新しい年、新しい場所
明けまして…というには既に1月も一週間過ぎているので今更感は拭えませんが、とにかく2008年となりました。行く川の流れは絶えずしてしかももとの水にはあらず、とはかの有名な鴨長明の「方丈記」の出だしですが、何もしなくても時間は過ぎていき、世の中は常に移り変わっていきます。変わらないのはオレの年齢だけですね。コンサドーレ札幌も今年は舞台が変わり、J1で戦うことになりますが、やはりというか何というか、来季の降格候補ナンバーワンという評価を与えられているようです。個人的にはイグノーベル賞みたいな大変名誉な地位だと思うのですが、まぁ客観的に見てチーム予算はJ1全18チーム中最低クラスで大型補強をするようなお金があるわけでもなく、結果としてJ2優勝は飾ったものの、競走馬にたとえるならカツトップエースかサニーブライアンと言った感じで、主力選手と監督の残留には成功したとはいえチーム力としては共に昇格した東京ヴェルディ1969や京都サンガFCに劣ることは否めません。このような状態で「コンサドーレ札幌のJ1残留確率は150%です!」なんて朗らかに言ったら本気でかわいそうな扱いを受けそうです。
とはいえ、チームの予算の差が戦力の決定的差でないことは再三書いてるとおりですし、現にそうやって札幌は昨季J2優勝を果たしたわけで、むしろ事前の評価が低いほうが札幌の場合はいい結果を残していることのほうが多いような気がします。2000年の時も評価としては浦和、湘南、大分に次ぐ4番手くらいでしたし、2001年も降格候補筆頭、川淵三郎チェアマン(当時)にまで「札幌はCクラス」なんてお墨付きをいただいちゃいましたしね。逆に前日本代表監督を迎え入れて昇格候補の一角に加わった1999年やUEFAチャンピオンズリーグ出場経験のあるロシアリーグ得点王(偽)を迎え入れた2002年、柳下体制3年目で(比較的)大型補強に成功して前評判の高かった2006年がどういう結果に終わったかは改めて言うまでもないでしょう。鞍上小島太みたいな感じでしょうか。サクラローレルの目黒記念は一生忘れてやるもんか。
まぁいずれにしても苦しいシーズンになることだけは間違いないと思いますが、よく考えてみたらこれまで楽なシーズンなんて少なくとも2度目のJ2降格以降はなかったわけですし、以前も書きましたけどやれることをやれるだけやってそれでもダメならその時はしかたない、くらいの覚悟で臨むのがいいと思います。でも、たぶんですけどそんなにダメじゃないと思いますよ、札幌は。海南大付属で言えば、宮益くんくらいはやれると思います。