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2007年11月 アーカイブ

2007年11月 5日

松山初勝利

2007年Jリーグディビジョン2第48節
愛媛FC 0-1 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/大伍
     愛媛/なし

 ホームで徳島を下して3連勝を達成し、ここに来てやっと「元の自分を取り戻した」と言えるようになった札幌。第4クール突入前後の絶不調さえなければ、今頃は左うちわでJ2を眺めていることができたはずですけど、残り4試合となった第48節現在でも未だに昇格決定には至っておりません。本来であれば首位なんですから、リーグでもっとも昇格に近いチームであるはずなんですけど、そんなこんなでもたついた時期があったせいで、あれだけあった貯金をあっという間に使い果たしたため、今では鬼婆みたいな形相でピッタリくっついて離れない東京ヴェルディを始めとした2位グループに追い立てられている感じしかしません。まぁ「止まると食われる」というそのギリギリ感がいい緊張感を生んでいるのかも知れませんし、最初うまく行っていながら途中で挫折・苦境を味わってそこから復活するなんてのは、これまた黄金期の少年ジャンプパターンみたいで悪くはないのですけど、そんなことを言えるのはまず昇格が決定してからですので、このまま昇格決定まで突っ走りたいところ。 それにはまず目の前の敵を倒さなければいけません。しかし、今節の相手は愛媛FCとのアウェイ戦。愛媛がJ2に参入したのは去年の話ですが、昨年からの通算成績は2勝2分3敗とあまり相性がいいとは言えず、さらにはアウェイ戦では3試合で3敗とまだ1度も勝っていません。ホームではまだ負けたことがないだけに、松山には何か異次元の力が働いているような気がします。まぁ、実際異次元の力で2人ほど消え去った試合がありましたけどね。
 で、そんな過去の成績は関係なくこの試合に勝たねばいけない札幌ですが、出場停止のダヴィと謙伍は戻ってきたものの、ケガの西谷と征也、西澤画伯はまだ間に合わず欠場とまだ万全とは言い難い状態です。前節に引き続き左サイドに砂川、右サイドに岡本が入り、短期留学先のブラジルから急遽呼び戻された、三浦監督曰く「秘密兵器」の西大伍がベンチ入りしました。

 中2日ということもあり体力的にはつらいはずですが、昇格のためにとにかく勝点3が欲しい札幌と、もとより昇格よりはどんな相手でも自分たちのサッカーを貫くことがコンセプトの愛媛。このあたりの外連味のなさはいつもながら好感の持てるチームですが、試合は開始から真っ向勝負の展開となります。早めに先制点が欲しい札幌が攻め込む機会が多く、。中2日の影響はとりあえずは感じさせないな…と思っていた矢先、それは思いもよらぬ形で現れてしまいました。まだ試合が始まったばかりの前半9分、突然大塚が何もないところで膝を抱えて転倒。状況からして相当重いケガであることは明白で、すぐさま池内が投入されました。またしても前半の早い時間に選手を替えなければならない事態となってしまいました。大塚も痛いでしょうがチーム的にも痛い状況です。交代の池内は右サイドバックに入り、容臺がボランチに入る布陣。容臺はもともとボランチの選手ですし、池内も何度もやってきたポジションなので問題はないようで、大塚の負傷退場のショックはひとまずは感じられないようです。スタメン2試合目となる岡本も早くも馴染んだ感がありずいぶん自信をつけ始めているようでボールに触る機会も多く得点が入りそうな予感はあるのですが、札幌出身の愛媛MF赤井秀一がずいぶんと効いており、なかなか崩すには至りません。ちなみにこの赤井、スカパー!の中継では「コンサドーレの練習に参加したが契約してもらえなかった悔しさもある」というコメントが紹介されていました。確かにこれまでの札幌戦での彼の活躍を見れば札幌戦で並々ならぬ闘志を燃やしているのはよくわかります。よくわかりますが、選手の獲得にはチーム事情やいろいろな要因で契約まで至らないことも多々ありますので、若干逆恨みのような気もしないでもありません。赤井がルーキーイヤーだった2004年に札幌に入団したルーキー8人のうち、今現在チームに残っているのはレンタル移籍中の選手を除けばたった2人しかおらず、しかもその2人も今年はほとんど試合に出ていない(上里の場合は大ケガもあったので事情はちょっと違うかもしれませんが)のですから、普通ならそれで落とされたオレはなんだったんじゃいなどと思っても仕方がないですし、気持ちはわかならいでもないですね。ところでこの赤井秀一と同姓同名の人物が「名探偵コナン」に出てきまして、その赤井秀一はガンダムのシャア・アズナブルから名前を取ったそうです(シャアの異名「赤い彗星」にシャア役の声優・池田秀一さんの名前を合わせた)が、愛媛の赤井秀一も赤いユニフォームを着せたら3倍のスピードになったりしますかね?
 愛媛も細かいパス回しや大胆なサイドチェンジでチャンスを作り出しますが、札幌の最終ラインが跳ね返すという流れです。そういえば、昔マガジンで連載していた大島司先生の「シュート!」という超人サッカーマンガ(要するに講談社型キャプテン翼)に出てくるDF氷室明彦という北海道の選手が「北海の氷壁」と呼ばれていましたが、今のコンサドーレはまさしく北海の氷壁。融解することもあるのは気にしないこととして、ここ3試合で1失点、そのうち1点も無理にでも点を取りに行った結果ですから、今の氷壁はそう簡単には破れないでしょう。ちなみに氷室くんは劇中で卒業後コンサドーレ札幌に入団しています。元祖超人サッカーのキャプテン翼には松山光という選手が同じくコンサドーレに入団していますが、彼もDFでした。そんなに北国は守りの生活だと思われてるのでしょうか。どうせニポポ人形が大きな鍵を握ってるとかナホトカ生まれで心臓に持病を持ってるとか女子高生が羽はやして戦闘機と戦うとか思われてるに違いない。そんなわけで前半は0-0のまま終了。

 後半も似たような試合展開が続きますが、しかしやはり点が取れません。三浦監督は後半12分に元気に替えて謙伍を入れて戦局の打開を図りますが、さすがに少し焦りが出てきたか、前がかりになりすぎるという感じではないものの、ちょっと攻撃が単調になってしまい、徐々にペースを愛媛に握られていきます。後半24分には早くも最後のカードを切る三浦監督。疲れの見えた岡本に代えて大伍を投入します。しかしこの時間くらいになると前線にあまりボールが行かなくなり、大伍もほとんどボールに絡めない状態です。基本的に彼もボールを持ってなんぼの選手なので、ボールが回ってこないとキツいものがあります。こういう時いつもなら頼りになるはずの砂川もちょっとお疲れ気味でボールを持ってもパスミスが目立ち、かといってダヴィが一人で何とかできる選手ではないのはそのめんこさとともに証明済みで、要するに八方ふさがりの状態。愛媛が元気すぎというのもあるんですが、1.愛媛攻める→2.札幌跳ね返す→3.ボール奪う→4.ミス→1.に戻るというのを延々繰り返すだけでそれ以外に特に特筆すべきことはなんにもなく、いつの間にやら試合もアディショナルタイムに突入。このままスコアレスドローかと皆が思っていたであろう終了間際に、ドラマは意外な形でやってきました。なりふり構わずソダンを前線に上げてのパワープレイで、砂川が入れたクロスをソダンが競ってこぼれたボールはいったん愛媛のDFにクリアされかけますが、そのボールに走り込んで奪った大伍が角度のないところから右足のシュート。「実はクロスだった」というボールはスローモーションのようにGKの頭上を越えクロスバーにあたりゴールインしました。窮地のチームを救う値千金のゴールを決めたプロ初ゴールの大伍に待ち受けているのは当然芳賀主将を始めとするラッシュ…かと思いきや、小悪魔的なルックスでサポーターはもちろん選手の間でも腐女子的な意味でかわいがられている大伍を待ち受けていたのはチームメイトによる大伍争奪戦でした。大伍に折り重なるチームメイトたちの姿を見て不穏な妄想をした終わってる方々も多いかと思われます。
 そんなわけで、劇的な勝利で4連勝と松山での初勝利を記録した札幌は、がっちりと首位をキープ。昇格へまた一歩近づいたのでした。

2007年11月 9日

大塚を連れて行こう

 最初に愛媛戦で負傷退場したMF大塚ですが、診断の結果前十字靱帯断裂及び半月板損傷で、全治9ヶ月と発表がありました。接触も何もないところで突然膝を押さえて倒れ込んだ姿を見て、真っ先に十字靱帯の可能性を疑った方はほかにも多いと思いますが、やはりというかなんというか、こういう悪い予想は当たって欲しくはないものですけどね。その後「最初の診断よりも軽く3ヶ月程度で済むかも知れない」という情報も出ていまして、元が9ヶ月という長期間の診断だったためうっかり「なんだ軽いじゃん」なんて思ってしまいそうになりますけど、実際3ヶ月でも充分重症ですからね。定価40万円の羽毛布団を20万円で断然お得!なんて思ってしまうようなもんです。スポーツ選手にケガはつきものだとはいえ、十字靱帯を切ってしまった選手はここ数年毎年のようにいたため、ある意味サポーターも敏感になっているということもありますけど、去年ようやく断裂禍が途切れたと思ったら、シーズンももう終わろうかというこの時期に来てというのは、残念としか言いようがありませんね。せめて1日でも早く治ることを祈ります。というか、大塚をJ1に連れて行きましょうよ。今まで何度も昇格に貢献してきたのにあんまり連れてってもらえなかったんですから。

 そんな札幌は日曜日に目の前まで来た昇格決定をかけて、サガン鳥栖とのアウェイゲームを戦います。勝てば最短でここで昇格が決まる重要な試合。まぁ鳥栖戦で昇格が決まるには、京都サンガとベガルタ仙台が負けなければいけないという条件があるため、現実的にはここで決まるのはなさそうですし、京都対モンテディオ山形戦が鳥栖対札幌戦の後に行われるため、少なくとも鳥栖スタジアムではどうやっても昇格は決まらないわけですけど、いずれにしても札幌は勝たなければ始まりませんから、とにかく鳥栖戦に集中しないといけません。
 まぁ逆に言えば、条件さえ揃えば5年越しの昇格決定、というところまで来たんですね。残り4節の時点で首位に立ち続け、事実上昇格に一番近い場所にいるチームであることには間違いなく、ここまで来てまさか残留はあるまい…とは思いつつも、これまで数々の伝説を作り上げてきたコンサドーレに限って、そのまさかが起こってしまう可能性も否定できないために、ここまで来た段階でもちっとも安心できないというのが皆さんの本音だと思います。
 大塚は今季はもう無理ですし、戦線離脱中の西谷や征也も練習には復帰したもののまだ本調子には程遠いみたいで、おまけに今の鳥栖はかなり強いですからね。若い選手たちがうまく穴を埋めていますけど、このプレッシャーのかかる状況で若さゆえの過ちが出てこないとも限りませんから、楽観できる要素は決して多くありません。そんな感じで相変わらず難儀な状況が続いているわけですが、もっとも、こういう状況だからむしろ平穏を保っていられるのかもしれません。だって、第2クールくらいのペースが続いて大差でとっくに昇格決定となったら、それこそなんかの間違いかと思って激しく動揺しちゃいそうな気もしますし。
 とにかく、もうゴールは目の前なんですから、あとはもう走り切っちゃうしかありません。ハナ差でも頭差でもクビ差でも、ここまで来たらトップでゴール板を通過したいですよね。鳥栖戦は11月11日。13:00キックオフです。

2007年11月14日

そう簡単には…

2007年Jリーグディビジョン2第49節
サガン鳥栖 1-0 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/なし
     鳥栖/衛藤

 愛媛戦での劇的ゴールから天皇杯を挟んでの今季アウェイ最終戦。J2やJFL、大学生チームがJ1チームの前に相次いで敗れ去る中、J1アルビレックス新潟に逆転勝利を収めて現在のところ唯一のアップセットとなったのが本日の対戦相手となるサガン鳥栖です。そんな天皇杯を余裕の自主免除で左うちわとなっていた我らがコンサドーレ札幌は、この試合に勝てば他の条件次第でJ1昇格が決定します。ところで前回のエントリで昇格条件を「京都と仙台が負けなければいけない」と書きましたが、正しくは「京都と仙台が引き分け以下」でした。ごめんなさい。もっとも、この試合の後に行われた京都サンガFC対モンテディオ山形戦で京都が勝ったため、いずれにしても今節の昇格決定はなかったわけですけど、結局それとは関係なく0-1で敗れてどうでもよくなりました。

 ありがたいことです。

 いや、ホームで昇格というお膳立てが整ったという単純な理由じゃないんですよ。もちろん結果的にはそうなったわけですけど、既に昇格の目のない鳥栖が本気で来てくれたことについては感謝したいです。こういうギリギリの状況でしんどい思いをしてJ1昇格をつかみ取ることができたなら、前にも書いたとおりそれは大きな財産となると思いますし、そこまでして得たものをそう簡単に手放すわけにはいかなくなるでしょう。まぁそこまでして上がれなかったらどうすんだって話もあるんですが、その場合は何かが足りなかったから、と思うしかないですよね。どちらにしても残り2戦全力でやって勝ちに行くしかないわけです。

 さて試合ですが、新潟を倒す前のリーグ戦でも京都を相手に3-0で快勝し、今やノリにノってると言っていい鳥栖が、開始からガンガン前に出てきます。現在ゴールランキング日本人トップを走る藤田祥史は執拗にラインの裏を狙い、高さのある金信永もその藤田をサポートする形でポスト、飛び出し、シュートなどあらゆる役割をこなし、2列目3列目はもちろんサイドバックまでガンガン上がってきます。90分戦うことなど最初から考えていないかのような攻撃に札幌のラインはどんどん押し込まれます。札幌の守備陣もさすがにそうそう簡単には崩されないレベルにはなっていますが、とはいえ守護神高木のファインセーブでなんとか防いだシュートも決して少なくありませんでした。
 こちらが反撃しようにも、鳥栖に押し込まれてラインの下がった位置からFWめがけてロングボールを蹴ったところで正確性は落ちる上、ダヴィや元気が競り勝ったとしても間延びしたポジションでは中盤がボールを拾うこともままなりませんし、たまにヨンデや芳賀主将を経由して大胆なサイドチェンジからいい展開に持っていくこともあるのですけど、砂川が好調時のキレには程遠く、また征也も本調子とは言い難い出来。中盤がキープできなければサイドバックも怖くて上がれませんから、波状攻撃を仕掛けることも出来ず札幌の攻撃はいずれも単発に終わります。ロングボールもダメ、両翼が死んだも同然ならば残る策といえば札幌の奥の手である必殺セットプレイ。というよりは、今季は毎試合最初から奥の手しか使ってないような気もしないでもないんですけど、その奥の手もチャンスらしいチャンスといえばこれくらいで池内のロングスローからこぼれ球を元気がボレーシュートを放った惜しいシーンがあったくらい。このシュートは身体を張ってクリアした鳥栖DFを褒めるべきでしょうけど、元気ってこういう「格闘ゲームで苦労して出した必殺技をあっさり返される」パターンが多いですよね。きっと好きなマリオカートでも、みんなから赤亀ぶつけられまくって抜かれまくってるに違いありません。

 そんなわけで前半は0-0で終了したわけですが、危ないシーンもあったとはいえ、結果的に「相手が攻めているのに点が取れない」という札幌にとっては黄金パターン。あとは後半も相手の運動量が落ちる頃を狙って先制点を取ればいつもの理想的な展開…だったんですけど、そんな後半は鳥栖以上に大きな敵が待っていました。そう、大洋です。いや違います。ポンセとか田代とかレイノルズとかじゃないです。スーパーカートリオでもありません。間違えました。太陽です。鳥栖スタジアムはどうやらホーム側のゴール裏スタンドが南西の方角を向いている構造になっているようで、時間帯的に後半はホーム側に陣取った札幌は太陽に向かって攻めることになります。直射日光が目にはいるのか、何となくやりにくそうな守備陣。そして後半4分、相手DFがクリアしたボールを競りに行ったソダンがバウンドに合わせ損なってボールを後ろに逸らしてしまいます。その逸らしたボールを金信永に拾われ角度のないところから打たれたシュートはいったんはGK高木がはじきますが、こぼれ球を詰めてきた衛藤に押し込まれ失点をしてしまいました。敵にパスすることはあってもハイボールの目測を誤ることなど滅多にないソダンが、別に変な回転がかかっていたわけでもなさそうな単純なボールに合わせ損なうんですから、やっぱり太陽が目に入ったんでしょうね。
 1点を追う立場になったとはいえ、まだ時間はたっぷり残されているのですから、まずは追いつきたい札幌は、ますますかさにかかって攻めてくる鳥栖の攻撃を何とかかわしながら反撃のチャンスを伺います。いつもは慎重な三浦監督も早め早めの選手交代で、13分には不調の砂川に替えて岡本を、その5分後には元気に替えて謙伍を、さらにその6分後に池内に替えて大伍と立て続けに若手を投入します。さすがに鳥栖の運動量が落ちてきたのと、中盤でのポイントが出来たのでそれなりにチャンスを作ることは出来るようになりましたが、肝心のフィニッシュがどうにもこうにも悪く決めることが出来ません。ヨンデのミドルシュートは入ったと思ったんですけどねぇ。ダヴィのめんこいドリブルやめんこいシュートも、そのあふれ出るめんこさとは裏腹にあまり相手には脅威になっていないようで、最大のチャンスと思われた岡本からのスルーパスも、大事に行きすぎてあまり得意ではないはずの右足に持ち替えてしまいGKに阻まれてしまいます。刻一刻となくなっていく残り時間、せめて1でも勝点をとばかりにソダンを前線に上げて最後の最後までゴールを狙いましたが、サポーターとしても奇跡の展開を期待してしまうのですけど、結局ゴールを破ることは出来ず。何となく「奇跡は起こらないから奇跡って言うんですよ」というセリフが頭をよぎったわけですが、アウェイ最終戦を勝利で飾ることは出来ませんでした。

2007年11月21日

達成ならず

2007年Jリーグディビジョン2第50節
コンサドーレ札幌 2-2 京都サンガFC
得点者:札幌/岡本、石井
     京都/渡辺、西野

 というわけで「勝てばその時点で昇格決定」という試合となった第50節京都サンガFC戦でしたが、結果から言えば2-2の引き分けで終わり、6年越しの昇格の夢実現は次節以降に持ち越しとなりました。いったんは逆転しながらアディショナルタイムでPKを取られて同点に追いつかれるという何とも残念なパターンではありましたが、これまで「ここで勝てば」という試合で常に何かをやらかしてきたコンサドーレ札幌としては、ある意味当然の試合結果とも言えるかも知れません。逆に言うとここですんなり勝って昇格を決めたとしたら、そんなのはコンサドーレじゃねぇと思います。もっと言えば、次の第51節は札幌の試合はありませんが、3位の京都がベガルタ仙台に負けか引き分けに終わった場合、その瞬間にコンサドーレの2位以内が確定します(3位以下のチームが札幌の勝点を上回ることが出来なくなるため)。ここまで来れば「苦労と辛抱の末に最終節で、その瞬間を待ち望んできたサポーターと共に見事昇格決定!」という展開を期待したいところですが、なにぶん札幌だけに「休みの時に昇格が決まる」というオチになりそうな気もします。まぁ決まれば何でもいいんですけどね。

 というわけで試合。「昇格の瞬間に立ち会いたい」というわかりやすい目的の下、J2降格後最高となる3万2千人の観客が詰めかけた札幌ドームに迎え撃つのは現在3位の京都。J2としては潤沢な資金を背景に豊富な戦力を擁しながらも、期待されていた優勝争いどころか気がつけば7連敗でどん底に沈んでいたはずの東京ヴェルディ1969にも抜かれて3位という体たらくで、この時期に来て美濃部監督が解任されコーチの加藤久氏に交代するという迷走っぷりを見せています。まぁ同じく分厚い戦力を抱えたヴェルディはともかくとしても、おそらく当初は眼中にすら入っていなかったであろう札幌にも水を空けられている状況に甘んじていることをフロントがよしとするはずもありませんが、この試合で勝たないことには地力昇格も危うい京都にとっては、是が非でも負けられない試合。しかし、エースのパウリーニョが怪我か何かは知りませんが欠場とあまり万全ではない模様です。
 しかし万全ではないことに関しては札幌だって負けていません。いや別にそんなところで勝負しなくてもいいんですけど、相変わらず西谷は怪我で別メニューで、征也も出場停止と依然として両翼を欠いたまま。十字靱帯を断裂してしまった大塚も当然出られるはずもありません。左の砂川とボランチ容臺はいつもの通りですが、右サイドに入ったのがなんと西大伍。昇格のかかった重要な試合に、慎重派の印象が強い三浦監督にしては大抜擢です。まぁ肝っ玉が据わってるという点では大舞台においては適任だとは思いますし、若い選手に頼らざるを得ないような選手層でしかないとも言えるわけなんですけどね。それでもサポーターしても若い選手の台頭はうれしい限りと思いますが、同時にこういう場合に名前が出てきてもおかしくないような中堅どころの選手たちは何をしているかという気もします。関とか関とか関とか。

 そんな感じでキックオフ。開始からもう後のない京都に攻め込まれるかと思いきや、意外と攻めてこない京都。札幌はいつもの通りの攻め方なわけですが、京都がそれほどガツガツしてこないのでどちらかというと札幌ペースで試合が進みます。しかし、初スタメンの大伍にはあまりボールが回ってこない上、砂川も相変わらず不調でいつものキレが見られず、攻めることは出来るもののなかなかシュートにまで至りません。前半20分に芳賀のパスからDFラインの裏に抜けたダヴィが珍しく1対1を決めたと思ったらオフサイドだったというシーンが一番惜しかったくらいであまり得点の匂いはしなかったのですが、先制点のチャンスはひょんなところで訪れました。後半25分、砂川からのクロスに合わせに行った元気が後ろから倒されたプレイで、西村主審はPKを宣告。厳密に言えばファウルだと思いますが、たぶん大抵の主審は取らない程度のPKだと思います。というよりは、この程度でPKを取っていたら後から収拾がつかなくなるんじゃないかと、2002年のジェフユナイテッド市原(当時)対ジュビロ磐田戦で、フィスカーさんというデンマーク人の主審が1試合の実に5回のPKを与えたことを思い出しましたが、とにかくPKゲットです。ちなみに「収拾がつかなくなりそう」という予測は後ほど現実になりました。
 とにかく絶好のちゃんを迎えた札幌ですが、しかし次なる問題は誰が蹴るのかということ。今年ペナルティキックを担当していた西谷は欠場しています。現在ピッチ上にいる11人の中で、実績や経験などを鑑みればペナルティキッカーとしてもっとも適任なのは砂川でしょうから、当然砂川が蹴るもんだと思っていたら、ボールをセットしたのはダヴィでした。現在チームのトップスコアラーとはいえ、GKとの1対1を決めたシーンを見たことがないダヴィのこと、究極の1対1であるPKに臨むにあたって

 「あ~…外しそうだな…」

 と思ったのは自分だけではないでしょう。案の定、駆け引きまるで関係ないかのごとく思い切り蹴ったボールは、勢い自体は申し分なかったもののコースがあまく平井にセーブされます。もらいもんに近かったPKとはいえ、絶好の先制点のチャンスをフイにしたことで、「これは先制されるかもな…」という予感がしたのですが、そういう悪い予感はえてして当たるものです。テリーマンの靴ひもみたいに。前半35分、田原のポストプレイから石井俊也がオフサイドギリギリで飛び出し、ゴールライン近くで折り返したボールをファーサイドに詰めていた渡辺大剛が押し込んでゴール。鳥栖戦同様2列目・3列目の飛び出しにまんまとやられた格好となりました。
 ダヴィのPKが決まっていればまだ同点だったのに、1点のビハインドという現実になってしまいましたが、札幌の選手は特に落胆の色は見せず。もしかしたら他の選手も「ダヴィ外すんじゃねぇか」と予感していたのかも知れません。少なくとも画伯は思っていそうですけど。出来れば前半のうちに追いつきたかった札幌は、前半41分に元気が裏に抜け出してシュートを放つチャンスを作り出しますが、ボールがDFに当たって変な回転がかかり、シュートがうまいことイレギュラーバウンドしたにも関わらず、PKを止めて絶好調の平井はその変なバウンドにもきっちり対処し、同点ならずで前半は0-1で終了しました。

 さて厳しい展開となった後半、三浦監督はひとつの賭けに出ました。腰を痛めたらしいソダンと、不調の砂川をあっさりと下げて、池内とルーキー岡本を投入。「点取ってこい」という実にわかりやすいメッセージに応えるかのように、後半開始直後に大伍からのパスを受けた岡本が強烈なミドルシュートを放ちます。勢いといいコースといいほぼ完璧なシュートだったのですが、これまたGK平井が横っ飛びでファインセーブ。正直、このシュートを止められたことで「今日は点が取れないんじゃないか」とちょっと思ったくらいのスーパーセーブでしたが、怖いものなしの若い選手たちにはあまり関係がなかったようで、岡本が入ってやりやすくなったのか、前半に比べて大伍のボールタッチも増え、それに伴い中盤でボールが落ち着くようになります。岡本も大伍もまだまだミスも多いものの、ボール扱いのうまさはさすが。怖いもの知らずというかなんというか、岡本にいたっては、オーバーラップしてきた画伯に「走れやオラ!」というかのごとき鬼パスを出す始末。「そりゃねえだろ…」といわんばかりの画伯の表情が印象的でした。なんだかんだ言って元気な若者に引きずられたのか、トップの元気のボールキープにも冴えが見え始め、札幌が試合を支配する時間が続きますが、それでもなかなか決定的なチャンスを作り出せません。
 かなり攻撃的な布陣にシフトした関係上、カウンターのピンチも何度かあったのですが、GK高木のファインセーブなど守備陣も身体を張り、時には元気までもが守備に参加して追加点を許さず、じっと同点のチャンスをうかがっていた札幌にその瞬間が訪れたのが、三浦監督が画伯を外して謙伍を入れ、さらに攻撃的な陣容を敷いた7分後のことでした。ダヴィがポストになって謙伍に落とし、左サイドを駆け上がってきたフリーの岡本へパス。迷わずダイレクトで放った岡本のシュートは、この試合鉄壁を誇っていた平井の手をかすめて同点ゴールとなりました。
 ようやく追いついた札幌はさらにイケイケムード。その3分後には自陣から池内が奪ったボールを大伍→岡本→謙伍とつなぎ、ペナルティエリアに侵入した謙伍が倒され再びPKを獲得。確かに手を使って止めたとはいえあれをPK取られたらDFやってられないだろうなというレベルの、正直最初のPKよりも遙かに微妙なPKだったのですが、このPKを謙伍自らが強引に決めてついに逆転しました。
 ここからの展開はもう改めて語るまでもないですね。ご存じの通り、「あと数分凌げば悲願の昇格達成」という状況で、ペナルティエリア内でブルーノが相手を倒してしまったとのことでPKを献上し、これを交代で入ってきた西野に決められて追いつかれてしまいました。前述の通り、PKの基準が甘すぎたことで京都にもPKがあるんじゃないかとは思っていましたし、京都もなりふり構ってられない状況ですから何が起こるかわからないと思ってましたので、アディショナルタイムに追いつかれたことよりも、その前の追加点のチャンスを決められなかったことのほうが痛かったです。特に82分のカウンターの場面で得点できなかったのは、こういうことをやってると追いつかれるよという典型例ですね。2対1のカウンターなんて絶好の得点機会なんですけどねぇ。

 とにかく結果としては昇格できませんでしたが、勝点1という最低限の結果は残せたということで、まぁ「お膳立ては整った」ということでしょうかね。亀仙人に「もうちょっとだけ続くんじゃ」と言われたと思えばどうってことありません。

2007年11月25日

お預け

 本日行われたJリーグディビジョン2・第51節、コンサドーレ札幌はお休みですが、札幌サポーターにとっては重要な節でした。西京極で行われた京都サンガFC対ベガルタ仙台の試合で、京都が負けか引き分けかどちらかで札幌の2位以内が確定するからです。2位以内が確定ということはつまりはJ1昇格が決定するということです。選手たちも宮の沢のクラブハウス横にあるレストランでこの試合を観戦し、道内メディアやサポーターも宮の沢に集結し、試合の行方を見守っていたそうです。京都は勝たなければ自動昇格への望みはその瞬間に潰え、仙台も勝たなければ昇格の道がほぼ閉ざされるという直接対決で、0-0のまま突入したアディショナルタイム。このまま試合が終われば得をするのは札幌だけという、まさに漁夫の利といった感じのシチュエーションだったわけですが、昇格を祝う体勢を整えていたであろう一同をあざ笑うかのように、アディショナルタイムに石井俊也のゴールで京都が勝利。見事な肩すかしに終わりました。
 ついでに言うと、東京ヴェルディ1969が愛媛FCに勝利したため、札幌と勝点88で並び、得失点差により順位が逆転。第15節以来守り続けてきた首位の座も明け渡してしまいました。最終節で札幌が水戸ホーリーホックに勝ち、ヴェルディがセレッソ大阪に引き分け以下で再度順位は逆転しますが、フッキ抜きでも今のヴェルディにそれを期待するのは難しいでしょう。まぁ一応数字上はヴェルディが勝っても札幌がそれを上回る方法がないわけではないですけど、ヴェルディとの得失点差が13あって、さらに総得点でも24点の差がある札幌は、ヴェルディがたとえば1-0で勝ったとしたら15-0で勝たないといけないので、現実的じゃないですね。第43節の直接対決でせめて引き分けてればまだ首位だったんですけどね。よりによって5点も食らって負けたんだから自業自得です。もともと首位にいること自体が奇跡みたいなものでしたし、結果的に守り続けてきたとは言っても多分にほかのチームの躓きに助けられた部分が大きかっただけで、本来なら終盤のもたついてた時に明け渡していてもおかしくなかったわけですし。首位と2位だと自動昇格は同じでも出る賞金の額が違ってくるというのもありますが、もともとそんな贅沢言ってられる身分でもないわけですから。ホワイトストーンズに豊平区も守れというようなものです。

 というわけで、京都に敗れた仙台は最終節に勝利しても京都の勝点に届かないため、仙台のJ1昇格は数字上も可能性がなくなり昇格の行方は上位3チームに絞られたわけですが、3位の京都は最終節に勝利しても勝点は88と上位2チームに並ぶのが精一杯。ですから、首位のヴェルディと2位の札幌は引き分け以上で昇格決定となります。ただし、ヴェルディと京都は得失点差が12あり、総得点もヴェルディのほうが9点多いので、これを逆転するにはたとえばヴェルディが0-6で負け、京都がザスパ草津に7-0で勝つなどという離れ業が必要です。事実上ヴェルディの昇格は決定と言っていいでしょう。で、札幌といえば、前述の通り京都の試合結果に関係なく引き分け以上で昇格が決定します。問題なのは負けた場合で、京都が引き分け以下ならば負けても昇格決定ですが、京都が勝った場合は得失点差で劣る札幌が3位に転落し、入れ替え戦へ回るという大笑いな事態になります(相手はおそらくサンフレッチェ広島)。さすがにそれは避けたいですよね。いくら既に天皇杯関係ないとはいえ。

 要するに、最終節は

勝ち→優勝(の可能性あり)
引分→2位
負け→入れ替え戦(の可能性あり)

 というある意味わかりやすい状況ですので、ここまで来たら勝ってスッキリ終わらせたいところです。怪我人も多く苦しいところですし、相手が水戸というのも難しい試合になりそうですが、観客動員もおそらく前節並みかそれ以上になるでしょう。ほぼ満員の札幌ドーム、つまりは閉鎖空間ですから、ここまで来たら神人でも何でもどんと来いってな感じで、最初からネジが数本飛んだような戦いを見せて欲しいと思います。それで負けたら…ロブソンに責任を取ってもらえばいいと思います。

2007年11月29日

ゴール板直前

 さて、もういくつ寝ると最終戦です。長かったJ2もようやく終わり、そしてお預けとなっていたJ1昇格が決定するかどうかという試合です。終わりよければすべてよしとばかりにスッキリ勝って決めたいところですが、万全の体制で臨むのはなかなか難しそうです。怪我をしていた西谷や征也、前々節京都戦で足首を痛めたダヴィも全体練習には合流しているようですが、西谷は長らく戦列を離れ試合勘が鈍っているかも知れません。西谷のような思いつき…じゃなくてひらめきで勝負するタイプの選手にはマイナス材料です。征也も第46節の福岡戦で足を痛めて戦列を離れ、第49節の鳥栖戦で復帰したものの出来としては散々でした。ダヴィも京都戦の終了後に人面疽かってくらい足首を腫らした姿が映っており、到底2週間程度で全快するような怪我とも思えません。ジョーカーとしての使われ方が多かったもののフルシーズン戦い続けてきた砂川もここに来て絶不調と、さすがにここまで来ると文字通りチームにガタが来るものです。つーかやっぱり48試合なんて多すぎだと思います。
 とはいえ、この3人がいないなんて、シーズンの前半頃はみたいなものでしたけど、シーズンも終盤になって岡本や大伍といった若い力が出てきていますから、仮にこの3人がおらずとも割と心穏やかでいられます。まぁもちろんまだ足りない部分も多いですが、試合に出ることによってどんどん成長していますし、若いもんも頑張ってることで周囲への波及効果もあるでしょうから、運命のラストゲームも割といい雰囲気で望めるんじゃないかと思います。「オレたちひょうきん族」でビートたけしと明石家さんまと片岡鶴太郎がいなくてどうなるかと思ったら意外とウガンダとかアダモちゃんが面白かった、と言うような感じでしょうか。いや、征也も謙伍も充分若いんですけどね。
 まぁ残り1戦で全てが決まるとは言っても、これがたとえば昇格条件として「少なくとも3点差以上の勝利が必要」というようなえらいハードルの高い課題が突きつけられているような状況ならまだしも、実際はとりあえず「何でもいいから負けなければOK」というものですからね。それでぽろっと負ける可能性を一概に否定できないのが我らのコンサドーレ札幌ではあるんですけど、条件としては決して難しいものではないですから、その辺は気楽なものです。水戸ホーリーホックは現在12位とはいえ決して侮れるチームではないですが、それでも四国勢とかアビスパ福岡やセレッソ大阪みたいに順位的に微妙な位置にいる元J1勢のほうがやりにくかったかも知れませんし、結局どことやっても勝てる気はするし、勝てない気もするんですけどね。万が一札幌らしさを存分に発揮したとしても、別にそこで終わりじゃなくて単に全てが決まるのが遅れるだけの話ですから、うだうだ言っても始まりません。水戸がどうこうじゃない、敵は自分自身である。

 とカッコイイことを言ったつもりで全然かっこよくなかったわけですけど、ここでコンサドーレとは全く関係ない話を。北海道を離れ東京に出てきて十数年が経ちました。ハタチとなった現在では東京で子供も生まれ、もうすっかりに内地に根を下ろした格好となっておりますが、愛郷心は人一倍あるほうです。故郷への思いがコンサドーレを応援する理由のひとつでもあります。あ、野球は西武ファンですけどね。フヒヒ。
 で、人に対してもまた同じで、たまたま知り合った人が北海道出身というだけで勝手に親近感を抱いたりするわけです。友達少ないですけどね。フヒヒ。まぁ要するに「北海道」という言葉そのものが自分にとっては特別な意味を持ちます。「水曜どうでしょう」に惹かれたのも、溢れんばかりの北海道臭にある種の懐かしさを憶えたからです。その「どうでしょう」を制作した北海道テレビ放送が、満を持して世に送り出すのがこれ。HTBのマスコットキャラクター「onちゃん」のアニメだそうです。公式サイトによれば「主役のonちゃんの声は東京で声優として活躍している田中理恵さん(札幌出身)。そのほかのキャストも北海道出身の声優さんがたくさん参加しています!」とのこと。確かに現在活躍されている声優さんには意外と北海道出身の方が多いんですが、現時点で発表されているそキャストは以下の通り。

onちゃん 田中理恵
okちゃん 今野宏美
noちゃん 平井啓二
てんこちゃん/ぐち 金田朋子

 水橋かおりがいないんですけど?

 あと平井啓二もカネトモも北海道出身じゃないじゃん。
 とはいえ、さすがHTBといいますか「ローゼンメイデン」の水銀燈役や「ちょびっツ」のちぃ役などである方面の方々に有名な田中理恵を始め、「ゲゲゲの鬼太郎」の猫娘役や「らき☆すた」の小神あきら役んどでいろいろとダメな分野の方々に有名な今野宏美を持ってくるあたり明らかに間違った方面に力が入っているような気がしますが、オレが妄想していたことそのままやりやがるあたり、企画考えた人と心ゆくまで飲み明かしたい気分になります。あとは水橋かおりさえ出してくれれば(できれば後藤麻衣も)言うことはありません。まぁ、どっちにしろオレは見られないんですけどね。東京に住んでてアニメ難民になるとは思いませんでした。

2016年2月

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