« 2002年2月 | メイン | 2002年4月 »

2002年3月 アーカイブ

2002年3月 3日

2002年Jリーグ開幕

 全国のサポーターが待ち望んだ2002年のJリーグが今週ついに開幕しました。今季はワールドカップの影響で開幕が早まったとはいえ、昨年末、遅くとも元旦に2001年の全てのシーズン日程が終了して長いオフを経て始まった今季のリーグ戦、各チームのサポーターの皆さんにおかれましても、ふるえるぜハート! 燃え尽きるぜヒート! とかそんな感じで開幕戦を迎えた方も多いのではないでしょうか。
 そんな感じでコンサドーレ札幌も本日開幕戦を迎え、サンフレッチェ広島とのアウェイゲームに臨みました。新米監督の初采配に昨季とは違った期待と不安を持って試合を見たサポーターも多いと思いますが、その結果は5-1と一蹴。されました。まぁ、札幌もあんまりかみ合ってなかったですし、広島も強かったんですけどね。厚別で4点ふんだくられた借りをノシつけてまとめて返されたような、まさに「貧弱、貧弱ゥゥゥ!」といった感じです。
 まぁ大負けくらいましたけど、とりあえず現場で見てなかった、というよりは試合の時は犬の散歩をしていたオレが、いちいち誰が悪いとか誰がミスしたとかしたり顔で文句を書き連ねる気もないですし、3バックとか4バックとか表面的なことをあれこれ言う気もないんですけど、昨季のような犬っぽさがあまり見られなかったのは気になるところです。戦術なんて小難しいのはどうでもいいからとりあえず走っておけ、というほうがウチの場合は結果を残せるような気がするんですけどね。

 そんなわけで今季の観戦記、昨季までは「そんなタケシに騙されて」という名前でやってきましたが、ご存じの通り今季は監督がタケシではなくなってしまったため、観戦記のタイトルも変わります。今季の観戦記のタイトルは、ずばり「哲二の部屋」。番組が始まって27年目になるというのにホスト役が全然変わらないようなコーナーを目指していきたいと思います。その記念すべき第1回は広島戦の観戦記です。ル~ルル、ルルルル~ルル、ルルルル~ル~ル~ル~ル~ル~…

2002年3月 5日

食堂の人々

 以前このサイトで、コンサドーレのユニフォームスポンサーである石屋製菓の新バージョンのCMについて書きましたが、3月からようやくそのCMがオンエアされています。もちろん道内限定のCMなのですが、石屋製菓のサイトでは同じ内容のCM動画(今時aviはないだろうと思うんですが)が置いてあります。
 というわけでオレも早速見てみました。昨年のバージョンもある意味突っ込みどころ満載のCMでしたが、今回のバージョンはそれを通り越して突っ込まれるのが目的で作ったとしか思えないCMです。つうか、昔メインで出演していた吉原宏太の場合は商品名から連想されるイメージにぴったりはまっていたと思うんですが、年を追うごとに「恋人」からはかけ離れていっているような気がするんですがいかがでしょう。
 ただ、その中身は以前このサイトで紹介した青写真から変更がかなりあったようで、当初は「昨季からの生き残り選手全員(+ウリセス)」を起用とのことでしたが、実際には洋平や山瀬、健作らが抜け、最終的には板長、ゴンザレス、ビジュ、先生、らっきょ、中尾、いのっち、吉川、そしてルーキーの田澤というメンツでの撮影になったようです。また、板長=食堂の大将という設定も変わり、店主役は石水勲・石屋製菓社長がやっています。詳細な内容は動画をご覧になっていただくとして、ざっと説明しますと以下のような感じです(30秒スポット版)。

 ──サラリーマンや学生さんで賑わう「おふくろう食堂」。「ホイコンノ定食」を頼むゴンザレス、「生ビージュ」を頼むビジュ、「古川あげ定食」を注文する先生。そして突然ガラリと開いたドアの音に店内の客が振り返ると、そこにはレプリカ姿の板長が。その板長が「みんな! 応援に行くぞ!」と叫ぶと、来店客全員と食堂の大将と女将までもがレプリカ姿に早変わりし、店を臨時休業してスタジアムに向かいます。直後にゴールネットを揺らすサッカーボールが映り、切り替わった画面にはスタンドで喜ぶ出演者たちの姿が──

 応援してどうする。

 つうか、「レプリカ姿に背中のリュックサックからはフラッグ」という極めてオーソドックスなサポータースタイルの板長が似合いすぎなんですけど。絶対いるってこういう人。あと、この「おふくろう食堂」には上に挙げたホイコンノ定食、生ビージュ、古川あげ定食の他にも地味に今回出演メンバー全員の名前をもじったメニューが並んでいるんですが、いくら何でも「スブタザワ定食」というのはちょっとヒドいと思います。

 それとgofsapporo.com/html/link/">リンク更新。かわかみきゅらうさんのアマイサクラ。

2002年3月 8日

若さゆえ

 ここ2~3年の札幌には有望な若手選手が多く入団してきており、2000年に山瀬とフジがアジアユース代表に選ばれたのを皮切りに、2001年にはこの2人に加えて(ケガで本大会にはでられなかったものの)年齢的には「飛び級」となるゴンザレス今野がU-20日本代表に選出されました。
 そして今季、新入団の吉瀬と相川がU-19代表の韓国遠征メンバーに選ばれました(相川は追加招集)。韓国への遠征というとどうしても「美形揃いの日本人に比べなくてもあんまりな韓国選手の書かれっぷり」とか「韓国が点を入れたのになぜか韓国ボールでキックオフ」という、作者自身が「コレはサッカーマンガではない」と言い切ったサッカーマンガを思い出してしまうのですが、それはそれとして昨季のゴンザレスもチームデビュー前にユース代表で国際試合を経験して自信をつけましたから、是非とも試合に出て経験を積んで、主力として選出されることが濃厚なゴンザレス共々、次のアジアユースそしてワールドユースには揃ってピッチに立って欲しいものです。とはいえ、オレ個人としては「今2人選ぶともれなくもう1人ついてきます。」と新居をバリューセットにしたかったのですが、仕方がありませんね。とりあえずJリーグで得点をふんだくれば選ばれるでしょう。
 また、その新居が昨季まで在籍していたコンサドーレ札幌ユースU-18からは、MFの鈴木智樹がU-17日本代表のオーストラリア遠征メンバーに選ばれています。ユースに疎い方(普通はそうだと思います)のために簡単な特徴を紹介しますと、ミドル~ロングレンジの意外性のあるパス、というよりは人をおちょくったようなパスを得意とする、有り体の言葉で言えばファンタジスタといったところでしょうか。先日トップチームの練習に参加して南国高知FCとの練習試合で得点を挙げた伝庄優もU-16日本代表候補に選ばれたことがありますし、若い連中も楽しみな選手が増えてきました。

 フル代表はいないけどな。

2002年3月13日

今年最初のドナドナ

 2003年のワールドユース(アラブ首長国連邦)を目指すU-19日本代表の韓国遠征に、コンサドーレ札幌からDF吉瀬広志とFW相川進也が選ばれたことは先日も書きましたが、本日日本サッカー協会からこのU-19代表のドイツ遠征のメンバー24人が発表されています。といっても大半のメンバーはまだ韓国から帰ってきていないのですが、吉瀬は選ばれたものの相川は残念ながら選外、そしてこの世代では「大御所」とも言える札幌の至宝・MF今野泰幸が満を持して登場となっています。
 日本サッカー協会のサイトによると、このU-19代表チームは3月19日に出発して現地で2試合を行った後に「Nokia-debitel-Cup 2002」という大会に参加、バイヤー・レバークーゼン、バイエルン・ミュンヘンといった強豪のユースチームと戦って、4月3日に帰国というスケジュールとなっているようです。

 なんだと?

 当然のことですが、フル代表や五輪代表とは違って20歳以下の代表チームの試合や遠征はJリーグの日程に考慮されていません。とはいえ、こういった世代代表の遠征や試合などもこの中断期間を利用して行われる場合が多いです。で、21日から27日までそのフル代表の試合と遠征があるためお休みとなるJリーグの合間を縫っての遠征なのでしょうが、3月31日には名古屋戦(アウェイ)があります。つまり、チームにとっても大事なワンワンプレイヤーである今野は、名古屋戦はもちろん下手をすると帰国直後の4月6日の柏戦(アウェイ)まで出られないことになるという、とても「合間を縫った」とは言えないスケジュール。
 昨年、一昨年も山瀬や藤ヶ谷をアジアユースやワールドユースにドナドナされ悲しい思いをしてきたものですが、現在のチーム状況で今野をドナドナされるのは、悲しいを通り越してマンモス悲ピーといった按配です。
 まぁチームにとっては痛いですが今野や吉瀬本人には名誉なことですし、将来のフル代表を保証するものではないとはいえアンダー代表で試合に出ることがその近道であることは確かなのですし、こういった経験はきっとチームにも生かされるでしょうから、まずは存分に暴れてくるがいい。

南国土佐をあとにして

 2度目となった高知開催。「高知」という言葉からほとんどの人が「高部知子の略」を連想することと思いますが、その高知県は春野町のスタジアムで行われた今季のホーム開幕戦は、まったくもってショッパい内容で0-1の敗戦。優勝候補の柏レイソルを俺王様の2ゴールで打ち破った昨年は、大雨に祟られて観客動員は6,000人強と伸び悩みましたが、抜けるような青空の下行われたこの日の観客はなんと7,000人強! 凄いぞ高知! やったぞ土佐!

 オレの昇給額みたいな微増っぷりだなぁ。

 そんなわけで営業的にはちょっと厳しい数字となりましたが、こんな残念な試合を見せられた犠牲者が7,000人で済んでよかったという気もしないでもありません。
 イヤね、相手の仙台もお世辞にもいい出来とは言えなかったとはいえ、広島戦よりは若干進歩が見られる内容ではありましたし、選手だって決して手を抜いているわけではないのはわかってるんです。ていうか、今の状態は戦術がどうとか監督がどうとかいう問題じゃないと思うんですよ。岡田時代の末期だってかなりしょぼい試合を続けてましたし。でもね、いいたいことが一つだけ。

 いいからシュート打てオマエら。

 昨季の札幌がいかに俺王様の俺っぷりに頼っていたかがよくわかった試合でした。ちなみに俺王様は、チーム全体の4割近い132本ものシュートを1人で打ってました。まぁ打てばいいってモンでもないですけど、シュートを打たなきゃゴールに入りませんからねぇ。やっぱり俺様が1人くらいはいないと…。
 というわけで、帰りのバスに乗り込んでいた新居に「早く試合に出ろ」とハッパをかけておきました。

 その仙台戦観戦記です。そういえば、仙台との試合の観戦記書くの初めてだ。

2002年3月15日

カピトン・ゴンサーレス

 前回お伝えしたとおり、3月19日からドイツへ遠征するU-19日本代表に札幌から吉瀬と今野が選出されていますが、本日の日刊スポォツ北海道によると、このチームのキャプテンは今野が務めることになっているようです。この世代でトップチームのレギュラーとして試合に出ているのは今野だけですから、その実績を買われての主将選出だそうですが、若干予定は狂ったものの、昨年の妄想(2001年5月8日の記事参照)通りとなりました。妄想してみるもんだな。
 今年はアジアユースの一次ラウンドがゴールデンウィークに東京で行われる予定となっているため、早ければそこで代表ユニフォームをまとってキャプテンマークをつけたゴンザレスの姿が見られるかもしれません。今野にとっても、主将とはどういうものかをこのチームで経験して、今年からの札幌の正副主将はみんな犬という伝統を継続していって欲しいものです。
 ところで、チームには現在風邪が流行っているようで、コジが風邪で仙台戦を欠場したのを始め、マクさんが風邪のため紅白戦を途中で切り上げ、ナオキも風邪気味で練習後に病院へ行き、さらに韓国にいるはずの相川までもが風邪を引いてしまった模様。まぁ足首や膝などの外科的な負傷ではないだけそれほど心配はないのですが、一気にみんなが寝込んだらそれはそれで困るのでしっかり治して欲しいと思います。もちろん、チーム全員が倒れてもビジュだけはピンピンしてるでしょうけど、彼だけじゃ試合にならないので。
 で、その紅白戦を早退したマクさんのポジションには古川先生が入ったようで、日刊スポォツ北海道には「コンビを 組んだ吉川京輔(23)が『後半はよくなりました』と言うよう、終始安定感ある守備で無失点に抑えた。」と書いてありました。

 先生に対して「安定感」という言葉が聞ける日が来るとは思いませんでした。

 つうか、本来ならばセンターバックを務めているだろう森くんもまだ試合に出られるコンディションではないことからも、もしマクさんの風邪が治らないようであれば、磐田戦では吉川&古川のスペクタクルコンビが誕生することになるのでしょうか。マクさん、森くん、先生といったセンターバックの選手が軒並み今年で30歳を迎えることからも、吉川にはなんとしても独り立ちしてもらわなければいけませんから、もし先生と実戦でコンビを組むようなことになれば、是非とも先生から技術を盗む、具体的には先生のスペクタクルはなぜか失点に結びつかないという技を学んで欲しいと思います。

2002年3月18日

未だ闇の中

 2試合を終えて未だに勝点ゼロのコンサドーレ札幌はジュビロ磐田とのアウェイ戦に臨みました。初勝利を賭けて乗り込んだサポーターの意気込みもむなしくロブソンが退場となり、結局大量4失点の大盤振る舞い。未だ連敗街道を抜け出せるすべを見せません。
 まぁね、名波や服部や田中がいないとはいえ優勝候補の磐田が相手のアウェイ戦ですし、開幕してからの2戦を見た限りではかなり厳しい試合になるとは思っていましたし、実際その通りの試合にはなりましたけどね。それでも言いたいことが一つだけ。

 だからシュート打てってのに。

 まぁ、ロブが退場するまでは(危ない場面もあったものの)いい感じで守れていましたし、だいぶよくはなってきているとは思うんですよ。ただ、ゴールを挙げないことには試合には勝てないし、シュートを打たないことにはゴールは生まれません。磐田が強豪であり続けているのは、もちろん個々の選手力量が高いこともありますけど、それ以上に「何としてでもゴールを奪う」という意思統一が出来ているからなんですよ。誰かが取ってくれるだろうじゃなく、自分が取るんだという執念がジュビロ磐田というチームを支えていると思うんです。戦術やシステムなんてのはそのためのプロセスにしか過ぎない。
 チームは長い合宿生活も終わり、ようやく北海道に戻ります。代表の日程の関係でJリーグは1週間中断されますから、その間にもう一度その辺りの「個人戦術」を見直してもらいたいと思います。

 と、マジメに語ったところで全然マジメに書いてない磐田戦観戦記もアップしました。

2002年3月20日

ロブの真実

 感動すら覚えるほどの俺っぷりで昨季北海道に君臨した俺王様ことウィルは、J1得点王を置きみやげに今季横浜Fマリノスへ売られていきました。その牛のような体型からもまさしく「ドナドナ」という言葉がしっくり来てしまいますが、その俺王様の後釜となるべく今季ロシアからやってきたのがロブソン。「ロシア1部リーグ得点王」「チャンピオンズリーグでも2得点」という実績をひっさげて鳴り物入りで入団してきた彼に、サポーターも大きな期待を寄せていました。
 しかしそんな前評判の高さとは裏腹に、開幕戦では山瀬の得点をアシストしたものの3試合を終えて未だ自身の得点はなし。それでいて前節ではレフェリーへの暴言とハンドによる合わせ技1本で退場と、開幕前の城南一和との練習試合で相手DFにヘッドバッドをかました通りのホットテンパーっぷりを発揮するという、イヤな方面のアッピールだけは忘れていない彼に、サポーターからはその実力に疑問の声が上がり始めています。
 そして、そんな疑問を持ったサポーターがロブソンのスパルタク・モスクワ時代の記録を洗い出したところ、「ロシアリーグ得点王はウソ」であることが判明しました。その調査結果を掲示板で提供してくださったHANさんの書き込みによりますと、当初の情報では「15得点でリーグ得点王」との触れ込みでしたが、2001年のロブソンの得点は11点で得点ランキング8位。チーム内得点王ではあるものの、少なくともリーグ得点王を獲得したという事実はないようです。この情報は瞬く間に広まり、サポーターに激震が走りました。
 とはいえ、昨季疾風のように現れてチームの窮状を救い、そしてケガをして疾風のように去っていったアダウトも、入団会見では「前所属チーム(ウルグアイのナシオナル・モンテビデオ)では3ゴール挙げました」と言いながら実は1ゴールしか取ってなかったし、「元祖ロシアリーグ得点王(2部)」のアンドラジーニャも得点王獲得は事実のようですが、その時のゴール数は一般に伝えられている30ゴールではなく27ゴールでした。前節初ゴールを献上したあの選手も22歳でワールドユースに出場したことがありますし、ブラジル人というのは総じて細かいことは気にしない人たちなのかもしれません。気にしなさ過ぎですが。
 もっとも、日本の女性芸能人だってサバ読み上等ですけどね。三井ゆりとか。

 まぁ、ロブが得点王を獲ったことがなかろうが、あるいは17歳でガキ作ってようが、はたまた「実はオレのお母さんでした」だろうが、札幌で結果さえ出してくれれば文句は言わないんですけどねぇ。平凡選手でも点を取れるほどチャンピオンズリーグがショボい大会だとは思えないんだけどなぁ。

2002年3月22日

続・ロブの真実

 J1リーグのない今週、札幌サポーターの皆様におかれましては、3月に入って初めて安息の週末を迎えることが出来るのではないかと思いますが、今日はそんな平穏をぶちこわすネタを用意いたしました。というわけで前回に引き続いて「ロブソン丸裸」のコーナーです。
 前回はロブの「なんちゃって得点王」について書きましたが、ブラジル人に限らず、とかく外国人なんてのはアバウトさにかけては日本人の想像もつかないほどです。スペインでは選手の受けたイエローカードの数が新聞ごとに違うなんてのは当たり前らしいですし、また以前CSでイギリスかどっかの製作会社が作ったアジアのサッカーを紹介する番組を見ていたら、「Shinji Ono」というテロップと共に左足で華麗なフリーキックを決める中村俊輔が映っていたりと、むしろ日本人が特別に几帳面なのだと思う次第です。
 そんなわけですから、そのロブのデータももしかしたら違うかもしれないと思って、さらに調査を進めてみたんですよ。いくつか調べてその結果が同じなら間違いないだろうと。長作の消息調査も済んでないのに。

 で、いろいろ調べてみたところ、サッカーアソシエイションというサイトにロシアリーグのリザルトとロブの個人成績がありました。それによると、やはりロブの2001年のゴール数は11で得点ランキングは8位。間違ってはいないようです。ちなみにそのロブの個人情報には2002年のチームが「Consadole Sapporo」となっていますので、別人だったということもないようですね。
 それはいいんですが、調べていくうちにインターネットサッカーというサイトにいくつかロブの記事があるのを発見しました。英語はあまり得意じゃないんで(ネットの翻訳ページ通しても却ってわからねぇし)誤訳もあるかもしれませんが、2001年5月14日の記事に載っていたのは、スパルタク・モスクワのロマンツェフ監督が、かつては「ロシアリーグで最も優れたストライカー」と評していたロブソンが今年はまったく点も取れないしアシストもないのでブチ切れ寸前、「もっと練習しやがれゴルァ!」と言っていた、ということでした。
 そして、このサイトの3月10日の記事には、2001年シーズン開幕戦のスパルタク対ソコルの試合のことが書かれていました。この試合はスコアレスドローに終わっているのですが、ロブは出ていなかったらしいです。その記事には以下のように書いておりました。「スパルタクは昨年からの5試合出場停止をまだ残しているブラジル人ストライカー・ロブソンを欠いており…」

 何やらかした?

 とっても気になったのでその理由を調べてみたところ、この5試合出場停止というのはどうやら2000年10月1日のチェルノモレツ戦で相手DFにヒジ打ちを喰らわせた(一発退場)ペナルティーのようです。ただ、確かにヒジ打ちは凶悪行為ですが、それだけで5試合停止はいくら何でも重すぎだと思います。で、さらに調べてみると、1999年9月21日のチャンピオンズリーグのスパルタ・プラハ戦で、プラハのリボール・シオンコの顔に同じくヒジ打ちを喰らわせて一発退場、2000年7月29日のCSKAモスクワ戦では相手のキャプテン、エフゲニー・バラモフと乱闘して退場という武勇伝が。常習犯だったんですね。この間の退場といい城南一和戦でのヘッドバッドといい、何となく「マジメ」とは程遠い選手だと思っていたんですが、ロシアでも大分時代の俺王様並にブイブイ言わしていたみたいです。つうか、やっぱ厄介払いされたんじゃねぇの?
 あ、念のため書いておきますが、2001年シーズンロブは30試合中28試合出場、このうち先述した出場停止持ち越しで開幕戦を欠場した他は、先ほど紹介した2001年5月14日の記事中に、いい加減ムカついたロマンツェフ監督が「ディナモとのダービーマッチでロブソンとマルカオ(スパルタクにもう一人いるブラジル人ストライカー)をベンチに座らせ続けた」と書いてありますので、おそらく出なかった2試合というのはこの2つでしょう。昨年はおとなしかったみたいです。

 まぁいずれにしても、以前も書いたとおり「札幌に来るような助っ人が大物であるはずがない」と思ってはいたんですが、まさかお約束のように問題児だとは思いませんでした。なるほど札幌に来るわけだ。チームはようやく札幌に戻り、20日から宮の沢白い恋人サッカー場で練習を再開しています。しかし、前節退場して次節の名古屋戦は出場停止のロブはどこへ行ったのか21日時点でチームの練習には参加していない模様(ケガとの情報もあり)。地元に戻ってきたチームの練習の様子を伝える北海道新聞では「U-19(19歳以下)日本代表としてドイツ遠征中のDF吉瀬、MF今野を除く選手がランニングとミニゲームで汗を流した。」と、ロブがもはやいないものとされているのが気になりますが、かつてエメ、ウィルという2人の問題児を手なずけた岡ちゃんのように、哲さんが果たしてロブを手なずけられるのかに注目ですね。

 帰ってくればの話ですけど。

2002年3月25日

続々・ロブの真実

 さて、やはりといいますかなんと言いますか、前回のロブ記事が予想通りの反響を見せているようですが、別にオレはロブをさらし上げしたいわけではありません。「大物の部類に入る」とまで言われたロブがいったいどういう経緯で札幌なんぞにやってきたかという謎が、つまりは「能力的には折り紙付きでも性格的にアレ」というある意味札幌に来る助っ人の王道パターンだったことが判明し、オレとしてはかなり納得だったんですよ。
 今更言うまでもないことですが、能力の高い選手は当然ながらその相場も高いわけで、浦和や名古屋のように資金的に恵まれておらず、かといって鹿島のようにコネクション的にも恵まれているわけでもない札幌がそれなりの選手を獲得するには、サンパウロでさんざん周囲の手を焼かせていた俺王子ことエメルソンや、大分で数多い出場停止を繰り返した挙げ句札幌が引き取る形となった俺王様ことウィルのように、「とりあえず気性難には目をつぶる」という、まさにサンデーサイレンス産駒かシンボリルドルフ産駒かといった感じでしょう。そういった意味では、むしろ前任者たちのように活躍する素地は揃っているような気はするんですよね。

 前々回の記事でも書いたように、オレにとっては結果さえ出してくれれば多少気性難だろうが構わない、つうかむしろネタ的にはおいしいのですが、現時点でのロブは3試合に出場して得点ゼロの退場1と暗黒オーラだけが突出している感じで、残念ながら結果を出しているとは言い難い状況です。
 しかし、そうは言ってもロブは既報の通りチャンピオンズリーグでも得点を挙げている選手で、新聞でも報道された2001-2002年シーズンのフェイエノールト戦(2001年9月18日)とスパルタ・プラハ戦(2001年10月23日)で1得点ずつを挙げている他、1999-2000年シーズンと2000-2001年シーズンにもそれぞれ2得点ずつを挙げ、その中にはスポルティング・リスボンやアーセナル、リーズ・ユナイテッドといった強豪相手の得点も含まれています。少なくとも、どこの馬の骨ともわからん選手ではないことだけは確かですから、個人的には期待してはいるんですけどね。

 ただ記録を調べた限り、チャンピオンズリーグではホームでしか点を取ってないみたいです。

2002年3月30日

ゲームでポン

 少し古いネタになりますが、プレイステーション2版の「サカつく2002 J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう!」が発売されてますね。オレ自身はかつては「大戦略」や「ダービースタリオン」などにハマりまくったくらいシミュレーションゲームは結構好きなんですが、今までこのゲームはセガサターンやドリームキャストだけで出ていたゲームでして、さすがにそのためだけにハード本体を買う気にはならず、やってみたいとは思いつつも今までこのシリーズをやったことはありませんでした。しかし、「ドリームキャストを『サカつく』専用機として買った」という知り合いが何人もいるくらい「ハマる」ゲームみたいです。
 で、今作からプラットフォームがプレイステーション2となったことにより、オレにもようやく「サカつく」が出来る状況となったわけですが、「ダービースタリオン」ではニシノライデン産駒の凱旋門賞馬を育ててみたり、「大戦略」では全部隊歩兵で勝てるかどうかに挑戦してみたりしたオレにとっては、そういったねじ曲がった楽しみ方が出来るかどうかが重要です。そんなわけで、昨日会社帰りに渋谷のTSUTAYAに寄って実際にパッケージを見てみました。そして「応援歌エディット」という機能に違う方面のトキメキを感じて買おうと決心しようとしたとき、パッケージ裏に書いてある文言が目に入りました。一字一句まできっちりと憶えてはいないのですが、以下のような感じだったと思います。

 「選手のデータはJ1が2001年11月7日時点のものです。」

 …新居がいねぇんじゃ買えねぇな。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ