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2004年11月 アーカイブ

2004年11月 3日

おめでとうゴンザレス

 「残念ー!」とか言ってるそこの芸人、来年の今頃はあなた自身がいなくなってますから! 残念ー!(挨拶)

 本日行われたヤマザキナビスコカップの決勝、2年連続の優勝を狙う浦和レッドダイヤモンズと、プロ化して以来初のタイトルを狙うFC東京との対戦は、延長戦を戦い抜いて決着がつかず、行われたPK戦を4-2で制したFC東京が初優勝に輝きました。
 さてともに関東勢のカードで満員となった国立競技場での試合、決勝戦はおろか出場すら出来ない札幌のサポーターとしての見所は、もちろん現在J1リーグ得点王を独走し、史上初のJ1・J2でのキング・オブ・俺様への道をひた走る俺王子ことエメルソンと、元U-20日本代表主将であり、アテネ五輪最終予選での「山本昌邦的MVP」として一躍有名になったゴンザレスこと今野泰幸の元札幌勢。フリーのシュートを外すなどらしくなさは否めなかったものの、相変わらずの爆笑プレイを連発したエメルソン、センターバックのジャーンが前半に2枚目のイエローで退場後、藤山を入れるために交代させざるをえなくなった三浦文丈が抜けた中盤をほぼ1人でワンワンいいながらカバーし続けた今野と、札幌サポーター的にも楽しめる内容でした。
 つうか、爆発的な攻撃力を持つ浦和を相手に1人少なくなった状況で、今野がいなければ文丈さんを外すようなことはとても出来なかったでしょう。あの布陣は今野だったからこそ成り立ったとも言えるわけで、FC東京のフロントの方々、3億は決して高くなかったでしょ?

 まぁそんなわけでございまして、プロ入り後初めてタイトルを獲得した今野や、現在ケガ中ですが昨季ナビスコカップ優勝を勝ち取った山瀬功治、それと前述した通りエメルソンを筆頭に、2位大黒将志(ガンバ)、3位播戸竜二(神戸)と現在J1得点ランキングの上位3人が所属していたことがあるチームは、現在見事に出がらしです。まぁ元札幌の選手が多くのチームで活躍しているのは、いろいろ複雑な感情はあったりもするのですが、今回の今野のようにタイトルをとったときはやっぱ素直にうれしいものです。とはいえ、出来るならそういうタイトル獲得の喜びはオノレの応援チームで味わいたいですね。そこまでの道のりはもちろん厳しく長いとは思いますけど、もしそういう時が訪れることがあったなら、今の状況を知ってる我々はより大きな喜びを感じることが出来るでしょうね。いつかくるかもしれないその時を信じて待つしかないと思います。

 とまぁ、かっこいいことを言ったところでまず目標は最下位脱出なんだけどさ。

2004年11月 7日

おまけつきチケット

 6日に行われたJ2第41節。サガン鳥栖をホーム・札幌ドームに迎えての一戦は、前半鳥栖FW羽畑のゴールで先制され、後半金子の移籍後初ゴールで追いついたものの、逆転することが出来ず1-1のドローで終了しました。
 来週の天皇杯市原戦を挟み、札幌に残された試合は3試合。前節湘南が山形と引き分けたため勝点差4は変わらず、最下位脱出の可能性はまだ残されていますが、札幌の残り試合の相手には、前人未踏の勝点100越えを目指すJ2チャンピオン川崎フロンターレ、悲願の昇格を目指す大宮アルディージャという現在J2のトップ2との対戦が含まれております。もちろん川崎は既に昇格を決定、大宮も場合によっては対戦時には既に昇格を決定している可能性があり、試合に臨むモチベーションはいつもよりは低いことも考えられますけど、まぁそれでもホームで鳥栖に引き分けるようでは、彼らに勝つのは厳しいと言わざるを得ません。もちろんサポーターとしては試合をやる以上は負けるつもりはさらさらないとはいえ、客観的な立場で見ればここからの大逆転は、一発逆転コロニーレーザーでも使わなければ無理っぽいです。
 そんなわけで今季はもうほぼ最下位を覚悟したほうがいいのかもしれませんけど、クラブフロントとしては最下位という事実は営業面から行くと「ま、いっか」では済ませられません。サッカークラブというのは、オフシーズンからシーズン開幕前までの時期が一番オカネがかかります。原則として一括支払いが基本である選手獲得のための移籍金やレンタル費用が大きな理由で、この時期はある程度まとまった資金が必要なのです。そのためいかにその資金を確保するかが重要になってくるわけで、その収入源としてJリーグからの分配金やスポンサー料というのが大きなものですが、その他の手段として「シーズンチケットの売り上げ」があります。ご存じの通りシーズンチケットというのはその年1シーズンのホームゲームのチケットをまとめ買い出来、さらには1試合ずつ買っていくよりは料金的にお得な、いわば定期券みたいなもので、「ホームゲームなら毎回行くよ」というコアなサポーターにとってはチケット購入の手間を省け、クラブにとってもその年の入場料収入を先取りできるメリットがあります。この状況ではスポンサー料を値上げできるはずもないコンサドーレにとっては、このシーズンチケットの売り上げが多いに越したことありません。その施策としてHFCが打ち出したのは、「来季のシーズンチケットを前倒し販売する」というものでした。

 とはいえ、シーズンチケットというのは厚別・ドーム共通だと一番安いB自由席のファンクラブ価格でも26,000円、一番高いゴールドパスだと114,000円もします(いずれも今季価格)から、庶民にとっては決して安いものではありません。しかも今季のシーズンチケットは、対象ホームゲーム20試合でわずかに3勝と、還元率わずか15%という商品ですから、買う側にとってはファミレスでハンバーグを頼んだらメニューの写真の1/3くらいしかなかった時と同じくらいのガッカリ感が否めません。普通ならちょっと購入に二の足を踏んでしまうのも無理はないでしょう。早めに売ったところで誰も購入してくれなければまったく意味がないわけで、クラブ側としても「いかに買ってもらうか」が重要になってきます。
 というわけで、クラブ側が打ち出したその策は「プレミアムグッズ」。先行販売分に「おまけ」をつけるというものです。DVDやCD、またはゲームなどで見られる「初回特典」みたいなものですね。こういうのは普通おまけDVDやテレホンカードなどが主流ですが、このシーズンチケットの特典グッズはひと味違います。それは日本手ぬぐい。ただの手ぬぐいではありません。ヤンツー直筆の文字入りです。去年作った「道民ハッピ」のオマケとして手ぬぐいも作ったオレとしては、これは黙っているわけにはいきません。
 で、その現物が鳥栖戦で配布されたマッチデイプログラムに載っていたそうです。ホームのとあるゴール裏メイトが勝手にスキャンしたらしいその手ぬぐいはこれ↓

 白地に毛筆で燦然と輝く、ヤンツーサッカーの代名詞である「アクションサッカー」の文字。シンプルでひとつの小細工もない、まさに直球といった感じの手ぬぐいですが、さらにはマッチデイプログラムにはさらにはそのメイキング画像もあったようです。

 まさしく直筆ですが、気になるのはこの部分。

 何度かやりなおしたようです。さすがヤンツー、チーム作り同様に一切の妥協なし。
 それにしても、これまでの試合後や練習後のコメントなどを見る限りでは「生真面目で堅物」なイメージのあったヤンツーが、よくこんな明らかなネタ企画をよくOKしたものですが、聞いた話によると「そんなのヤダ」とヤンツーに言われるのを恐れた佐々木社長以下クラブ幹部の面々を後目に、ヤンツーとの交渉役を引き受けて拍子抜けするほどあっさりOKをもらってきたのは津村尚樹チームマネージャーだったそうです。1枚目の写真のヤンツーの心なしか満足げな顔は、もしかしたらヤンツーもこういうのはわりと好きなのかもしれません。

 というわけでこのプレミアムグッズ、11月23日のホーム最終戦(大宮戦・札幌ドーム)の先行発売時に、現金またはクレジットカードでお支払いの先着2,000名までがこのヤンツーマニア垂涎の品を入手することが出来るとのこと。シーズンチケット購入をお考えの方は是非早めにどうぞ。
 なお、このプレミアムグッズ効果次第では、来年以降も継続して特典グッズつき先行販売があるかもしれません。ということで、次回以降も是非「コーチ陣によるギニュー特戦隊スペシャルポーズ生写真」や「お座りソダンぬいぐるみ(厄除け用)」などステキなグッズをお願いしたいものです。

2004年11月10日

がんばれストライカー

 さて、今週末はいよいよ公式戦では現チーム初のJ1チームとの対戦となる、天皇杯第4回戦が室蘭の入江競技場で行われます。相手は皆さんもご存じの通りオシム監督率いるジェフユナイテッド市原。サンドロ、マルキーニョスの2人をケガで欠きつつも、破壊力抜群のサイドアタックを武器に2ndステージ第3位につけている強豪が相手です。相撲にたとえるならば十両七枚目が関脇との試合に臨むようなもので、「胸を借りる」というよりは文字通り「出稽古に来てくれました」といったほうが近いような気がしますが、この試合の先発2トップの一角は、どうやら前節同点ゴールの起点となった堀井岳也が務めることになりそうです。その岳也は「とにかく残り少ない試合をぶっ倒れるまで走り回りたい」と力強くコメント。今季はさぁこれからというところでいつもケガをしてまたコンディションを落としていた岳也ですが、ここにきて調子が上がってきたんでしょうか。あえて「ゴールを決める」とは言わず走り回ることを宣言したあたり、ようやくらしさが出てきたのではないかと思います。
 逆にその代わりにベンチに回るのは、ここのところ精彩を欠いている清野でしょうか。前節もヤンツーに「女の子みたい」と名指しで怒られてましたけど、ちょっとこの発言はいただけませんね。なぜならベレーザの荒川恵理子や大野忍のほうがよっぽど倒れないからです。まぁ球技やってる女性ってのはその大半が体育会系であり、実際Lリーグや女子のフットサル大会などを見に行くと、ほとんどレディースのケンカに近いことも少なくないですから、多分ヤンツーの言う「女の子」というのとはちょっと、というかあらゆる要素において無視できないほどの違いがあるとは思いますが、今の時代あんまそういうこというとその筋の方々よりもある意味よっぽど厄介な団体が押し寄せてきたりもしますので、ヤンツーさんにおかれましては今後同様の発言をしたい場合は、「女の子」ではなく「ブリっ子」と表現するのがよろしいかと思います。

 今の若い選手はわからないと思いますけど。

2004年11月14日

勝っちゃった

 今季初めて公式戦でのJ1チームとの対戦となる、第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会第4回戦、コンサドーレ札幌対ジェフユナイテッド市原戦が本日室蘭入江競技場で行われました。プロアマオールカマーの天皇杯は、毎回下部リーグが上位リーグのチームを破る、いわゆる「ジャイアントキリング」が見られる大会であり、昨日行われた試合でも、JFLの群馬FCホリコシが、札幌でもプレイしたことがある「らっきょ」こと奈良安剛のゴールでJ1柏レイソルに勝利、J2勢も湘南ベルマーレがアルビレックス新潟に、J1昇格へ王手をかけている大宮アルディージャもJ1清水エスパルスに勝利しました。「何が起こるかわからない」のがサッカーであり、「やってみなけりゃわからない」のがサッカーなのです。
 とはいえ、こういってはなんですが柏も清水もリーグ戦下位に沈んで天皇杯どころではない状況。事実、現在J1最下位のセレッソ大阪も、同じようにJFLのザスパ草津に敗れています。それに対して、現在J2最下位の札幌の相手は、現在J1の4位の市原。3回戦は地域リーグのホンダロックにやっとこさ勝っているだけに、「ここだけは紛れは起こりそうもない」とオレも含めてサポーターもあきらめムードが漂っていました。
 ところが、0-0で折り返した後半25分にコーナーキックから失点を喫したものの、その10分後に上里のゴールで追いつき延長戦に突入、迎えた延長前半の10分にアイカーのゴールでVゴール勝ちを収めてしまいました。市原が多くの主力をケガで欠いていたこともありますが、J1を相手に先制されても追いつき追い越したのですから、素直に誉めてあげてもいいでしょう。やればできるじゃん。
 というわけで、J1昇格を果たした2000年以降、札幌はジャイアントキリングされる側のチームだったんですが、久しぶりにプロチーム相手の勝利を挙げました。上里のプロ初ゴールは「やべっちFC」で華麗にスルーされたけどな。
 まぁとりあえず、相手が市原ということで、勝っても負けても市原のオシム監督のコメントは楽しみだった、というか彼が札幌についてどういうコメントをするかが興味深かったのですが、札幌が勝ったことによりますます楽しみになり、本日駒沢で行われたフットサル日本代表の試合から帰宅後、すぐにオシムコメントを求めてJ's GOALへ。

 「札幌はいいチームではないが、勝ったものが勝つ」

 見抜かれてるし… ○| ̄|_

 まぁいいや。オシムの言うとおりだ。世の中勝ったもん勝ちなのよ。逆に言えば負けたもん負けなのだ。それともう一つ気になったオシムコメントは、

 「札幌にも市原でプレーできる選手はいる。」

 具体名は挙げていませんが、その選手とは神インターセプト→神ドリブル→神パスという神プレイで上里のゴールをお膳立てしたあの唯一神・ソダンであることは誰の目にも明らかですね。市原フロントの方、今ならお得ですよ?

 というわけで、次回5回戦はヴァンフォーレ甲府を破った大分トリニータとの試合。ここを勝つと、おそらく準々決勝の相手はジュビロ磐田です。ヤンツー対人間力の対戦とか、清野くん恩返しとか、板長とかいろいろ楽しそうなカードが待っているので、次も是非勝っちゃってください。

2004年11月17日

次はJ2リーグ

 天皇杯・ジェフユナイテッド市原戦のVゴール勝ちもまだ醒めやらぬといったこの頃ですが、リーグ戦はまだ3試合を残しています。J1相手に勝利を飾ったとはいえ、リーグ戦ではまだ最下位のまま。とりあえず我々の心境としては現実から無理矢理目を背けたいのですが、ヤンツーや選手にとっては、天皇杯は天皇杯としてリーグ戦に気持ちを切り替えなければいけません。
 そういった中で、今週末はJ2チャンピオン・川崎フロンターレとのアウェイ戦が待っています。カテゴリ上では川崎よりも市原のほうが上ではありますが、ブラジルトリオ健在の川崎の病的な攻撃力は主力の大半をケガで欠いていた市原よりも上でしょうし、札幌の川崎との相性の悪さは今さら言うまでもありません。何より組織力をベースにする市原と個人技中心の川崎とはまったく正反対のチームといっても過言ではないと思われますので、「市原に勝ったんだから川崎にも…」とは言い切れないのが正直なところです。
 とはいえ、今回の市原戦での勝利で、選手たちにも「やれば出来るんだ」という自信が芽生えたと思います。スキルや戦術はすぐに向上するようなものではありませんが、気持ちの面でも負けなければ、いい勝負は出来るんじゃないかと思います。少なくとも前回のアウェイ戦みたいなもうホントにガッカリしたというような結果にはならないんじゃないかと。ならなければいいなぁ。

 まぁとにかく、せっかくつかみかけた自信がキレイサッパリなくなりましたなんてことにはならないようお願いします。オレみたいにたまたま当たった馬券に気を大きくして次のレースで大損ぶっこくなんてことをマネしてはいけませんよ?

2004年11月20日

負けちゃった

 いいぞ ベイべー!
 抜かれる奴はソダンだ!!
 抜かれない奴は神が降臨したソダンだ!!
 
 ホント 等々力は地獄だぜ! フゥハハハーハァー

 そんなわけで川崎戦。J1昇格を決めている川崎厳しいだろうとは思いつつも少しは期待していたんですけど、結局負けちゃいました。今回もやっぱり等々力ではゴールを挙げられず、2失点とスコア上では善戦とは言えなかったものの、スコアも内容ももうまったく話にならなかった前回の等々力とは違い、あくまで自分たちから主導権を握ろうとして、そして実際に失点をするまでは主導権を握っていたのですから、アクションサッカーの一端は見ることが出来たと思っていいでしょう。前回クソミソにやられた川崎を相手にしても、試合前にヤンツーが言っていたように引いて守らずに真っ向勝負を挑んで、それで負けたのならまぁ仕方がないかなと。欲を言えば1点くらいは獲れたんじゃないかと思いますけど、この結果は単純に現時点でのチーム力の差なのだと思います。
 まぁあとは、失点シーンなんてまさしくそうだったんですけど、前後半各10分くらいずつ集中力のガッツリ途切れる時間があるんですよね。1失点目は百歩譲ってしょうがないとするにせよ、2失点目なんて特にそんな感じで、せっかくいいペース出来ていたのに先に点を取られてしまって気落ちしてしまったのかも知れませんけど、それでもプロとしてあの失点の仕方はぶっちゃけありえなーい。

 というわけで今後はそのあたりが課題でしょう。ここを克服しない限り、いい試合は出来ても勝点は伸びませんからね。次回はJ1昇格を決めた大宮との試合。相手は強いですが、札幌にとってはホーム最終戦ですので、いいいところを見せて欲しいと思います。

2004年11月23日

最下位確定

 前節来季のJ1昇格が内定した大宮アルディージャを札幌ドームに迎えてのJ2リーグ第43節、もしかしたらこの試合で昇格内定という可能性もあったため、この試合の生中継を組み込んでいたテレビ埼玉で観戦したわけですが、いろいろやってて中継開始には間に合わず、キックオフ時間をちょっと過ぎた辺りでテレビをつけて観戦体制。テレビには見慣れたスタジアムとユニフォームが映し出されます。
 お、ドームけっこう入ってるじゃん。まぁホーム最終戦だしね。今年はいろいろあったけど、まだドームで負けてないし、前節J1昇格を決めた大宮もちょっと気は抜けてるだろうから、最後くらい上位チーム相手にいいところを見せて欲しいもんだなぁ。とりあえずまずは先制点、先にゴールを取らないと。などと思っていると、オノレ携帯が鳴り出しました。この音はEメールだなぁ(ちなみに「かまいたちの夜」の「すてきな宝物」)。おかしいな、キックオフを伝える速報メールはさっき来てるはずだけど…と思いながらメールをチェック。

 「大宮得点」

 は?

 画面を改めて見直すと、得点経過を示すスーパーには確かに「SAPPORO 0-1 OMIYA」と表示されています。まさか開始1分で失点してるとは思わなかった。なんか財布の中にあったはずの1万円札が気づかないうちになくなっていたような心境です。まぁそんなわけで早いうちに追いつきたい札幌ですが、それなりに形は作るものの、やはりいつもの通り最後の最後でミスが出てなかなか突破口を開けません。それにしても大宮のパスはよく繋がるなぁ。FOMAは全然繋がらねぇくせに。
 後半になるとさすがに大宮も中2日のアウェイ戦の疲れが出てきたのか、運動量の落ちた大宮を攻め立てるシーンも続きますが、チームの完成度にやはり差がある上、大宮のCBコンビが立ちはだかり得点できず、結局そのまま0-1で破れてしまいました。

 11位の湘南ベルマーレも横浜FCに破れたものの、勝点差が4のまま残り1試合となり、最終節で湘南が破れて札幌が勝ったとしても逆転することは不可能となったため、1試合を残して札幌の最下位が確定。まぁもう8割方決定事項だったので今さらって感じもしますが、たとえていうなら改めて不合格通知が届いたという感じでしょうかね。
 まぁとりあえずリーグ戦もあと1試合。スッキリ切り替えて最終戦と天皇杯に全力を傾けてください。

2004年11月28日

引き分けで始まり引き分けで終わる

 全44試合に渡るJ2も最終節を迎えました。コンサドーレ札幌はヴァンフォーレ甲府とのアウェイ戦。現在のJリーグの試合編成では、だいたい開幕戦で当たったチームが最終節となりますが、このヴァンフォーレ甲府も開幕戦で対戦し、2-2で引き分けた相手。まぁあれから約8ヶ月とちょっとが経過し、当時はまさかこんな順位で終わろうとは思ってもいなかったのですけど、いろいろ苦しい時期を経て迎えた44試合目、既に最下位は確定しているとはいえ、最後はキッチリ勝って次に繋げたいところですが、結果はスコアレスドロー。以前に比べればだいぶ球際も厳しく行くようになりましたし、プレスの仕方もだいぶ板に付いてきて、そこらあたりは確かに成長の跡が見られるのですけど、やはり攻撃面ではパスやクロス、シュートなどにミスを繰り返し、チャンスは作れどゴールは奪えず。甲府も甲府で、松永監督の退任が決まっているためなのかイマイチ緊張感が感じられず、一時期は昇格を争っていたチームとは思えないような単純なミスを連発。とりわけ運動量の落ちてきた後半は、お互い相手のミスに乗じてボールを奪い、オノレのミスでボールを渡すというダメカウンターの応酬。大西主審の不安定なジャッジも含め、「どこを切り取ってもJ2」という試合で、一体どっちがコンサドーレなのかわかりませんでした。
 というわけでそんな感じではあったのですが、前述の通りそれなりに成長の跡は見られましたし、相当回数あった相手のセットプレイでも集中が途切れませんでしたから、まぁ現状ではこんなもんかなと。「8ヶ月かけてこんなもん?」というのは出来るだけ触れない方向で。

 さて、とにかくこれで今季のJ2はこれにて全日程を終了。といってもまだコンサドーレには天皇杯が残されています。天皇杯はリーグ戦と違って「勝って終われる」のはたったの1チームだけですし、J2最下位のチームだけに強気にはなれませんけど、可能性がある以上は元旦の国立を目指して戦って欲しいと思います。「プロドンケツチームが天皇杯制覇」なんてことになったら、マスコミからも大注目、みんなから尊敬されてゆくゆくは総理大臣とかになって、ソダンのブロマイドなんかはそれはもう女子高生を中心に…

2004年11月30日

往く人来る人2004

 リーグ戦も終了し、今年もまた契約更改の季節がやってきました。ここからチーム始動までの間は、どのチームのサポーターもひいきチームの選手の移籍、退団、加入の話で持ちきりとなります。札幌では既に来季の新加入選手として、中国籍で鹿屋体育大学の徐暁飛(じょ ぎょうひ)選手の入団が先日発表され、ユースからFW石井謙伍、MF野田達郎両選手の昇格が濃厚と言われていますが、本日11月30日はクラブが保有選手に対し来季の契約条件を通達する期限。といっても日本サッカー協会のプロ契約書上では、正確に言うと「本契約の有効期間満了の2ヶ月前までに、選手に対し更新に関する通知を書面により行なわなければならない」となっており、「11月末日まで」という期日が定められているわけではありませんが、大抵の1年契約の選手はその契約期間として「当年2月1日~翌年1月31日まで」となっているため、その2ヶ月前である11月末日が期限となっています。クラブはそれまでに所定の用紙(「契約更新に関する通知書」)に来季の契約条件を記入して選手に送付し、この中でクラブに契約の意志がある選手に対してはそのA~C契約の継続意志と年俸を提示しますが、契約の意志がない場合、継続の意志がない旨を選択し、年俸欄には「0」と記入するのが通例となっている(らしい)です。これがいわゆる「ゼロ円提示」であり、つまりその選手はチームの構想から外れたということになります。

 この構想外選手については、クラブには移籍リストへの登録の手続き以外に公式リリースをする義務はどうやらないようで、公式サイト上などで発表するクラブとしないクラブがありますが、コンサドーレはしないほうのクラブです。そのため、サポーターが知りうるのはメディア上でのニュースがほとんどで、正式な話としてではありません。構想外ということはその選手は来季チームからいなくなるということですから(構想外となりながら後に再契約となったミールさんという例外はありますが)、サポーター、とりわけひいき選手が微妙な立場にいるサポーターにとってはあまり聞きたくない話ではあるものの、それでも「知りたくないけど知りたいけどやっぱ知りたくないでも気になる」という、彼女の元彼の話のようなものでもあります。まぁ、それでもまだ心の準備が出来るだけマシだと思うけどな。酒飲んでクルマ運転して事故おこして解雇された選手の応援ハッピ作ったオレとしては。

 まぁ話はずれましたが、前述の通り今日時点でクラブからの発表はないため、コンサドーレ札幌の構想外選手についてはわかりません。一応、メディア上やうわさ話のレベルでは何人かの選手の名前が挙がっていますが、なんかいろいろな情報が錯綜しまくっていて何が何だかわからないので、とりあえず構想外選手についてはオレは静観しますが、来季加入する選手としてサンフレッチェ広島のFW中山元気選手の加入が濃厚とされています。今季得点力不足に悩まされた札幌にとっては、まずはそこの部分の向上が最重要課題。先日新聞に今季22ゴールを挙げているモンテディオ山形の大島秀夫選手と、アルビレックス新潟から大宮アルディージャに期限付き移籍した森田浩史選手をリストアップしているという記事が載っていた通り、チームもFWの補強が急務と考えているようです。
 とはいえ大島も森田もJ1チームが放っておかないだろうと思われる人材です。もちろんリストアップするだけならタダですし、オレの補強リスト(妄想)にも載っている選手ですけど、あまり現実的ではありません。しかし、新聞によるとこの中山選手は既に札幌入りして宮の沢の練習場も見学したとのことで、加入することは間違いなさそうです。プロデビュー(2002/03/03)もプロ初ゴール(2003/09/03)も札幌戦だったという、なにやら札幌に妙な因縁のある選手。ケガに悩まされ現在のところ満足な成績を残せておらず、広島のサポーターからも「頑張り屋なんだけど…ねぇ…」という評価で、まぁつまりは名前の通り「元気が取りえ」なのかもしれませんけど、それでもまだ23歳。大島だって京都時代はほとんど試合に出られず、成長したのは山形に移籍してからなんですから、頑張ればまだやれるはず。まだ決定したわけではありませんけど、加入したら頑張ってください。

 あと、他チームの話ですがベガルタ仙台の村田達哉、モンテディオ山形の古川先生の元札幌選手がそれぞれのクラブから構想外となった模様。両者とも1972年生まれ。3年前に引退した野々村芳和も72年生まれです。自分と同い年の選手がいなくなっていくというのは、何となくやるせないですね。まだハタチなのに。

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