というわけで札幌にとってシーズン前としては初めてとなるプレシーズンマッチが、静岡県は沼津市にある愛鷹広域公園多目的競技場で行われました。プレシーズンマッチ自体は14:00キックオフ予定でしたが、この日は10:30からサテライト同士の試合も行われております。それぞれの結果は以下の通り。
【サテライト】
ジュビロ磐田 1-2 コンサドーレ札幌
得点者:(札)三原、石井 (磐)上田
【トップ】
ジュビロ磐田 1-0 コンサドーレ札幌
得点者:(磐)西
2試合合計で2-2。よってアウェイゴール2倍ルールにより4-2で札幌の勝利となりました。
シーズン開幕前に公式戦同様の雰囲気の中で札幌の試合が見られるとあればこれはもう行かないわけにはいかず、当然午前中のサテライトゲームも見るつもりで東京を出発したのですが、前日からの降雪の影響で東名が通行止めというアウェイの洗礼。その影響で246号線も大渋滞が発生しており、どう頑張ってもサテライトゲームには間に合いません。残念無念としている時、迂回してたどり着いた勝ち組の人から「簡単に実況しますよ」という救いのメールが。ありがたい申し出を断る理由があるはずもなく、さくさくと届くメールを見ると、どうやらディフェンスラインはソダンと加賀の模様。あと1人はおそらくホンコンで、まぁ先週の京都戦を見た限りでは予想通りのメンツです。しかし、それ以上に気になっていたことがありましたので、おそるおそる訊いてみました。
「俺達のモリゲは?」
数分後、返信メール受信。
「2500万でもサテ」
やはり…。
しかし試合のほうはやや磐田優勢ながらも、先制したのは札幌。社長のFKが風に乗ってそのまま入ったというゴールのようです。後半になるとルーキー石井謙伍のゴールで追加点を挙げ、その後相手の直接FKで1点を返されたもののそのまま逃げ切ることに成功した模様。結局オレ達がスタジアムに着いたのは後半ロスタイム直前だったのですが、そこから試合終了までの短い間に2本ものパスミスを見せる板長。敵に回したらこんなに頼りになる選手だとは思いませんでした。これでも年俸はソダン約2人分です。
さて続きましては本座の試合なのですが、どうやらジュビロの選手がまだ到着しておらず、キックオフが25分繰り下げになるとのこと。そういえば札幌の選手を乗せたバスが到着したのは見ましたが、磐田の選手バスはまだ到着していません。おのれ宮本武蔵にでもなったつもりか!
というわけでクソ寒い中さらに30分も待たされた上、試合メンバーを告げるスコアボードの清野の名前は「セエノ トモアキ」。元磐田すらこの扱いというあんまりな洗礼を浴び続ける選手たち。
試合は、前半30分過ぎに西のゴールで失った1点を返せないまま0-1で終了。岳也の角度のないところから思い切って打ったシュートやいきなりの先発で緊張しまくった上里などのみならず、スーパースター川口能活のスーパースターセーブや、磐田ボールのCKをクリアする福西など磐田側の見所は部分部分ないわけではなかったのですが、全体的には低調な試合でした。
さて札幌についてですが、全体的には「合格点はあげられないが落第点でもない」というのが印象です。守備で集中を切らすシーンはほぼ皆無でしたし、去年に比べてもだいぶ「できること」は増えてきたと思います。その反面、攻撃については余計なパスや意図の感じられないパスも多く、もう少し時間が必要かも知れません。特に左サイドの和波はキャプテンマークの重圧なのか丁寧に行こうというのが強すぎて消極的なプレイに終始していたのが非常に不満でした。もう少し強引に行ってもいいと思いますけどね。また、全体として試合終盤になると疲労のためかプレイの質が落ちてくるのも課題ですね。そんなわけでまぁ楽観は出来ないけど悲観する必要もないという状態だと思います。微妙と言えば微妙ですが。
また、この試合のスタメンがほぼそのまま開幕戦のスタメンと考えて間違いないでしょう。ケガをした金子が間に合えば上里の替わりに金子が入ると思われますが、2トップは岳也の調子は相変わらずいいようなので元気と岳也で決まりでしょう。西澤、池内、西嶋のバックラインもそれほど破綻してませんでしたので、ソダンの高さは捨てがたいですが、これが現状でベストではないでしょうかね。今後確定しているテストマッチはロッソ熊本戦が残っているだけですが、開幕までケガのないよう、ケガをしている人は早く治してください。