現状はこんなもん

2018年YBCルヴァンカップ グループステージ第3節
清水エスパルス 2-1 北海道コンサドーレ札幌
得点者:清/北川航也(45+1’)、鄭大世(68’) 札/ヘイス(24’)

4月4日に行われたルヴァンカップ第3節、清水エスパルスとのアウェイ戦は、「本職は誰だ!? 急造3バックに迫り来る人間ブルドーザー! 富士山麓フクロウ泣く夜」というタイトルでお送りしました。

すでに考えるのが苦しくなってきたんで、北海道コンサドーレ札幌さんにおかれましては、あんまり負けないようにしていただければ幸いです。

さて、そんなわけでルヴァンカップ。今年のテーマも「まずは残留」ということを考えれば、注力すべきはリーグ戦であり、特にゴールデンウィークまで週2回ペースで連戦が続く現状では、リーグ戦のレギュラークラスのメンバーは極力休ませたいという状況です。

とはいえ、守備のメンバーを中心に怪我人が多く、この日のスタメン3バックも2年目の濱大耀、稲本、早坂という顔ぶれ。公式戦初出場、本職ボランチ、本職前目のMFという、ただでさえ「そんなメンツで大丈夫か」という3バックです。ここはお約束通り「大丈夫だ問題ない」と返したいところですが、こんな3バックに鄭大世をぶつけてくる清水エスパルスに人の心はないのでしょうか。

ただそれでも開始から試合は札幌ペース。少なくともこれまでの2戦よりはやりたいことができてきているようで、立て続けにチャンスを作ります。しかし、決定的なチャンスが3つもあったのに、3つとも今季初出場のジュリーニョがしょぼくれたシュートを連発してすべておじゃんに。

ジュリーニョ、基本うまいんですけど、ノッてる時は手がつけられない一方で、テンション落ちたり試合感がない状態だとしょぼくれたプレイしかできなくなるのは課題ですよね。

それでも試合の主導権を握っていた札幌が、24分に宮吉の突破からのマイナスクロスをヘイスがダイレクトに合わせて先制。グラウンダーのクロスを蹴り込むのではなく、ふわっと浮かせてGKのタイミングを外したいかにもヘイスらしいゴール…と言いたいところなんですけど、本当に狙ってやったのか、それとも蹴り損ねなのか、どっちなんでしょうかね。

その後もたびたび清水ゴールに迫る札幌だったのですが、よかったのはだいたい前半30分くらいまで。その後は自らのミスでペースを清水に明け渡し、徐々に攻め込まれる展開に。

ボールをキープして相手を押し込めなくなれば、必然的に急造3バックが晒されることになるわけで、前半アディショナルタイムに狙い澄ましたような相手へのパスからボールをロストすると、最終的に稲本がゴール前の北川に競り負けゴールを許し同点に追いつかれます。0.5mmのプラ板みたいなぺらっぺらな守備でした。

後半もところどころでいい攻撃は見せるものの、ペースとしては五分五分かやや清水優勢な感じで、なんとなーく集中も切れかけた時間帯で案の定コーナーキックから鄭大世に決められて逆転。

追いつきたい札幌はサイドから攻撃を仕掛けますが、クロスまで持って行っても微妙に合わなかったり、シュートの選択をミスったりしてゴールにはつなげられず、結局そのまま試合は終了。ルヴァンカップ3連敗でグループステージ突破は絶望的となりました。

まぁ結果はともかく内容的には控え組もなんだかんだでできること、できる時間が長くなってきましたので、そこのところはいい方向に行ってるのではないでしょうか。結果はともかくな。結果。

まぁ前の2試合よりは全体的な進歩が見られたのが救いですかね。プロ初出場となった濱大耀、時代が時代ならあだ名は「チャーリー」だったでしょうけど、そこそこやれていたのではないかと思います。ただやっぱり身体はまだまだ細いので、もっと鍛えないといけないでしょうけど、ディフェンダーはそもそも頭数が足りないので、曽田ってくれるとチームも助かりますからね。あと見た目からして「いいやつ」っぽいので、奈良みたいないい意味で人を食ったような余裕や、進藤さんみたいな図々しさも欲しいところ。だからといって進藤さんをマネしなくていいけど。

白井もキャンプからずっといい動きはしているので、リーグ戦で見てみたいですね。右サイドは駒井が安定しているのでなかなか出番は巡ってこないかもしれませんが、駒井が出られない浦和戦とか、きっとチャンスは来ると思います。