26/27シーズン開幕

紆余曲折を経てシーズン移行となった初年度、2026/2027シーズンの開幕戦がスタートしました。

これまでのコンサドーレは、冬期間は積雪の影響で地元で練習できないため、年明けから1ヶ月以上に渡る長期キャンプに出たまま開幕に突入していました。近年はACLやらなんやらの関係で開幕もどんどん早まる傾向にあり、「ホームゲームのためにキャンプ先から地元に遠征」というわけのわからないことまで発生する事態でした。

当然、肉体的にも精神的にも厳しいコンディションの中で迎える開幕が万全であるはずもなく、開幕頃の成績は芳しくない…というのが例年のコンサドーレでした。

それがシーズン移行で8月開幕になったことにより、涼しい北海道で長期キャンプをやる必要なく、負荷をかけたトレーニングをみっちり行うようになったこと、あまつさえクソ暑い内地を避けて多数のJクラブが北海道にキャンプに来てくれることで、ホネのある相手との練習試合が可能という、大きなアドバンテージも生まれています。

さらに加えて「遠征を伴わないホームでのシーズン開幕」というメリットまで加わり、もはや「いいわけのできない」状況…とさえ言えるでしょう。

そんな中で迎えた「俺だけガチャ無料200連」みたいな感じの開幕戦。もっとも、「冬期間の問題がそのままシーズン途中に移動しただけよね問題」については、「なんか、簡易設置可能なドームとかあるらしいよ?」みたいな、チェアマンとかいう腹黒詐欺師がなんか言ってたくらいで、結局現時点でも実証実験の噂も聞かないまま解決されていないため、冬の長期キャンプというドッカンテーブルは以前確約されているのが見えている状況。

それだけに開幕ダッシュの重要性はうすうすみんな感じていることであり、出だしで躓いてしまえば、例年以上のダメージになりかねない、という状況でもあったのです。

そんな開幕戦、GK田川知樹、DFは右から髙尾瑠、西野奨太、梅津龍之介、パクミンギュ、MFは堀米雄斗と木實快斗のダブルボランチ、2列目がヴィニペイショットと「パオ」ティラパット、FWに白井陽斗と唐山翔自という布陣で臨んだコンサドーレ。守備については梅津くん(※まだ大学生)の能力は既に前のシーズンの段階でわかってましたし、西野くんと並べればそうそう大崩れはしないだろうという確信はありましたので、そこまでの不安はなかったものの、やはり攻撃に関しては、大幅なテコ入れがあったわけでもないので、そこのところは未知数でしたからね。

結果的には、開始前の不安はまったく杞憂に終わったのは、うれしい誤算でした。

前半15分に高い位置でボールを奪うと、パオくんからのパスを受けた新加入のヴィニが狙い澄ましたコントロールショットをゴール隅に決めて先制。後半12分にもカウンターから持ち上がったパオくんから唐山くんを経由してヴィニに繋ぎ、ヴィニからの柔らかいクロスボールを白井くんが丁寧に合わせて追加点。守備陣も危ないところはほぼなくクリーンシートを達成。内容的にも、

  • カウンターをやりきる
  • 1対1できっちり身体を寄せる
  • ボールを奪われたら戻りきる
  • ・イドを取ったら早めに仕掛けるまたはクロスを上げる
  • 状況に応じたプレー選択をする

などというような、「やって当たり前のことなのに今まで当たり前のようにやってこなかったことが当たり前のようにできていた」のが、結果やスコア以上に良かったことなのではないかと思います。これ本当にコンサドーレか? すっごくまともなチームじゃないか? 川井監督いい意味で普通じゃないか? 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? お前も鬼にならないか? などと思ってしまうほど。

とはいえ、そういった「当たり前のことを当たり前にできた」のも「当たり前のことを当たり前にできる」メンバーが揃っていたからこその話であって、その「当たり前のことを当たり前にできるメンバー」の半分がレンタル選手であることについては、一抹の不安を覚えざるを得ません。

一応、「これくらいやれなきゃ試合には出られないよ」という最低限の基準が示されたと思いますので、今回ベンチからも外れたメンバーも、そこを目指してそのレベルになってくれればいいと思うんですが、結局のところ川井監督としても、これまで呪いのように常にまとわりついていた、「コネコネしてユルユルしてどうしたんだい?」とでも歌いたくなるようなクソおもんないサッカーを根底から払拭するには、メンバーを大胆に入れ替えるしかなかったのだろうな…なんて思ってしまったりもするわけで。

そう考えると、40人近い大所帯の中、「ケガさえしてなきゃこのレベルでもしっかりメンバーに入って普通に試合に出て普通に役割を果たす宮澤さんのすごさ」を改めて実感するわけでもありますが。

まぁそんな感じで不安の種も尽きないのはサポーターの性分ではあるのですが、ともあれこれまでのような「なんで勝てたのかわからない」試合が多かったのが、「勝つべくして勝った」という試合ができるようになった、というのは、喜んでいいことなのではないかと思います。

相手もあることですから、これをやっていれば常に勝てる、なんてことを思うほどトンチキではないですが、一方で情けない試合もそうそうはないだろうとは思いますし、勝って兜の緒を締めよ、メヌケのかぶと煮美味しいよ、ということを肝に銘じて、勝点を積み重ねていってほしいと思います。