けっこう頑張った

2018YBCルヴァンカップ グループステージ第4節
ジュビロ磐田 2-3 北海道コンサドーレ札幌
得点者:磐/太田吉彰(33’)、中野誠也(44’)
札/内村圭宏(16’)、ジュリーニョ(69’)、宮吉拓実(90’)

予想以上の快進撃を見せるリーグ戦のコンサドーレですが、ルヴァンカップのほうは今のところ惨憺たる成績で、3戦3敗です。もちろんグループステージの最下位を独走しています。残りはこの試合を含めて3試合で、すでにグループステージ突破はかなり難しい状況ですが、まぁルヴァンは勝とうが負けようがJ1残留には関係ない大会です。逃した魚の話をしても仕方がない…いや正確に言えばルヴァンの札幌は魚が釣れる気配すらなかったんですけど、とにかく終わったことを今更言っても始まらないですから、ともかく残り試合、少しでもいいところを見せて欲しいわけですよ。ここのところの3連勝で、リーグの清水戦とかのみったくない失点なんてすでに忘れてるくらい、サポーターなんて単純な生き物なんですから。

とはいえ、レギュラー組に怪我人が続出した関係で、そうでなくても薄い選手層がさらに薄くなってしまい、週末にある浦和レッズとの試合に契約上出場することのできない駒井善成がスターティングメンバーとして名を連ねたものの、ベンチメンバーはフィールドプレイヤー6人のうち半分が現役高校生という、相変わらずの学徒動員状態。

そんなわけで試合はやはり開始から磐田のペースで、今日もあんまり期待はできそうもないなーと思っていたのですが、その割には先制点したのは札幌でした。16分、中盤でボールを持った駒井からのパスをジュリーニョが受理(※どや顔)、そのジュリからのパスを受けた内村が切り込みながら相手を交わし、放ったシュートがゴール左隅に決まります。

しかしやっぱり全体的にピリッとしない…というか、「やるべきことができてきている」レギュラー組に対して、「やるべきことをやろうとするのに精一杯」という印象で、やっぱりレギュラー組でも初期に見たようなミスが散見されます。

33分、パスを回されて崩され、ズラされたところを最後は太田吉彰に決められて同点。44分には早坂と駒井の連携ミスから、世が世ならあだ名は「サンプラザ」だったであろう中野に決められ逆転を許してしまいました。

後半、稲本に代えて荒野を、ヘイスに変えて宮吉を入れる本気モードに移行も、やはりいまいちピリッとしない札幌。後半もはんぶんを過ぎたあたりでイキフン(雰囲気)は割と「あとはいい思い出を作ろう」モードに変わり始めます。最後の交代枠をユースの高校生くんに使う準備をしていた矢先の出来事でした。交代出場の宮吉が右サイドのアタッキングエリアでボールを受けると、左サイドへふわりとした浮き球のパスを送ります。中継ではターゲットかと思われたジュリーニョの上を大きく飛び越して画面外に消えていく、クソアニメでいえば最終回の蒼井翔太くらいの意味不明なパスに見えたのですが、そのボールに走り込んでいたのは白井。パスを受けて切り返した入れたクロスに、なんかわらわらと4人くらい集まってきたペナルティエリアの札幌選手の中から、意外とヘディングのうまいジュリーニョが決めて同点に追いつきました。思いがけず追いついたことで中村くんの出番は後回しに。

その後は一進一退の攻防が続きます。磐田も決定的なチャンスを何度か迎えながらも決められず、このまま試合終了かと思われた後半45分、最近すっかり悪あがきっぷりの定着しつつある札幌が、またしてもやってくれました。ジュリーニョからのパスを受けた早坂がやけくそ気味のドリブル突破を開始。ペナルティエリアに侵入して送ったパスに宮吉が合わせ、ついに逆転を果たしました。

同点ゴールは交代出場した宮吉を起点に、後半から左に配置を換えた白井のアシスト。逆転ゴールは右のウィングバックにポジションを上げた早坂から交代出場した宮吉がゴールと、なんだかんだ言ってミシャの交代策も的中してるのが怖いですね…。

これでグループステージ突破に多少の光明が差してきました。それでも可能性としては決して高くはないですけど、最後まで楽しめそうな感じです。

あ、中村くんは結局ちょっと出ました。