2006年Jリーグディビジョン2第12節
東京ヴェルディ2-0コンサドーレ札幌
得点者:札幌/無
ヴェルディ/元甲府、元静岡FC
コンサドーレ関連の試合を西が丘サッカー場に見に行ったのはこの試合を除いて過去5試合。
<2002年ワールドユースアジア一次予選(今野泰幸出場)>
5月8日:対モンゴル戦…晴れ
5月10日:対チャイニーズタイペイ戦…雨
5月12日:対ラオス戦…晴れ
<2002年高円宮杯U-15(コンサドーレ札幌ユースU-15出場>
12月22日:対00ディアマントFC…雨
<2005年Jリーグディビジョン2>
10月5日:対横浜FC…雨
今日も雨でした。
コンサドーレ絡みで西が丘行くと、妙に雨が多いんですよね。西が丘にはLリーグとか高校サッカーとかで割とよく行くんですけど、その時は全然降らないんですよ。むしろいい天気に恵まれるくらいで。なんでコンサドーレ絡みだとこうなんでしょう。別に雨なんていらないんですけどね。私のいい人連れてきてくれるわけでもないのに。
さて、今日の相手は東京ヴェルディ1969。試合会場の西が丘は、読売クラブ時代にはたびたび使用していたと思いますが(試合前に聞いた話では、ラモスが1年間の出場停止を喰らったきっかけとなったのがここ西が丘での対日産戦だったそうです)、少なくともJリーグになってからヴェルディがリーグ戦でここをホームとして使うのは初めてだと思います。そのためか、運営サイドにけっこう不手際が目立ちました。
西が丘サッカー場へは、都営三田線の本蓮沼駅が最寄り駅です。自分も普段は西武池袋線で池袋まで出てJR山手線に乗り換え、巣鴨駅で都営三田線というルートで行くのですが、カミさんが西武有楽町線の新桜台の駅から西が丘の近くを通るバスを発見したので、今日はそのルートで行くことにしました。電車だと約1時間ほどかかるところが30分程度でつけてしまったのですが、唯一の欠点として、最寄りのバス停から西が丘サッカー場の一番近い入り口が、西が丘のバックスタンドアウェイ側ということでした(本蓮沼駅から行く場合はメインスタンドホーム側の入場口が一番近い)。
サッカーの試合というのは、さいたまスタジアムなど一部の例外を除き、メインスタンドから見て左側がホームチーム、右側がアウェイチームのサポーターが陣取るのが通例です。ですから普段であればむしろ歓迎すべきことなのですが、この試合では通常とは逆の、メインスタンドから見て左側が札幌、右側がヴェルディという区分けになっていたんですね。おそらくは西が丘では通常のホーム側ゴール裏スタンドがピッチレベルの高さにあるのに対し、アウェイ側は高い位置にあってピッチが見やすい上、選手の入退場口がアウェイ側にあるという構造道の理由だとは思いますが、自分の持っていたチケットは「SA」。メインスタンドのアウェイ席(通常のホーム側)です。一番近い入り口から入るとヴェルディサポーターの中を突っ切ることになりあまりよろしくないので、とりあえず逆側の入場ゲートを目指しててくてくと歩き、あと残りわずかのところまで来たところ、正面からなじみのゴール裏メイトが歩いてくるのが見えました。どうやら同じ券種を持っているようですが、オレが目指していた入り口から入ろうとしたら、Bゲートに回ってくれと言われたとのこと。ちなみに自分が目指していたメインスタンドアウェイ側の入り口はCゲート。Bゲートとはメインスタンドホーム側の入り口です。ついさっき通ってスルーしてきた入り口です。よくわからんけどCゲートから入れないんじゃ仕方がないと思い、引き返してBゲートへ。そこでチケットを見せると、
「これはここじゃなくてあっちです。」
とすぐ隣の入り口に回されました。でもここ、「報道関係者入り口」って書いてあるけど。おかしいと思ってその入り口にいたお姉さんにチケットを見せて訊いてみたら、ついいましたが「ここじゃない」と言われた入り口から入るように言われました。いや、そこでここに行けと指示されたんだけど…。そうしてると別の人が出てきて、最終的に言われたのが「Cゲートから入ってください」。ナンヤネン! モウ! Cゲート行ッタラ、Bゲート行ケ。Bゲート行ッタラ、報道者入口行ケ。関係者入口行ッタラ、「ワア、コンサドーレサポーターダァー!」 ナニソレ!?
おまけに、ようやくスタンドに入ってチケットを見せて案内されたエリアにすわっていると、スタッフがやってきて「すいません、席の移動をお願いします」など言い出しました。どうやら案内する場所をまとめて間違っていた模様。既に大勢集まっていたサポーターは、仕方なくぞろぞろと荷物をまとめてよりゴール裏に近い端っこのエリアに移動させられました。まぁ、変だと思ったんだよな。最初に案内されたエリアにはちゃんと「SS」って紙が貼ってあったし。気づけよスタッフ。
まぁそんな感じでアウェイの洗礼を浴びていたわけですが、先週の柏レイソルと同様に、今季J1から降格してきた東京ヴェルディ1969も札幌とは2002年以来の対戦。ヴェルディといえば、日本リーグ時代から常にサッカー界をリードしてきた強豪・読売クラブを前身とするチーム。ヴェルディ川崎として1993年にスタートしたJリーグでも「オリジナル10」として名を連ねて初代チャンピオンに輝き(翌1994年も優勝)、カズ、ラモス、武田ら日本代表選手を多く抱えたJリーグ屈指の人気チームでしたが、その後は紆余曲折を経てJ2降格。Jリーグの年間チャンピオンチームとしては初めて降格したチームとなったわけで、そういう意味ではJ1経験チームとして初めてJ2最下位も経験したうちのチームと同じではないが似たテイストを感じます。ただし、それでも読売クラブ時代から名門として名を馳せてきたユースチームは常に全国トップクラスで、昨年高円宮杯で藤田征也、西大伍を擁するコンサドーレユースがヴェルディユースにボロ負けを喰らったのは記憶に新しいところですが、全国の多くのクラブでヴェルディユース(読売ユースも含む)出身の選手が活躍しています。静かなる仕事人・西澤画伯も読売ユース出身です。現在トップチームの監督を務めるラモス瑠偉氏やコーチとして脇を固める都並敏志氏や柱谷哲二氏も現役時代にヴェルディでプレイしており、J2に身をやつしているとはいえこの辺りの人材の循環も、あまり取り沙汰されませんが大したものだと思います。まぁその割には、今のトップチームはバジーリオ、萩村、大野とセンターラインを妙に黄色っぽい人たちが固めてたりするチームですが、ヴェルディといえば自分のイメージでは旧読売クラブの伝統をまだ残す、ブラジルチックなパスワークサッカーというチームだったのに、久しぶりに対戦したヴェルディはものごっついプレッシングチームとなっていました。ガンガンラインをあげてガシガシプレッシャーをかけてくるヴェルディに対し、札幌も3バックの中央がソダンから池内に変わったことにより妙に強気なライン設定。狭いエリアでぶつかり合う様は、まさしく小細工なしの力と力の真っ向勝負。前節柏戦をジョジョのスタンドバトルとするならば、ヴェルディ戦はケンシロウとラオウの戦いです。
とはいえ、球際の強さはヴェルディに分があり、前半は風下だったこともあり中盤でなかなか競り勝てません。セットプレイのこぼれ球を青葉に決められ早々に失点すると、試合はほぼヴェルディペース。札幌はちょっと前までスーパー智樹だったのがすっかり普通の智樹に戻っていた上、芳賀もここのところ動きに精彩を欠いているためか、前線にフッキがいませんし、西谷も怪我で万全ではなくベンチスタート。札幌の攻め手は事実上スナマコしかなく、前半はまともに打ったシュートが1本くらいしか記憶にありません。
後半は風上となりましたが、札幌にとって不幸だったのは、前半終了間際から強い雨が降り出してしまったこと。たたでさえ風に押されてしまうボールが濡れたピッチの上でさらに滑りやすくなっており、出し手としてもコントロールの難しい状況になっており、これではかえって風上は不利です。スパイクの選択も難しかったのか滑る選手も多く、実力の半分も出せてなかったのではないでしょうか。もちろん、数少ないチャンスを狙ったように外すFWは実力通りだと思いますけど。結局前がかりになったところをカウンターで決められ万事休すとなりました。
まぁそんなわけで連敗。ただ、柏戦はよっぽどのことがなければ勝てた試合をよっぽどのことで落としたことで、自分なりにかなりショックでしたが、この試合は普通に負けでしたので、悔しいのは当然としてもさほどのショックはありませんでした。一番イヤだったのが飯尾ですかね。得点こそありませんでしたが、それほど大柄ではないながらもDFの背負っての懐の深いボールキープはもちろん運動量も豊富で、また精力的に守備を行うなど、早野さんであれば「飯尾がいいお(;^ω^)」などと言わなくてもいいことを言っていたかも知れません。札幌側にはあまり見るべきところはありませんでしたが、まぁこの試合に限っては、池内とソダンの違いはあんまりないような感じでしたね。前半、バウンドを合わせ損なって後ろに反らしたときは、まさしく「池内よ、お前もか」でした。ああいうミスはソダンにはありませんね。パスミスはあるけど。でも今日はセットプレイの時は池内ばかり見てたんですが、高い確率でちゃんとフリーになってるんですよね。合わないだけで。高さはあるがミスをするソダン、得点の可能性は増えるがミスをする池内。さあ、どっち!