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2005年7月 アーカイブ

2005年7月 2日

力負け

 KOTOKOのプレミアムライブ当選キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 そんなわけで今日はモンテディオ山形戦とのホームゲームでした。山形は昨シーズン
4戦全敗。引き分けの一つすらないほど完膚無きまでやられており、第1クールでの試合のように、攻め込んでいたのに気づいたら3失点と、現在のJ2でも苦手中の苦手チームでしたが、その苦手っぷりを証明するかのように0-2で負け。対山形連敗記録を6つに伸ばしてしまいました。札幌の動きもよかったとは言えませんけど、ヤンツー自身「J2でもっともいいチーム」と評する通り、山形が普通に強かったですね。同じようなスタイルで戦っている両チームですが、現在の完成度の差がそのまま現れたのと、あとはやっぱり苦手意識があるのか、やりにくそうでしたね。今回は完全に力負けなので、負けたことについてはそんなにショックではありません。ライブ当たったし

 まぁ、現状ではまだまだ力が足りない部分があるということで、個人レベルもチームレベルもアップさせていかなきゃいけないってことですね。こうやって手応えと挫折を繰り返してチームは強くなっていくと信じることにします。

2005年7月 5日

甲府戦展望

 山形戦はつつがなく敗戦したわけですが、まだまだ上位との対戦は続きます。今週末はヴァンフォーレ甲府戦。前節でアビスパ福岡を相手に逆転勝ちを収め、勢いに乗る甲府は第1クールでは開幕戦で対戦しています。この時は札幌が先制点を奪いながらも逆転され、終盤にタバタンの執念のゴールで札幌が追いつき2-2の引き分けとなりましたが、試合内容としては終始劣勢に立たされていました。札幌が長期キャンプ明けで体が重かったことはあったにせよ、甲府強しという印象が際だった試合でした。ちなみにこの試合では、札幌の魅惑の助っ人・オウン=ゴール選手が鮮烈なデビューを飾っています。オウン=ゴール選手はその後2得点を挙げ、その神出鬼没の活躍に震え上がる人も多いようです。主にサポーターに。
 まぁそんなわけで甲府ですが、特徴といえばやはりその攻撃力でしょう。現在12得点でリーグ得点王のバレーを中心に、長谷川太郎7得点、藤田健が5得点と続き、前節までのチーム総得点は首位を走る京都と同じ37。そんな「どっからでも点が取れる」チームである甲府を相手に無失点に抑えるのは、海原雄山にグウといわせるくらい至難の業と思われます。
 とはいえ、札幌も手をこまねいているわけではありません。第1クールの対戦ではベンチにも入っていなかった我らがソダンがいますので、バレーの高さには充分対抗できるでしょうし、山形戦は累積警告出場停止だったカガケンが戻ってきますので、長谷川のスピードにも引けを取らないでしょう。後3バックの残る1人が池内になるのかそれとも西澤画伯になるかはわかりませんが、池内の暴れっぷりはJ2屈指ですし、西澤画伯の冷徹っぷりもJ2屈指です。「激」の池内、「静」の西澤の両者をわかりやすくたとえれば、ラオウとトキとなるのでしょうか。まぁ、どっちも暗殺拳の使い手であることには変わりはないんですけどね。

 とにかく、相手が強いですけどホームで連敗だけは避けなければいけませんので、この際暗殺拳でもデスノートでもあらゆるものを駆使して勝ち点3をゲットしてください。

 あと横浜FC戦観戦記もアップしてます。

2005年7月 7日

願いは叶った

<ひとりごと>
 KOTOKOライブ@東京厚生年金会館1階4列センターキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
</ひとりごと>

 イヤ、すみませんかなりうれしかったもので…。何しろお年玉年賀はがきも切手シートより上を当てたことがないオレが超良席を引くとは思ってなかった。

 さて、今年5月はじめに発覚したHFC役員の児童買春容疑事件。その余波として、それまでオフィシャルパートナーとして練習着に名前を入れていた札幌の学習塾がスポンサーを撤退したことは、皆さんも記憶に新しいと思います。その辺りのいきさつは5月17日のエントリーを見ていただければおわかりになるかと思いますが、それ以降、空白となった練習着スポンサーの穴は埋められておらず、その損失については依然としてクラブの懸念事項でした。先述のエントリーにも書いてある通り、事件後に株式会社ニーズ札幌が新たにチームサプライヤーとして加わっていただきましたが、さすがに事件が事件だけに、新規でオフィシャルパートナークラスのスポンサーが付くことは、少なくとも今季に関してはないと思われていました。

 ところが本日、新しいオフィシャルパートナーとの契約が発表されました。きっとHFCの方が「新しい練習着スポンサーが付きますように」という短冊書いて笹につるしたに違いありませんが、そのスポンサー企業の名前は株式会社ハウスメイトパートナーズ。名前だけ聞くとスクールメイツの親戚かなんて思ってしまいますが、不動産賃貸を主たる事業としている会社で、日本一高いビルとして有名な東京は池袋のサンシャイン60に本社を構えています。サンシャインといってももちろん悪魔超人ではありません。全国に35支店3営業所を展開する大手企業ながらも北海道に管理物件はまだなく、スポンサー、しかもオフィシャルパートナーとなることにどんなメリットがあるかは正直疑問です。まぁ仮に北海道の企業でも、純粋なメリットだけの話をすればコンサドーレにそれを求めるのは間違っているような気もしますけど、どうやら社長である井関清氏は、北海道に少なからぬ縁がおありのようです。人情に厚い方なのかもしれません。人情で何千万もポンと出すというのもスゴイですが。
 しかも契約は今年末までの単発ではなく2006年末までと、このご時世にまったくもってありがたい話です。とりあえず札幌サポーターの皆様におかれましては、サンシャインビル方面に足を向けて寝られませんね。うちの窓からは思いっきり見えてますけど。

2005年7月 9日

苦しくったって

 渋谷で生KOTOKO堪能してホクホクのオレが来ましたよ。

 というわけで本日行われたJ2第20節。コンサドーレ札幌はホーム厚別に現在2位のヴァンフォーレ甲府を迎えての試合となりました。前節山形に完敗してホームでの連敗は避けたい札幌ですが、向かい風の前半は防戦一方。18分にバレーに決められて先制されてしまいます。今季は先に点を取った試合は6勝2分と一度も負けていないのに対し、先に点を取られた試合は1勝1分6敗と分が悪い上、グッダグダのズタボロの内容に正直連敗を覚悟しましたが、前半終了間際に甲府の藤田健が2枚目のイエローカードで退場。相手の攻撃の要がいなくなり、エンドも替わって追い風となった後半は開始早々に池内のゴールで追いつき、さらには後半25分にまたしても池内が決めて逆転に成功。35分にはアイカーのヘッドでダメを押し、3-1で逆転勝ちを収めました。
 それにしても前半はホントにどうなることかと思いましたけど、相手が1人少なくなったとはいえ後半は全く別のチームでした。それでも内容的には決してよくなかったわけですが、今季の札幌って今日のようにあんまり内容がよくない時のほうがスコア上では完勝しているという、なんだかよくわからないチームですね。あえて名付けるなら「弱強い」ってことでしょうかね。何言ってるんだかよくわかりませんけど、「キモかわいい」よりは意味が通じるような気がします。まぁその理由としては、今季は「セットプレイでの強さ」が出てきたことが挙げられるでしょう。今日の試合での3ゴールもすべてセットプレイからのゴールでしたし、「試合内容の善し悪しにかかわらず得点の計算ができる」のは強みだと思います。まさか「札幌はセットプレイに強い」なんて言える時代が来るとは思いませんでしたけど
 というわけでセットプレイで2得点を挙げた池内は今季通算4ゴールとなり、6ゴールのアイカーに続き一気にチーム得点ランキング2位に浮上。DFなので当たり前ですがすべてセットプレイでのゴールです。単純な競り合いではもちろんソダンが上ですが、セットプレイではなぜか池内のところにボールが来るような感じです。逆に言えば池内は「ボールの来そうなところ」を感じられるニュータイプなのでしょう。池内がいるといないとではセットプレイでの得点の予感が全然違いますので、これからもどんどんゴールを狙っていってほしいと思います。でも自分とこのゴールにも叩き込むのだけはカンベンな。

 さて、この勝利で札幌は勝点を30に伸ばしました。福岡が徳島に勝利し、山形が草津と引き分けたため、甲府を含めた4チームが勝点30で並ぶ大混戦ですが、札幌は得失点差があんまりないので2位グループの中では順位としては一番低く、5位と前節から1つ上げただけに留まっています。このまま2位集団について行けた場合、最後になって得失点差が響いて来そうですので、とりあえず今までのような「負ける時は大量失点」というのは避けてください。
 それにしても湘南戦といい福岡戦といい今回といい、「2位」のチームと当たると必ず引きずり下ろしますねうちのチームは。

2005年7月12日

九州に集結

 土曜日に甲府戦が終わったばかりですが、ゆっくりする間もなく明日はアウェイでのサガン鳥栖戦です。ここのところ一時期の勢いも衰え、調子もあまりよくないらしい鳥栖ではありますが、1週間で3試合というのはただでさえキツいのに、この蒸し暑い中でしかもよりによって北海道から最も遠い佐賀県鳥栖市での試合となれば、どんな屁のつっぱりはいらない人でも楽観視できようもありません。とはいえ、上位陣とばかりの対戦となった前半戦残り4戦は今のところ1勝1敗で来ておりますが、鳥栖戦の次となる今週末、前半戦最後の試合の相手は首位の京都パープルサンガ。ラスボスとの対決が控えているだけに、ここは是非とも勝利を収めておきたいところです。

 そんなわけで明日の試合の見所は、月並みではありますがやはりAA対決でしょうか。ご存じの通り鳥栖のFW新居辰基はコンサドーレ札幌ユースからコンサドーレに入団し、相川も同じ年に前橋育英高校からコンサドーレに入団した同期生。年齢もポジションも同じということでよきライバルであり親友であった2人は、揃ってルーキーイヤーのデビュー戦で初ゴールを飾り、札幌の将来を担う「AA2トップ」として期待されていました。
 そんな2人の仲は、去年ウーロンハイによって裂かれてしまったわけですが、静岡FCを経て鳥栖に入団した新居はここまで7得点、相川も6得点とチームの中心的な活躍を見せています。そういえば昔、新居は「進也より1つ多く点を取る」と公言していましたが、今のところまさにそんな感じですね。スポォツ報知によると、前節甲府戦でまぶたに裂傷を負った相川を心配して連絡してきた新居に対して、相川は傷口の写真を撮ってメールで送ったそうですが、それって結構イヤがらせだと思います
 その新居を始めビジュや村主、井手口など元札幌の選手も多く見所は多そうですが、あとはやっぱり地元佐賀県出身の三原社長の活躍に期待ですね。おそらく見に来られるだろうご家族の目の前で復活のフリーキック決めちゃって、両手で俺王様のようなハートマークを書いたかと思いきや実はとうふを書いていたというパフォーマンスをお願いします。

 つうことで明日はもう試合なので、甲府戦の観戦記も今のうちに上げておきます。

2005年7月13日

申し分なし

 本日行われたサガン鳥栖とのアウェイ戦は、試合開始早々に池内が挙げた1点を守りきった札幌がアウェイで貴重な勝点3をゲットしました。試合はまだ見てないのでわかりませんが、前回の試合から中3日、はるばる九州まで行っての蒸し暑い中での試合で、体力的にもキツかったであろう状況で勝点3を挙げたのですから、上出来と言っていいでしょう。つうか、気がついたら普通に連勝できるチームになってきましたね。
 そんなわけでこの勝利で札幌はうっかり3位に上がってしまいましたが、追われるほうより追うほうが強いというのが世間一般の定説。8位の湘南までの勝点差はたったの5しかない状況ですから、ちょっと連敗すればあっという間に転落してしまいますし、どのチームも上が狙えるということは、どのチームも必死にやってくるということですから、現時点で3位だ2位だと考えるのは危険です。3kg痩せたといって安心していたら気づいたら5kg増えていたということもよくある話ですし、今までのように目の前の1試合1試合を全力で戦っていくしかないわけです。

 ということでいよいよ次節は首位の京都パープルサンガとの対戦です。ご存じの通り2位福岡に勝点18差をつけて先頭をひた走る京都は、パウリーニョとアレモンの助っ人2トップを軸にリーグトップの39得点と、前々節で対戦した甲府以上の破壊力を持っています。加えて、甲府は得点も多いが失点も多い攻撃偏重型のチームなのに対し、京都は失点も21とリーグ2位の堅守を誇っています。相手にとって不足なし! と言いたいところですが、その次節は得点の代償として黄色い紙(デビルカード)をもわなければいけない「血の盟約」を結んでいる池内が累積警告で出場停止。まぁ、池内がいなくても加賀がいますので守備面に関しては特に問題ないのですが、おそらくは押し込まれる展開が予想される以上、セットプレイでの得点源という意味では池内不在は痛いですね。材料としてはやはり楽観はできませんが、そういう中での試合を最低でも引き分けで終わらせられれば後半戦に向けて大きな弾みがつくと思いますし、もしニューヒーローの得点で勝ってしまったりなんかしたら、「このチームは成長した」と高らかに言えるようになるでしょう。

 ニューヒーローって誰かって? えーと、林。

2005年7月17日

負けに不思議の以下略

 土曜日に行われた室蘭での京都パープルサンガ戦は後半32分のアレモンのゴールで0-1で敗戦でした。土日と出かけていたので試合もまだ見てないのですが(さっき鳥栖戦をようやっと見終わった)、まぁ現状ではこんなモンでしょうかね。仮にも相手は首位京都で、3連戦の最終戦で疲労がたまっている頃合い。まぁ条件としては相手も同じですし、一見アウェイの京都のほうが不利ですが、どっこい京都はその辺りを見越して分厚い選手層を誇っており、実際アレモンや天敵・星がベンチスタートという贅沢なことができるチームです。札幌も確かにスタメンを多少入れ替えても問題ないチームにはなってきましたが、それでもそれは京都のような層の厚さからくるものではなく、「まぁ、誰が出てもあんま変わらんだろ」というくらいのものであって、京都のそれとはわけが違います。前半戦最後の試合、溢れる友情パワーで勝って後半戦に勢いをつけたいところでしたが、さすがにラスボスは強かったってことでしょうね。まぁ、上位との4連戦を2勝2敗と五分の成績で終えられたことは、ベストではないけどベターな結果と言っていいでしょう。
 とはいえ、札幌を勝点3差で追う山形と甲府も、山形が夜の試合で徳島と引き分け、甲府も今日の試合で水戸に敗れて勝点を伸ばせず、札幌の3位は変わらないまま。しかし福岡が鳥栖に競り勝ち単独2位に抜け出した一方で仙台が草津に圧勝し勝点を31に伸ばし4位に浮上と、J2の上位争いはますます混迷の度合いを深めています。後半戦は取りこぼしをしたチームがこの集団から脱落していくと思われますので、まずはしっかりオフに休んで、そしてしっかり今足りない部分を補って再来週からの後半戦に備えてもらいたいと思います。

<足りない部分リスト>
 ・山形に勝つ方法
 ・仙台に勝つ方法
 ・岡ちゃんのドリブル
 ・たばたんの燃料タンク
 ・流れの中での得点
 ・赤と黒の黒

2005年7月19日

MEET THE DERLIS

 なんやかんやで前半戦を3位という結果で終えた札幌ですが、思ってもない成績とは裏腹にその内容はといえば課題は山積み。逆に言えばまだ上積みが見込めるということでもあるのですが、早急にクリアしたい課題といえばやはり得点力でしょう。「2点目の壁」というそんなに高くない壁すらほとんどクリアできなかった昨季から比べればかなりマシになってきてはいるのですが、それでもまだ「逆上がりができるようになりました」レベルのもので、札幌のチーム総得点26は上位グループの中では一番少なく、得失点差+2も最少です。5位の山形までのチーム総失点はどこも21~26と守備力自体はそれほど大きな差はありませんから、ますます厳しくなって行くであろう後半戦で上位集団に生き残っていくためには、まず得点力のアップが不可欠であるといえるでしょう。
 しかしそうは言っても得点力なんてそう簡単に上がるものではありません。今いる選手たちが突然大幅なレベルアップを見せれば別ですが、そんなのは石仮面でもかぶらない限り無理な話。というわけで一番手っ取り早いのは力を持った選手を補強することなんですが、力を持った日本人ストライカーなんて「容姿も気立てもいい女房」みたいに、あるいは「金を稼いで家にいない旦那」みたいに誰もが欲しがるもの。じゃなけりゃ今頃うちには大島秀夫がいるはずです。
 となれば海外に目を向けるしかないのですが、外国籍選手の場合は選択肢が広がる反面、いろいろなリスクを負うことになります。ハズレを掴む可能性はもちろん、能力的には問題なくても文化や言語の違いによるコミュニケーションの問題、プレッシング主体の日本のサッカーにフィットするかの問題、そして何より母国との渡航費用や通訳、ビザ申請等に日本人よりもコストがかかること…。まぁコストに関しては助っ人を呼ぶ以上は誰であろうが同じようにかかってくるものなので、それに見合った働きさえしてくれれば問題ないのですが、何しろ札幌は「年俸1200万円でいいよ」と言ってきたアンドラジーニャですら残すことができなかったほど助っ人にかけるお金がない上、助っ人に関しては今までイヤというほど苦渋を味わってきたのですから、獲ってみてやっぱダメでした、では済まされないわけです。逆に言えばそこら辺さえクリアできれば補強としては大成功と言えるわけですが、前述の通り厳しい条件がありますから、さまざまなWHERE句つけてSELECT文投げたらデータが1件もヒットしなかったという感じでしょうか。

 ところがどっこい、フロントはとんでもないトリックプレイを見せてくれました。水戸ホーリーホックのパラグアイ人ストライカー、デルリス・ハビエル・フロレンティン・ノゲイラ選手を獲得することが決まったとのこと。まだ正式発表はありませんが、コンサドーレに関する報道についてはもっとも信頼の置けるスポォツ報知の飯塚記者が確定と書いていますので、本決まりといっていいでしょう。デルリス選手は21歳。パラグアイで各年代の代表を経験し、パラグアイのスポルティボ・ルケーニョからのレンタルで今年から水戸に加入。ルケーニョってどっかで聞いたことがあると思ったら武田修宏氏がいたチームですかね。まぁそれはどうでもいいとして、デルリス選手はここまで17試合出場で8得点。水戸の現在までのチーム総得点が24点ですから、1/3がデルリスの得点です。カウンターを主体とする関係上ゴールチャンス自体が少ない水戸にあって8得点ですから、エースの働きといっても差し支えありません。うちもやられたしな
 確かにJリーグ、しかもJ2での実績があり、能力的には問題なく、前線からの守備もいとわない点は札幌のスタイルにもフィットするでしょうし、水戸では通訳がおらず日本語を習いながらプレイしていたとのことでコミュニケーション面でも問題ないと思われます。「日本語を覚える助っ人」となると「マクサンドロ」という単語が思い浮かぶのは気にしないこととして、札幌が求めているものはほぼクリア。そんな選手をシーズン途中で引き抜くという形となったわけですが、その北海道版のスポォツ報知によればデルリス選手は「水戸とは1年間の期限付き移籍だが、他クラブからオファーが来た場合は、契約期間内でも移籍が可能な条項を盛り込んでいる」とのことで、そこに目をつけた札幌の強化部が話をまとめてきたようです。抜け目がないとはことのことです。ちなみにオレは抜け毛があるのが気になるお年頃。
 そんなわけでデルリス選手は23日に合流予定とのこと。もちろん、デルリス選手は今のところエメルソンや俺王様のような、161km/hを投げるような化け物クラスの選手ではありませんので、彼ひとりいりゃいいというものでもありませんが(まぁそういう選手だったら今までやってきたことが崩れてしまうわけですけど)、彼の活躍に期待をすると同時に、そうでなくても岳也の離脱で枚数の少なくなったFW陣にいい風を吹かせてくれればいいなと思います。

2005年7月23日

なんなんなあに

お兄さん何駄郎くん、聞いてくれるかい?
何駄郎君どうしたの? お兄さん
お兄さんこの間朝起きたらね、カミさんが「夢見てて寝ながら泣いた」なんて言うんだよ。
何駄郎君へえ、奥さん滅多に泣かないのにね。
お兄さんそうなんだよ。お兄さんもカミさんの涙なんて今まで数えるほどしか見たことがなかったから、そのカミさんが夢で泣くなんてビックリしたんだ。
何駄郎君どんな悲しい夢を見たの?
お兄さんそれがさ…。「中山に2ゴール決められた…」って…
何駄郎君悔し涙かよ!
お兄さんしかも決められたのはボールじゃなくて「枕だった…」と…。
何駄郎君なんの競技だよそれ!
お兄さん結婚して7年目。未だにカミさんがわからないよお兄さんは。
何駄郎君もうすげえどうだっていい。それよりデルリス。
お兄さん昨日正式に移籍が発表されたね。これでようやく札幌の一員となったね。
何駄郎君今回の移籍って確かデルリスと水戸との契約の穴を突いたんだよね?
お兄さんそうだね。ルール上全く問題はないんだけど、水戸のサポーターにとっては札幌が悪者みたいに思えるだろうね。
何駄郎君デルリスの背番号は?
お兄さん30番って話だよ。
何駄郎君30番! じゃあ「江川の空白の一日事件」だね!
お兄さんよくそんな古いこと知ってるなぁ…。
何駄郎君移籍といえばキングカズだね。
お兄さんそうそう、お兄さんもビックリしたよ。今みたいに海外移籍が当たり前ではなかった時代からブラジル、イタリア、クロアチアでプレイしてきた「生きる伝説」が、まさかJ2でプレイすることを受け入れるとは思わなかったからねぇ。
何駄郎君甘い、甘いよ。今回のカズ移籍の背景には、カズ本人のある大きな「野望」があるんだよ。
お兄さん野望?
何駄郎君お兄さん、コンサドーレがまだJ1にいた頃、カズが札幌戦でゴールを決めると「J1全チームからゴール奪取記録」を打ち立てるという話があったこと憶えてる?
お兄さんああ、そういえばそういう話もあったね。結局カズは札幌戦でゴールを挙げることが出来ずに、うちは2002年に降格したから未だにその記録は達成されてないはずだけど…。ハッ! まさか!
何駄郎君そう、カズは札幌からゴールを決めるために自分からJ2に落ちてきたんだよ!
お兄さんな、なんだってーーーー!!
何駄郎君しかもカズは今年大宮アルディージャからもゴール決めたからね。J2に落ちてくれば「全Jチームからのゴール奪取記録」も可能なんだよ!
お兄さんな…なんてこった…。単なる試合機会出場を求めただけのような移籍の裏にそんな陰謀が隠されていたとは…。
何駄郎君ああ…オレもこの事実を知った時にはあまりの恐ろしさに身体が震えたよ…。
お兄さんあれ? でもカズって新潟戦でもゴール決めてないよね? 川崎からもまだだったような…。
何駄郎君そのことはオレも気づいたさ。でもカズの怖いところはここからさ。
お兄さん何? とすると…。
何駄郎君そう、カズはJ2で未達成チームを減らしつつ、川崎と新潟が落ちてくるのを待つつもりなんだよ!
お兄さんな、なんだってーーーー!! っていつまでMMRごっこやってるつもりさ?
何駄郎君ん? 川崎と新潟が落ちるまで。
お兄さんやめい!

2005年7月27日

てーしゃつをつくろう

 先日のデルリス加入により、世間はすっかりデルリスモード。新聞を開けばデルリスの話題、テレビをつければデルリスが映り、街へ出ればそこら中でデルリスに会い、家に帰ればデルリスが出迎えてくれ、「ご飯にする? お風呂にする? それともア・タ・シ?」という今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今週末の徳島戦に向けた練習でもデルリスの加入効果は現れているようで、伝え聞くところによればデルリスの加入によりFWの争いが激化しているらしいです。単純に「点を獲る」という意味ではやはり中心はデルリスになると思いますが、チームメイトからの彼本人に対する評判もおおむねいいようで、MF上里一将は「ガリガリ君をおごってもらった。いい人なので優先的にパスを出します」とすっかり虜になってしまったようです(ガリガリ君に)。

 さて、昇格争い生き残りに向けて着々と固めつつある現場に対して、クラブ側も黙ってみているわけではありません。これでついうっかり昇格なんてしてしまった日にはいろいろとうれしいような苦しいような悲鳴を上げることは確実ではありますが、そうならないためにも手を打つ必要があります。かといって先日オフィシャルパートナーになってくれたハウスメイトのような奇特な会社がそうそうあるわけでもありませんので、まずは自分たちで稼ぐこと。大きな軸となるのはもちろん入場料収入のアップですが、グッズの売り上げも無視できません。
 しかし、グッズというのは意外と実入りが少ないものです。デザインなどの企画料や制作費、販売コスト、Jリーグへのロイヤリティなどのいわゆる「原価」がチケットに比べて高い上、市場ニーズを読み誤ればたちまち「在庫余り」を起こしてしまいます。実際、今はどうかわかりませんが少し前でもクラブには昔のグッズの在庫が掃いて捨てるうわなにをする
 まぁとにかく「作ればいい」ってモンでもないのが関連グッズ。売る側としては少しでも「売れそうなもの」を、しかも少しでもコストを下げて作るというのが理想です。というわけなのかどうかは知りませんが、コンサドーレ札幌ではこんな企画がスタートした模様。早い話が「応援用のTシャツのデザインを一般公募して、人気の高いヤツを商品化しちゃうよ」という企画です。ライブドアの「T-SELECT」という人気投票型のTシャツ制作・販売を行っているサイトがあるのですが、このT-SELECT上でTシャツのデザインをサポーターや一般の人から公募し、その公募されたデザインをサポーターの人気投票で商品化するいうもの。Tシャツというのはレプリカユニフォームなどに比べれば安価であり、応援グッズとしては割とポピュラーなものです。オレも昔は手作りのTシャツでスタジアムに出没していたりもしたんですが、それもアイロンプリントペーパーを使ったので、ぶっちゃけショボいものしか作れません。かといってちゃんとした業者に依頼して作ると、ハッピの時みたいにコストも手間もかかりますので、あまり気軽に作れるものでもありません。「オリジナルかそれに近い、ぱぴっとしたTシャツで応援したい」と思ってもなかなかできないのが実情ですが、そんなサポーターのニーズに応え、しかも実作業はT-SELECTが行い、さらに売上の一部が札幌の強化費となるという、HFCは極力手を汚さないおいしい企画です。素晴らしい。

 ただ、専用ページをご覧いただければおわかりのように、本格的にやろうとすればなかなかと敷居が高い(eps形式で提出しなければならないため、当然eps吐けるソフトが必要)のですが、「デザインはできなくてもアイディアはある」という方のために「デザインアイディア募集」というのもあるみたいですので、我こそはと思う方は是非。オレもデザインなどに関してはまったくのド素人ですが、嫌がらせのようなデザインをいくつか考えて応募してみようかと思います。

2005年7月31日

ドロードロードロー

 後半戦スタートとなるJ2リーグ第23節。コンサドーレ札幌は徳島ヴォルティスとアウェイでの対戦となりました。直行便のない徳島へ遠征してきた上、実に93%というほぼ飽和状態の湿度での試合。案の定選手たちの動きはよくなく劣勢に立たされます。それでも徳島の決定力不足に助けられ0-0で折り返した後半、相手陣内の浅いところでもらった直接FKを、相手の陣形が整わないうちに直接叩き込んだ池内のうまいプレイで先制を果たします。その後、ベンチスタートだったデルリスを投入し必勝を図った札幌でしたが、後半も残り15分を切った時点からガッツリと運動量が落ちてきてしまい、徳島の猛攻に晒され、後半36分にはCKからあっさりと失点。その後デルリスの惜しいヘディングシュートなどもありましたが勝ち越すことができずに引き分けに終わりました。

 まぁ得点経過だけを見れば「追いつかれての引き分け」という感じの試合ではありましたが、実際はシュート数20対7という記録の通り徳島に攻められっぱなしで、まぁよくも引き分けられたなぁというのが正直なところ。あれだけFWにボールが入らないのであれば、まだコンビネーションに難があるであろうデルリスを頭から使ったとしても結果は変わらなかったのではないかと思います。ドロドロのコンディションでドロドロのサッカーでドローならば、まぁ「勝点を拾った」というのが正直な印象です。
 それだけに池内のゴールはホントに助かりましたね。何気なくゴール前に上がっていくと見せかけてズドン。あれだけの距離を枠に飛ばしたキックも大したものですが、相手の集中が切れたところを見逃さずに、獲れる時に獲る。やっぱり彼には「鹿島の血」が脈々と流れているのでしょうね。まぁそれでも徳島には勝てなかったわけですけど。あのコンディションでも最後まで動きが衰えなかった徳島イレブンの身体には、きっとポカリスエットが流れているに違いありません。

 そんなわけでこれからの季節、アウェイではかなりの苦戦を強いられることは間違いありません。札幌というチームの戦術や移動距離を考えれば、アウェイでも相手を圧倒して勝てというのは無い物ねだりに近いものがあります。ビグザムの量産化を前提に話をしてもしょうがないので、アウェイではしぶとく勝点を拾い、その分だけホームではキッチリ勝つという戦い方をしていってもらいたいですね。あさってにはまたすぐドームで横浜FC戦があります。まずはここでしっかり勝点3をものにし、週末の草津戦で勝点3をものにし、厚別で仙台戦で勝点3をものにし、その次は、ええと…山形?

 ごめんなさい。

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