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2003年1月 アーカイブ

2003年1月 5日

新年

 とっくに開けておりますね。正月は更新もせずに実家でぐうたらしていたのですが、基本的にオレの日常には誰も興味はないと思われますので省略。とりあえず生きてはいます。部分的に。

 そんなわけでもう明日から仕事始めという会社もほとんどでしょうから正月どころの話ではないのですが、せっかく新年一発目の更新なので、お正月っぽく昔話「IT革命とアメリカザリガニ」について書こうと思ったのですが、今バツグンにテレビ埼玉が面白いのでやめます。見てないけど。
 さて、とりあえずもう何度も言うように今年はJ2を戦います。とりあえずの目標はやはりJ1昇格ということになるかと思いますが、そのための戦力増強も今のところ田畑以外の移籍選手の獲得発表はありません。まぁHFCも明日が仕事始めでしょうから今後活発化してくるんだろうとは思いますが、どんな選手が来るんでしょうね。助っ人選手の獲得情報も、結構前にミネイロ、バイアーノと交渉しているという話が出て以来とんと途絶えたままですが、進んでいるのでしょうかね。ふたを開けてみたら「日系ロシア人のユーリ・徹」とか「日系ブラジル人のレオナルド・熊」とかだとオモロいんですが。

2003年1月 7日

三原獲得へ

 HFCでも仕事始めとなった6日、年末年始休暇の間止まっていた情報が一気に流れてきたようです。本日の日刊スポォツの北海道版では、以前から噂されていたブラジル代表1キャップを持つボランチのミネイロ(27)と仮契約を結び、浦和へ移籍した山瀬の穴を埋めるトップ下の人材としてフラメンゴのMFファビオ・バイアーノ(27)の獲得交渉も最終段階に入っているという話が載っていたのを始め、日本人選手では名古屋グランパスエイト所属の三原廣樹の獲得に乗り出しているという記事が載っておりました。

 ブラジル人助っ人については見たことがないので何とも言えませんが(ミネイロは南米予選で見ているはずなんですが思い出せない)、三原については是非来て欲しい選手です。昨季はシーズン途中からアビスパ福岡に期限付き移籍していましたが、2000年シーズンには同じく途中からサガン鳥栖に期限付き移籍、11月5日の第41節で札幌と対戦した時はルシアノの2点目をアシストしていますので、憶えている方も多いでしょう。
 181cm・左利きのボランチの選手で、持ち味は何と言っても正確なプレイスキック。サガン鳥栖時代の2000年、第23節の浦和戦で決めた直接フリーキックは鳥栖サポーターを虜にしました。つっても今年は直接狙える位置は全部俺王様が取っていくでしょうけど、俺王様の場合は人に合わせるのは滅法苦手ですから、コーナーキックや遠目のフリーキックに期待したいところです。そうすれば逆に得点能力の高い俺王様をゴール前に置くことが出来ますしね。何しろ昨季の札幌はプレイスキッカーがまったくと言っていいほどおらず、いいキッカーがいないということは、こちらのセットプレイがチャンスとなり得ないのはもちろんのこと、普段の練習でも「仮想敵」がいないため、まともなセットプレイ対策が出来ないことが札幌がセットプレイでの弱さを克服できなかった一つの理由だと思いますから、プレイスキッカーが増えるのはいいことです。
 さらに今年はボランチの今野がワールドユースや五輪予選でチームを離れることが多くなりますし、今野がいる時も札幌では手薄な左サイドも出来る選手ですから、もし獲得ということになればあらゆる面で期待が膨らんできます。

 ただし、彼は2001年7月に右膝前十字靱帯と外側半月板の手術を行っているなど能力は高いけどケガがちな選手で、またかなりの気性難で有名でもあります。気性難といえば横浜FCに期限付き移籍していた中尾康二が復帰するらしいですし、これで三原が来るとなれば、俺王様、"King of Sapporo"新居と揃った札幌は、2000年のような暗黒チームとなること請け合いです。

2003年1月 9日

日立よりの使者

 以前から噂されていた通り、昨季柏レイソルからコンサドーレ札幌に期限付きで移籍してきたMF酒井直樹のレンタル期間延長が正式に発表されました。
 それはまぁいいんですが、ご存じの通りナオキは10月5日のアウェイ清水戦で十字靱帯断裂の重傷を負い全治6ヶ月の診断を下され、現在もまだリハビリ中です。どこをどう考えてもキャンプには間に合わない計算ですし、またスピードタイプのプレイヤーだけに、山瀬と同じように元のパフォーマンスに戻るかどうかという不安もあります。それでも札幌がレンタル延長に踏み切ったのは驚きました。
 もちろん能力は高い選手ですし、負傷する前も絶好調でしたから、復活すれば大きな戦力となるでしょうけど、普通ならレンタル期間が終了次第元のチームに返却となる流れです。いくら札幌の選手層が薄いとはいえそこまでの余裕はないはずですからね。それがそうならなかったのは、おそらく治療費なども含めた柏に対するナオキのケガの補償的な意味合いが強いような気がします。
 まぁとにかく今年1年も札幌にいるのですから、まずは焦らずケガを治して復活して下さい。とりあえず千羽鶴なら売るほどありますし

 で、その辺りが関係しているのかどうかは知りませんが、こちらも以前から噂されていた通り柏レイソルのMF砂川誠を期限付き移籍で獲得したという発表がありました。一応トップ下などもこなせますが、本来は右アウトサイドの選手。つうか柏時代のナオキからポジションを奪った張本人です。もっともこの砂川もすぐさま渡辺光輝にポジションを奪われてしまいましたが。個人的な印象としては、これといった弱点がない反面これといった特徴もない、強いていえば運動量が豊富、つまり犬という感じのプレイヤーです。ナオキがリハビリ中ですし、トップ下の人材に恵まれているわけでもないので、使い勝手を考えれば悪くない補強なのかもしれません。加藤竜二、棚田、森川、そしてナオキと、なぜかフロントレベルで割といい関係を保っている柏レイソルとの友情パワーの結晶なのかもしれませんね。マッスルドッキング。
 もっとも、前述の選手たちって札幌に来た後ほぼ例外なく悲惨な末路を迎えているような気もしますが、なんとか頑張って下さい。

2003年1月11日

バイアーノ白紙?

 先日今季の助っ人選手としてポンチ・プレッタの元ブラジル代表MFミネイロと仮契約を結び、フラメンゴのMFファビオ・バイアーノの獲得も最終段階に入っていると新聞に載っていたとお伝えしましたが、このうちファビオ・バイアーノについてはここに来てどうやら暗雲が立ちこめている模様です。ブラジルのニュースサイトでは「日本のクラブチームがファビオ・バイアーノを諦める」という記事が出ておりました。
 その記事によれば、ファビオ・バイアーノ本人は日本のクラブと合意したものの、バイアーノとの契約が2004年まで残っているフラメンゴが、その違約金として100万米ドル、つまり約1億2千万円を要求したそうです。記事中には具体的なクラブ名は書かれていませんが、おそらくコンサドーレで間違いないでしょう。まぁ札幌に100万ドルなどという金額が払えるわけもないですね。何しろ100万ドルといえば函館一コ分ですし。
 ところでこの少し前に、このファビオ・バイアーノがレポーターを殴るというとっても愉快な記事が載っておりました。殴った理由などまでは把握しきれなかったのですが、どうやら警察沙汰になったみたいです。フラメンゴといえばジョアン・カルロス・トシキ新監督が札幌の前に指揮を執っていたクラブですから、ジョアンもバイアーノについてはよく知っているはず、というよりは察するにバイアーノ獲得もジョアンの推薦なんじゃないかと思うのですが、とりあえずまた気性難だったのね。

 まぁおそらくバイアーノ獲得は白紙となったのでしょう。そうなると今度は彼に代わる攻撃的MFを獲得しなければなりませんけど、報道の通りバイアーノとの交渉が最後の最後でおじゃんとなったのなら、他にリストアップしていた選手との交渉はもうとっくに打ち切っているでしょう。これからまた探すような手間をかけるなら、アタッカーが必要なのならとっととペルー行ってダビド・ソリア連れてくればいいのではないでしょうか。

2003年1月14日

その名はホベルチ

 1月も中旬となって、サポーターとしてはもうそろそろ今シーズンの体制を決めてもらい安心したいところです。しかし、日本人の新加入選手はぼちぼち決まってきてはいますが、確定とされる俺王様を始め助っ人選手に関しては噂レベルの話のみで、なかなか正式発表がありません。そんな中、本日付けの日刊スポォツ北海道には、元ブラジル代表MFホベルチ(31)を獲得したという記事が載っておりました。

 初めて聞く名前です。

 前回、札幌が今季の助っ人選手として獲得を目指していたファビオ・バイアーノとの獲得交渉が白紙になったらしいとお伝えしましたが、やはりバイアーノ(というかフラメンゴ)との交渉は決裂していただけでなく、もう一人仮契約と伝えられたミネイロとの交渉もおじゃんになったとのことで、新たにホベルチに白羽の矢が立ったようです。
 ホベルチは左利きの攻撃的MFで、2001年のコンフェデレーションズカップでブラジル代表の10番をつけて出場。オレの記憶ではほとんど印象にないのですが、それもそのはず、調べてみたら出場した3試合全てが後半半ば過ぎからの交代出場。2002年のワールドカップ南米予選・ペルー戦(2001年4月25日)メンバーにも選ばれていますが、90分間ベンチですから記憶にないのも当たり前(この試合ではミネイロが途中出場)。そんなわけでどういう選手かはちょっとわからないのですが、ツラの作りはアダウトと呂比須ワグナーを足して2で割って圓楽師匠を掛け合わせたような感じですね。

 さて、この記事よりもオレが興味を引かれたのが、同じく日刊に載っていた「GKコーチに前川崎Fのマザロッピ氏」という見出しの記事。ご存じの通り去年まで札幌のGKコーチを務めていた「塾長」ことディドが退団したため、サポーターの間では誰がこのポストに就くのかが助っ人選手同様の関心事でした。オレも以前「ザスパ草津の小島伸幸氏がいい」などと無責任なことを書いていましたが、まさかマザロッピ氏が来るとはオレも思っていませんでした。
 で、このマザロッピ氏。「にぎりっぺ」とは何の関係もございません。楢崎正剛(名古屋)を日本代表GKに育て上げたコーチと言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか。楢崎のマザロッピ氏に対する信頼は相当なもので、所属していた横浜フリューゲルスが消滅した際、移籍の条件としてマザロッピ氏をGKコーチに呼ぶことを入れていたほどです。
 このエピソードからもわかる通り実績も腕も確かなコーチですが、特筆すべきはその風貌。富山で行われた2001年の天皇杯3回戦・川崎フロンターレ戦終了後、川崎フロンターレの皆さんと富山空港で一緒になったのですが、そこで初めて間近でマザロッピ氏を見たとき、何もしてないけどとりあえず謝ろうかと思ったほどです。エジソンコーチと談笑してても目が笑ってないのです。マジで怖かったです。
 もちろんまだ正式発表はありませんのでまたどんでん返しがないとは限りませんが、ジョアンとは名古屋時代に一緒に仕事をしていますので、気心は知れているでしょう。オレが渇望していたヒゲのキーパーコーチじゃなかったのは残念ですが、マザロッピ氏ならば申し分ありません。ディドの穴を埋めて余りある「大物(見た目通り)コーチ」です。

 あと、この時期はどうしても新戦力のことが話題の中心となるのは仕方がありませんが、藤ヶ谷がカタール行ってます。

2003年1月16日

第三の男

 二転三転している札幌の助っ人獲得ですが、ここに来てようやくめどが立ってきたようです。本日の道内各メディアではフルミネンセのMFベット(27)の獲得が確定した、と報じられておりました。報道によれば95年と99年のコパアメリカ、同年のコンフェデレーションズカップでブラジル代表に選出され、セリエAのナポリでも活躍したプレイヤーで、ツラの印象としてはミールさんとロブソンを足して2で割ってビジュを憑依させたような感じですね。
 例の如く調べてみるとベットのキャップ数は3つなのですが、99年のコパアメリカでは準決勝のメキシコ戦(2-0でブラジルの勝利)に途中出場していることがわかりました。なぜかこの大会は全てブデオに録って保存してあるので、早速引っ張り出して見てみました。
 で、ベットは後半30分過ぎからのわずかな時間しか見られませんでしたが、フラビオ・コンセイソンとの交代で同じポジションに入りました。つまり2.5列目といった感じで、フィールドのど真ん中で球散らしをする役目です。出場時間の割にはボールタッチも多く、ポジショニングも良く非常に視野が広いという印象を受けました。おそらく右利きでしょうが、両足とも遜色ないレベルで使えるようですね。この大会はもう4年近くも前の話なのでこの時からどう変わっているかはわかりませんが、少なくともハズレではなさそう。
 ただ、この試合でオレが一番ビックリしたのは、ベットでも豪華なブラジル代表でもなければ、メキシコのブランコ(オモシロ人間)でもエルナンデス(金髪)でもカンポス(派手)でもなく、主審があのバイロン・モレノさんだったことでした。
 ちなみに日刊スポォツにもちょっと書いてある通り、このフルミネンセには昨季途中から札幌に加入したジャディウソンが移籍しています。HFCからは相変わらず何のアナウンスもないのですが、1月14日にフルミネンセのオフィシャルサイトで入団発表があったようで、既に選手リストにもジャジが入っています。
 それはいいんですけど、その選手リストのジャジの項目中の「ULTIMO CLUBE」、つまり前所属クラブの欄には「Guarani」と書いてありました。入団のニュースリリースにもかろうじて「日本に行った」と書いてあるだけでした。ジャジの中ではコンサドーレは既になかったことになっているのでしょうか。沢口靖子のゴジラ出演じゃないんだから。
 もちろんファビオ・バイアーノやミネイロの件もありますからまだまだ予断は許しませんが、ニュースリリースこそないものの上記のオフィシャルサイトの選手リストでは既にベットの存在は抹消されていたので、たぶん移籍すること自体は間違いないのでしょう。それが札幌であるとは限りませんが。

 それと、道内メディアでは前回お伝えした元ブラジル代表10番のホベルチも決まりっぽいような書かれ方をされていますね。とりあえず日本のサッカーファンとしては、「元セレソン10番」と聞くとどうしても「シーラス」という言葉が頭をよぎって仕方がないのですが、頑張って欲しいものです。

2003年1月18日

The Return of ORE-KING

 DF田畑昭宏の完全移籍とMF砂川誠の期限付き移籍が発表されて以来、新聞報道では数人の名前が聞かれていたものの、正式リリースはぷっつりと途絶えていた今季の選手獲得。噂だけが先行し「で、結局誰が来るの?」とか「まさかウィルも決まってないのでは?」とか「おい、パイ食わねぇか」などとサポーターをやきもきさせていましたが、本日になって横浜FCとアビスパ福岡に期限付き移籍していたDF中尾康二とFW河村優の復帰、名古屋のDF西澤淳二とMF三原廣樹の完全移籍、俺王様ことウィルの期限付き移籍、そして藤枝東高校卒の岡田佑樹選手の入団が相次いで発表されました。
 …なんでしょうかね。この一気呵成っぷりは。コーラックでも飲んだのでしょうか

 さて、そんなわけで目玉といえばやはり俺王様。北海道の統治に成功して去年は横浜支配を目論んだものの、大都会での暮らしになじめずにホームシックにかかり、問題を起こして都落ちし、1年ぶりの札幌帰還となります。つってもそもそも保有権は札幌にはないなのですが。今回もまた期限付きなのが残念ですが、まぁとりあえずはこの限られた1年間で楽しませてもらいたいものです。
 どっちにしても正式発表されたことで、助っ人獲得で振り回されたサポーターの皆さんもまずはほっとしているものと思われます。が、決まったら決まったで今度はやはり俺王様だけにどれだけ太ってくるかが気になるところでしょう。昨季の横浜F・マリノスでの入団発表の場では、前年の終盤に怪我をして休んでいたこともあって、存分に肥えた姿を現し報道陣の度肝を抜いた俺王様。今年も同じように例の事件のあとから試合に出ていません。素地は整いまくっているわけですが、もしやっぱり太ってきたら金子センセイのもとに送り込んで、存分に鍛えてもらった上におそらく出場停止であろう開幕戦ではドールズの一員として踊ってもらうことにしましょう。

 あとの新加入選手については、新聞で既に名前が挙がっていた西澤と三原はいいとして、その他で気になるのは藤枝東卒の岡田選手。例の通り見たことがないのでさっぱりわかりませんが、とりあえず誰とは言わないけど悪い先輩のマネだけはしないようにとだけ言っておきます。

2003年1月22日

西田完全移籍

 助っ人選手を除いては今季のコンサドーレの補強も一通り出揃ったようで、ここのところは特に大きく扱うようなニュースもありませんでしたが、昨日東京ヴェルディ1969から期限付き移籍していたDF西田吉洋が札幌に完全移籍となったという正式発表はありました。結果的には同ポジションの田渕を構想外に追いやった男の完全移籍ですから、日刊スポォツ北海道のWeb版にも「MF西田が完全移籍」と見出し一つを使うほどの扱いです。早速クリックしてみると、本文に書かれていたのは「東京Vから期限付き移籍のMF西田吉洋(29)の完全移籍が決まった」

 わずか一行

 他にニュースがなかっただけなんですね。まぁ、もともと札幌に来た理由が昨季途中からヴェルディの監督となったロリ・サンドリ氏の構想から外れたためのもので、今季もロリ監督が続投する以上、他からのオファーがなければ西田の完全移籍はいわば既定路線でしたから、だからどうだということでもないようです。
 というわけで西田も完全移籍となったことにより、今季の陣容のうち他チームからのレンタル選手は、ナオキと砂川の柏コンビとブラジル人助っ人のみ。俺王様の他の助っ人選手はまだ決まってすらいませんが、まぁこれまでの例からいってもおそらくは期限付きでしょう。とりあえずかつての「レンタル依存症」からは形だけでも抜け出した格好になりますね。とにかく選手の皆さん、既に逃げ道はありませんので頑張って下さい。

 さて、この他のニュースといえば20日に今季の新ユニフォームが発表されたことでしょうか。Jリーグでは札幌、横浜、東京、新潟のチームサプライヤーであるアディダスが、それぞれのチームの若手選手を「モデル」として東京の日比谷で行われた発表会でお披露目されたもので、このうちコンサドーレのものは東芝時代から続いていた赤黒のストライプがなくなり、赤地に黒のセンターストライプというデザイン。海苔にも見えます
 道新スポォツは今野のコメントを引用し「『初めはちょっとびっくりしたけど、強そうでいい。軽いですねえ』とすっかり気に入ったようだった」と書いてありましたが、普段から慎重なコメントの多い今野のことですから、その本音は「ちょっとびっくりした」という部分に隠されているような気がしてなりません。まぁそのうち慣れるでしょうけど。

2003年1月24日

俺王様帰還

 すいません。前回のレンタル選手の中にゴリ森山が抜けておりました。これはきっと陰謀に違いありません。つうかホントごめんなさい。

 さて、臣民が今か今かと待ち望んでいた俺王様が、ついに北海道の土を踏みました。フタを開けたらアンドラジーニャだったというのではなくてちょっとほっとしています。王妃様と姫様を伴い俺一家での来道。前回のミールさんのような手下はいなかった模様です。
 臣民の間では「どれだけ太ってくるのだろうか」と、まず太っていることが前提として語られていたのですが、オフィシャルサイトおよび各道内メディアに掲載されていた俺王様の画像を見る限りでは、「バロメータ」の一つである二重あごも見られず、むしろ痩せて見えるような感じでした。もちろん、今季また大暴れして頂くためには太ってこられても困るのですけど、こうやって痩せて来たのもそれはそれでなんか物足りないような気がします。
 そんなわけで誰もが驚いた俺王様のお姿に、「横浜を解雇された罰として俺王妃様に晩飯を減らされた」とか「ダンジョンマスターのやりすぎ」などと様々な噂も流れていますが、現在のところ「極限までダイエットして北海道のうまいもので取り戻す」説が有力です。2003年の俺開幕の日には、スタンドの度肝を抜くリバウンドに期待したいところですね。

 また、前東京ヴェルディ1969の川口卓哉選手のテスト入団が発表されています。札幌白石高校卒の道産子選手である彼は元U-16、U-17、U-18の日本代表で、95年のU-17世界選手権(エクアドル)では主将として全試合フル出場しています。日刊スポォツ北海道では「HSVのFW高原、フェイエノールトのMF小野、フルハムのMF稲本らを統率した」と書いてありましたが、コンサドーレ的にはやはりこの時のメンバーだったはずの吉川京輔の名前がないのはとても哀しい。
 川口選手は3月末日までの契約となりますが、まずは故郷に錦を飾るべく頑張って欲しいものですね。

 それと、いっこうに決まらなかった残り2人の助っ人のうち、ホベルチ選手の期限付き移籍が正式発表されています。本人の公式サイトによれば札幌かコリンチャンスか移籍を迷っていたようですが、結局は札幌を選んだみたいですね。その理由はオレが知る由はありませんが、いずれにしてもこれで彼のオフィシャルサイトの背景画像に写っている人物と仲良くチームメイトということになります。
 あと最後にこれだけ言わせてください。

 マザロッピキターーーーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーーーーー!!!

2003年1月26日

全員集合

 残る1人の助っ人が決まりました。本日クラブから噂通り元ブラジル代表のベットと仮契約を結んだと正式発表されています。正式発表といっても、「入団決定」どころか入団内定すら通り越す、「仮契約」という極めて微妙な発表ではありますが、クラブのオフィシャルサイトの選手紹介にも背番号8として登録されていますので、まぁ本決まりと見て間違いないでしょう。先日も書きましたが、コパアメリカでのプレイを見る限りでは運動量こそないものの、昨季の札幌に欠けていた「散らしのパスを出せる攻撃的ボランチ」ですから、活躍は期待できると思います。噂ではどうやら気性難っぽいのですけど、まぁ今更気性難が一人二人増えたところで大勢に影響ないでしょう。
 ということでその他の選手の背番号も確定しています。めぼしいところでは俺王様はやはり9番でホベルチが10番、ベットは前述の通り8番です。それと札幌期待のAAコンビは相川の11番はいいとしても、"King of Sapporo"新居は17番というこれまた微妙な背番号となっており(個人的には逆が良かった)、札幌を退団した田渕と古川先生の背番号はそれぞれ板長と名古屋から移籍の西澤に受け継がれ、板長の15番はゴリが、尽が5番をつけることになったようです。
 で、2日前に期限付き移籍の発表があったホベルチがその翌日に来日しました。来日が遅れて今日の新入団選手の記者会見およびキックオフイベントには参加できないと言われていましたが、同じく来日が遅れると言われていたマザロッピコーチとともに成田経由で新千歳入り。ギリギリで間に合った格好でキックオフイベントにも参加したようです。ツラだけを見ると何となく人造人間? といった感じですが、元セレソン(ブラジル代表)10番のワザを期待したいところです。
 ところで、ホベルチのコンサドーレでの登録名は「ホベルッチ」となったみたいです。外国の固有名詞というのはいろいろな読み方をされるもので、たとえばオランダ代表のパトリック・クライフェルトは「クライファート」「クルイファート」などと雑誌によって異なった名称で表記されていますし、稲本の所属するクラブが「フルハム」となっていたり「フラム」となっていたりしていますね。こういうのは現地語や英語など単なる発音の違いだけで、どれが正しくてどれが正しくないというわけではないみたいです。ですからこのホベルチ(Robert)もホベルチ、ロベルチ、ロベルト、ロバートなどどうとでも読めるのですけど、さすがに「ホベルッチ」とは読めませんでした
 なんでしょうね。このちっちゃい「ツ」は。これが一番現地語に近い発音なのでしょうか。仮にそうだとしても「ッ」が入った途端になにやらファンシーな感情がわき起こってきますね。どうせだったらもう一声かけて「ホベルっち」とするべきだったのに、と思います。

2003年1月30日

帰ってきたアイツ

 今年のコンサドーレ札幌のスローガンは「We Shall Return」だそうです。元ネタは言うまでもなく周防正行監督・役所広司主演の映画タイトル…ではもちろんなく、太平洋戦争初期の1942年3月にダグラス・マッカーサー米国極東軍司令官が、本間雅晴中将率いる日本陸軍第14軍の攻撃を受けフィリピン・コレヒドール島から撤退したときの「I Shall Return」という有名なセリフ。「私は必ず戻ってくる」というこの言葉通りに、マッカーサー司令は1944年秋にフィリピンの日本軍を殲滅、10月20日にレイテ島へ帰還しました。ちなみにこの時のレイテ沖海戦で大和と同型の武蔵が米軍潜水艦の攻撃を受け沈没しており、日本海軍の誇った連合艦隊は事実上壊滅。日本の敗戦を決定的にした戦いでもありました。
 で、このままだと延々と戦史モードに突入しっぱなしになってしまうのでこの辺にしておくとして、このスローガン、そもそもは「J1に必ず戻る」という意気込みを表したもの。つっても「戻ってくる」という意味では札幌は既に立派にJ2に戻ってきているのですが、今年はどうやらこの「Return」がキーワードとなりそうです。ご存じの通りもう2度と帰ってくることはないと思われていた俺王様が札幌に帰還、さらには別の意味でもはや戻ってくることはないと思われていた河村優と中尾康二が復帰しました。

 そしてまた一人、札幌に戻ってきた男がいます。札幌が(2度目の)昇格を果たした2000年に札幌に在籍した小松崎保が、札幌大学サッカー部のコーチに就任したとのことです。富士通の社員選手を座を捨てて川崎フロンターレから札幌に移籍してきた小松崎の一番の思い出といえば、やはり2000年10月1日の第36節大分戦。第4節の新潟戦でデビューして以来長らく試合から離れていた小松崎は、ケガをした田渕の代わりとして久しぶりに出場機会がやってきます。不慣れな右ウィングバックながらも気合い充分にピッチに立った彼は、90分はおろか前半終了を待たずにイエロー2枚で退場するという荒技を繰り出しました。彼はこの退場の責任を取って、この年流行していた「退場者はボウズ」という習わしに従って頭を丸めたところ、あっという間に「カツヲくん」と呼ばれるようになってしまったのは有名な話です。
 以後の試合では出場してもその存在を感じさせない「消える男」っぷりを遺憾なく発揮し続け、オレだけを楽しませてくれましたが、この年のオフには構想外となり、チームから消えるという大技を発動して横浜FCに移籍。しかしケガに悩まされたこともあり、昨季ついに横浜FCからも構想外を言い渡され引退を決意。ついにサッカー界からも消えるのかと大変残念に思っていたのですが、どうやらそれが杞憂に終わるどころか、また札幌に帰ってくることになったのはうれしい限りです。
 札幌大学といえば道都大学と共に北海道の大学サッカー界をリードする大学。コンサドーレ札幌ユース出身の選手も多いですから、先々楽しみなチームの一つです。是非とも「消えるコーチ」として活躍してもらいたいですね。

 あとリンク2件追加。トリBoyさんの大分応援サイト蒼き戦士たちとなんちゃんさんのアイカー応援サイトaikawa☆spirit

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