行けなかったぞACL

明治安田生命J1リーグ 第34節
北海道コンサドーレ札幌 2-2 サンフレッチェ広島
得点者:札/チャナティップ(3’)、ジェイ(21’) 広/馬渡(39’)、柴崎(51’)

勝てばACL出場となる大一番、サンフレッチェ広島とのホームゲームは、チャナティップとジェイのゴールで2点を先制し、申し分のない展開としながらも、そのリードを守り切ることができず引き分けで終了。

同日の鹿島アントラーズ対サガン鳥栖の結果次第では2位というとんでもない順位の可能性もあり、鳥栖が勝ったらデレステに課金した上でゾンビランドサガ全話見る公約を掲げていたものの、そもそも札幌が勝てなかったためACL出場権ゲットとはなりませんでした(両者とも引き分けで充分な鹿島対鳥栖は、予定調和的なスコアレスドローで終了しています)。

あ、オレが個人的にゾンビが苦手なだけで、ゾンビランドサガは面白いらしいですよ。あとすみませんデレステには課金しました。だってジュエル割引今月までなんだもん。

開始からラッシュを仕掛けて3分で先制点を奪い、「引き分けでもOK」の広島のゲームプランを早々に崩したこと、21分には普通は入るはずのない「ありえんゴール」で追加点を奪ったこと。6連敗中の広島にとって「今日もあかんかも」と思わせるには充分な展開だったはずなのですが、早いうちに2点のリードするのは札幌も逆に想定してなかったんですかね。ちょっと緩んだような空気になったのを、さすがに広島は見逃してはくれませんでした。

39分には「人が揃ってるのにやられる」悪癖が顔を出し、馬渡和彰に決められ1点を返されると、まだリードしてるのにとたんにバタバタし始め、後半開始早々には柴崎晃誠に頭で合わせらて同点ゴールを決められる始末。こうなると完全に札幌はリズムを崩し、無謀な攻撃を繰り返してはカウンターを食らう悪循環となります。よくいわれることですが、前半と後半でまったく別のチームになったみたいでしたね。ヘボット!のチギルみたいな。って言われてもわかんないですよね。すみません。ヘボット!面白いですよ。

結局試合はそのまま終了となりましたが、2点リードされて折れかけたチームを、森崎和幸や青山敏弘といった百戦錬磨のベテラン陣が支えて盛り返した広島と、狂ったリズムを修正できる選手がピッチ上にいなかった札幌とのチームとしての経験値の差が出た印象で、発熱で欠場した駒井がいてくれたらとか、後半頭から兵藤さんを入れるべきではなかったのかとか、小野伸二をベンチに入れておいたほうが良かったのではないかとか、とっくんってトイストーリーのウッディに似てませんか? とか、監督采配を含めて言いたいことがないわけではないのですが、そもそもここまで至る段階で、ホームの柏レイソル戦とかアウェイの湘南ベルマーレ戦とか、もったいない負けや引き分けで勝点を落としてなければ、今頃は逆の立場でいい気味でおじゃるとか言えてたわけですから、結局のところこの試合だけの話ではなくて、これまでの積み重ねの結果なんですよね(ここまで一文)。

ともかく、勝点55、4位という成績については文句のつけようがないと思います。「まずは残留、できれば一桁順位」あたりが現実的なところかと思ってたところを、いずれもクラブ史上最高を大きく更新する見事な数字。よかったよ、更新できるのは最速降格記録だけじゃなかったんだ。

もちろんJ1はそんなに甘いリーグではないので、今年4位になったからと言って来年以降もいつも同じようにうまくいくとは限らないですけど、強くなってるのは確かですから、これを継続していきたいですね。そして、願わくばミシャのいるうちにタイトルを取らせてあげたい。

ちなみに、ACL出場のチャンスは実はまだ潰えたわけではなく、3位の鹿島アントラーズが天皇杯に優勝すれば、繰り上がりで札幌に出場権が転がり込んできます。12月5日にその鹿島は浦和レッズとの準決勝を戦います。ジュビロ磐田に撲殺された立場でこのようなことを言うのは非常におこがましいのですが、裏の山がベガルタ仙台対モンテディオ山形であることを考えると、ここが事実上の決勝戦となるでしょう。棚から落ちてくるのは、果たしてぼた餅か、それとも十万石饅頭か。