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2004年3月 アーカイブ

2004年3月 1日

御殿場キャンプスタート

 先週末に指宿での第二次キャンプを終えた札幌は、2日間のオフを挟んで今日から第三次となる御殿場キャンプがスタートしました。この御殿場キャンプで長かった放浪生活もとりあえず最後となります。あと2週間弱と迫った開幕戦までこの御殿場でキャンプを行い、そのままホームの甲府戦に雪崩れ込むという段取りです。
 となれば、このキャンプではこれまでの総仕上げという意味合いが強くなるでしょう。新聞などでヤンツーのやり方を見ている限りでは、基本的にはこれまでとやることをそう大きく変えることはないでしょうが、ここまでこなしてきた練習試合6試合(サテライト含む)の結果を踏まえての練習も入ってくると思われます。とりわけ、指宿最後の練習試合である対本田技研戦でも無得点に終わり、点を獲ったのがグアム代表戦と佐川印刷戦のみで、プロ相手には未だに得点がないという攻撃面をどう構築していくかがこの御殿場での最大の注目点となるでしょう。本田技研はアマチュアですけど、J2に入っても勝負になるくらいの実力はありますからね。
 そんなわけで、今までのように強力な助っ人ストライカーがいない以上、全員で点を獲りに行くという意識が必要になってくるでしょう。確かに点を獲るのはフォワードの仕事ですが、だからといってフォワードに任せておけばいいということにはなりません。とりあえず点が獲れないととよく「決定力不足」という言葉で片づけられがちですけど、ここ何年かのようにせっかくサイドを突破したのにペナルティエリアには味方が1人か2人くらいしかいやしないとか、カウンターかましてもボール保持者を追い越して走る選手が誰一人としていやがらないとか、そういうことでは点は獲れませんです。
 つってもヤンツーもその辺は頭の悩ませどころかもしれませんけどね。現状は与えられた戦力でどうにかやっていくしかないわけですし。でも、たとえリックドムばかりの隊だったとしても、作戦によってはそこそこ勝負にはなると思いますよ。ガンダムが相手だったら3分で全滅かもしれませんけど。
 まぁその辺は今週末に行われる練習試合(対静岡産業大学)を見に行って判断してみようと思います。静産大といえば昨年の天皇杯2回戦で当たったチーム。その時は先制を許す立ち上がりから逆転したものの終了間際に追いつかれ、ロスタイムに何とか振り切るという、非常にけったいな試合でした。その時の試合は見てませんし静産大もメンバーは変わってるでしょうから単純な比較は出来ませんけど、当時とどう変わったのかある程度の指標にはなるかと思います。この時のメンバーである程度開幕戦のスタメンが見えてくるでしょうし、楽しみに見てみることにしましょう。

 改めて覚悟を決める試合になったりして。

2004年3月 6日

まだまだ

 開幕まであと1週間と迫った本日、オレは宣言通り静産大との練習試合を見に行って参りました。小田急線ロマンスカーで秦野まで行き、ゴール裏メイトの車に同乗させてもらい一路御殿場へ。この時点で既に前日の雨の影響で試合会場が時の栖から裾野に変更されたという情報は入っていたのですが、それを他のサポーターに伝えるためにいったん時の栖へ寄ってから裾野へ。会場はいくつかあるうちの一番奥のピッチのようで、アップ中の選手の姿が見えます。
 天気は快晴。なのですが、ただでさえ風が強かった上グラウンドの周りは何もないため、これでもかとばかりに吹き付け尋常じゃなく寒い。今までプレイを見たことのない選手がどんなプレイをするのか、またヤンツー体制下のおらがチームの仕上がり具合がいかがなものか、あらゆる期待は寒くってそれどころじゃありゃしねぇ。30人くらいはいたであろう物好き&ヒマなサポーターも、全員が例外なく「寒い」と口に出してしまうほどの寒さ。まぁ札幌でPRチラシを配っていたホームサポーターに比べればまだマシかも知れなのでしょうけど、それすら気休めにしかならないほど寒い。折しも別のゴール裏メイトから「今日は45分を3本だって」という情報が。

 それって苦行ですか?

 まぁそれはともかく、まぁ率直な感想をば。リハビリ中の健作と斉川、2日前にケガをした三原、そして風邪を引いたという桑原以外の全メンバーが出場しましたが、いろいろなところで言われているとおり、やっぱり札幌の選手からはほとんど声がありません。サッカーはピッチ上の情報を得るためには全方位を見なければなりませんが、人間はどう頑張っても180度以上の視界を得ることは出来ません。しかも、手に比べて圧倒的に不器用な足でボールを扱うぶん、どうしてもボールを持った選手の意識はボールに集中しがちで、その分視界はより狭まってしまいます。まぁ要は前を向いたまま後ろを見ることは出来ないのですから、周りの「声によるサポート」、たとえば後ろから敵が来ているか来ていないか、あるいは攻撃でも守備でも味方のサポートがあるのかどうか、テレパシーで会話でもしていない限り、周りの選手が声で教えてやらないとわかりっこないのです。
 それなのに、ピッチからの声は静産大の選手のものだけ。佐藤リーダーやスナマコらベテラン選手はそれなりに声を出してはいるのですが、その他の選手からの声が聞こえてくることは滅多にありません。1本目に聞こえた一番大きな声が、思いっきりなキックミスをやらかしたソダンの「イヤぁぁダメだぁ~!!」という改めてせんでもいい申告くらいでしたから。
 とはいえ、まぁ冷静に考えてみればメンバーも多く入れ替わり、若い選手が多くなったわけですから、まだ少し遠慮している部分もあるのかもしれません。まだ自身がないという要因もあるのでしょうし、このあたりは少しずつでも改善していけばいいと思います。
 そして肝心のゲーム内容ですが、まぁやはり今年は我慢の年となりそうです。もちろん、ワンタッチ、ツータッチでポンポンとパスが繋ぎ、相手を崩しかけるシーンも少なからずあるのですが、それが続かないのが現在の札幌の現状です。1本目、2本目にそれぞれ清野が1ゴールずつ決めましたが、今年はなかなか点の取れない試合が多くなるんじゃないか、そんな印象です。守備にしても、まぁ攻撃よりはそれなりに出来ていると思うのですが、それでもふっとたまにエアポケットが出来たり、持たなくてもいいところで持って奪われピンチを招くなど、まだ不安定なところも見受けられました。
 しかしそれでも、ある程度「やりたいこと」は見えています。少なくとも、去年や一昨年のような「行き当たりばったり守備」ではありません。ヤンツーのコメント通り、やろうという意識は見えています。出来ないだけで。ただ逆に、出来るようになれば劇的に変わる可能性も秘めていますから、ひょっとしたら化けるかもしれない、そんな期待も抱かせてくれています。結論としては、温かく見守ってもいいかなという感じですが、今年はサポーターの真価が問われる一年となるかもしれませんね。

 そんなわけで、その他気になった選手のことなどを箇条書きで。
・#10中尾…3本目に出場。まだまだコンディションは悪そうでしたが、悪童っぷりは健在。
・#13新居…2本目途中まで出場。もっとシュート打て。あとクールダウンのランニングで、試合やってる最中のピッチをショートカットすんな!
・#16市村…2本目から3本目までフル出場。2本目は左サイドで持ち味出せませんでしたが、右サイドならいい感じでした。
・#18河端…3本目に出場。安定感抜群。落ち着いているし声も出てますから、正直開幕スタメンでもいいと思うのですが…。
・#19智樹…2本目までフル出場。やはり彼が絡むと攻撃が形になります。多分開幕スタメンかな。
・#24上里…3本目に出場。意外といったら失礼ですが、予想以上にいい選手です。もしかしたらめっけもんかも。

 最後に、書く気になったので未完成の状態ながらチーム紹介2004年メンバーをアップしてみました。残りは順次追加していきます。

2004年3月 9日

清野正式加入

 コンサドーレ札幌にグアムキャンプから練習生として帯同していた清野智秋の加入が正式発表されました。つっても、札幌FW陣はケガでリハビリ中の斉川を含めてすらたった5人しかいないという現状を踏まえても、清野入団は事実上既定路線という感じではありましたし、御殿場での静産大戦でも"King of Sapporo"新居と共に先発で2トップを組んでいたことからも、ここまで来て「はい、それまでよ」となったらいくらなんでもあんまりだと思いますから、晴れてチームの一員になれてよかったと思います。
 とはいえ、その静産大戦でも2得点を挙げはしたものの、全体的な動きを見ている限りでは彼の入団が(といっても昨日今日入ってきたわけではないけど)劇的に何かをもたらすものではないというのが個人的な印象ではありました。イヤ、確かにうまいことはうまいですし、いいプレイも随所に見せるのですが、それが90分続くかとなるとこれまたチーム全体と同じように「アレ?」と思うことも少なくありませんでした。このあたりは、磐田退団後はプロの試合からは遠ざかっていたという影響もあるとは思いますが、少なくともメディアの記事通りの「救世主」ではないとは思います。
 しかしそうは言ってもまだ彼も22歳。まだまだ成長の見込める年齢ですから、チームと共に彼も伸びていってもらいたいと思います。逆に彼がもしスーパーなストライカーだったとしたら、また1人に頼り切ったサッカーになってしまう危険性もありますしね。
 そんなわけで彼に与えられた背番号は28。FF7風に言えば「セフィロスコピーインコンプリート・ナンバリングなし」からソルジャーになったわけですので、約束の地を目指して頑張って欲しいと思います。FF7で思い出しましたが、ナショナルのこの新しい洗濯機↓。

洗濯機

 この中にはジェノバが入っていると思ったのはオレだけでしょうか? イヤ、だからなんだと言われても困るのですけどね。

2004年3月14日

順調らしい

 昨日3月13日にJ1、J2が揃って開幕。コンサドーレ札幌はホーム札幌にヴァンフォーレ甲府を迎えました。若手を育成し、安定した力を持ったチームを作る「5カ年計画」の最初の年となる今年、あらゆる意味で期待と不安の入り交じるファーストゲームとなったわけですが、結果は2-2。前半11分に清野のゴールで先制し、後半追いつかれたもののすぐさま新居のゴールで突き放しましたが、後半ロスタイムに追いつかれドローという結果に終わりました。

 試合は見てないのでなんとも言えないんですけど、下手に勝ったりしなくて良かったんじゃないですか。もちろん勝つに越したことはないんですけど、今年は「勝利=いい結果」とは必ずしもならないでしょう。そういう意味では、2トップがそれぞれ点を獲ったことを含めて、同じドローでも0-0よりはずっと「いい結果」と言えると思いますし、キャンプを通じてやってきたことが間違いではなかったこと、なおかつまだまだ足りないところがある、そんな諸々の要因が2-2という結果に現れたということではないでしょうか。まぁわかりやすく言えば、札幌が勝ちきるためにはまだまだ小宇宙(コスモ)の燃焼が足りないということですね。かえってわかりにくいけど。

 まぁとりあえずまだシーズンは始まったばかりですんで、あまり一試合の結果に一喜一憂せずに、トータルで見ていきたいと思います。あと観戦記はゴール裏メイトからのビデオが届いてから書きますんでしばらくお待ちを。

2004年3月18日

レベル上げ

 開幕戦を2-2とそれなりの結果を残した札幌ですが、甲府戦でイエロー2枚を受け退場した藤ヶ谷は次節大宮戦は出場停止。負傷退場した尽は全治4週間ということで、もちろん大宮戦は出場は無理となりました。ただでさえ手薄なメンバーのうち、守備の要である2人がかけることになります。
 まぁ怪我人は出ないに越したことはありませんし、我々も出ないことを願いたいのですが、スポォツである以上それは現実的に不可能な話。長いシーズンですから、出場停止も含めてこういうこともあるでしょう。だからといってしょっぱなからあったりしなくてもいいと思うがな
 とりあえず退場した藤ヶ谷はじっくり反省、リーダーは無理する必要はまったくないのでじっくり静養してもらって、他の選手の経験値アップの機会と捉えればいいことにします。で、その代わりのメンバーですが、GKはまぁおそらくは阿部、ベンチにエビちゃんでしょう。つっても冷製に考えれば選択肢はそれしかないんですけどね。まぁエビちゃんスタメンというのも我々的には魅力ではありますが、さすがにそれはないでしょうし。
 で、尽の代わりのDFは今のところ吉瀬が試されているようです。中尾のコンディションが戻れば中盤に中尾を使って田畑を最終ラインにという方法もあるかもしれませんが、甲府戦の田畑を見ている限りでは中盤での潰し役として捨てがたいですし、河端もいますからここらあたりはまだ流動的でしょう。いっそのことホンコンで悶絶してみるというのもこの際ありです(ありません)。
 まぁいずれにしても大宮戦のスターティングメンバーの平均年齢はよりいっそう低くなるのは間違いなく、若いメンバーにとっては大きな経験となるでしょう。獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすと言いますし。つってもいきなりこれでは突き落とすにもほどがあるような気もしますんで、いいんだか悪いんだかわかんないですけどね。

 というわけでお待たせしました観戦記。今季からは監督も替わったので、新しいタイトルはちちちゃんさん提唱の「ヤンツー烈風隊」となります。その第一弾、書くこと多すぎてテキスト量が過去最長不倒となってしまった、オレバッケンレコード更新の甲府戦観戦記完成ですよー。

2004年3月21日

まずまず

 前にも書いたとおり、開幕一週間前に御殿場で練習試合を見た時は、こりゃあ今年は厳しいなぁと思っていました。しかし開幕戦でのコンサドーレはそんな予想を大きく裏切る進歩を見せ、勝てはしなかったものの次に充分な期待の持てる内容でした。そして今日は待ちに待ったさいたまスタジアムでの大宮戦。ようやく生で試合が見られます。
 東京は随分暖かくなってきて、1日前に開花宣言が出されたばかり。今日は暑くもなく寒くもない絶好のサッカー観戦日和になると思い、うきうきしながらカーテンを開けました。

 雪でした。

 この時期に東京で雪降るだけでも珍しいのに、かなり本格的に降っています。東浦和駅に向かう武蔵野線の窓から見える風景は、白石近辺を走っているような錯覚に襲われるほど。コンサドーレがあんなサッカーをやってしまったからでしょうか。
 Jリーグの公式サイトによると、キックオフ時点でのさいたまスタジアムの気温は2.8度。ちなみに同じ時刻の仙台スタジアムの気温は8.7度。山形は12.5度、新潟スタジアム10.7度でした。埼玉は日本で一番寒かったようです
 そんな雪の中行われた大宮戦はスコアレスドロー。2試合連続の引き分けとなりましたが、尽がケガ、藤ヶ谷が出場停止という苦しいメンバー構成で、アウェイで無失点に抑えたというのは評価していいでしょう。まだ細かいところで不安定な部分もありますが、その辺はヤンツーが修正してくれると思うので、特に心配はないと思います。とりあえずそろそろ勝点3が欲しいところですし、勝てばまた波に乗れると思いますので、次のホーム仙台戦では初勝利に向けてトレーニングをして欲しいと思います。

 というわけで大宮戦観戦記出来ました。

2004年3月25日

補強…?

 今週末の仙台戦での今季初勝利を目指して、いつものように「ヤンツーサッカー教室」が開かれている札幌。2試合連続引き分けとはいっても試合の内容は悪くないですから、相手がどうとかは別として、今の段階ではどんな試合を見せてくれるのかという期待のほうが大きいので、試合に向けての心配はあまりないのですが、心配事といえばやっぱり層の薄さでしょうか。もちろん、選手の実力が云々ではなく単純に頭数の問題です。
 今年はただでさえ登録人数自体が少ない上に、健作と斉川はリハビリ中で復帰は早くても5月以降、その上リーダーもケガで1ヶ月の離脱、中尾もまだコンディションが戻ってないみたいです。ここでまた怪我人や出場停止が出ないとも限らないわけですし、来月からサテライトリーグが始まることを考えても、駒が少ないどころか単純に足りないという事態に陥りかねません。ユース選手をどんどん参加させるのもそれはそれでいいんですけど、アウェイの場合はそうそういつもかり出せるとは限らないでしょうし。
 そんなわけでクラブは新しく2人の選手を登録するようです。かねてから練習生として札幌の練習に参加していた道都大4年生のDF権東勇介選手と、札幌大4年生のMF斉藤勇志選手。まだ現役大学生である2人を強化指定選手として登録する予定だそうです。人数不足は重々承知、でも半端な補強は意味がないし、キッチリ補強するオカネもないというジレンマを抱えたクラブは、その解決手段としてちゃっかりネコの手を借りてきたといった感じです。
 権東、斉藤の2人は4月4日の東京ヴェルディとのサテライトリーグまでにはツバをつける…いや登録出来る見込みだそうで、まずはサテライトで実際にプロの試合を経験するようですね。まだ2人とも生では見たことがないので、アウェイゲームに来たら見に行こうと思っています。

2004年3月28日

初勝利

 27日に行われたJリーグディビジョン2第3節、ホームでのベガルタ仙台戦は、新居のPKによる虎の子の1点を守りきった札幌が今季初勝利。これまでの調子から言えばようやくといった感じかもしれませんが、オレ自身はシーズン前に見た印象からは初勝利はもっと先かもしれないとも思っていたので、意外と早かったなというのが感想です。
 とは言っても、内容的にはこれまでと比べてあまりよくなかったと思いますけどね。それでも苦しい中で勝ったことは自信に繋がると思います。これで札幌は4位にまで順位を上げましたが、目先のことはどうでもよし。もちろん悪い気分はしませんけど、まだまだ課題は目白押しですから、今の順位をキープすることよりもその辺りを少しずつ修正していくほうを優先して欲しいと思います。試合後のヤンツーや選手のコメントを聞いている限りでは大丈夫そうですが。
 それにしても他人事ながら心配なのは仙台。まず守備を固めてくるJ2では、スピードタイプの2トップを生かせるスペースはなかなか生まれないですし、エースのマルコスも復帰は4月下旬という話です。こうなったら動けないマルコスより動けるエデーという気もしますがどうなんでしょうね。とりあえず深夜に飲み屋で暴れないことを祈るのみです。

 そんなわけで仙台戦観戦記出来てます。

2004年3月31日

未来への布石

 本日2006年のドイツワールドカップのアジア一次予選・シンガポールとのアウェイ戦が行われました。結果についてはどうだっていいので割愛するとして、この一次予選はほぼ今年いっぱいをかけて行われます。まぁへっぽこU-23日本代表がアテネオリンピックへの出場権を獲得したくらいですから、どんなにへっぽこ代表チームでも一次予選程度は突破出来るでしょう。それが終わればアジア最終予選です。その前に今夏にはそのへっぽこU-23日本代表のアテネ五輪本大会が行われますから、今年から来年にかけてはへっぽこ代表がらみの話題がサッカー界の中心となるでしょう。現時点でも五輪やワールドカップの予選が行われる前後には、巷でも昨年は阪神を語っていた人たちがへっぽこ代表の話題で持ちきり。ジーコがあーだとか山本昌邦がこーだとかシャーミンは幸田とかの話に花を咲かせていますからね。
 割と熱心なサッカーファンの皆様におかれましても、つまんない試合ばかりのへっぽこ代表監督を見限って、自分がサッカークラブの監督になれるゲームをやっておられる方も多いのではないかと思います。関係ないですけどこういう「なりきりゲーム」って、根底にあるコンセプトはギャルゲーと同じなんじゃないかと思われますがまぁそれはいいとして、この流れはおそらくへっぽこ代表のワールドカップの最終予選が始まる来年も続くでしょうね。
 しかし、来年はもう一つ重要な国際大会があります。それはFIFA U-20世界選手権。通称「ワールドユース」と呼ばれるこの大会、その名の通り20歳以下の世界大会で、注目度自体は決して高くないものの、古くはフィーゴやルイ・コスタ(ポルトガル)、最近ではサビオラ(アルゼンチン)など未来のスターが輩出される大会としての楽しみがあります。
 で、来年はオランダで行われるこの大会に臨むことになるのが、現在19歳の選手たち。もちろんこの世代は結果よりもまず優先すべきことがあるのですが、気の早い話ながら4年後に北京で行われる夏季オリンピックにおいては、2008年に23歳となる彼らが中心世代となります。そう、次のオリンピックはもう始まっているのです。
 というわけで、まずはそのワールドユースの出場権を得るためには、マレーシアで行われる予定のAFC U-20アジア選手権(アジアユース)を勝ち抜かなくてはいけません。アジアユースが行われるのは今年9月末。いずれ劣らぬくせ者揃いのアジア諸国を相手とするこの大会まで7ヶ月を切っているわけですが、主力となる19歳の中心選手たちが「プロ選手」として歩み始めたこの時期から、U-19日本代表は本格的に始動することになります。そのトレーニングキャンプ(4/4~4/9)のメンバーが発表されました。

 いねぇじゃん、智樹

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