2025年12月一覧

J2の魅力~旅に出よう

みんなどうだ? 元気なのか?(挨拶)

たぶん初年度から参加させていただいている北海道コンサドーレ札幌 Advent Calendar 2025、例年の通り、今年も19日に書かせていただきます。

今回も19という数字にちなんだエントリーにしようとしたんですけど、今年は残念ながら19番が欠番、いわゆる「ケツの番」というやつで、要するに背番号19の選手は不在。だったら、今季限りでユニフォームを脱ぐことになった深井一希選手のことでも書こうかなぁ、彼の背番号8を倍にすれば19になることだし(※なりません)、と思ったんですけど、よく考えたら深井さんのことそこまでまり詳しくないし、ウニとかダンプカーとか割と失礼なことも言ってた気もするし、何よりサウナ日記のインパクトには勝てそうもないので、やめました。

そんなわけで、今期の北海道コンサドーレ札幌はJ1昇格に失敗…どころか開幕から閉幕まで一度たりともプレーオフ圏内にすら絡むことないという、残念どころか期待外れというほかない、例えるなら、先日血液検査で病院に行ったところ、百戦錬磨みたいな貫禄したおばちゃん看護師さんが採血担当してくれて安心してたのに、めっちゃ下手で3カ所も刺されたみたいな感じ…に終わりました。J2では最上位クラスの強化予算をかけておきながら、どうしてこうなったのか、というその検証についてとりあえずあれこれ言いたいことはたくさんあるものの、そういうのは他にお任せするとして、とにかく少なくとも来年からの1年半はJ2にお世話になることが確定してるわけで、これはもうどうあがいても覆せません。ショーウインドウのガラスにひっついて、飾られたピカピカのJ1を眺めていても、ジャックスカードでJ1は買えないのです。元ネタがわかる人はかなりの年齢だと思います。

であれば我々は、今いる場所(J2)を精一杯楽しもうじゃないか、ということで、今回は「J2の魅力」について書いてみようかと思います。

J2の魅力…それは「遠征」ではないかと思っています。昨年、2017年からしがみつき続けたJ1から降格してしまい、それはそれで残念だったのですけど、J2で戦うことそのものに関するネガティブな感情は、実はなかったんですよね。なぜなら遠征が楽しみがあるから。

いやまぁどのリーグでも日程の半分はアウェイでの試合になるのですから、遠征自体はあります。ただ、今のJ1クラブって、大半が関東・関西の大都市圏に集中していますよね。数少ないJ1の地方クラブも、だいたいがその地域の最大クラスの都市に本拠地を構えています。対してJ2は、地方の衛星都市に本拠地を構えているクラブがほとんど。「プロ野球ワールドスタジアム」でいえば、まさにアーバンリーグとカントリーリーグといったところ。今から考えるとだいぶひどいネーミングですよねあれ。

まぁこれは日本に限らず、世界中だいたいどこのリーグでも、「強いチームは首都などの大都市にある」傾向が強いようです。欧州の著名リーグで首都のチームがあんまり強くないのって、ドイツくらいですかね? あそこは歴史的な経緯も影響してるのかな。知らんけど。

大都市は新幹線とか飛行機の便数も多くて行きやすいし、現地の交通網も発達してるので便利なことが多いんですが、ぶっちゃけ東京とか大阪とか名古屋とかは、行く機会なんてサッカー以外にもけっこうあるじゃないですか。アーティストやアイドルのファンだったり、あるいは声優さんが歌って踊る系コンテンツのファンの人は、イベントとかライブとかで遠征することも多いと思いますが、開催場所はたいてい大都市ですよね。万クラスの人数を収容できるハコが大都市くらいにしかないので当たり前と言えば当たり前ですし、東京公演!と言いつつ所沢に送られたりすることもありますけど。

もちろん大都市には大都市ならではの楽しさがあります。頭のおめでたさでは西岡でも割と上位を自認するオレでも、1回2回行った程度でその土地をわかった気になるほどおめでたくはないですし、何回も通ううちに、たとえば現地で気に入った飲み屋さんができたとか、推しペン(※現地動物園または水族館にいる推しのペンギン)ができたとか、現地に奥さんが(以下略)など、メインの用事とは別の楽しみなんかも生まれたりするのは確かですけど、アウェイ遠征を考えるとき、優先順位として「今までいったことのない場所」が上位に来るという方も結構多いと思いのではないでしょうか。「何もなくたって行けばいいじゃん」というのもそれはそうなんですが、やっぱり何かしらきっかけがないとなかなか足が向きにくいものですからね。そのきっかけがサッカー遠征ってだけで、アニメとかドラマの聖地巡礼とか、あるいはランダムに引いたカントリーサインの場所とか、まぁなんでもいいわけ。最後は嫌だな。

その点、割といつメンになってしまったJ1とは違って、新興クラブも多く、J1とJ3両方からの入れ替えのあるJ2は、常に新鮮感があります。久しぶりの顔合わせはもちろん、初めて対戦することになるクラブもあります。そういうクラブの本拠地には優先的に行きたいな、と思ってしまいます。人間いくつになっても、「初めての土地」に降り立つのはワクワクするものですからね。それがサイコロ振った結果として行くところじゃなければ。

来季のJ2リーグでは、栃木シティ、八戸、宮崎とJ2初昇格となったクラブが3つ。実際に対戦するのは百年構想リーグのあと夏以降、日程によってはひょっとしたら再来年になってしまう可能性もありますが、遠征しがいのある土地がまた増えたということは確かです。

もっとも、地方が多いということは、日本最北端のJクラブであり、どこへ行くにも飛行機が必要なコンサドーレにとってはその分移動が大変になる…ということでもあります。J1なら多くの遠征が飛行機1本で済んでいたところが、J2だと飛行機乗り継ぎが当たり前、1本で済んだとしてもそこからの移動も長い、みたいなことが多くなるわけで、そういう選手の移動負担も含めてJ2はとっても厳しいリーグであります。なので、来季もなかなか思うとおりには行かない試合も出てくると思いますが、試合の結果がどうあれ、我々としてはできる範囲で遠征などしつつ、

Pray!(祈る!)
Drink!(飲む!)
Cry!(泣く!)
Accept!(受け容れる!)

という「サポーターのPDCAサイクル」を回すことで、応援生活に彩りを加えたいところですね。彩られるかは別として。

ちなみに、Advent Calendarの他の方々の記事を読んできた方には「おや?」と思われたかもしれませんが、しゅんちゃまのエントリーとネタがだいぶかぶっちゃってます。言い訳になりますが、毎年参加すること決めたらかなり早い段階で原稿書いてまして、12月の初めにはもう大枠を書き上げてたもんで、あちゃーとは思いつつもそのまま突き進むことにしました。しゅんくんごめんね(私信)。