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2005年6月 アーカイブ

2005年6月 3日

黒色の髪のオトコ

 ヤンツーが就任してからのコンサドーレで一番変わったことは何か? と訊かれれば、オレは「やたらと黒髪の選手が増えたこと」と答えます。
 目立とう精神が旺盛なサッカー選手には茶髪や金髪が少なくありません。前の仙台戦の観戦記にも書きましたが、仙台は特に茶髪金髪率の高いチームですし、その他のチームもおしなべて似たようなもの。黒髪の選手のほうが貴重なだったりするのですが、コンサドーレの場合はそのほとんどが黒髪の選手です。染めている選手も申し訳程度の染め具合である場合がほとんどで、明らかな染めっぷりなのはアイカーや清野くらいなものです。開幕当初は髪を染めていたスナマコもいつの間にか黒くなっていました。
 髪を染めようがヒゲを生やそうがアイスラッガーを装着しようが試合で活躍してくれればそれでいいので、オレ自身は別に髪についてはどうでもいいですし、好きにやったらいいと思います。ただ、大抵の金髪・茶髪の選手は絶望的に似合ってない場合が多いので、よせばいいのになぁとは思いますけど。

 その辺、ヤンツーの方針なのかどうかはわかりませんが、さっぱりした感じの髪型の選手が多い札幌。まぁ中にはさっぱりしすぎな髪の人もいるのですけど、汚らしくないので好感が持てます。しかし、だからといってそれがいいことばかりではありません。

 区別つかないんですよね。試合で。

 先日湘南戦でラジオのゲスト出演させていただきましたが、ただでさえピッチの遠い陸上競技場で、記者席のかなり上のほうだったため、選手が遠くて誰が誰だか全然わかりません。特にスナマコと上里カズゥはポジションも近いし背格好も髪型も似たような感じなので、どっちがどっちなのかさっぱりわかりません。その他もソダンと元気とか、和波と徐とか、間近で見れば間違いようのない選手でも、遠くで見ると意外と区別がつかないものです。ピッチを横から見ることになるメインスタンドだと背番号があまりよく見えなかったりするので、ますますわかりません。特に湘南戦では、唯一の茶髪・アイカーが引っ込んで謙伍が入ったら全員黒髪になってしまったので、ほとんどいじめに近い状態でした。ですので、スカパー!などの実況の人が札幌の選手をよく間違えるのは、別にリサーチ不足なのではなく「単に区別が出来ない」だけなんだと思います。
 まぁそんなわけでいろいろと実況泣かせの札幌ですので、もう少し髪型にもバリエーションを持たせてもらいたいものですね。せめてどこからでもわかるような髪型の選手が2~3人はいてもらいたい。ボウズは既にいますので、あとはアフロとかフランシスコ・ザビエルとか、あるいはツインテールとかのチャレンジャブルな髪型をやってくれるといいなぁ。

 というわけで、いろいろとタイミングの悪い時に草津戦観戦記をアップ。

2005年6月 4日

七北田川河畔に棲む魔物

 仙台戦観戦後、なぜかさらに東北地方を北上し、現在岩手県で温泉療養中。温泉というのはいいものです。大敗なんてどうでもよくなってきますから

 というわけで、本日行われたアウェイでのベガルタ仙台戦は、3連勝中の札幌が実力を遺憾なく発揮して4-0で惨敗しました。開始から全くプレスがかからず、逆に仙台の鋭いプレスにタジタジ。完全に腰の引けた札幌は20分までにオウンゴールを含む3点を献上し、追いつこうにもつなぎ役のタバタンダメ、突破役のスナマコダメ、ゲームメイク役のカズゥ全然ダメ、2トップももちろんダメ、両ウィングバックは話にならないほどダメと、どこを切り取っても見事にダメのオンパレードでは、仙台ゴールを割ることなんて出来るはずもありません。メンバーを替えて臨んだ後半も、得点を奪うどころかカウンターから1点を失いジ・エンド。
 いくら相手が調子の上がらない仙台とはいえ、第1クールも0-3で大敗した相手です。しかも、実は札幌はここ仙台スタジアムでは2000年を最後に一度も勝っていない(対戦のなかった年が都合2年ありますが)のですよね。3連勝中ということで、心の中にどこかスキがあったのでしょうね。
 逆に仙台の選手の気迫は、スゴいを通り越してどっかネジが飛んだんじゃないかと思わせるほどでした。全盛期の明和中学を彷彿とさせる、これでもかと言わんばかりのスライディングタックルの嵐といい、「取ったらすぐにサイドのスペースに出す」という3バック攻略のお手本のような約束事の徹底といい、無骨ではあっても勝つために出来ることをやり続けたのが、4-0という結果につながったのだと思います。

 まぁそんな感じで残念な結果に終わりましたが、見に行ってよかったです。オレたちも勘違いを続けなくて済みましたし。札幌でのアクションサッカーというヤツは、言葉でいうほどアクションではないのでな。

2005年6月 8日

徳島迎撃

 今更蒸し返すつもりはないのですけど、仙台戦は大敗しました。5年ぶりの4連勝への挑戦はまたリセットです。なぜなら仙台戦に大負けぶっこいたからです。しかし、ここで落ち込んでいるヒマなんてありません。4失点喰らったことなんてさっさと忘れてしまえばいいのです。開始20分で3失点というのも切り替えて、今週末の徳島戦に全力を尽くすべきです。第1クールの試合で最後のワンプレイで追いつかれたお返しをしましょう。仮に徳島に爆勝したところで仙台戦の大敗が消えるわけではないですけど、まだホーム連勝は途切れてませんからね。
 というわけで今週末は徳島ヴォルティスを札幌ドームに迎えての試合なんですが、仙台戦の大敗を受けてヤンツーはメンバーを大幅にいじってくることを示唆しています。別に大敗したからメンバーを替えるというわけでもないでしょうが、前節の場合はやられ方が悪すぎましたからね。これでも札幌は48の殺人技を極めているとか、108つある経絡秘孔をすべて知っているというのならまた話は別ですけど、現実問題そうそう技を持っているわけではない以上、メンバーを替えるというのは札幌にとって割と大きな意味を持ちます。もちろんサブ組もトップと同じくらいの力を持っていることが必要となりますが、誰が出ても同じように出来なければ本当の意味でのチーム力のアップには繋がりませんので、サブの選手も気合いを入れて欲しいものですし、そうなれば流れが悪くなった時に、それを打開する手段が増えるということですからね。要は調子が悪くても「札幌はまだ変身を2回残している」と言えるようになれば一人前ってことです。

 そんなこんなでヤンツーは西嶋をボランチに入れたり権東をストッパーにしたり金子にトップ下をやらせてみたりしているようですが、それはともかくとしても札幌の最大のウィークポイントであるメンタル面については、ヤンツーのコメントからは選手たちはもう浮かれたりへこんだりはしていない模様。リップサービスという言葉なんて辞書にはないらしいヤンツーが言うのですから信用は出来ると思いますので、徳島戦では選手の皆さんは、是非とも光る風を追い越してください。雨降りでも平気ですよ(ドームだから)。

2005年6月13日

リスタート

 何だか今更って感じもするほど乗り遅れた感がありますが、土曜日に行われたJ2第16節・徳島ヴォルティス戦は、0-0の引き分けに終わりました。

 大敗した仙台戦の敗因として挙げられた「油断」を反省材料として臨んだこの試合。GK林の「サッカーは掛け算だと思う。結果が出ている間は掛け算は続くけど、仙台戦は『0』だった。だからゼロからのスタート。僕らは試される(スポォツ報知)」というコメントの通りに、確かに仕切り直した選手たちは気合いが入っていたと思います。なんと言っても札幌は昨季最下位のチームであり、いつでも「挑戦者」という立場を忘れてはいけませんから、もう一度原点に立ち返るという観点から見れば、意味のある試合だったと思います。だからといってスコアまでゼロからスタートする必要はないと思うがな
 それにしても、初の札幌ドームでの試合で、不慣れな状況でのサッカーを強いられた徳島が相手だっただけに、札幌にとっては有利に働くと思われましたが、その目論見は甘かったですね。イヤ、実際内容的にはペースはほぼ札幌が握っていたんですけど、攻めても攻めても得点が奪えず。札幌が有利などころかむしろ閉ざされたドームにノリオーラが充満していた模様です。完全空調のドームにしては73%とかなり湿度が高かったのも、成分の半分はノリオーラだったと見るべきでしょうか。

 というわけで、今週末は昇格候補の福岡との対戦が控えているだけに、欲を言えば勝っておきたかった試合ですが、まぁゼイタクを言っても松井コーチのおなかは引っ込みませんので、とりあえずは「連敗はしない」という最低限のタスクは果たしたと言うことでひとまずはよしとしましょう。

2005年6月17日

博多みれん

<ガノタ向け>

asshimar.jpg

 HGUCアッシマーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 数あるMSの中でも飛び抜けて異常な形状を持つティターンズの可変MAがついに届きましたですよ。MGでなかったのは残念ですが、HGUCでも完全変型ならいいでしょう。フォルムも悪くないし。
 円盤型である必要があまり感じられないMA形態、「ヤッターマン」のオモッチャマにしか見えないMS形態と、大河原先生が酔っ払ってデザインしたとしか思えない素晴らしい機体で、思った通りマニア以外には見向きもされないMSでしたが、劇場版Zガンダムの公開に併せてのもののようです。そういえばもうすぐMGアッガイも出るそうで、最近のバンダイはいい感じにぶっ壊れていてステキです。

</ガノタ向け>

 というわけでMGシャアザク以来久しぶりにガンプラなどを作ってみようかと思うのですが、明日から福岡遠征に入るのでなかなか作る時間が取れそうもないのが悩みどころです。博多の森は2001年に俺王様の2ゴールで勝った試合以来約4年ぶりですが、その福岡は相手は助っ人ブラジル人3人が全員出場停止、前回の試合で得点を入れられた中村北斗もワールドユースで欠場と、かなりメンバーは落ちているようです。
 しかし、これまでの実績から言えば「勝てるかも?」という試合をさっくりと落とすのが札幌クオリティ。現時点ではたとえ助っ人がいないとしても、チームの力としてはまだ福岡が上だと思いますし、博多の森では去年は14連敗を止めていますが、それ以外ではあまり相性がよくないスタジアムな上、明日もかなり暑くなりそうで、厳しい試合になることは間違いないでしょう。
 その札幌は清野が久しぶりに遠征メンバーに入ったそうです。ベンチ入りするかどうかはわかりませんが、もし試合に出たら福岡の有光との「おめめパッチリ対決」に注目ですね。

2005年6月19日

みちゆき博多発

【Jリーグディビジョン2・第17節】
 アビスパ福岡 0-3 コンサドーレ札幌

【得点】
 福岡:なし
 札幌:岡田(54分)、池内(63分)、相川(75分)

 …実に不思議なチームです。連敗地獄にあえぐ仙台に20分で3点取られて蘇生させたかと思ったら、昇格候補の福岡から30分で3点取って2位から引きずり下ろすという、まさに「弱きを助け、強きをくじく」我らがヒーロー、コンサドーレ札幌。ひょっとしたら今季のJ2戦線の行方の鍵を握るのは、躍進中のサガン鳥栖ではなく札幌かも知れません。順位こそ6位と前節から変わらないものの、2位のヴァンフォーレ甲府との差はたったの勝点3。逆に8位の湘南ベルマーレとの差もわずか2しかありません。J2を無駄に盛り上げて一体どうするつもりなのでしょうかこのチームは。
 そんなわけでまだまだ戦い方に不安定な部分があるにしても、何はともあれ上位相手の快勝は素直に喜びたいところですが、そうは言っても前述の通り次節勝てば一気に2位まで上がることが可能(京都以外の上位陣が軒並みコケるという条件付きですが)な反面、次節を落とすと8位にまで落ちる可能性もあり、まだまだ予断を許しません。昇格は絶対目標ではないといっても、シーズンの終わりまで目標があれば、選手もそうだし我々の気合も全く違ってきますからね。はやばやと目標を見失った結果どうなるかは去年や一昨年で思い知ってるわけですし。
 そういうわけで横浜FC戦はかなり重要な試合となりますので、アウェイ2連戦でキツいとは思いますが選手の皆さんは頑張ってください。

 ただし、あんまり早くに2位3位に入ってしまうとすっかりマークされてしまいますので、オレのご都合主義考えではこのまま最後の最後まで2番手集団の後方、福岡や山形、鳥栖の後ろ辺りをちょろちょろとついていって、最後の最後でひょいと出て行くという展開が理想なんですけどね。名付けて「干支のネズミ戦法」です。

2005年6月21日

エイジア・メイジア

 福岡にアウェイで快勝し、シーズン半ば前にして既に去年の勝ち数を上回るという、超ハイペースで白星を積み重ねている(あくまで当社比)札幌。はばかりながらも2位争いに参加できているわけですが、そうは言ってもこの2位集団はいずれも力の拮抗したチーム揃い。まぁ力の差があったとしたらそもそもダンゴになんてなってませんので、冷静に考えればなに当たり前のことを言ってやがるんだこのプラスイオンめ! といった感じなのですが、札幌としてはこの集団に置いて行かれないためにも、とにもかくにもまずは目の前の試合をひとつひとつものにしていかなければなりません。
 で、その目の前の試合をモノにするには、まずは確実に点を取ることです。福岡戦では3点を獲ることが出来ましたけど、その前の2試合では1点も取ることが出来ませんでした。今のところの札幌は「取れる時は取れるけど取れない時は全然取れない」という感じなわけです。もちろん、相手の守備がよければなかなか点を取ることは難しいものですが、そういう場合でも京都みたいに無理矢理点を獲ることも必要となってきます。

 そんなわけでどうやらフロントも助っ人の獲得を検討している模様。もちろん、焦って変な人を獲得してもいろんなモンの無駄遣いとなりますので、フロントもあくまで慎重な姿勢は崩していませんが、その第1弾(?)として現在札幌の練習に韓国籍のチョンビョンミン選手が参加しているとのこと。
 このビョンミン選手はU-16韓国代表、U-19韓国代表に選ばれた選手で、韓国の東北高校を中退してポルトガル3部リーグのマプラというチームに加入した変わり種。日本以上に学歴社会と言われる韓国において、高校を中退してまで海外に渡るのはきわめて異例なのではないかと思いますが、そのマプラから1部のベレネンセスというチームに引き抜かれています。またマプラ移籍前には名古屋グランパスエイトも獲得を狙っていたとも言われ、ポテンシャルは高そうです。
 まぁ、そこで気になるのがなんでそんな選手が日本最果てのローカルJ2チームの練習に参加しているかということなんですが、もちろんオレはプレイを見たことがないのでわかりません。最終的に獲得を決めるのはヤンツー及び強化部ですし、札幌の他にもいろいろチームを回るようですので、札幌に来るとは決まったわけではありませんが、もし来ることになったとしたら中国籍の徐暁飛に続く2人目の極東選手ですね。まぁ、オレとしては誰であろうとも札幌のために100%の力を発揮してくれるのであれば大歓迎です。その場合、営業サイドとしてはビョンミン選手に長マフラーとメガネを装備させるという、思い切り時期を外した暴挙にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

 そんなわけで、もう勝った時にしか書かなくなっている福岡戦観戦記もアップしてます。

2005年6月25日

5位浮上

 最高気温33度という、6月にしては関東でもぶっちゃけありえない猛暑の中行われた本日のJ2第18節・日産スタジアムでの対横浜FC戦。キックオフ時点で約30度という気温で、暑さに弱い札幌は予想通りにほぼ一方的に攻め込まれましたが、それでも数少ないチャンスを生かして開始早々の中山元気のチーム通算500ゴール目になる先制点と、後半の上里カズゥの見事なミドルシュートで効率よく得点を重ね、終了間際に池内のオウンゴールで失点したものの、しぶとい戦いでアウェイ2連勝を果たしました。
 昨日のゲームで福岡が引き分けており、今日のゲームでも甲府が京都に負け、鳥栖と山形が引き分けたため、札幌は1つ順位を上げ5位に浮上…というか2位から5位までの4チームが勝点27で並んでおり、2位だろうが5位だろうがほとんど変わりません。シーズンはこの先まだ長いですが、試合を終えるごとにだんだんと混戦模様を増していくJ2戦線。京都以外は上位のどのチームも突出した力を持っているわけではないだけに、この先もしばらくはこの状態が続いていくのではないかと思います。来週からはいよいよこの集団内同士での直接対決ばかりとなりますし、日本はこれから夏本番。キツい戦いが続きますけど、何とか勝点を拾いつつこの集団に食らいついて行ければな、と思います。

 さて、本日も三角山放送の中継にゲストとして出演させていただきまして、監督の記者会見も見てきましたが、ヤンツーのコメントはいつもの通りに厳しいものではあっても、その表情からは(少なくとも湘南戦の時のような)苦い表情ではなく、割と明るめ。内容的にはヤンツーの志向するサッカーではないとはいえ、去年であれば暑さにやられて集中と運動量を欠いてフツーに負けていたのが、苦しい試合でもキッチリものにできるようになったチームの成長については満足しているようでした。もちろんまだまだ足りない部分もありますし、実際会見でもヤンツーはその足りないところ(試合中の状況によってチームとして同じ絵が描けていないところなど)を指摘していましたが、今日のところは実際、クソ暑い中でよく頑張ったと思います。
 ところで今日は「日本で一番見にくいスタジアム」のひとつである日産スタジアムの試合ということで、オペラグラスではなく3cmレンズのやや大きめの双眼鏡を持っていったのですが、すいませんその双眼鏡でダンスチームのおねえちゃんたちを見てました。かわいかったぞ(;´Д`)ハァハァだったのですが、しばらく見ていると気づいたら試合が始まってしまっていました。
 そんな仕事を忘れたお詫びとして、オフィシャルにもJ's GOALにも載っていないヤンツーの会見でのコメントを紹介します。2点目となるミドルシュートを決めたカズゥについて。

 「上里に関しては、(よかったのは)得点入れたところのシュートだけですよね。今日は。あとはやっぱり簡単にボールを奪われるし、動き出しも遅かったし、判断も遅いし。守備も少し忘れかけてる。だから交代して戻ってきた時(注:上里は得点の直後に三原と交代)には『シュートはOKよ。あとはダメ』ということを言っておきました。
 まだまだ19(歳)ということで、ホントにね、伸びる可能性はあるので、キッチリね、やらなきゃいけないこと、やってはいけないことを教えて、あとは自分の持ってるものをね、出せるように育てるということは、大切な私の仕事だと思ってます。」

 「育てる」のはもちろんカズゥだけではないでしょうが、ホントに期待してるんだなぁと思いました。というわけで、その育てられるヤンツーベイブスたちを見に、明日もまた横浜へ行ってこようと思います。

 あとこぼれ話として、この試合のマッチコミッショナーを務めていたのが今西和男さん。そう、サンフレッチェ広島の総監督を務めていた方です。その総監督時代、今西さんは若手選手に対して「サッカーバカにはなるな」と一人前の社会人であることを厳しく求めたそうです。ご存じの通り、今日のスタメンにはGK林、FW中山、MF西嶋と3人の元広島選手がおりましたが、彼らを始めとした広島で育った選手がメディア対応やファンサービスがしっかりしているのは、そういった今西さんの指導があったからでしょう。着替えを終えて出てきた中山が、HFCの広報の方に真っ先に「マッチコミッショナーはどこ?」と聞いたことからも、彼らにとってはまさに「恩師」なんでしょうね。その恩師との再会を果たした3人はもちろん、今西さんも教え子たちの活躍にうれしそうでした。

2005年6月26日

夏が来れば重いです(気分が)

 正直申し上げまして、横浜というところはオレはあまり好きではありません。古くから貿易港として栄え、異文化との交流が盛んだった横浜については、おそらく多くの方が「おしゃれな街」というイメージを持たれているかと思いますが、田舎モンのおのぼりさんであるオレにとってはこの横浜という街全体から醸し出される「オサレ空気」がどうにもそぐわなく、あまり近寄らないようにしています。というか、オレが横浜に拒否されている気がしてならないのです。
 しかし、本日は東戸塚にある横浜マリノスの練習グラウンドにおいて、Jサテライトリーグ横浜F・マリノス対コンサドーレ札幌の試合がありましたので、昨日の日産スタジアムでの試合に引き続き、2日連続で横浜に行くことになりました。

 会場には12:30くらいに着いたのですが、既に見学スタンドはかなりの混雑。いくら人気チームとはいえ、いくら何でも2軍選手の試合にそりゃないだろと思っていたら、奥のほうにどっかで見たことがあるメガネのオッサンや、人相の悪いブラジル人などがいます。どうやらトップチームの練習が行われていたようで、スタンドの見学者の大半はそっちが目当てだった模様。実際、トップの練習が終わると大半の人が帰っていったのですが、その多くは若い女の子。それと入れ替わるように続々と集結する札幌サポーターは、ほとんどがいい年した大人たちで、スタンドの平均年齢は上がりまくり。どうでもいいですけどね。
 そうこうしているうちに札幌選手も到着、各自ウォーミングアップを始めますが、そのアップしている選手の中に、なぜかソダンがいます。昨日の横浜FC戦に先発出場したトップチームのメンバーは昨日のうちに札幌に帰っているはずなのに…と思ってよくよく見てみると、それは坊主頭にしたホンコンでした。身体のサイズもほとんど変わらないので、遠目からだとホントにソダン2号。そういわれてみれば彼の背番号も2+2=4様なんだ! と主張しているようです。

 そんなわけで試合ですが、昨日同様の暑さのためか、マリノスに攻め込まれる札幌。しかし、昨日同様早い時間に先制したのも札幌でした。左サイドを突破した三原のクロスから清野が打ったシュートがポストを叩き、その跳ね返りを謙伍が決めて先制。しかしその後もマリノスペースの展開。それでも真ん中に入ったホンコンを中心に(!)守備陣が身体を張り得点を許しません。しかし攻撃陣もチャンスはそこそこ訪れるものの、シュートが枠に飛ばず生かすことができません。とはいえ、清野、三原あたりは確かにコンディションも上がってきているようで随所にいいプレイも見られますし、桑原や地元の金子もなかなか存在感を見せていました。前半は 原のスーパーセーブもあって1点リードのまま終了。
 しかし、メンバーを入れ替えた後半は暑さでバテてきたのもあり、次第に運動量が落ち始めます。しかし暑さにやられたのはマリノスもまた同じのようで、お互いプレスがかからないので、必然的にノーガードの撃ち合いとなります。条件が同じになれば個人技で上回るマリノスが俄然有利。後半にCKからの北野のゴールで追いつかれ、ロスタイムに塩川のクロスを山崎に決められて逆転負けを喫してしまいました。マリノス側にたくさんのチャンスがあった反面、札幌側にも割と多くのチャンスはあったんですけど、前半同様決定力を欠き、昨日のように突き放せなかったことが敗因でしょうかね。まぁ今日は日帰り試合ですし、後半はユースの選手たちも多く入ったんで、そこまでを望むのは酷といえば酷なんですが。課題は櫓の上で見ていたヤンツーに修正していただくことにして、この試合の小ネタをいくつか。

・試合前ソダンと間違ったホンコンは、見た目のみならずドリブルや走るフォームなんかも明らかにソダンっぽかった。
・西澤画伯はやはりプロだった。物静かな仕事人はサテライトでも手を抜かずに任務を遂行。イエローカードも仕事のうち。
・汗でまとわりついてじゃまくさいのか、徐暁飛がパンツの裾をたくし上げてちょうちんブルマーにしてプレイしていた。
・ユースの長沼恭平くんの後ろ姿がタバタンソックリだった。しかもよりによって14番のユニフォームを着ていた。わざとやっているとしか思えない。
・ユースの佐々木健将くんは15番。カガケンほどのスピードはないものの、カガケンより落ち着きがある。
・こじゃれたプレイで観客を沸かせていた謙伍だが、シュートが枠に飛ばずに清野が2人いるみたいだった。
・昨日も試合に出ている三原さん、鋭いFKを放つも最後のほうはヘロヘロで、残り1つの交代枠でお役ご免かと思ったら、引っ込められたのは後半から入ってきたはずの野田達郎だった。10番は背中で泣いていた。
・試合の終わり頃になると、智樹が大きな声で指示を出していた。積極性が芽生えたのかと思ったが、指示する相手はユースの後輩たちばかりだった。
・マリノスのメンバーに山瀬幸宏がいた。以前は道産子選手として応援していたけど、今はなんとも思わなくなった。君はいい選手だったが、君の兄上がいけないのだよ。

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