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大嘉の快進

2021年ルヴァンカップAグループ第1節
アビスパ福岡 2-3 北海道コンサドーレ札幌
【得点者】
札幌/ドウグラスオリヴェイラ2、中島
福岡/三國、城後

リーグ開幕戦を大勝で飾った北海道コンサドーレ札幌は、中3日でルヴァンカップの初戦を戦います。アウェイゲームですが、キャンプ地熊本からは福岡のほうが近いという不思議なゲーム。

チーム目標であるACL圏内のみならず、ルヴァンカップも獲りに行きたい贅沢目標の札幌ですが、同じAグループにはよりによって鹿島アントラーズがいます。ドリフ大爆笑でのサウナコントで言えば高木ブーみたいな存在である鹿島がいる以上、グループステージ突破のためには、直接対決以外で取りこぼしするわけにはいきません。

しかしそうは言ってもこの過密日程を乗り切るためには、連戦による披露の回避をしつつ、チーム力の底上げを行わなければいけません。そんなわけで、この試合でミシャはリーグ戦からメンバーを総入れ替えするターンオーバーを敢行。GKは大きいほうの中野小こと中野小次郎、3バックに柳貴博、岡村大八、中村桐耶、ボランチは「狂犬」高嶺朋樹と「ダンプカー」深井一希、ウィングバックは右に青木亮太、左に菅大輝、シャドーにはドドちゃんことドウグラスオリヴェイラと小野伸二、ワントップ中島大嘉という布陣です。新戦力は1人だけだったリーグ開幕戦とは打って変わって、半分以上が今季の新加入メンバー(復帰含む)となりました。

高卒ルーキーの18歳中島大嘉を入れてセルフU-21枠を設定する律儀さを見せるだけではなく、41歳のレジェンド小野伸二もいれて「平均年齢でバランスを取りました」という、幕の内弁当みたいなバラエティに富んだスターティングイレブン。ワクワク感しかありません。

少し前までは、リーグ戦からメンバーを落とそうとすると、一気にJ2感が強くなってしまっていたのが札幌の現状だったのに、完全ターンオーバーしてもリーグでレギュラーを張っててもおかしくないメンツが揃っており、すっかり層が厚くなりましたね。

その通り、試合はその小野伸二からのふんわりクロスに競った中島が相手のハンドを誘ってPKを獲得。これをドドちゃんことドウグラスオリヴェイラが冷静に決めて先制すると、菅ちゃんの不必要なファウルからのセットプレイで追いつかれたものの、32分には大八っつぁんからのロングフィードに反応したドドちゃんが、ロマン裏抜けからロマン胸トラップして、技ありのロマンループシュート(※ただしミスキックの模様)で突き放しに成功すると、その6分後には、これまたDFからのロングボールからのこぼれ球にドドちゃんがロマンバイシクルを敢行。これがうまいこと中島大嘉のところにこぼれ、ボールを受けた中島が多少もたつきながらもバロンドールへの第一歩ゴールを決め、リードを拡げます。

後半はバタバタしっぱなしで、城後にゴールを許して1点差にまで詰め寄られたものの、なんとか逃げ切ってまずは勝点3をゲット。新加入組が慣れてないながらも持ち味を発揮し、リーグ戦のレギュラー組を脅かしそうなパフォーマンスを見せた選手もいたのに対し、本来なら彼らを引っ張るはずの既存メンバーがあまりパッとせず、試合終盤にバタバタして余計な失点を喫してしまったのはいただけないですが、悪いなりにもアウェイで3点を奪って勝ったことは前向きに捉えていいと思いますし、カップ戦の滑り出しとしては上々と言っていいかと思います。

そして中島くんはプロデビュー戦でプロ初ゴール。リーグ戦のメンバーに入るにはまだまだ足りないところも多いですが、どんな形であっても結果を残すというのは、やっぱり「持ってる」選手なんでしょうね。

2ゴールを挙げたドドちゃんも、昨季に比べても明らかな成長を見せており、今後のロマンに大きな期待が持てますね。