆マギカ」などいろいろなアニメに出資していますよね。

 あとはわかるね?

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