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2004年12月 アーカイブ

2004年12月 4日

往く人来る人2004・その2

情報が入り乱れていたコンサドーレの来季の構想外選手がはっきりしました。今季クラブから「ゼロ円提示」をされたのは、佐藤尽、河端和哉、市村篤司、尾崎祐司、鎌田安啓、吉瀬広志、セレッソ大阪に期限付き移籍中の大森健作の計7人。このうち健作と尽以外は全員が1年目から3年目までの若手メンバー。今年序盤にレギュラーとして出場していた吉瀬、34試合に出場して1得点を挙げた2年目の市村、入団1年目の鎌田と河端、リーグ戦には出場なしとはいえまだ2年目の尾崎というのは「若手育成」を掲げたクラブの方針とは一見相反する顔ぶれです。まぁその辺りはヤンツーやクラブの方針なのであろうというのが推測されるくらいで、構想外となった理由の詳細をうかがい知ることは出来ませんが、なんの理由もなく構想外というのはあり得ませんから、おそらくクラブが設定した基準には満たなかったということなのでしょう。
で、上記の選手たちのうち、スタッフとしてフロント入りを打診されている尽(本人は現役への未練もあり回答保留中)と水戸ホーリーホックへのレンタル移籍が濃厚と言われる吉瀬以外の去就は未定です。健作に関しても「セレッソへの完全移籍をスムーズに進めるための配慮」外だったはずが、セレッソからも構想外となってしまったらしく、去就は白紙となった模様で、あとの選手たちもこれから各チームのセレクションやトライアウトを受けるらしく、現在のところ行き先は未定のようです。毎年のことですが、やはり寂しいものがありますね。他人の心配してる場合じゃねぇって話もあるけど。

それと、前回も書いたとおり札幌ユースU-18からFW石井謙伍、MF野田達郎の2選手の昇格内定が正式発表されました。ユースからは遠国信也、新居辰基、鈴木智樹、蛯沢匠吾に続いて5人目と6人目の昇格。遠国はまぁアレで、新居もまぁアレでしたが、「コンサドーレ札幌強化計画」においてチームが設定した「トップへの昇格できる選手を2名程度輩出する」という目標の通り、昨年に引き続き今年も2人昇格者を出すことが出来ました。以前から言っておりますが、チーム力のアップにおいて、こと札幌のように予算規模が小さくてよそから優れた選手を獲得できないのであれば、独自で育てていくしかありません。そのためにはトップで通用するような選手をユースで多く育てていくことが不可欠です。来年以降の札幌ユースは高円宮杯で2年連続全国準優勝を飾ったメンバーなど有望な選手たちが主力となりますし、現U-15の選手たちも粒ぞろいです。彼らが将来札幌の主力を務める日が来るまで、このオッサンも頑張ろうと思います。

2004年12月 8日

花いちもんめ2004

 チームは天皇杯5回戦(対大分トリニータ)に向けて、昨日から雪の北海道を離れ熊本でミニキャンプ中ですが、そんな中でもフロントは来季に向けた動きを見せています。以前から噂されていた中山元気選手(23)の加入内定が、本日クラブから正式発表されました。ユースからの昇格選手以外では中国籍の徐暁飛(シュ ショウフィ)選手に続く2人目の新加入。中山は山口県出身、下関市立文洋中学から多々良学園高を経てサンフレッチェ広島に入団という経歴を持っていますので、つまりは2人目の中国人ということですね。今季得点力不足に悩まされたコンサドーレの救世主となれるよう頑張って欲しいと思います。

 また、北海道版日刊スポォツではジュビロ磐田のDF加賀健一選手の入団内定が報じられています。加賀選手は秋田商業高出身で、清野の2年後輩に当たります。2000年に磐田に入団しましたが、磐田のDF陣の層の厚さに阻まれ今年までの3シーズンでリーグ、カップ、天皇杯とも出場はなし。高校時代はFWで、その後DFに転向という点も西嶋と似たような経歴です。つうか、新聞によると右ストッパーでの起用の可能性が高いとのことで、そうなると左の西嶋、真ん中のソダン、右の加賀と「元FW3バック」が完成することになります。いくらFWが頼りなさげだからってまさかディフェンダーで点を取ろうという魂胆ではなかろうな。
 それと、噂によれば札幌は湘南を構想外となったMF熊林親吾選手(23)の獲得も狙っているそう。この熊林選手も秋田商業から磐田に入団した選手。セントラルエリアでのプレイを得意とするパサータイプの選手で、秋田商時代は清野とホットラインを組んでいました。ただし、この熊林選手は来季J1で戦う川崎フロンターレも獲得を狙っているといわれており、入団するかどうかは不明、っつーかそもそもホントに札幌が狙っているのかどうかも不明なんですが、もし加賀と共に入団が決まれば、清野も含めた秋田商トリオに「きりたんぽライン」とかのベタな名前を付けられること請け合いです。
 また、さらにはスポォツニッポンの北海道版ではまたしてもジュビロ磐田のGK高原寿康選手(24)を獲得するという話も載っておりました。もうなんだか磐田祭です。まぁこの辺りの選手たちは清野も含めて磐田コーチ時代のヤンツーが直々に教えていた選手であり、いってみればアクションサッカー門下生。彼らの実力やプレイの質などはヤンツーもとっくに承知済みでしょうし、全然知らない選手を獲るよりは、監督がオノレのよく知っている選手を呼ぶなんてのは別に珍しいことではないとはいえ、あまりにもヤンツーラインで選手を獲得するのはどうなんでしょうね。別に「磐田Bチーム」となることについてはどうでもいいんですけど、ヤンツーが去ったあとのことを考えると、岡田時代の二の舞にはならないかと少し心配になったりもします。そうならないためにも、今いる選手たちもきちんとヤンツースクールの単位を取らなければいけませんね。落第すると厳しいですよ?

2004年12月12日

めざせ一億

 J1勢7チームが姿を消すという波乱の4回戦から1ヶ月。元旦の国立を目指して4回戦を勝ち上がった16チームのうち、昨日チャンピオンシップを戦ったために15日に試合が組まれている横浜F・マリノスと浦和レッドダイヤモンズと、その対戦相手であるザスパ草津と湘南ベルマーレを除く12チームが本日5回戦を行いました。
 そのうち川崎フロンターレ、大宮アルディージャ、横浜FCとコンサドーレ札幌の計4つのJ2チームがJ1勢に挑みましたが、今年圧倒的な強さでJ2を制した川崎フロンターレは鹿島アントラーズに2点をリードしながらも、運動量の落ちた後半に追いつかれて延長戦でねじ伏せられ敗戦、第4クールの11試合でたった3失点しかしなかった大宮アルディージャはFC東京に6点を叩き込まれ敗戦。横浜FCも大黒1人に5点を取られてガンバ大阪に敗戦と、どのチームもJ1の壁に阻まれる中、彼ら3チームに今年一度も勝てなかったコンサドーレ札幌だけが大分トリニータに1-0で勝利しました。ゴールは特別プロ選手(?)の権東です。

 J1昇格組の2チームですら破れる中、J2ドンケツのチームが勝ち上がるというサプライズな試合は、生中継はもちろん録画放送すらなかった上、ほとんどのスポーツニュースでも華麗なるスルーを喰らう扱いだったわけですが、とにもかくにも札幌は準々決勝に駒を進めます。相手は、JFLの群馬FCホリコシを2-1で下したジュビロ磐田。いうまでもなくヤンツーの古巣と、香川県は丸亀での試合となります。

 札幌は今のところ1度も磐田に勝ったことがありません。

 磐田は丸亀で勝ったことがないそうです。

 どっちのジンクスが上か? ヤンツー対人間力の勝負の行方は? そして板長のベンチ入りはあるのか?などと見所は多い試合ですが、なにやら佐々木社長から「優勝したら選手とスタッフで賞金1億山分け」と景気のいい話も出ているそうですから、何かとっても残念な額らしい来年の給料に少しでも上乗せできるよう頑張ってください。そして、今季リーグでは残念な思いをすることが多かったサポーターにも、プライスレスなクリスマスプレゼントやプライスレスなお年玉をくれてもいいのですよ?

 というわけで私信:飲み代賭けてバトりませんかご主人

2004年12月14日

欲しがりません勝つまでは

 例年であれば我がチームはとっくにオフシーズンに突入し、チームの移籍ネタや契約更改ネタくらいしか話すことのないこの時期ですが、今年はちょっと(というかかなり)違います。J1にいた時ですら天皇杯ではJ2チームにすがすがしく負けていたのに、J2で44試合も戦っておきながら勝ち星を数えるのに片手で事足りる成績に終わった今年は、なぜかJ1チームを連続撃破してベスト8に駒を進めるという快進撃。にもかかわらず、試合当日は入れ替え戦の第2戦があったりトヨタカップがあったり、前日にはチャンピオンシップの第2戦もあったりと、割と大きなイベントが目白押しだったこともあってさほど大きくは扱われませんでした。というか、東京MXテレビのFC東京ニュースでも普通に「札幌0-1大分」とテロップを出されたりと、大きいどころかむしろムギ球のようなしょぼい扱いです。世間はかくも冷たく、厳しいものです。
 こうなったら、何年か前のフランスカップで、4部のアマチュアチームながら決勝戦まで進んだ「カレー」というチームのように、こちらも元旦の決勝戦まで進むしかありません。そこまで行けば札幌だって世界の中心で愛川欽也となれるはず。

 何しろ多額の累積赤字を抱え、予算も乏しいコンサドーレ。今季は人件費の圧縮などの支出削減に加え、今野の移籍金もあってどうやら黒字決算となる見込みで、それ自体は評価できますが、基本的には「守りの経営」なんですよね。もちろん、この厳しい情勢の中でまずは赤字を出さないことを優先したのはわかりますが、今いる若い選手たちが我々の期待通りに成長してくれたとしたら、当然今のままの年俸で済むわけはありませんから、その分のパイは確保しておかなければなりません。このままではジリ貧になってしまうのは明らかですから、世間の注目を集めてスポンサーや入場料収入をアップさせていかなければならないと思います。それには短期で結果の出る天皇杯で勝ち進み、全国への露出を増やすのが、今のところ一番有効だと思います。前回、「優勝したら賞金1億円山分け」というプランがあるということを書きましたが、賞金を選手・スタッフで山分けしたとしても、経済効果がそれ以上出ればいいわけで、1億円のニンジンで元日の地上波全国中継が手に入るなら安いもんです。

 まぁ、取らぬ狸のなんとやら、と言うように、まずはそこまで行かなければ話になりませんし、それはそう簡単にいくものではない、あくまで我々はリーグ戦ではプロ最弱であることを忘れてはいけませんけど、クラブ首脳におかれましては、来年以降守りだけじゃなく攻めの経営、名付けて「アクションマネジメント」をしていって欲しいと切に思う次第です。

2004年12月15日

夜空に星がある限り

 星は夜空にだけ輝くわけではありません。昼間ももちろん輝いています。それなのに我々の目に見えないのは、昼間は太陽の光が強すぎて、星の光を消してしまうからです。全天で一番明るい恒星であるおおいぬ座のα星・通称シリウスでも-1.5等星。それに対して太陽の光度は-27等星です。比較になりません。

 J2最下位 1-0 J1セカンドステージ最下位(あらゆるテレビ中継いっさいなし)

 9人のJFL3位 2v-1 11人の2年連続J1年間王者(BSゴールデン生中継つき)

 ちくしょう…太陽がまぶしすぎるぜ…。

 うーむ。インパクトでこれだけ差がつけられちゃったら、昨日オレが書いた「天皇杯で目立ってウッシッシ作戦」なんて絵に描いた餅になってしまいます。今までパッとしなかったオレだけど、年に一度のこのチャンス、一発目立ってあのコの視線もゲットだぜ! なんて目論んでたのに、視線をゲットどころか逆に草津の湯もみっこたちに視線が釘付けってな感じです。いくら輝こうとも、所詮オイラは夜空の星。太陽の光には勝てないのね…。オイラにとって今のザスパはまさに太陽。まさに北島マヤなのね! つーかどうなってるのよ紫のバラの人! 紅天女は渡さないわよ!

 イヤほんと、小島(ヒゲ)の漢っぷりには感動しました。鳥居塚も元気そうで何よりでしたし、来年(最短で元旦に)対戦できるのを楽しみにしています。

 全裸で。

2004年12月19日

シーズン終了

 第5回戦で大分トリニータを下し、史上初のベスト8まで進んだコンサドーレ札幌は、本日行われた準々決勝でディフェンディングチャンピオン・ジュビロ磐田と対戦しました。
 技術に勝る磐田に対し、札幌は素早いプレッシャーで対抗。前半は日本代表・西とのマッチアップに勝ち続けた岡ちゃんを中心に、右サイドから何度もチャンスを作るなどほとんど五分の展開に持ち込みますが、最後の最後で決定力を欠き得点は奪えません。
 後半、中山隊長を投入した磐田に劣勢に立たされますが、ソダンを中心に全員身体を張った守備で磐田の攻撃を跳ね返し、カウンターから何度かチャンスを掴みますが、決めることができずに90分で決着がつかず延長戦へ突入。何とか先にゴールを叩き込んで決着をつけたい札幌でしたが、逆に延長から投入された藤田のクロスからのこぼれ球を川口に決められVゴール負け。ベスト4進出はなりませんでした。
 まぁ磐田は確かにあまり調子がよくないようでしたが、それでもやはり選手の技術的な差はありましたし、中山や川口など確実に流れを変えることができる選手や、代表戦による疲労を考慮してベンチに置いた藤田が結果的に切り札となった磐田に対し、スタメンを引っ張るだけ引っ張る以外に方法がなかった札幌とのチーム力の差もありました。いいところまでは行けたけど、最後の最後はその差が出ましたね。敗者に語る言葉はない。それでもこれだけは言いたい。

 磐田が勝ったのは人間力が足りていたからではない。

 板長が足りなかったから勝てたのだ。

 とはいえ、コンサドーレがこの天皇杯で見せたパフォーマンスは、確かにチームの成長を感じさせるものでしたし、自分たちのサッカーで真っ向勝負を挑んでここまで進めたことは、選手にとって大きな財産となると思います。
 我々はもちろん選手も、あそこまで頑張ったのにそれでも負けてしまったのは本当に悔しかったと思います。負けるということは本当に悔しいことなんです。この悔しさをバネにして、来年はもっと上の順位に行けるよう頑張っていきましょう。

 と決意を新たにしたオレは、試合終了後の磐田方面(正確には駅4つほど隣)からの「御馳走様です」という電波によって新たな現実を突きつけられたわけですが。

 というわけで、オノレの財布を賭けて無謀にも挑んだバトルは、だいたい世間の定説通り言い出しっぺに回ってくることになりました。執行は25日、某首都圏クラブの某日本代表選手も通っているお店でさんざん飲み食いした挙げ句、三光鳥のご夫妻分まで払ったレシートをスキャンして晒すことで懲罰の印とします。

2004年12月21日

民族大移動開始

 シーズンが終わってチームはオフに入り、選手たちはそれぞれ帰省したり、身体を休めたり、あるいは自主トレに励んだりと思い思いの年末年始を過ごすと思いますが、フロントはここからが本番勝負。現在のところ移籍加入の選手で正式発表があったのはサンフレッチェ広島の中山元気だけですが、来季に向けた補強の動きが本格化する頃合いです。
 といっても、噂レベルで名前の挙がっていた湘南ベルマーレの熊林親吾選手は横浜F・マリノスへの加入が決定し、「きりたんぽライン」の完成はあえなく霧散。まぁいくら磐田時代に面倒を見ていたヤンツーがいるといっても、J2最下位チームとJ1チャンピオンチームじゃ雲泥の差ですし、熊林はなにやらサーフィンが趣味という話ですから、その辺りでも札幌は横浜には勝てません。札幌じゃあ海からちょっと離れてますし、仮に足を伸ばして海に出ても、出た先は日本海ですから、サーフィンなんかやったらウニ密猟者に間違われかねないですもんね。パサータイプの選手は欲しかったですけど、ジャガイモとほっけじゃ満足してもらえなかったと思ってあきらめましょう。

 とはいえこれで残りの「噂」は、「99%ムリ」という山形の大島秀夫選手を除けば、ジュビロ磐田のDF加賀健一選手とGK高原寿康選手くらいしか具体的な名前は聞こえてきていません。補強なんてすりゃいいってもんでもないですけど、これだけっつーのもどうなのかと…。特に今年はシーズン通して得点力不足に悩まされましたから、来季はその辺を改善していかないと勝てるもんも勝てんような…。特定個人の力に頼らないチームを作るというコンセプトは充分理解していますし、そういった「点の取れるFW」も含めての育成なんだと思いますが、中山の獲得に関しては、タダでさえ新居が退団してFWの数自体が減ってるんですから、新居とタイプは違えど、どっちかというと補強というよりはパテ埋めみたいな印象を受けますし。一応、来季のFWは6人と人数的には少なくはないですけど、それはルーキーの石井と2年目の斉川を含めての話ですから、44試合を乗り切るにはそれなりに計算できるレベルのストライカーが1人くらいいてもいいような気がしますが、どうなんでしょうね。あっと驚くような隠し球があるのでしょうか、と思っていたら、本日の「日本代表ニュース」に、ついに具体的な名を持つ「噂」が出てきました。

 札幌が鹿島DF池内友彦の獲得に動いてると報じられている。

 池内かよ!

 しかもDFだし!

 おまけに前うちにいたし!

2004年12月25日

体制決定?

 クリスマスイブだった昨日、以前から噂されていたとおりジュビロ磐田のDF加賀健一選手と、GK高原寿康選手の1年間の期限付き移籍が正式発表されました。22日には前回の更新でも触れた鹿島アントラーズDF池内友彦選手の完全移籍も発表、正式発表はないものの、2年契約の2年目となるヤンツーこと柳下正明監督の契約継続が確認され、ザイーこと財前恵一コーチ、松井清隆GKコーチと東海林毅フィジカルコーチのスタッフ陣の契約も延長されたとのこと。もしかしたらまだ若干の変化があるかもしれませんが、とりあえずは来期の陣容はほぼ固まったと言っていいでしょう。

 そんなわけで発表された新メンバー3人についてに触れますと、加賀と高原は正直ほとんど見たことがないのでまったくわかりません。高原はデビュー戦となった鹿島戦を見たことがありますが、当時正GKだったヴァンズワムの退場でいきなり出番が回ってきて、傍目にも相当テンパっているのが見えたので参考外、加賀についてはACLくらいしか出ていないようで、当然どんなもんかわかりません。仕方がないので三光鳥のご夫妻にお話を聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。

 加賀:「プレイスタイルはまんま秀人。スピードもあるし、一対一も強いので化けると思う。でも弱点は声があまりないこと。」
 高原:「ケガでまるまる1年棒に振ったことは不幸だったが、能力はかなり高く、安定したキーパー。でも弱点は声があまりないこと。」

 磐田の中でも相当に札幌的な選手のようです…。まぁ、それはともかくヤンツーが直々にピックアップした選手だけあって、2人とも期待は持てそうな選手だと言うことはわかりました。そんな感じで、加賀と高原の情報料はこんな感じでした。↓

nomidai.jpg

 さんざん飲み食いした割には安かったなぁ。いや、楽しかったです。また是非飲みませう。

 で、あとは池内についてですが、彼は当別町出身の道産子選手で、室蘭大谷高校卒業後鹿島アントラーズに入団しました。1999年~2000年の2シーズンに札幌に期限付きで在籍していたことがあるので、当時からのサポーターはよく知っていると思います。鹿島へ復帰したあとも宮の沢でのサテライトリーグでさっくり退場するなど自己アッピールだけは忘れなかった池内ですが、その甲斐あってこのたび札幌に晴れて完全移籍。実に4年ぶりに「働け池内」コールが復活するということですね。人生何が起こるかわからんもんだ。

 それと、その池内と同じ当別出身で、今年半ばに飲酒運転をして人身事故を起こし、クラブを解雇されたFW新居辰基の、サガン鳥栖への入団が決定した模様です。札幌を退団後は社会人リーグの静岡FCに入団していましたが、全国社会人選手権で早々に敗退。その後は北海道の社会人リーグのチームから誘いもあったようですが、最終的に鳥栖に入団、来期は敵として戦うことになりました。どこへ行っても相手チームからどんなヤジが来るか見えているような気もしますけど、せっかくプロ復帰の道が開けたんですから、「King of ARIAKE」を目指してもう一度ゼロからやり直すことが贖罪だと思ってがんばってください。

2004年12月26日

藤ヶ谷移籍?

 噂になっていた移籍選手が一通り発表され、まずは来季の体制が固まってあとはチーム始動を待つばかり…と思っていましたが、ここに来てGK藤ヶ谷陽介が移籍するかもしれないという話が出てきています。藤ヶ谷にはJ1ガンバ大阪からオファーが届いており、藤ヶ谷自身も「環境を変えてやってみたい」と移籍に前向きの模様です。

 1999年に磐田東高校からコンサドーレ札幌に入団した藤ヶ谷は、1年目からベンチ入りを果たすようになっただけでなく、シーズン終盤には正GK佐藤洋平の退場によりプロデビューも果たし、ユース代表のレギュラーとしても活躍。札幌が2度目にJ1に昇格した2001年には、前年に入団した山瀬功治、ルーキー今野泰幸と共にユース代表トリオユニット「今藤山」を結成(してません)、将来の札幌を担う若手選手としてサポーターの期待を集めていました。
 しかし山瀬は2003年に浦和へ移籍、翌2004年には今野は東京へ移籍してしまい「今藤山」も事実上解散。他の2人と違いポジションがたった1つしかないGKという特性上、洋平という厚い壁に阻まれ試合出場もままならなかった藤ヶ谷が1人だけ取り残される格好となっていました。山瀬や今野が順調に移籍先チームでポジションをつかみ、五輪代表の常連となったのに対して(山瀬は本大会で落選)、藤ヶ谷は代表からとんとご無沙汰になっていきました。
 これまでも試合出場機会を求めて大宮への移籍話が浮上したこともありますが、洋平が磐田に移籍した昨年途中以降は第1GKとして札幌のゴールマウスを守るようになりました。シーズン始めはDFラインとの連携を欠いたり、飛び出しを躊躇するシーンも多々見られるなど不安定なプレイも見せ、数試合もんじゃ阿部にポジションを譲ることもありましたが、その荒療治が効いたのか、再度正GKに返り咲いてからは試合経験を重ねるに連れて守備範囲もだいぶ広くなってきました。
 しかしそうは言っても藤ヶ谷もまだ若い選手でです。ヤンツーの「競争をさせる」という基本方針はたとえGKとて例外ではなく、かといってもんじゃやエビちゃんでは藤ヶ谷のライバルとなるにはまだ早い、ということで藤ヶ谷と争えうる人材として磐田から高原をレンタルしてきたわけですが、その矢先の移籍話。とはいえ札幌側は期限付きでの移籍は考えておらず、もし移籍させるならば完全移籍のみで、移籍金もビタ一文負けるつもりはないようです。つまり「欲しいなら移籍金耳揃えて持ってきてもらおうか」ということで、藤ヶ谷が移籍するかどうかは、最低でも8,000万円(推定)と言われる移籍金をガンバが用意できるかどうかにかかっているようです。
 まぁオレ個人としては去る者追わず、来る者拒まずなので、移籍したいなら移籍すればいいと思います。「札幌でやりたい」と言ってくれるに越したことはないですけど、それはサポーターが強要できるものではありませんし、「上のレベルに挑戦したい」と思うのは当然です。何よりACLグループリーグ限定要員の板長ですら磐田で2000万ももらってるんですから、「話さえあればオレだって」と思うのもムリもないですからねぇ。それにつけてもカネのほしさよ。

 そういえばこの話が最初に新聞に載ったのが24日のクリスマスイブでした。

 きっとキミは関西人 間違いなく関西人…。

2004年12月31日

お疲れさまでした

 帰省中です。札幌寒い。

 世間的には例年に比べて割と動きが少ないオフシーズンとなっていますが、ジュビロ磐田が最近の韓流ブームに乗っかってFW崔龍洙(京都)を完全移籍で獲得するなどそれなりに活発な動きは見せています。といっても、こちとらJ2最下位のコンサドーレ札幌、韓流だろうが亀仙流だろうが派手な補強なんて縁があるはずもなく、むしろ出て行かれるほうとなっており、韓流らしくうちのGKキムサンヒョクがガンバ大阪へ移籍するだのしないだの騒がしくなっていたりしまして、現在サポーター間でもっとも気になるニュースともなっています。
 とりあえずここまで出た報道では、フロントサイドの「年内には片を付ける」という話があったものの、HFCの仕事納めとなった昨日も移籍に関する正式発表はなし。しかしそれで移籍するかどうかについては、「何も発表がなかった」というだけで別に残留するということが決まったわけでもないので、結局のところは「どうもよくわからん」といった感じです。本日からクラブが休みに入っているので、つまり藤ヶ谷が移籍するにせよしないにせよその結論は年明けに持ち越されることになったということで、サポーターにとっては心中穏やかならぬ正月となりそうです。
 まぁこれについては憶測でがたがた言ってもしょうがないので経過を見守ることとして、他の動きといえば横浜F・マリノスから期限付きで移籍していた金子の完全移籍が決定したことと、札幌出身で一時期コンサドーレ札幌にも所属していた佐賀一平のユースコーチ就任が決定したことでしょうか。金子については所属元のF・マリノスから戦力外通告を受けており、札幌への完全移籍は既定路線といわれていましたが、今回晴れて札幌の一員となったことで、「野々村タイプ」のボランチとしてがんばってほしいと思います。佐賀についても、まだ24歳ということで現役を退くにはちょっと若いような気もしますが、第2の人生を生まれ故郷でありかつ古巣である札幌で後進の指導をするのもいいかもしれません。こうやってかつて所属していた選手たちが、形は違えども札幌に戻ってきてくれるというのは、サポーターとしてありがたい限りです。
 あとは加入の話ではありませんが、昨季途中にセレッソ大阪に期限付きで移籍し、今オフ札幌がセレッソへの完全移籍込みで戦力外にしたらセレッソからも戦力外を食らって宙ぶらりんになり、はいそれまでよふざけやがってふざけやがってふざけやがってコノヤロー状態だったと思われる大森健作が、来期からJ2に参入する徳島ヴォルティスへの移籍が決まった模様です。とりあえずほっとしました。風の噂では徳島にはかつて札幌に所属していた元大塚製薬の田渕龍二も入るとか入らないとかいう話もあり、もし本当ならば徳島はあとは古川先生を獲得すれば完璧ですね。つーかそうなったら行くぞ、徳島。

 では皆さん、よいお年を。

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