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2006年5月 アーカイブ

2006年5月 6日

仙台戦感想

2006年Jリーグディビジョン2第13節
コンサドーレ札幌1-1ベガルタ仙台
得点者:札幌/石井(notラサール)
     仙台/菅井(notきん)

 せっかくのゴールデンウィークなのに娘に風邪を伝染されてしまい、珍しく39度まで熱が上がり2日ほど寝込んでました。てなことで病み上がりなもんでロクなことも書けないような状態の最中に入ってきた水戸戦敗戦のニュース。公王であれば杖を落とすくらいの報告でしたので、以下手抜きのように仙台戦の感想を箇条書き。

・もっとも怪我をしてはいけない人が怪我をした日。
・敢えてポジティブに考えるならば、いなくてもさほどの破綻は見られませんでした。
・相変わらず攻撃は悪くはないし、守備も悪くはありません。レベルは確かに上がっています。
・とはいえ、失点は仙台のもっとも得意なパターンでやられた感じ。
・敢えていちゃもんをつけるならば、攻守とも肝心なところで雑なため、得点できないし失点する。
・フッキは相変わらずハードマークに苦しむ。でもよく耐えて警告はなし。
・しかしここ最近はフッキのギリギリっぷりがひとつの名物となりつつあります。
・敢えて注文をつけるならば、警告ゼロだけで喜ばれるのはどうかと思いますが。
・謙伍の執念の同点ゴール。見事なヘディングシュートでした。
・敢えて苦言を呈するならば、喜ぶ暇があったらボールを持ってセンターサークルに走って欲しかった。
・芳賀はちょっとパフォーマンス下降気味。常に全力でプレイしているので致し方ないですかね。
・しかしバー当てはもはや芸の領域。
・敢えてキャプションをつけるならば、「峰打ちじゃ、安心いたせ」。
・仙台の8番(ロペス)が一番イヤな選手でした。あまりスタミナがなさそうなのが助かったけど。
・敢えて文句をつけるならば、あの人に見えて仕方がありませんでした。

↓あの人
jimi.gif

2006年5月 9日

大殺界

2006年Jリーグディビジョン2第14節
水戸ホーリーホック3-1コンサドーレ札幌
得点者:札幌/西谷
     水戸/アンアンアンデルデルデルソンソンソン

 あ~。

 あの水戸の29番(眞行寺)…。

 前から思ってたけど…。

 やっぱり新居に似てやがらぁ…

 というわけで気が進まないながらも試合を見てみましたが、端的に言えば「選択肢がことごとく裏目ってバッドエンドまっしぐら」な試合だったのではないでしょうか。前節から中2日で行われた今節、札幌を含む全てのアウェイチームが勝てなかった通り、やはり厳しい日程だったこともあるかとは思いますが、一番厳しかったのは笠松のピッチコンディションだったのではないでしょうかね。あちこちハゲまくりの芝は最終週の東京競馬場みたいでした。おそらく見た目以上に凸凹だったでしょうし、これだとキック時に足を取られるのはもちろん、意味不明なバウンドをするためトラップする際にもいつも以上の気を遣わなければならなかったと思いますから、肉体的にも精神的にも非常にタフな試合だったでしょう。パスを繋いでいく札幌のスタイルにはどう見ても合いませんし、しかも札幌は名実共にチームの柱である大塚を欠いたことも決して小さなことではなかったと思います。加えて、相手は伝統的にカウンターを得意としており、しかも札幌とはとことん相性の悪い水戸ホーリーホック(略してミホ)。こういう結果となるのもある意味致し方ないと言えるかもしれません。
 とはいえ、1点目と2点目は普段の林だったら止められたんじゃないかなぁと思うんですがね。これは単なる想像でしかありませんけど、ゴール前の芝が完全にハゲていたことと無関係じゃないんじゃないでしょうかね。芝が生えていればクッションになりますけど、ほぼむき出しの地面で、しかもゴール前というのは踏み固められていますから、腰に爆弾を抱えてる林がちょっと思い切ったセービングが出来なかった可能性も考えられます。実際、1点目と2点目の失点シーンはちょっとおっかなびっくりな感じに見えました。まぁその辺りを含めて、ミホは万事うまく行って、札幌は万事うまく行かなかったという感じの試合だったのではないでしょうか。

 まぁそうは言っても、昇格を狙うチームとしてはちょっと情けないと言わざるを得ませんけどね。身体が重いのは最初から分かり切っていたことですし、笠松のピッチがよくないのも今に始まったことではないのですから、それならそれで長いボールを中心にするとか、うまいこと戦い方を変える手もあったんじゃないかと思わないでもありません。つっても空中戦の得意なFWがいない以上、引いて守備を固めるミホ相手にロングボールでこぼれ球を狙う作戦がそうそうはまるとは思いません。試合の終盤はソダン大作戦をやってましたけど、あれはあくまでもスクランブルでですし、今のところ札幌はそういうのを臨機応変に出来るチームではないですからね。あるいはミホのようにこっちもカウンター狙いに徹するのも手かも知れませんが、冷静に考えてみれば札幌は現在リーグトップのシュート数の多さと被シュート数の少なさを誇っています。にもかかわらず、得失点差はなぜかたったの+1しかないという、言ってみればほとんどの答えが合っていたのに名前を書き忘れていたというようなチームが、攻撃機会が減って守備機会が増えるであろうカウンター戦術でうまく行くとは思えません。エメルソンみたいな化け物でもいればまた別ですけど。ともあれ、結局のところ問題の根っこは「攻撃も守備も肝心なところでポカをする」というところだけだと思うので、今は不器用でも自分たちのやり方を貫き続け、チーム全体としてレベルアップをしていくしかありませんね。逆にそこさえ何とかなれば、ワンクール負けなしということくらいは出来るんじゃないかと思っているんですが。

2006年5月14日

夜神くんコンサドーレを語る

2006年Jリーグディビジョン2第15節
コンサドーレ札幌1-6ヴィッセル神戸
得点者:札幌/フッキ
     神戸/いっぱい

deathnote.jpg

2006年5月16日

神戸戦感想

 明日は鳥栖戦が行われますが、その前にちょっと神戸戦を振り返ってみます。まずはフッキの先制点、あのフリーキックの弾道は、一瞬俺王様を彷彿とさせました。5試合勝ち星なしという悪い流れの中、エースの一発で幸先よく先制した札幌。アウェイで圧倒した神戸を相手に久しぶりの勝ち点3を予感させるには充分な得点でした。

<モノローグ>
 でも、その時私たちは知らなかったのです。
 厚別にあんな悲惨な事件が起こることを──

</モノローグ>

 フッキも見事でしたが、アツのFKも見事でしたね。あの弾道であの位置に蹴られたら、もうどんなキーパーだって止められないです。っていうか、あの位置でアツにFK与えりゃ「外れてくれればラッキー」くらいに思っていても決して大げさではないですからね。だからアレはしょうがないです。しょうがない度でいえば、真夏に革靴を履いて一日中歩き回ったら足がくさくなるのもしょうがないくらいの度合い。
 …なんですけど、その後がよくないです。前半のうちの逆転されるだけならまだしも、立て続けにゴールを喰らって逆に2点差をつけられてしまったわけですからね。選手は「同点にされて下を向いてしまった」と言ってましたけど、アツのゴールのあとは別段そんなことはなかったと思うのですよ。シュンとなってしまったとしたら朴に決められた2点目(つまり3点目)でしょうね。1点のビハインドならまだしも、2点ともなると連敗中のチームが完全に「今日もダメかモード」になるのも自明の理。朴のゴールのどちらかでも防げていれば展開は変わっていたと思うのですけどね。まぁ両方とも 原のポジショニングが微妙に怪しかったのは否めないですけど、ただ彼自身今季初スタメンで昨季の開幕戦ほどではないにせよ、やはり緊張はしていたと思います。加えて、せっかく味方が先制したのにすぐに相手に得点を許してしまったわけですから、いくらあのFKがノーチャンスだったとしても、少なからず責任は感じるでしょう。それは人間なんだからしょうがないです。
 問題は、そういう状況を知っていたはずの味方が、そんなキーパーを少しでも助けようとしていたかどうか。具体的には少しでもシュートコースを消して打たせないようにしたり、シュートをブロックしたりしてキーパーを楽にしていたかどうかなんですが、逆に人数は揃ってるのになぜか易々と打たせてるくらいですから、これはもうザルを通り越して底の抜けた鍋です。フォローどころか新手のいじめなんじゃないかと思えるほどです。 原くんは新人のくせにプリマドンナの座を手に入れてしまったりしたのかもしれません。つーか2002年以降、洋平、藤ヶ谷、 原、林とゴールキーパーは変わりましたけど、なんかうちの守備陣はキーパーと仲良くしたくないのかと思ってしまいますよ。少なくとも試合中はちゃんと一枚岩にならないと、勝てるものも勝てないです。

 とはいえ、逆に神戸側の視点に立てばアツのFKをきっかけに攻撃陣が爆発したという感じになるわけですが、おもしろいようにシュートが決まる様子は神がかってすらいましたね。まるでガリガリくんが当たり続けたかのようで、もうなんか5試合ぶんくらいの得点力を使っちゃったんじゃないかと他人事ながら心配になってしまいます。ところでいったん火がついたら止まらない神戸の様を見ていてどっかで見たことがあるなぁと思いややしばらく考えてみたところ、思い出しました。まさしくこれは猛牛打線です。オリックスと合併したはずの近鉄ですが、その魂はオリックスに行かずにヴィッセルへ行ったのですね。確かにヴィッセルのマスコットは牛だし。そりゃあしょうがないよ。石井浩郎とかブライアントとかオグリビーがいるんだもん。うん、しょうがない。金村にサイクルヒット打たれたと思ってあきらめよう。

2006年5月19日

複雑。

2006年Jリーグディビジョン2第16節
コンサドーレ札幌2-2サガン鳥栖
得点者:札幌/魅惑の助っ人、スナマコ
     鳥栖/濱田、あんにゃろ


  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  新居と相川がいれば
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙  コンサドーレはあと10年戦える…
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f.   俺にもありました
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!

 先ほど試合を見終わりました。サッカーに限らず結果を知っているスポーツの試合を見るというのは、もちろんリアルタイムで見るよりも興奮度は落ちます。チャンスの時のワクワク感、ピンチの時のドキドキ感、防いだときの安堵、そしてゴールの時の大爆発、サッカーの醍醐味を味わうにはやはりリアルタイムで、出来ればスタジアムで見るのが一番です。ただそうは言っても、結果だけ知ってあとから試合を見るというのも決してつまらないわけではなく、どういう試合内容だったのかを楽しむことは出来ます。たとえば刑事コロンボとか水戸黄門みたいに結末がわかっていても楽しめるのと同じです。ゴールの生まれた試合であれば、どういうゴールだったのかを見る楽しみもあります。これも言ってみればコロンボの「うちのカミさんがね」というセリフや水戸黄門の印籠みたいなものですね。まぁ唯一の違いといえば、サッカーの場合は楽しむどころか見ること自体が精神修行みたいな試合もあるというところですが。サッカーと言うよりはコンサドーレの試合か。
 とはいえ、逆に結果がわかっているからこそひとつひとつのプレイを冷静に見ることが出来るというメリットもあります。リアルタイムで見ているときは、勝ちたいと思うあまりに知らず知らずのうちにプレイの許容範囲が狭くなってきてしまい、ひとつのミスにも無闇にイライラしてしまったりするもんですが、あとから見るときは当たり前の話ですが泣こうがわめこうがテレ東に骨送りつけようが結果を変えることは出来ませんからね。たとえばこの試合のようにスコアが2-2だったら確実に2点は取られるわけですし、逆に言えば2点以上は取られることはないわけですから、それなりの覚悟は出来ます。まぁ要するに何が言いたいかというと、リアルタイムで見てたら1失点目の段階で怒り狂ってただろうなぁということなんですが(たぶん生で見ていた人はそうだったでしょう)。2点目については新居がうまかったと思いますが、1点目のああいう失点の仕方はいけません。
 確かにあの濱田のシュートはキャッチするのかリフレクトしてコーナーに逃げるのか判断が難しかったと思いますし、そもそも相変わらずあの位置で簡単にシュートを打たせてしまった守備陣もどうかと思いますけどね。おそらく 原としては、コーナーキックを与えることを嫌って敢えてキャッチに行ったのかもしれません。確かに相手のコーナーになるのとマイボールにするのとでは雲泥の差がありますが、そうだとしてもあのキャッチングはプロとしてはやっぱりぶっちゃけありえないミスだと言わざるを得ません。ミスレベルで言えば柏戦での元気のロケットシュート(射出角度が)やソダンのトラップミスと同様の八十八箇所巡りクラスです。前の試合で6失点もしてしまったことも関係ありそうですが、なんか相変わらず試合では本来の実力を出せないですね。メンタル的な問題なんでしょうか。 原という選手はゴールキーパーとしてはものすごく恵まれたエヴァンゲリオン体型の持ち主だけに、なんかすごくもったいないと思うのですが。

 まぁ守備のことはこれくらいにしても、攻撃陣ももう少し奮起しないと。いつものことながら17本シュート打って2点というのは寂しい限り。ボクシングで言えばことごとくクリーンヒットをもらったような神戸戦から中2日で、しかも切り替えが済んだと思った途端に出鼻をくじかれるような失点をしたことを考えれば、2度リードされ2度追いついたことは評価できますけど、ビッグチャンスもそれなりにあったことを考えれば、やっぱり勝てたんじゃないかなぁという気持ちもぬぐいきれません。相変わらず一番得点のにおいを感じさせるのが池内友彦というのはなんだかなぁという気もします。特に相川のハズしっぷりは爽快感すら感じさせます。素人の意見ながら、相川って全体的に重心が高いような気がします。ポストプレイの時に後ろからのプレスであっさり潰されるシーンがよく目につきますけど、あれももう少し腰を落とせば耐えられると思いますし、シュートの時ももっと腰を落とせば力がうまく伝わって、宇宙に行ったりボテボテしたりすることは少なくなると思います。確か相川は左膝の後十字靱帯が切れたままだったはず。その辺りの影響もあるんでしょうかねぇ。彼にとって不幸だったのが、誰も知らないうちに気がついたら切れていたという怪我で、しかも怪我した頃はまだレギュラークラスではなかったため、試合中にサポーターの見ている前で怪我をしてしまった山瀬や健作やナオキや三原さんや上里カズゥや西澤画伯の時に比べるとけっこうスルーされてたことですね。
 まぁその辺りは本人じゃないのでわかりませんが、いずれにしてもやっぱり彼にはもっと活躍してもらわないと困りますので、シュートの練習よりもまずは重心を落とすために毎日相撲の「すり足」をやるべきだと思いました。松井さんと一緒に。

2006年5月25日

いざ日立台

 さて前節お休みで多少なりともリフレッシュしたであろう今週末は、首位柏レイソルとのアウェイ戦です。前回の対戦ではフッキのゴールで先制しておきながらしょうもないミス2つで負け、さらにはフッキ退場のおまけ付き。相手は主力抜きだったとはいえ、曲がりなりにも首位を相手に内容で押していただけに、冗談は吉田くんのお父さんみたいな幕切れとなりました。あの試合まで連敗していた柏はこの逆転勝利で再び調子を取り戻し、以降は4勝1分けと5試合負けなし。逆にあの試合まで4試合負けなしと好調だった札幌はこの逆転負けのあとは2分3敗と5試合勝ち星なしと、あの試合を境に完全に勢いが入れ替わってしまいました。まぁ札幌はその直前の徳島戦で既に勢いに陰りが見られたのですけど、言ってみればこの試合で柏に運気を全て吸い取られたと言えるかも知れません。つっても内容から言えばどっちかというと吸い取られたというよりは進んで吸わせたに近い気もしますけどね。カミーユに自分の命を吸えと命令したエマ中尉みたいな感じでしょうか。ああ、だったら許す(ウソ)。
 ということはですね。函館で奪われた運気をここいらで取り戻せばいいわけですよ。まぁ、柏のその後の快進撃を見ると、取られた運気がもうあまり残ってなさそうな気もしないでもないんですけど、たとえそうだったとしてももうここまで来たらとりあえず後先考えず目の前の試合を全力で勝ちに行き、取られたものは取り返すべきだと思います。フッキも前回退場してしまったリベンジを果たして欲しいですね。
 と思ったらフッキ出場停止でした。今回は退場じゃなくてイエロー累積のペナルティですが、これじゃリベンジどころの話じゃありません。まぁ考えてみれば退場しないための一番確実な方法はそもそも試合に出ないことなんですが、交通違反を取られないためには車に乗らなければいいみたいな理屈と同じじゃないですか。つーか、次の柏戦は自分は三角山放送のラジオ中継のゲストにお呼ばれしてるんで、今年2回目の生観戦となるわけですが、今年最初の生観戦だったヴェルディ戦でもフッキは出場停止でした。これは何かの陰謀に違いありません。きっと国歌ぐるみでリーグ戦でオレにフッキを見せないという陰謀が働いてるに違いないという説を立ててじっくり検証しようと思いましたが、「ハレ晴れユカイ」を訊いてたらどうでもよくなってきたのでやめます。オチはありません。

2006年5月27日

もったいない

2006年Jリーグディビジョン2第18節
柏レイソル2-1コンサドーレ札幌
得点者:札幌/スナマコ
     柏/大谷、岡山

 公式戦では4年ぶりの日立台。日本でも屈指の臨場感溢れるスタジアムです。この場所でのコンサドーレの成績はあまり良くなく、公式戦での勝利はただ1度のみ。といってもそれはサブグラウンドでのJユースカップの話なんで(ちなみに決勝点を決めたのは新居)、まぁ要はスタジアムでコンサドーレのトップチームが勝ったことがないってことなんですが。
 そんな感じで不利なのは充分承知の上でも、やっぱりどうしても勝ちたかった試合だったんですが、結局はやられちゃいましたね。しかしオレが一番やられたのは、試合ではなく試合前の柏サポーターです。面白すぎますあの人たち。おなじみ岡山ゲートフラッグシリーズの「岡山!柏に家買っちゃえ!」という新作に加え、「一夫多妻」などの意味不明なゲートフラッグなどで視覚的攻撃をすると同時に、相変わらずゴール裏からサイレンの音などが鳴るし、スピーカーでも持ち込んでるのかゴール裏から流れてくる「機動戦士ガンダム」のアイキャッチなどで聴覚的攻撃とのダブルコンボ。放送前のオレの腹はちぎれる寸前。しかし、柏サポーターの攻撃はこれで終わりではありませんでした。選手入場前、ここからの巻き返しを信じて日立台に集結したアウェイスタンドの札幌サポーターがチームや自分たちを鼓舞するために歌を歌い始めた次の瞬間、それにかぶせるようにホームゴール裏から大音量で聞こえてきたのは、ブーイングでもサイレンでもなく…。

 この~木なんの木 気になる木~♪

 もうダメです。腹ちぎれました。ごめんなさいもう勘弁してください。去年の名古屋との乱闘事件で柏サポーター中心的グループが解散したこと、加えてJ2に降格したことで応援が変わったのではないかと思っていましたが、全然変わってない、というよりはむしろパワーアップしてましたね。やられはしたけどやっぱり好きだなぁ。

 さて試合について。健闘はしたと思うのですが、やっぱりなんかもったいない感は拭えない試合でしたね。最初の失点も、あれは守備面の問題と言うよりは、いい形でカウンターに入れたのに前線でボールをキープできずに逆にカウンター返しをくらったのが原因でしょう。カウンターができるということはイコール相手の守備が手薄になっているということですが、それは逆に言えばカウンターを仕掛けた時点では自陣に相手の選手が多く残っているということです。で、カウンターが発動すれば当然後ろの選手たちも当然攻撃モードに入りますから、そこであっさりボールを奪われてしまうと逆に大ピンチとなってしまうわけですね。柏のパス回しも確かに見事でしたが、前がかりになった状態でああなっちゃったらどうしようもないですね。カウンター返しは危険です。
 個人的には、今日は勝てるとしたら前半15分まで無失点に抑えることが必要条件だと思っていただけに、あの失点は非常にもったいなかったです。それでも意気消沈せずに1度は追いついたことは評価できますし、スナマコのミドルはそれはそれは素晴らしいゴールだったのですが、その後イケイケの時間帯で逆転出来なかったのももったいなかったですね。この試合ではピッチが濡れていたこともあったためかシンプルな攻撃を心がけていたのですが、最後の最後で慎重になりすぎたのかタイミングが遅くシュートを打てないことも多く、そこらあたりももったいなかったですね。後半も、追いつかれるまではちんたらやってたディエゴが俄然本気モードになったということもありますが、立ち上がりはいい感じだったのにびっくりどっきりパス2発で完全に流れを相手に渡しちゃったのももったいなかったですし、2失点目もこちらの守備陣形を整える前にやられた感じでした。まぁ岡山のヘディングは素晴らしいものでしたし、そこまでピンチの連続でしたから、コーナーに逃げた時点でふっと気が抜けてしまったのでしょうけど、ちゃんと集中していれば防げたかも知れない点だっただけにやっぱりもったいないです。それがなければ勝てていたとは言いませんが、少なくとも引き分けには持ち込めた試合だったような気もします。
 まぁそんなわけで今日もまた勝てず、これで8試合勝ち星なし。いつになったら幸せが来るのでしょう。バビラトラリラバリトーラとでも唱えたい心境ですが、試合後に唯一神が言っていた「逃げるわけにはいかない」というコメントをもう少し信じてみることにします。

 最後に、J's GOALや柏の公式サイトなどでは修正されていましたが、柏の監督会見の際、「西谷の替わりに入ってきた…誰だっけ?」と石崎監督に素で忘れられていたキャプテンはめげずに頑張ってくださいね。

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