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2011年12月 アーカイブ

2011年12月 2日

つながった

2011年Jリーグディビジョン2第37節
湘南ベルマーレ 0-2 コンサドーレ札幌
得点者:札幌/古田、宮澤
     湘南/いない

 前節ザスパ草津に痛恨の逆転負けを喫し、文字通りにがけっぷちに立たされた札幌。この湘南ベルマーレ戦に負けるようなことがあれば、最終戦を前に昇格の可能性がほぼ潰えます。がけっぷちぶりでいえば海南大付属に負けた湘北高校くらいか、もしくは「沼」でパッキーカードが切れた時のカイジくらいかもしれませんが、とにかく前回書いたように「最終戦で全てが決まる」というようなシビれるような状況にするためには、この試合に勝つことが大前提。そんなチームを後押しするべく、平塚競技場には約1,800人もの札幌サポーターが駆けつけました。赤黒で埋め尽くされた平塚競技場のバックスタンドを見ると、11年前にここ平塚競技場で昇格を決めた時の試合が思い出されます。あの日あのピッチにはエメルソンがいて、バンバンがいて、ミールさんがいて、優津樹がいて、田渕がいて、野々村がいて、名塚さんがいて、洋平がいて、健作がいて、古川先生がいて、ビジュが踊ってましたね。彼らはもうチームにはいませんけど、スタンドには11年前にもそこにいたというサポーターは多かったに違いありません。赤と黒のユニフォームは変わらずそこにあり続けているということですね。

 対する湘南ベルマーレは前節までの時点で13位。アルビレックス新潟、湘南ベルマーレと2つのチームを昇格させた反町監督といえどやはり主力流出の影響は大きかったのでしょうか。既に昇格の可能性はないとはいえ、この試合がホーム最終戦となり、既に退団が決まっている反町監督やMFアジエルにとっては、ホームのサポーターの前でのラストゲーム。無様な試合は見せられないでしょう。単純に順位の差がそのまま試合の結果に繋がるわけではないことは充分わかっていることです。思えば湘南とは同じリーグにいることが多かったため対戦数も多く、ボコったりボコられたり仲良くやってきた通算成績は11勝10敗9分とほぼ五分。前回のホームゲームでも0-1で敗れていますし、決して簡単な試合にはならないはず。そして試合はその通り、湘南のペースで進みました。

 開始早々に湘南にぽんぽんとボールを繋がれてミドルシュートを放たれると、その後もアジエルを中心にチャンスを作りだされてしまいます。大きな怪我をしたとはいえ、そのボールさばきはさすがであり、札幌としてはまずはアジエルにボールを持たせないことがまず重要なのですが、湘南の選手の距離感がよく、ボールがよく回るため札幌はプレスのポイントを絞れません。プレスに行けばフリーの選手にパスが出て、そちらにプレスに行けばいつの間にかポジションを変えているアジエルにボールが渡り、アジエルを抑えようとすればまた別の選手が絡む流れで、札幌はいつの間にかボランチも最終ラインに吸収された状態でずるずると下がり、アタッキングエリアにぽっかりとスペースが空いているのがわかります。中継を見てて「翻弄されている」という表現が一番ぴったりするような状況。札幌ドームで負けた時もこんな感じの展開だった気がします。それでも最終ラインの奮闘で最後の砦は死守しますが、ボールを止められるのがそこだとクリアが精一杯となってしまいますから、なかなかトップにいいボールは入りませんよね。アジエルに優るとも劣らない愛嬌を持つ顔のジオゴさんが調子を落としているのもありますが、万全だったとしても徹底マークを受ける中でどんなボールも収めてくれと言うのはさすがに酷な話。
 それにしても、湘南もこのサッカーがいつもできていればこの順位にはいないだろうに、とは思うんですけど、どんなにパスを繋げても得点が取れなければそれは「いいサッカー」ではないのですよね。決定力のあるFWがいれば、もし田原豊がこの試合出場停止でなければもしかしたら結果は変わっていたかもしれませんが。結果として、「決めるべきところで決められなければ逆にやられる」というサッカー界にそこはかとなく囁かれるジンクス通りになってしまったという感じでしょうか。
 やられっぱなしで後手後手に回っていた前半をそれでも無失点で折り返すと、ノブリンは後半からボランチだった河合を下げて3バックに変更。マークをはっきりさせて、まずはアジエルを抑え込む作戦に出ました。しかし3バックにするということはサイドのスペースを空けるということであり、果たして後半開始からしばらくはサイドを起点にされクロスを放り込まれるようになります。いくつかはMajiでやられる5秒前なんて感じの超やばいシーンもあったんですけど、相手のミスにも助けられ事なきを得ます。
 そして後半12分、ノブリンはジオゴさんに変えて近藤祐介を入れてきました。前節は自身のファウルが失点のきっかけとなってしまったのですが、名誉挽回といわんばかりに、独特の「ヒジから下だけを振るフォーム」で走り回ります。するとその4分後の16分、右サイドをうっちーから砂さんに繋いだボールが近藤に入り、受けた近藤がシュートを打つと見せかけて左に流すと、フリーで走り込んできた古田が利き足とは逆の右足で豪快に叩き込んで札幌が先制しました。
 昇格に向けて大きな大きな先制点を挙げた札幌。前節は得失点差を意識するあまり、チームとしての全体的な意思統一ができないまま焦って攻撃にいって自滅した格好で、まるで彼女がいるのに合コンに行って、無駄にがっついてドン引きされるような感じでしたが、この試合は「まずは勝点3を確実にゲット」ということで一致したのか、その後いくつかのチャンスを相手に阻まれても焦りの色は見られません。相手が巻(弟)とルーカス(偽)を投入してきたことで守る側も狙いがはっきりし、シュートこそ打たれるもののほとんどのシュートがホスンの正面、つまり「打たせた」シュートで(たぶん)、さほど危ないシーンも見られず。
 後半34分、ノブリンは砂さんを下げて怪我で長く戦列を離れていました芳賀を投入。攻撃の選手を下げて守備の選手を入れることは、間違いなく守りきるぞというメッセージですが、形はともかくしっかりやるべきことをやっていればチャンスも転がり込んでくるもので、その交代から4分後の後半38分、左サイドをいつものイノシシ的なドリブルで突破した近藤が、打つ気マンマンと見せかけて逆サイドにちょこざいなパス。そこで待ち構えていたのが、芳賀さんが入って後顧を憂う必要のなくなった宮澤でした。見事などフリーで外すほうが難しそうな状況で、それでもクロスバーに当てる芸当を店ながらも落ち着いて決めダメ押し点をゲット。このまま逃げ切った札幌が2-0で勝利しました。

 そして、この翌日に行われた徳島ヴォルティス対サガン鳥栖の1戦は、鳥栖が0-3で徳島をオッスオッスと一蹴。勝点が並んだだけでなく得失点差で札幌が徳島を上回り、3位に浮上しました。最高の状況で最終戦を迎えることになります。

2011年12月 6日

J1昇格

 最終節FC東京戦の観戦記は一応今書いている途中ですが、まずは遅ればせながらコンサドーレ札幌のJ1昇格におめでとうございます。ありがとう。そしてありがとう。最終節はチーム史上2位となる12万4千5百22人もの観客が札幌ドームに詰めかけ、二人羽織どころか四人羽織での観戦となった模様ですが、今まで「お客さんがいっぱい入るとからっきしダメになる法則」を覆しての堂々の勝利。結局は3位を争っていた徳島ヴォルティスがファジアーノ岡山に0-1で敗れたため、札幌は0-2までの負けなら昇格が確定していたわけですが、リーグ最強・FC東京を相手の勝利で自ら昇格を引き寄せたことは誇れる結末だと思います。西なんとか選手はまた来年頑張ってください。

 そんなわけで来期はJ1の舞台で戦うわけですが、ご存じの通りJ1に上がったからっていきなり収入が何倍になったりするわけでもありません。前回昇格時(2007年)に減資という「禁じ手」まで使って解消させたにも関わらず、また1億円近い債務超過に陥っている財政状況では、無茶な経営はできませんし、そもそも借金したくても債務超過の会社にお金を貸してくれるところなんてありゃしません。お金はたんまり出すけど口は出さないお金持ちの紳士(ヒゲが立派)でもいれば話は別ですけどね。
 そうでなくてもJ2でも決して恵まれているわけではない予算規模のチーム。1年で降格した2008年と同じくらいか、それより少ないくらいでしょう。たぶんJ1チームからは「来期の降格枠は実質1つ」なんて思われてるに違いありません。まぁでも、残留できればもうけものくらいに思っていればいいのかな、と思います。落ちたらまた上がればいい。京都サンガを抜いて昇格回数単独トップを狙うのもまたいいものです。今季チームやサポーターが学んだことに比べれば、J1だとかJ2だとかそんなの小さいことです。学んだ、というかたぶん最初から知ってたはずなのに忘れていたんですね。クラブを応援する、俺たちの街にクラブがあるというのはどういうことなのか。それを思い出させてくれたのって、やっぱ岡山の存在だと思いますよ。誰もが「またいつもの通りの年だな」なんて思ってたところに颯爽とやってきて、「J1に上がる」と口にして、それをチームとサポーターまで巻き込んでそういう気にさせて、そしてそれを現実にしてしまったのですから。あまり試合には出れませんでしたけど、今季のMVPを挙げるとしたら迷わずに「岡山一成」の名前を出します。もちろん岡山だけじゃなく、試合に出られなかったベテラン選手も、チームにとって自分がやれることをやった結果なのだと思います。

 そして、その中の1人だったDF西村卓朗は、チームでただ1人今季限りで契約満了となりました。今期は深刻なサイドバックの人材不足、というかそもそも頭数そのものが足りない中でレギュラー候補だった日高拓磨がグアムキャンプ中に骨折という状況で途中加入しましたが、来期はユースの小山内貴哉が加入、サイドバックとしては日高、高木純平、岩沼俊介とひとまずサイドバックの人数は揃っちゃいましたからね。いやまぁ、去年みたいに気づいたらいなくなってたみたいなことがあり得ないとは限らないですけど。加入の経緯が経緯だっただけにたぶん給料も少なかったんじゃないかと思いますが、(プレイとしてはちょっとまぁ、アレだったものの)よく若手選手の面倒を見てたみたいです。ありがとうございました。

 最後に、コンサドーレ札幌ユース出身でサガン鳥栖に所属していたFW新居辰基が、今季限りの引退を表明しました。札幌を不祥事で解雇されてから静岡FCを経て鳥栖に移籍、松本育夫監督の下でブレイクし、当時J1だったジェフユナイテッド千葉に移籍して2シーズンプレイ。昨季限りで契約満了となり、今季からサガン鳥栖に戻っていました。だましだましやってきた怪我も限界だったようで、ほとんど試合には出られませんでしたが、鳥栖で昇格を果たし、鳥栖サポーターが見守る中で現役を終えることができたのは、幸せだったと思います。
 オレがユースにハマるきっかけとなり、そしてユースから距離を置く要因ともなった1人のサッカー選手が、静かにユニフォームを脱ぎました。ヤツのために作ったハッピは、名に「竜」を持つ道民選手のために着ていこうと思います。

 で、やっぱ消防士になるわけ?

2011年12月 7日

ベストマッチ

2011年Jリーグディビジョン2第38節
コンサドーレ札幌 2-1 FC東京
得点者:札幌/内村 x 2
     東京/谷澤

 2011年のJ2リーグも第38節を迎え、この試合で全日程が終了します。東日本大震災によって開催が中断されたり、その代替開催で試合が間隔が詰まったりと、例年以上に厳しいリーグとなりましたが、コンサドーレ札幌はその最終戦を「単なる最終戦」以上の意味で迎えることができました。札幌はこの試合、そして同時刻に行われるファジアーノ岡山対徳島ヴォルティス戦の結果次第で、来期の舞台がJ1になるかJ2になるかが決まります。札幌がこの試合に引き分けまたは負けた場合、徳島が勝てば札幌は昇格できません。そして札幌が勝ったとしても、岡山×徳島戦のスコア次第で順位が逆転される可能性があります。これまで札幌は3度昇格を果たしていますが、こういったギリギリの状況で最終戦を迎えるというのは初めてのこと。2007年も一応昇格(と優勝)が確定したのは最終節でしたが、キックオフ時点で一応3位以内は確定していましたし(当時は入れ替え戦があった頃なので、「場合によっては昇格できない」可能性もあるにはあったのですけど)、それでも「勝てば昇格確定」という状況ではありました。今回の場合、先述の通り札幌が1-0で勝ったとしても、徳島が3-0で勝てば、チーム総得点の差で徳島が3位、札幌が4位となってしまいます。まさに命運を分ける最終節。
 もちろん「相手の結果次第」なのは徳島も一緒であり、札幌が多く点を獲って勝てばそれだけ向こうのハードルも上がるわけですが、最終節の札幌の相手は前節時点でリーグ最多得点・リーグ最少失点を誇るFC東京。CB今野泰幸、CB森重真人、DF権田修一といった代表クラスのメンツが並ぶ守備陣と、どっからでもまんべんなく点の取れる攻撃陣を向こうにして「5-0くらいで勝てばオッケー!」などと言おうものならちょっと残念な子に思われそうですよね。少なくとも、「普通にやれば勝てる」とは言えない相手であり、頑張ったところで勝てないかも知れない、負けても昇格できるかも知れないし、勝ったとしても昇格できないかも知れない、そんな胸の奥が焼け付くような感覚。まさにこの風、この肌触りこそが戦場よ、というラル大尉の言葉そのままの雰囲気です。

 そして、選手たちもほどよい緊張感で試合には入れたようで、開始からしばらくは相手の攻撃に対応が遅れるシーンもあったものの、砂さんがいいボールカットからシュートを放つとチームも落ち着きを取り戻します。さすがに互角の勝負とまでは行かないものの、試合前に予測されていたほどの劣勢でもありません。集中できてさえいれば札幌の守備陣はそうそう大崩れしません。サイドの突破も岩沼や純平が身体を張って阻止、東京といえども単純な放り込みはうちのセンターバックにはそうそう通用せず、遠目からのシュートならホスンが防いでくれます。そう、相手は確かにリーグ2位の攻撃力を持つチーム(以前のエントリでTC東京がリーグトップと書きましたけど、37節終了時点でのチーム総得点1位は67点の東京ヴェルディでした。すみません)ですが、こちらの守備陣もリーグ2位なんですよ。去年まで大学生やってたり、今でも高校生やってる選手がいたりしますが、リーグ2位です。
 しかし当たり前の話ですが守るだけでは勝てないわけですから、どうにかして失点数リーグトップの守備陣を突破しなければいけませんし、逆に、代表クラスがずらりと並ぶFC東京から点を獲れば、J1でもやっていける自信をつけることができます。リーグ戦において、チームにおいて、そして何よりこの試合において、様々な意味で喉から手が出るほど欲しかった先制点を決めたのは、やはりあの男でした。終盤になって俄然好調のFW内村圭宏です。前半40分、同じくここにきてようやく調子を取り戻してきた古田が左サイドを突破したグラウンダーのクロスに、相手とセリながらもうまく押し込んでゴールします。ちなみに「喉から手が出る」で思い出しましたが「ケツの穴から手突っ込んで奥歯ガタガタいわしたる」って一番最初に言い出したの誰なんでしょうね。オレはこの間ケツの穴からカメラを突っ込まれて別の世界に誘われる勢いでした。とても、辛い体験でした。関係ないですね。はい。

 待望の先制点をゲットした札幌は、満員の札幌ドームのテンションも一気に上がったこともあり完全にイケイケムード。いわゆる「もう何も怖くない」状態です。まぁマミさんの場合はその直後にマミられてしまいますが、この場合は札幌ドームが魔女の結界みたいなもんなので、マミられるのはアウェイのFC東京。そんでもって前半のアディショナルタイムには、愛娘の見守るホームゲームではめっぽう強い近藤が「昼間のパパ~は~男だぜ~♪」と歌いながら突破し出したパスに反応した内村がU-22代表GK権田のニアを抜く見事なシュートを決めて追加点をゲットします。2-0という申し分のないスコアで、札幌がリードして前半を折り返しました。

 既に昇格も優勝も決めているFC東京ですが、さすがに前半だけで2点取られることは想定していなかったのか、後半は頭からチームトップの10得点を挙げているロベルトセザーと石川直宏を投入。早い段階で勝負をかけてきました。ロベルトセザーが入り、前線でキープできる選手が増え、ドリブルで仕掛けられる石川が入って攻撃の起点が増えたことで札幌もそのケアに追われるようになり、再び押し込まれる時間が長くなってきます。そんな中でもカウンターからいくつかチャンスを作りますが、決めきることができません。前半飛ばしてきた疲れも出てきたのか、次第にプレスのスピードも遅くなり、シュートを打たれる数も増えてきました。
 点を獲るのも時間の問題かと思われた後半25分、オラオララッシュを続けるFC東京・大熊監督が切った最後の交代カードは、MF上里一将。

 神様ありがとう

 いや、この流れで鈴木達也を入れられてたらマジでやばかったと思います。この試合が勝負のかかる試合だったら大熊監督ももしかしたらそうしてたのかも知れませんけど、おそらくこの時点で勝利を確信した札幌サポーターも多かったんじゃないでしょうか。
 もっとも、その直後にノブリンも内村に代えて岡本ヤス投入と、若干守りに入る時間が早かったことで受け身になってしまったためか、後半35分にはロベルトセザーのシュートをホスンがブロックしたこぼれ球を谷澤に蹴り込まれ1点を返されますが、その直後に芳賀を投入して守りきる腹を決めた札幌はその後の得点を許さず、2-1での逃げ切りに成功しました。
 同時に行われていた岡山対徳島はアディショナルタイムの久木田のゴールで岡山が1-0で徳島を下したため、札幌ドームの試合のタイムアップの直前には札幌の昇格が確定していたのですが、ピッチの選手たちはもちろん、岡山を除くベンチのサブメンバーもスタッフも徳島の試合結果は知らなかったそうです。岡山の試合結果を岡山だけが知っていた! なんてどや顔で言うことでもないですけど、中継にもホイッスルが吹かれた瞬間に真っ先にピッチに駆け込んで河合主将に報告しに行く岡山の姿がはっきりと映っています。

 そんなわけで満員のサポーターの前で見事な勝利で昇格を勝ち取った札幌。順位こそ3位だったものの、FC東京の23勝に次いで2番目に多い21勝という堂々の成績でした。まぁ負けた試合は徳島より多かったんですけどね。

2011年12月12日

来年に向けて

 歓喜の昇格から1週間が過ぎ、まだ若干の余韻が残ってはいるものの、いつものシーズンオフへと突入しています。もちろん当面の話題は来期に向けたチーム編成について。J2で3位での昇格ということは、単純な力関係からいえばJ1で一番力が劣るということであり、そんなチームがおそれおおくもJ1残留を口にするからには、まずは現有戦力そのままにどこまで上積みをすることができるか、ということになるかと思います。例年以上に契約更改と補強が気になるところ。
 とはいえ、以前も書いたとおり契約満了となった選手はDF西村卓朗のみ。今季終了時点でのフィールドプレイヤーは二種登録を除くと22人と、もともとメンバー数が少ない札幌ではありますが、そこからに西村が退団して21人。これに来期加入するユースからの昇格組5人が加わって26人。この時期に来てリリースがないということは昇格組以外の新卒選手はいないと見ていいでしょうから、補強は多くても3人~4人といったところかと思います。
 もちろんこれは既存の選手が全員残るという前提の上での話ですけどね。今年はチームがJ1に上がることもあって、これまでのところは選手の契約更改もスムーズに行っているようですから、去年みたいに主力が根こそぎ刈られるという事態にはならなさそうですね。まぁ去年もチーム残留を匂わせながら気づいたら別のチームに移籍してました、みたいな感じなのが多かったのでまだまだ予断は許しませんが、少なくとも今の主力選手にとっては、現時点でJ1で試合に出ようと思ったらコンサドーレに残るのが一番その可能性が高いですから、こと契約更改に関しては例年よりは静かなオフを過ごせそうです。
 補強面についても今のところ具体的な噂はないようですが、ともあれこれまで通り少ない人数でやりくりして、「ま、足りなくなったら学徒動員すればいいよネ!」的なノリで行くのは確かではないかと思います。
 あとは助っ人がどうなるかかなぁ。ジオゴさんは好きな選手ですけど、J1でどうかと言われると首をひねらざるを得ないですし、「永遠の未完の大器」と「秘密すぎるひみつ兵器」ではちょっと微妙すぎますし…。やっぱり全とっかえですかね。ほぼ純国産チームで昇格を勝ち取ったのはよかったんですけど、J1に残留するには助っ人の力が確実に必要になってきますからね。今ちょうどCWC来日しているチームの選手を泥酔させて、「外泊証明書にサインするんだ」と言って契約書にサインさせてみてはいかがですかね!

 というわけで天皇杯もない今は完全にオフモード…と思いきや、まだまだシーズンは終わりません。来季5名ものトップチームへの昇格者を輩出しているユースチームは、12月11日に行われたU-18プレミアリーグEAST最終戦でFC東京U-18に2-1で勝利。得失点差で首位に立っていたヴェルディユースが三菱養和FCに0-1で敗れたため、コンサドーレ札幌ユースがEAST優勝となりました。
 これにより、札幌ユースは12月17日にさいたまスタジアムで行われるチャンピオンシップに駒を進めました。立ちはだかるのはWEST優勝のサンフレッチェ広島ユース。先日Jユースカップで対戦し、壮絶な打ち合いの末に3-4で敗れている相手ですが、その雪辱を果たすまたとない機会です。西日本最強と言われる相手に勝って初代チャンピオンの座を手に入れたいものですね。イヤだわ。早くすりつぶさないと。

2011年12月16日

来年の話

 ユースチームが今週末に埼玉スタジアム2002で行われる高円宮杯U-18プレミアリーグチャンピオンシップを戦うため、クラブとしては2011シーズンはまだ終わっているわけではありませんが、トップチームは一足早くシーズンオフに入っています。補強については今のところまだ大きな動きはなく、契約更改も少なくともサポーターに伝わってくる範囲ではまずまず順調なようですが、来季に向けた動きは既にいろいろと始まっています。そしてこの時期になると自分も考えなくてはいけないのが、もう恒例となった開幕前のキャンプ襲来です。
 
 毎年書いてることなのでこのサイトを長いことご覧いただいている方には今更説明の必要もないと思いますが、一応改めてざっと説明しますと、毎回キャンプ襲来にはコンサドーレのスポンサー様であるところのJALカードを使い続けてたまったマイルで行っております。特典航空券は通常の航空券と同様に2ヶ月前から予約可能なのですが、通常と異なり「空席があれば乗れる」類のものではなく、便ごとに割当数が決まっているため、割とすぐに埋まってしまいます(特にクラスJ)。なので早めに動かないといけないわけですが、毎年ネックなのが「場所と日程がどうなるか」がわからないことです。
 特典航空券はいったん予約すると日程を変えることは出来ますが、目的地を変えることが出来ません。変えるにはいったんキャンセルした上で改めて予約を取らなければならず、その際はもちろんキャンセル料(マイル)がかかります。キャンセル料を払ってキャンセルしたとしても、前述の通り特典航空券は割り当て数が決まっているため、改めて目的地への便を予約しようとした時には、行きたい日または帰りたい日のちょうどいい便が全部埋まってしまっていることもあります。これは日程だけを変えたい場合も同様です。なので、最初の段階から出来る限り旅程を動かさなくてもいいように動く必要があるのですけど、それをするには2ヶ月前というのは早すぎるというジレンマがあります。国内キャンプはいつからなのかというのはもちろん、そもそも熊本なのか、という点についても確定事項ではないですからね。
 で、昨日の報道によれば、どうやら国内キャンプは2月12日から熊本で行われるらしいので、その翌週もしくは翌々週に日程を組もうかと思っています。まぁ熊本でキャンプが行われるとしても、場合によっては同じ熊本でキャンプを行う他チームとの兼ね合いでどえらいへんぴな場所で練習をすることになったり、それはまだいいほうでテストマッチやらなんやらで熊本県外に行ってしまうなんてパターンも充分にあり得るので、まだまだ予断を許しません。むしろこれまでの実績から、何かないほうが珍しいんですが。今年は鳥爆弾喰らったし。

 まぁそれはそれとして、テストマッチがどれくらいあるのかが気になるところですね。今季のキャンプはとにかく練習試合の相手に苦労し、結局グアムキャンプとPSMを含めて5試合だけしかできませんでした。最終的に昇格できたので一応結果オーライではありますけど、シーズン序盤でつまづいたのは、実戦不足も大きな理由だったと思うのですよ。来年は開幕から全力でいかないといけないのですから、キャンプでどこまでチームを固められるかが重要になってきます。そのためには骨のある相手との実戦機会は多いに越したことはありません。
 幸い、ロアッソ熊本を始め近場のJリーグチームとは所属カテゴリが変わったことで、少なくとも「手の内を晒しちゃうからイヤ!」という理由で断られることはなくなるでしょうから、マッチメイクもしやすくなるのではないかと思います。まぁ「札幌さんと試合をすると、寒いのが伝染っちゃうからイヤなんですよね~(笑)」なんて言われたら泣くしかないですけどね。ふん! 寒くて悪かったな! そういうこと言ってると秋春制に賛成して極寒の厚別で試合させてやるからな! 憶えてろよ!(被害妄想)

 …なんて書いてたらスポォツ報知に「来季のテストマッチは6試合」なんて書いてましたね。多けりゃいいってもんでもないでしょうし相手にもよるのですけど、個人的には8試合くらいはあってほしいなぁと思います。なんだかんだ言ってうまくテストマッチに当たるといいなぁというのが本音なんですけどね。

2011年12月21日

その先に向けて

 17日に二種世代のチャンピオンを決める高円宮杯U-18プレミアリーグチャンピオンシップが埼玉スタジアム2002で行われました。EASTチャンピオンのコンサドーレ札幌U-18はWESTチャンピオンのサンフレッチェ広島F.C.ユースと対戦しましたが、札幌は前半から広島に押し込まれる展開が続き、後半にPKを含む3失点を献上。終了間際に中原彰吾くんのゴールで1点を返すものの及ばず、準優勝に終わりました。広島は今年から始まったプレミアリーグの初代チャンピオンとなりましたが、位置づけとしては同じ大会となる旧プリンスリーグに続いて連続優勝。改めてこの世代での強さをアピールしました。
 …というか強すぎですね広島。詳しい試合レポートはビョー…いやユースに詳しい方に任せるとして、率直な感想として強すぎです広島。トップに張ってた34番の子なんてまだ1年生らしいじゃないですか。ほかにも1年生ごろごろいるし。札幌はMF神田夢実くんを発熱で欠いていたものの、来季からのトップチーム昇格が決まっている5人を含むほぼベストメンバーでした。もちろん多少なりとも硬さもあったでしょうし、個の力は決して見劣りするものではなかった(ユニフォームを捕まれても相手を引きずりながら何食わぬ顔でクリアする奈良さんとか、何食わぬ顔でボールをかっさらって味方に繋げる深井くんとか)のですけど、チームとしての完成度はやっぱ広島のほうが上だったと思います。PKの判定はメインスタンドから見てる限りはかなり微妙な感じでしたけど、あれがなかったとしても勝てたかどうかといったところ。
 ただし、札幌がEAST初代チャンピオンとしてあの場に立ったことは紛れもない事実です。この日対戦した広島をはじめとして多くのユースチームが全国各地から選手を集めて強化をしていますが、札幌は所属選手全てが道内出身という100%道産チーム。かつては全国の厚い壁に跳ね返されていましたが、そんなチームが全道規模のスカウティングやインフラの整備など関係者の地道な努力によってここまで来れたことは誇りに思っていいと思いますし、北海道の可能性はまだまだ広がっていくと思います。

 さて。

 Jリーグの理事会で承認され、無事正式にJ1昇格を決定したトップチームは既に来季に向けて動き出していますが、まずは監督人事が決定しました。既にメディアで報道されていたとおり、ノブリンこと石崎信弘監督との契約更新がクラブから正式に発表されています。2009年に就任したノブリンはクラブ史上最長となる4年目に突入することになります。一時期はJ2に降格したモンテディオ山形が招聘を考えているという噂も聞こえてきましたが、結局は札幌に残る決意を固めた模様です。北海道が「J2に一番近い島」となるのは明白な中、あえて苦難の道を選ぶあたりどんだけマゾなんだよという気もしないでもないですが、これでうっかり残留なんかさせちゃった日には、羊ヶ丘公園のクラークさんの横に大根持ったノブリン像が建つ勢いですよね。間違っても滝野のモアイ像の横とかに作っちゃダメですよ。
 ともあれ、来季も引き続きよろしくお願いします。

 そして同時に残念なお知らせもあります。アキレス腱を断裂してリハビリを続けていたGK高原寿康が、経過が思わしくないために再手術となりました。全治は8ヶ月と、来季もほぼ絶望のような感じです。デビューからここまで、これでもかと言わんばかりの大怪我に見舞われ続けた彼の右手には幻想殺しでも宿ってるんじゃないかと思うくらいですが、なんとかまたピッチに立って欲しいですね。

2011年12月27日

移籍も、加入も、あるんだよ

J1チーム「僕たちのリーグは、代表選手を海外リーグに変換するテクノロジーを発明した。ところがあいにく、当の僕らが育成というものを持ち合わせていなかった。そこでこのJ2の様々なチームを調査し、君たちコンサドーレを見出したんだ。コンサドーレの切羽詰まり気味とそこそこの実力を鑑みれば、1シーズン選手が試合に出ることで得られる経験値は、高卒選手が加入し成長するまでに要する時間と労力を凌駕する。君たちのチームは自家栽培の手間を省く育成手段足りうるんだよ。とりわけ最も効率が良いのは、昇格争いまっただ中の緊張感だ。立派な戦力になった君たちの選手は自信を得て、より上のレベルでプレイする欲求へと変わるその瞬間に、膨大な移籍欲を発生させる。それを回収するのが僕たちJ1チームの役割だ。」
札幌「私たち、消耗品なの? あなたたちのために…黙って育てろって言うの…?」
J1チーム「このリーグにどれだけのチームがひしめきあい、1年ごとにどれだけの選手が退団しているのか分かるかい? 君たちコンサドーレだっていずれは予算的にこのJ2を離れて僕たちの仲間入りを果たすだろう。その時になって枯れ果てたリーグを引き渡されても困るよね? 長い目で見ればこれは君たちにとっても得になる取引のはずだよ。」
札幌「バカ言わないで。そんなわけのわからない理由で山下が移籍して、征也くんがあんな出て行き方して…。あんまりだよ…ひど過ぎるよ」
J1チーム「僕たちはあくまで君たちの合意を前提に契約しているんだよ。それだけでも十分に良心的なはずなんだが…」
札幌「みんな騙されてただけじゃない!!」
J1チーム「騙すと言う行為自体僕たちには理解出来ない。認識の相違から生じた移籍を後悔する時、何故かサポーターは相手チームを憎悪するんだよね。」
札幌「あなたの言ってる事付いていけない。全然納得出来ない…」
J1チーム「君たちコンサドーレの価値基準こそ僕らは理解に苦しむなぁ。今現在で二十数人。しかも1年に数人ずつ引き抜かれ続けている君たちが、どうして1人の選手の移籍にそこまで大騒ぎするんだい?」
札幌「そんな風に思っているなら、やっぱりあなた私たちの敵なんだね…」
J1チーム「これでも弁解に来たつもりだったんだよ? 君たちの犠牲が、どれだけ素晴らしいものをもたらすか、理解してもらいたかったんだが、どうやら無理みたいだね」
札幌「当たり前でしょ…」

 というわけで、各Jクラブの仕事納めも目前に迫る中、駆け込みで選手の移籍に関わるニュースが立て続けに正式リリースされました。まとめて発表されたのでとりあえず分けて触れていこうかと思いますが、ひとまずDF山下達也のセレッソ大阪への完全移籍から。
 山下は今季セレッソ大阪から完全移籍してきて、昨季までのレギュラーが軒並み抜け、助っ人としてやってきたチアゴも激太りで稼働不能という中で、不動のセンターバックとして38試合中37試合に出場。その欠場した1試合も不整脈による精密検査によるものですから、ほぼフル稼働で昇格に貢献しました。さらに特筆すべきは、3,330分に出場してリーグ2位の失点数を支えながらも、受けたイエローカードはわずかに2枚ということ。センターバックという「いざとなればカードも覚悟のプレイ」が求められるポジションとしては驚異的な少なさです。ちなみにうちと違ってあんまり攻め込まれることのなかったFC東京のレギュラーセンターバックである今野泰幸と森重真人でも、それぞれ33試合、37試合出場でともにカード4枚もらってますからね。大したもんです。
 1対1の対応にはまだ改善の余地はあるものの、速さと高さと強さを兼ね備え守備範囲も広い上にまだ若くて伸びしろもある選手だけに、「ん~札幌さんまたいい選手掘り出してきたね? ちょっと見せてご覧? 大丈夫ちょっと借りるだけだから」とアルビレックス新潟あたりが石川直樹で満足できずに言いだしてきそうだと思ってはいたんですけど、まさか古巣のセレッソが来るとは思ってませんでしたねぇ。
 セレッソは伝統的に攻撃偏重というか、前線にまばゆいばかりのタレントを擁しながらも時にはJ2降格するくらい後ろのほうが弱いチームですから、そりゃがっつり守れる系の選手はそりゃ喉から触手が出るほど欲しいのは間違いないんでしょうけど、移籍した選手に1年後に再オファーっていうのは考えの外でした。その辺、出ていったら帰ってこないモンだというのが無意識に根底にある自分がけっこう残念だったりします。
 もちろんどこが誰にオファーを出そうがルール的にはまったく問題はないわけで、さすが経営母体が間接的に原辰徳監督の甥を強行指名した某プロ野球チームと同じだけあるなぁと思ったりもしましたが、冷静に考えてみたら去年山下もセレッソから0円提示を受けて札幌に来たわけではなかったはずなので、もともとセレッソがいらないと言ったわけではないんですよね。むしろセレッソとしても山下は必要な人材だったのに、契約の合間を突いて札幌がうまいことかすめ取ったのかもしれません。山下は札幌と複数年契約を結んでいたようですが、セレッソにとって山下は、お金を払っても買い戻したい選手だったということでしょう。

 その辺の正確なところは当事者じゃないのでわかりませんけど、少なくとも移籍というのはまず「選手の意志」が最重要なわけで、彼が今季札幌に来たのも、彼が求めていたもの(たぶん出場機会)を札幌が提供することができたからだと思います。そして今回の移籍では、彼が今求めているものを札幌は提供できず、セレッソが提供できたから、ということなんでしょうね。それが彼のコメントの通りにチーム(セレッソ)への愛着なのか、それとも別の理由なのかまでは知る由もありませんし、別に知りたいとも思いませんけど、これまでの例から言っても「関西人は関西に帰る」のは基本なんでしょうね。
 そうは言ってもやっぱりモヤモヤしたものが残りますけど、うだうだ言っても始まりませんので、ここは山下は円環の理に導かれたってことにしておけばいいですね。

 で、まぁ引き抜かれた引き抜かれた言ってますけどじゃあ札幌が他チームの主力を引き抜かないのかといえばそういうわけでもなくて、ついでに言えばJ1チームが引き抜かれないかと言えばそういうこともなく、せっかく育てた選手を「海外挑戦」などといううさんくさい美辞麗句で固められて二束三文で手放さざるを得なかったりするわけで、まさに弱い者たちが夕暮れさらに弱いものを叩く、というなんともトレイントレインな状態が今の日本サッカーではあるんですが、大分トリニータからFW前田俊介選手の移籍加入が発表されています。
 サンフレッチェ広島ユースに所属していた2004年にトップチームで試合に出て、トップチームへの昇格後も年代別代表で中心となっていましたが、類い希なる才能を持ちながらサッカーに取り組む姿勢に難があり、期待ほどの実績を残せないまま2007年途中から大分トリニータに移籍。大分でもあまりパッとしないシーズンが続きましたが、今季ようやく8得点という実績を挙げ、復活の兆しが出てきたところで札幌がさくっと引き抜いたわけです。
 真面目にサッカーに向き合えばこんなところにいるような選手ではないはずなんですけど、だからこそ札幌でも獲れたわけですので、ノブリンの再生手腕に期待と言うことでしょうか。

 そしてもう1人、サンフレッチェ広島のMF高柳一誠選手の完全移籍加入も発表されています。こちらも前田と同じく広島ユース出身、というか同期ですね。前田とともにユース時代から活躍し、トップチームでも主力として活躍してきましたが、昨年膝に大怪我をしてしまい、今季は出場機会を得られないまま退団となっていました。正確なキックを持ち、複数ポジションをこなせる選手です。

 最後に鹿島アントラーズのGK杉山哲選手も完全移籍での加入。来季はこれでGK5人となりますが、うち高原寿康が再手術で来季もほぼ絶望、曵地裕哉も膝の怪我で長期離脱となっており、実質イホスンと高木貴弘の2人体制。そのぎーさんもケガがちで、ホスンも来年は韓国代表に選出される可能性がありますから、GK補強は必須とされてきました。得意技である「必殺学徒動員」にも限度がありますし、いざという時にちゃんと試合に出ることができる選手、ということで今季限りで鹿島を退団した杉山選手に白羽の矢が立ったようです。
 杉山選手は福岡大から2004年に鹿島に加入して以来、鹿島一筋でプレイ。2005年にナビスコカップに1試合出たのみ。大学時代もユニバーシアード代表では高原の控えだったようですが、ゴールキーパーを見る目が高い鹿島に誘われ、そこでずっとやってきたのですから、実力的にも決して見劣りするものではないと思います。どうせなら正GKの座を奪うくらいの勢いでやってもらいたいですね。

2016年2月

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