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2003年5月 アーカイブ

2003年5月 2日

カルメン宇宙に帰る

 現在3連敗中、5日に行われる昇格候補の一角・川崎フロンターレをホームに迎えての「川崎ダービー」を前にして、本日ブラジルのフルミネンセから加入した元ブラジル代表・ベットが退団したという発表がありました。
 ブラジル代表3キャップ、セリエAのナポリでもプレイという実績を持ち、確かにうまいことはうまいんだけど割と簡単にボールを取られるシーンも多く見られるなどプレイ面では効いてるんだか効いてないんだか微妙な感じでしたが、「なんでだろう~♪」と歌いながら練習したりとか、全治3週間のはずのケガを1週間で治してきたりとかどっちかというとプレイ以外の印象が強いベットの突然の退団。少なくとも、ビジュがつけていた札幌の背番号8を受け継ぐにふさわしいオモシロ人間ではあったのですが、結局一番遅れてきて一番早く帰ることになりました。なぜだか「沈みかかった船からネズミが逃げ出す」という言葉が頭に思い浮かびましたが、気にしないことにします。
 いずれにしても砂川、今野、平間と中盤の怪我人が続出し、ただでさえメンバーのやりくりに苦労している札幌で、さらに中盤の選手が欠けることになります。先日の鳥栖戦を見ている限りでは中尾はサイドバックのほうが生きるような気がしますので、現在の札幌のボランチ候補としてはジョアンはこの日の練習で試してみたという川口の他、三原、市村、吉川、吉瀬といったあたりでしょうか。もちろん「鈴木智樹」という選択肢もありますが、彼は現在U-18日本代表の合宿中ですしねぇ。まぁそんなもんジョアンが考えることですけど、やっぱり現実的にはベットに代わる助っ人を獲得するんでしょうかね。つっても今から捜し始めるとなると結構時間が…。

 あ。いるじゃん、トーレス

2003年5月 3日

星を見る朝

 怪我人続出とか3連敗とか宇宙送りとか俺王様殿中でござる殿中でござるよ事件とか、もう「大家族物語」みたいなドタバタっぷりを見せているコンサドーレ札幌。まぁ今更何があったところで別に驚くようなこともなくなったのですが、それでもやはりたまには心を洗う必要があります。そんなわけで、今日はよみうりランドにあるヴェルディグラウンドで行われたU-18日本代表対東京ヴェルディの試合を見てきました。
 一番のお目当てはもちろん、コンサドーレ札幌ユースU-18の鈴木智樹くん。先日同じ場所で行われたJサテライトリーグのヴェルディ戦では、帯同する予定がありながらも「主力の調整優先」という理由で直前になってキャンセルになり残念ながら見ることがかなわなかっただけに、今回は久しぶりに彼を直に見るチャンスです。4月26日に札幌ドームのサブグラウンドで行われたBチームのテストマッチでは、この試合唯一のゴールとなるミドルシュートを決めるなど調子も良さそうで、楽しみは膨らみます。
 10:00キックオフの予定で現地に到着したのは9:30前。今回の合宿は30名を超える大所帯ですが、青い練習着の選手の中に智樹を捜すと…いました。噂通りいがぐり頭ではありますが、確かに見覚えのある顔。試合開始前にスタッフから配られたメンバー表にも、確かに背番号15として「鈴木智樹」という名前があります。とりあえず胸をなで下ろすオレ。わざわざ見に行ってお目当ての選手が「いねぇじゃん」となってしまうのは、ネタ的にはおいしいですけどやはり哀しいものです。

 というわけで試合開始。

 試合終了。

 出ねぇじゃん、智樹。

 そういうオチかよ熊さん! 狙ってるんじゃないだろうな!?
 というわけで鈴木智樹くんはついぞ出ずじまい。その他の「最後まで使われなかった組」の中には清水ユースのエース・阿部文一朗くんや柏レイソルユースで既にトップ出場も果たしている菅沼実くんなどもいましたから、多分「ホケツ組」というわけではないと思うんですけどね。まぁ、どう頑張っても11人しか同時に出られないサッカーの試合で、前述の通り30人からの大人数をさばくのは無理がありますし、明日もまた試合(FC東京戦)がありますから確かに必ずしも全員を使う必要はないですし、出たと言ってもわずか10分ほどしかピッチにいられなかったカレン・ロバートくんみたいな使われ方はどうかと思いますが…。
 まぁ、この年代はどの選手を見てもオモシロいんでそれなりに楽しめたことは楽しめました。試合自体はヴェルディが佐野裕哉の技ありゴール、U-18が国見高の平山相太くんの爆笑ヘッドによるゴールで1-1の引き分けでした。とりあえず明日また出直してきます。

 あ、俺王様の件ですか? 当事者同士でケリがついてクラブも相応の処分して本人も反省してるならオレが言うべきことはなんにもないや。

2003年5月 4日

サッカーなGW

 前日に引き続き、本日もU-18日本代表のテストマッチ・対FC東京戦を見に行って来ました。志村けんの「東村山音頭」で有名な東村山市にほど近い小平市にあるFC東京グラウンドに初めて足を運んでみたのですが、ギャラリー席こそ仮設のひな壇が何組かあるだけだったものの、立派な天然芝のグラウンドが2面もあるのは正直言ってうらやましい。この日は午後からトップチームの練習もあったため見学者も多数。
 さて、昨日のヴェルディとの試合は45分×2本で行われていましたが、本日は大熊監督もメンバーを全員試したかったためか、30分×3本の変則マッチで行われました。昨日はついに試合に出ることはなかった鈴木智樹くんは、この日2本目に登場。U-18は立ち上げたばかりですからチームとしての連携などは望むべくもなく、それほど目立ったシーンはなかったのですが、それでもやはりボールコントロールのうまさとパスの正確さは何気ないプレイにも現れています。もちろん、他の代表候補選手たちもさすがに全国から選りすぐられた精鋭だけあって基本技術はみんな高いですから、智樹が熊さんのお眼鏡にかなったかどうかはわかりませんが、オレの場合基準が札幌のトップチームの選手ですので…。

 ところで、ヴェルディ戦では試合前両チームの出場選手リストが背番号つきで配られたので、今日もまたもらえるだろうと思ってヴェルディ戦の時のメンバーリストは持参せずに行ったのですが、メンバー配布はどうやらヴェルディ独自の「サービス」だったようで、この日はそんなものはなし。ユース世代のサッカーは好きとはいえ、それほどたくさんの試合を見ているわけではないオレが全国から集まってきた選手全員の顔と名前が一致するはずもありません。昨日もメンバーリストとにらめっこしながらの対戦だったのですが、そのヴェルディ戦ですら人数が多くてユニフォームの背番号が足りないらしく、ピッチ上に同じ背番号の選手が2人いたりと「彼はどっちなんだろう?」と途方に暮れていたくらいですから、メンバーリストがないのではせっかくオモシロそうな選手を見つけても名前がわからず悶絶すること請け合いです。
 前日の記憶を頼りに何とか選手を把握しようにも、瞬間記憶能力者じゃあるまいし30人からの選手を全員憶えてるわけありません。智樹以外ではサンフレッチェ広島FCユースの高萩洋次郎くんなど既にトップ出場を果たしている選手の他は前日にたまたまご家族と近くで一緒に観戦した静岡学園高校の小林祐三くんを憶えた程度で、その他憶えている範囲でなんとか前日の記憶を引っ張り出しておこうにも、誰が見ても忘れようがない平山相太くん(国見高)の背番号が、昨日の3番から10番に変わっています。どうやら何人かは昨日と背番号が変わっている模様。もう泣きそうです。いじめカッコ悪いです。

 おそらくこの日見に来ていた人の大半も同じような思いだったと思いますが、さすがに1本目に2トップを組んだ市立船橋のカレン・ロバートくんと国見の平山くんは誰もが知っている模様。まぁ、2人とも見た目特徴がありすぎるせいもあると思いますが、やはりテレビ中継のある高校選手権の決勝に出た選手はJクラブユースの選手よりも知名度は高いのでしょう。オレのすぐ近くで、オノレチームの練習の合間にたまたま見に来ていたらしい中学生くらいのサッカー少年たちもこの2人はわかるらしく、興奮した様子の会話が耳に入ってきます。
 「あのデカイの平山じゃねーか? 国見の」「あれイチフナのカレン・ロバートじゃん」「そうだそうだ。カレロバ

 その略し方はどうかと思いました。

 あと正直に告白しますと、原博実監督とアマラオのサインもらっちゃいました。

2003年5月 6日

最低限のノルマ

 引き分けでした。はい。川崎の状態もそんなによくはないこと、前半の出来からいえば勝てたような気もしないでもない試合でしたが、後半板長がいなくなってからはバランスを欠いてしまい、逆に攻め込まれる場面が多かったことを考えればまぁベストではないがベターな結果だったと言えるでしょうか。こんな状況の中とりあえず浮上のきっかけは掴んだかもしれないですね。

 さて、先日「当事者同士でケリがついてクラブも相応の処分して本人も反省してるならオレが言うべきことはなんにもない」と書きましたが、その後の報道などを見てみるとまだJリーグからの処分がありそうなんで、僭越ながらちょっとその件について書いてみようかと思います。
 いかなる理由があったにせよ、一般市民にケガを負わせたことは許されることではないです。それはケガの程度の問題でもありません。なので、それについての罰は受けてもらわなければならないでしょう。プロサッカー選手が聖人である必要はないけれど、さすがに素人に手を出しては臣民としても擁護できません。
 Jリーグからどのような裁定が下るでしょうか。昔イングランドU-21代表のジョナサン・ウッドゲイト(当時リーズ・ユナイテッド)がアジア人学生への暴行で有罪判決を受けたときは社会奉仕活動100時間という罰則でしたが、とりあえずその結果如何に関わらず、オレとしては俺王様にはあと1回だけチャンスを与える、というのでお願いしたいところです。

 ところで、聖人ではなくて星人だった人について気になることが一つ。果たして結局もんじゃ阿部はベットから帽子をもらえたのでしょうか。

 そして川崎戦観戦記

2003年5月 7日

ビタ夫?

 ベットが突然星に帰り、急遽彼に変わる助っ人を探さなければならなくなった札幌。道内メディアの中にはベットの退団報道の中で、既に数人のブラジル人選手をリストアップ済みと書いていたところもありましたが、その後釜はどうやらかつてガンバ大阪で活躍したポンチ・プレッタのビタウが最有力のようです。ブラジルのニュースサイトにも出てますね。
 道新スポォツによれば、ビタウは昨年11月に当時所属のアトレチコ・パラナエンセから獲得の打診があったそうですが、その時はケガをしていたので断ったとのこと。ブラジルに行って選手を物色するなどと悠長なことは言ってられない状況ですし、見つかったとしてもベットのように環境に慣れることが出来ない危険性もあるわけですから、Jリーグ経験のある選手を狙うのもまぁ当然の話です。その点、ガンバで2シーズンを過ごし、公式戦58試合で17得点という実績を持つビタウならば納得の行く補強です。問題はそのケガがどこまで影響するかということと、やっぱり気性難であるということくらいですかね。
 ところでポンチ・プレッタといえば、シーズン前に獲得寸前でおじゃんになった元ブラジル代表ミネイロが所属しているクラブです。イヤ、正確には所属していたクラブです。ミネイロ自身は既にサン・カエターノに移籍しているからです。まぁその辺りはいろいろと事情はあったんでしょうけど、だったら最初からミネイロ貸してくれよという気がしないでもないです。ミネイロ獲得の正式発表があった暁には、「ああ~峰色の雨~♪」というタイトルを用意していたオレとしては。


 <突然VOWコーナー>

 もしかしたら今回の件の一番の被害者かもしれません。しかもよりによって個別指導だし。

2003年5月11日

韋駄天2ゴール

 和波が2ゴールですか。札幌に来てからの2年間で、リーグ戦通算2ゴール(カップ戦で1ゴール)の和波が2ゴールですか。

 …。

 ……。

 ………。

 変なの。

 まぁいいや。シュートは打たなきゃ入らない。迷わず打てよ打てば入るさ。それでいいんだ和波智広。
 とりあえず完封。危ないシーンもありましたが、その辺りの修正はジョアンや選手に任せることにして、結果が出てくればチームの状態も上向いてくることでしょう。水曜日にはすぐにまた横浜FC戦があります。砂川や今野ら怪我人の復帰はまだでしょうし、中3日でアウェイ連戦と言うことでコンディション的には厳しいでしょうが、次をものにしてこそ今日の勝利が意味をなしてくると思います。室蘭で大勝したあとは甲府にやられて波に乗るチャンスを掴み損ねましたから、慎重かつ大胆に、ダイナミックかつエレガントに、ナイーブかつセンシティブに、コレクティブかつインタラクティブに戦って欲しいと思います。自分でも意味がわからんけど。
 まぁでも、この日のベンチメンバーを含む登録選手の中では、助っ人のホベを除いて全員が札幌籍の選手。確かに強くはないチームですけど、得点を挙げた和波も含めてそういった彼らが結果を出すのはうれしいものですし、中尾や曽田、藤ヶ谷といった生え抜きの選手が一戦一戦成長していく姿を見るのは楽しいものです。新居はまだ結果は出ていませんが、勝負の姿勢は出てるし今は悩むのも糧になると思って練習に励んでおくんなまし。鹿島アントラーズから点を獲ったこともあるんだから後ろ向きになることはないぞ。

 というわけで湘南戦観戦記出来ましたです。

 それとすっかり忘れていたリンクを2件追加しました。共にコンサドーレのファンサイトで、KenさんのS-Stadiumと、Harunoさんの微風旗振記です。放置してしまって申し訳ないです。

2003年5月15日

シュート決まりません

 故・戦術くんの表現を借りるならば、

 0+0=0
 0-0=0
 0×0=0

 そんな感じの試合でした。もう何というか評価に困る試合。つってもまぁ、よく考えてみればショッパい試合は別に昨日に限ったことではなかったりするんですよね。特に平日のナイトゲームはなんか知らないけどいっつも残念な内容ばかりだし。少なくとも、オレがゴール裏に出没し始めた1999年以降、アウェイでは変わることなく受け継がれている伝統です。2000年シーズンだってアウェイではエメルソンがいなかったら果たしてどうなっていたか、というような試合も多かったですし…。
 まぁ、決定的に決定力不足ではありますが、横浜FCの拙攻に助けられたとはいえ、曽田、尽、藤ヶ谷ら守備陣はとりあえず3試合連続無失点と踏ん張りましたし、相も変わらず俺王様、砂川、今野ら主力を多く欠いている状況では致し方ないですかね。彼らが復帰してくるまでは少しでも勝点を拾っていくしかないのかもしれませんねぇ。でも、もう少しがんばれるはずだと思うんですが。

 というわけで横浜FC戦観戦記アップしました。

2003年5月16日

助っ人諸々

 ようやっと横浜FCの観戦記書いたと思ったらもう明日試合ですか。まぁいいや。

 さて、先日ススキノでいろいろやらかした俺王様に対するJリーグの処分が決定致しました。結論から言えば「コンサドーレ札幌の処分を適切と認め、同選手に対して直接Jリーグとしての処分を科さないこととする」。まぁ早い話がJリーグとしては「お咎めなし」ということですね。クラブからは既に相応の処分を科されているとはいえ、くさい言い方をするならば「夢を売る」商売であるはずのJリーグでプレイする選手が起こした不祥事にも関わらず、リーグからの追加処分はなし。過去にはオノレチームのサポーターとケンカ騒ぎを起こした選手は4ヶ月の出場停止を喰らった前例があること、そして今回は軽傷とはいえ女性に対する事件だったことを考えれば、異例とも思える「人情裁き」です。ひょっとしたら、実際に起こったことと新聞紙上で報道されていた「事実」とは大きな食い違いがあるのではないか、という気がします。それを知る由はオレにはありませんが。
 いずれにしても、とりあえずこれで俺王様の件は一段落ついたことになります。もっとも、肝心の俺王様はまだケガが完治せず、明日のホーム山形戦はもちろん、来週の水戸戦(アウェイ)の出場も微妙とのことですが。泣く子とケガには勝てないってことですね。

 また、退団したベットの後釜として獲得が噂されていたビタウ選手との仮契約が昨日クラブから発表され、本日来日しました。こちらも明日の山形戦には当然出場はしませんが、コンディションに問題がなければ18日のサテライトリーグ(対FC東京)に出場し、水戸戦からの出場を目指すとのことです。
 それにしても、既に退団しているとはいえビタウもガンバ大阪にいた選手。ガンバとはよくよく縁があるようです。ついでに松波正信を借りてきて、大泉洋と並べてみるというのはどうでしょうか?

2003年5月18日

新居初ゴール

 チームの成績のためなのか、それとも俺王様ススキノ事件報道によるイメージダウンが響いたのか、1万人を切った厚別で行われたJ2リーグ第13節・モンテディオ山形戦。前節横浜FC戦に続くなんともな試合内容だった前半はどうなることかと思いましたが、後半10分に交代出場の三原のロングパスから"King of Sapporo"新居が挙げたゴールを守りきり、1-0で勝利しました。新居は今季初ゴール、チームは札幌での今季初勝利となります。
 とりあえず悪い内容ながらも勝点3をしっかりゲットしたことは評価すべきところですし、4試合連続無失点に抑えた守備陣も称えていいと思います。これまでチャンスを決められず考えすぎていた感のある新居も、とりあえず1つゴールを決めたことで気持ち的には吹っ切れたことでしょうし、目の前でライバルにゴールを決められたアイカーもよりいっそう燃えてくるでしょう。少しずつ歯車が噛み合い始めた、という気がします。
 あ、それとある意味「フットボーラーズ・ロシアンルーレット」として各Jリーグチームのサポーターから恐れられている恩氏主審ですが、この日のジャッジングそのものはそんなに悪くなかったと思います。あとは「自分が気に入らないから」というカード基準さえやめてくれればいいんですけどねぇ。

 と、ざっと雑感を述べたところで山形戦観戦記もチェローナ! いやチェキラ!

2003年5月20日

敵はケガ

 今週末は水戸ホーリーホック戦。現在3位と好調を維持する相手とのアウェイ戦となります。守備のほうは開幕前に負傷した尽がスタメンに復帰した第10節以降は、4試合連続無失点と結果を出しているだけに、あとはどうやって点を獲るかですが、現在のところ俺王様、砂川、平間、今野はまだ別メニューでの調整が続いており次節の出場は流動的。そればかりか、次節は中尾が累積警告で出場停止となり、さらにはFW登録の選手にケガが相次いぐ非常事態となってしまっています。前節初得点を挙げた"King of Sapporo"新居が右足首痛、岳也が左太もも裏に違和感を訴え、ゴリ森山も左足首痛と、FW登録の5選手中4選手がどっかしら痛めている状況。
 新居の右足首は確かユース時代に手術した箇所だと思いますので、ちょっと心配ですね。岳也についてはまぁ違和感程度なら大丈夫だと思いますが、箇所がもも裏というのがちょっと微妙。ゴリはそもそもいつケガをしたのがわかりません。最悪の場合、水戸戦にはアイカー1人しかFWがいないという事態にもなりかねません。
 とりあえず「曽田をFWとして使う」という手がないわけではないですが、ジョアンも自信をつけつつある守備陣を崩してまで曽田を前線で使うのは避けたいでしょうし、1トップにしようにもアイカーの1トップはまだ無理がありそうですし、それ以前にMFも足りないですし。この際ですから身近にいる活きのいいヤツを試してみてはいかがでしょうか?
 そんな中多少なりとも明るいニュースといえば、本日正式契約が発表されたビタウが出場しそうだということでしょうか。そのビタウ、当初出場もあり得るといわれていた18日のサテライトリーグ・FC東京戦(0-4で敗戦)には結局出場しませんでしたが、この試合を観戦して多くのお客さんが集まった宮の沢の雰囲気に大いに感動したらしく、「このチームでずっとやりたい気持ちがある」とコメント。何かよっぽどブラジルでイヤなことでもあったのかなどとも思ってしまいますが、とにかく札幌が気に入った様子です。
 まぁ来たばかりですからどれだけチームにフィットできるかという懸念はありますが、少なくともいきなり星に帰ったりはしないと思いますので、とにかくケガにだけは気をつけていただきたいと思います。

2003年5月23日

ああ無常

 ここに、わずか1学年違いの2人のMFがいます。

<河村優(1980年12月1日生・22歳)>
 藤枝東高校→コンサドーレ札幌→水戸ホーリーホック→アビスパ福岡→コンサドーレ札幌
<石川直宏(1981年5月12日生・22歳)>
 横浜F・マリノスユース→横浜F・マリノス→FC東京

 前者は元U-15日本代表、高校選手権得点王という実績を持ちながら、プロ入り後はJ1出場経験なし、J2での4年間で通算61試合に出場しわずか4得点。方や後者はユース時代はそれほどパッとしないながらも、プロになってからJ1での3シーズンで通算34試合に出場して5得点。所属チームはもちろんユース代表、アテネ五輪代表でも主力として活躍し、先日フル代表にも選ばれました。生まれは正味半年くらいしか違わないにも関わらずこの大きすぎる差。つってもまぁ、こういうことだけなら別に珍しい話ではありませんし、この現状の差は誰のせいでもなくその選手本人の努力によるものです。

 それはわかる。だがしかし。

<1999年J2リーグ第23節(8月29日)・コンサドーレ札幌対FC東京>
 後半35分、河村のシュートがクロスバーに当たり、跳ね返ってきたボールがGK鈴木敬之の背中に当たってゴールイン→記録は鈴木のオウンゴール
<2003年J1リーグ1stステージ第4節(4月19日)・FC東京対名古屋グランパスエイト>
 前半35分、石川のシュートがクロスバーに当たり、跳ね返ってきたボールがGK楢崎正剛の背中に当たってゴールイン→記録は石川のゴール

 この差はどこから来るのか。

 明日の水戸ホーリーホックとのアウェイ戦は、その河村の出場がありそうな感じです。河村といえば、個人的には札幌に所属していた2000年を最後に現役を退いた高木琢也御大をして「(現役に対する)唯一の心残りがあるとしたら、アイツ(河村)を更正させられなかったこと」と言わしめたというエピソードしか印象にないのですが、せっかく巡ってきたチャンスですからしっかりモノにして下さい。

2003年5月25日

塵も積もれば山となる

 24日に行われた水戸ホーリーホック(略してミホ)とのアウェイ戦は、前半カウンターからリードされ、後半得たPKをホベが外すイヤな流れの中、交代出場の岳也がゴールを決めて1-1の引き分け。主力に怪我人が続出し、さらには中尾を出場停止で欠く状態で勝点1をゲットしたのですから、まぁ悪くない結果でしょう。もちろん勝てればそれに越したことはないのですけど、とりあえず今必要なのは「負けないこと」。ジョアンのやりたいこともだいぶ浸透してきているようですし、今は選手もサポーターも我慢の時期ですね。とりあえず、一応連勝継続中です。
 次節は札幌ドームでのアルビレックス新潟とのホームゲーム。相手は現在2位と好調ではありますが、中尾は有給休暇でリフレッシュしたようですし、砂川や今野、ひょっとしたら俺王様も復帰するという噂もありますので、何とか勝利を収めたいところです。
 そういえば全然関係ないですけど、今日はなにやら札幌を出て行った選手からのパスを札幌を出て行った選手が決めて札幌を出て行った監督を葬り去ったという試合があったようです。西のほうでも札幌にいたことがある選手がゴールを決めて勝ったチームがありましたが、そのチームにいる札幌を出て行った選手は干されているようです。

 んなわけで水戸戦観戦記アップしてます。

2003年5月27日

俺王サッカー講座

 先日ススキノですったもんだの事件を起こしてしまった俺王様。既にJリーグからはお咎めなしという通達をもらっていますが、クラブは俺王様に誓約書を書かせてJリーグに提出するなど再発防止に務めています。
 で、その誓約書には社会奉仕活動をすることなどが明記されているという話でしたが、その奉仕活動の具体案が決定しつつあるようです。昨日付の日刊スポォツ北海道によると、その内容は「俺王様によるサッカー教室」だそうで、佐々木社長によれば「現段階では相手側と話しているところだが実現させる方向でいる」とのこと。リーグ戦が中断する7月6~18日の間に行う予定だそうです。
 これまでもクラブでは「212市町村サッカー教室」と銘打って全道各地で子供たちへのサッカー指導を行っていましたが、その形式は概ねコーチ陣と控え選手たちによるもの。今回はどうやら札幌市内だけのようですが、普段テレビやスタジアムで見ているレギュラークラスの選手による直々の指導というのは滅多にある機会ではなく、子供たちにとってはうれしいことでしょう。
 つうか、話はちょっと横道に逸れてしまいますけど、こういったサッカー教室にレギュラー選手が積極的に参加して「今度はスタジアムに来てね!」と言うのって、影響範囲こそ小さくてもどんな営業活動よりも効果があると思うんですよ。実際に指導を受けた子供や親にとって「別世界の人」という認識はなくなるでしょうし、「教えてくれた人」が出ているなら見に行こうという気になると思うんですよね。ファン感謝イベントとかトークショーなどのイベントじゃ既にファンの人しか来ませんし、控え選手が「スタジアムに来てね」などと言ってもあまり説得力ないでしょうからね。「いねぇじゃん」と突っ込まれて終わり。
 まぁそんな感じでレギュラーの選手はそうでなくてもいろいろ大変だとは思いますけど、オレ的にはこういうことがなかったとしてもどんどんやってもらいたいことではありますね。

 ただし、今回指導するのは他でもない俺王様。類い希なる俺イズムの薫陶を受けた子供たちが一様に「俺化」する可能性を考えた場合、それが本当に「社会奉仕」になるのかどうかは不明ですが、真の意味での「ストライカー」があまり育ってこない日本サッカー界にとってはいいことかもしれません。さてこの「俺教室」はどうなるでしょうか。

2003年5月30日

明日はどっちだ

 明日は現在2位のアルビレックス新潟とのホームゲームです。来週は前節終了時点で3位の川崎フロンターレとのアウェイ戦と、ここのところ上位との対決が続きますが、その正念場を迎えているにあたって札幌の様子はどうかといえば、相変わらず怪我人の多さはいかんともなっていません。まだ誰も完全復活したという話を聞かない中、開幕以来唯一スタメン出場を続けていた板長までもが練習中にケガをしてしまいました。
 つっても、そんな感じで次々と主力がいなくなってく札幌ですが、「ケガというピンチを乗り越えて目標に向かっていく」なんて言えば少年ジャンプ的でちょっとかっこよくなりますね。もっとも、高橋陽一先生ですらここまではしないような気もしますが。
 まぁあーだこーだ言ったところでみんなのケガが治るわけじゃないんで、出ているメンバーに期待するほかないわけですが、どうせジャンプ的にするなら死んだはずの仲間が何事もなかったかのように生き返る「キン肉マン」とか「男塾」的なのを希望したいところなんですけどねぇ。「死んだはずのロブソンが帰ってきた!」とか。

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