« 2002年8月 | メイン | 2002年10月 »

2002年9月 アーカイブ

2002年9月 2日

お家芸炸裂

 というわけで年に1度のホーム参りとして、2ndステージ開幕戦の柏レイソル戦を見に厚別公園競技場に行って参りました。昨年は札幌ドームでの清水戦でしたので、2000年7月29日の浦和戦以来2年ぶりの厚別となるわけですが、結果から言えば2-2の引き分け。前後半に1点ずつ取って2-0に鳴ったにもかかわらず、残り10分から追いつかれるいつもの通りの展開。延長戦は120分をフルに戦い決着はつかず、2-2の引き分けとなりました。
 きっと、道外在住のため帰省の時くらいしかホームゲームに来られないオレのために、選手たちがプラス30分おまけしてくれたんですね。ええ、この頑張りを見せてくれただけで満足です。120分よく頑張ったみんなの姿を見たオレの心は今、海よりも深く、山よりも高い、母のような愛情に満ちあふれています。

 そんなわけあるか。

 イヤもう、何回も書いたことですけど、狙ったように毎度毎度同じことを何年も繰り替えし続けるのは本当にスゴいですね。叱られたところで治るものではないという意味では子供のおねしょに近いものがあります。もっとも、大抵の場合成長するに連れて解消される夜尿症のほうがマシかも知れませんけどね。
 そんなチーム状況を考慮してか、昨日はチームの強化担当とイバンチェビッチ監督の会談が行われた模様で、各メディアによると「控えの選手層の特徴を伝えて把握してもらうため」という目的だったようですが、オレ的な妄想では早い話が「新居を使え」ということにしました。あとはやっぱり森くんですかね。彼のように経験も実績もある選手が、お世辞にも選手層が厚いとは言えない札幌で控えに甘んじているというのは、なんと言いますか非常にいたましい(注:北海道弁で「もったいない」の意)。
 まぁ最終的に選手を選ぶのは監督ですが、個人的な希望としてはやはり森、森下、大森、森山を入れて、さらに古川、吉川、松川、相川をポジションに関係なく使って思う存分混乱したいと思っています。ああ、ここに森川がいれば!

 お待たせしておりました柏レイソル戦の観戦記アップしました。

2002年9月 4日

若手発掘虎の穴

 積極的に若手選手を起用してきた柱谷哲二前監督と違って、ここまでベテラン重視の傾向が強かったイバンチェビッチ監督。もちろん、今季途中から就任したイバンチェには時間もあまりない上、途中加入の選手にベテランの選手が多かったということもありますから、チームの形を作るためにはある程度経験を持ったメンバーを固定化していかざるを得なかったと思いますが、そのチームが結果を残せていないこともあり、また先日小山チーム統括部長との会談で「若手のレベルアップ、それによるチーム活性化」という新しい宿題が確認されたこともあって、ここに来て若手の尻叩きも始めることになった模様です。
 既にサブチームが定期的に道外遠征をして他チームのサテライトとのテストマッチを行う計画も出てきており、その第1弾として今週末の京都戦での遠征にメンバー全員を連れて行き、サブチームはガンバ大阪のサテライトチームなどとテストマッチを行う予定になっておりますが、昨日の練習ではイバンチェ直々に若手選手に「特訓」を行ったという話が各道内メディアに載っておりました。
 道新スポォツによると、イバンチェに呼ばれたのはイソヤマン、岳也、田澤、新居、らっきょ、吉瀬、いのっち、阿部の8選手。どんな指導をしたのかまでは載ってなかったのですが、まさかわざわざ選手を集めておいて「フランダースの犬」の最終回を見せて選手を泣かせたり、はたまた「いいか! 世の中には2種類のズゴックしかない! 普通のズゴックと赤いズゴックだ!」などと意味不明なことを力説したりはしないでしょうし、スポォツニッポンによれば、イバンチェは「これまで使われなかった選手のうち2人(ベンチに)入れる」とも話していたそうですから、その2人を見極める目的もあったのでしょう。もしかしたらその2人の中に新居が入るかもしれません。まぁ、もし7日に新居がベンチ入りしなかったとしても、8日に行われる予定のガンバ大阪サテライトとの試合には出るでしょうから、もし7日出なかったらそっちも見に行ってこようかと思っています。

 というわけで今週末は京都パープルサンガとのアウェイ戦が行われます。北海道新聞ではこの試合のキーマンとして、佐藤尽と松川友明の名を挙げております。なるほど、確かにこの2人は今季途中に京都パープルサンガから移籍してきた選手で、松川に至っては先週まで京都にいたホヤホヤの選手ですしね。現在の京都の主力選手の特徴は把握済みのはずですから、板長の「あの2人はモチベーションが高いでしょう」というコメントも付けており、道新の期待も大きいようです。

 でもね。

 健作も入れてやってはくれませんか?

2002年9月 8日

俺様祭り

 今週末に行われたJ1リーグ2ndステージ第2節。コンサドーレは京都パープルサンガとのアウェイゲームを戦いました。相手の3トップに対抗すべく変則4バックで臨んだ札幌は、攻撃も守備もそれなりに機能したものの決定的なチャンスをものにすることが出来ず、逆に後半ロスタイムに朴智星にPKを決められて1-0の負けとなってしまいました。とりあえず、いつものパターンとは若干違うものの今日も今日とてロスタイムに失点したちっとも学習してないコンサドーレ札幌。せっかく京都に行ったのですから北野天満宮に行って菅原道真(学問の神様)にお参りをしてくればよかったのにと思います。
 それと、京都にとっては朴智星1人に救われた感のあるこのゲーム。朴智星様々といった感じでしょうから、京都市は韓国が誇る犬である朴智星に敬意を表して、名物の大文字焼きを犬文字焼きにするべきだと思いました。

 さて、そんな京都戦は前座試合だと思うことにして、翌日はいよいよメインのガンバ大阪サテライトとのテストマッチを見に大阪まで行って参りました。お目当てはもちろん"King of Sapporo"新居辰基。札幌ユースが、イヤ北海道が産んだ稀代の俺様ストライカーを見にわざわざ万博グラウンドまでやってきた札幌サポーターは約30人。チームは控え組とは言っても前節ベンチ入りしたまま出番のなかった選手と、出てもちょっとしか出番のなかったフィールドプレイヤーは大阪に来ているようです。
 札幌のスタメンはGKいのっち、3バックが左から森くん、吉川、曽田、らっきょと吉瀬のダブルボランチに両ウィングバックに和波とナオキ、イソヤマンの1トップにコマネチとプチ俺王の2シャドー。ガンバのサテライトチームは實好や柳本、松下や羽畑ら割と錚々たるメンバーがいましたが、札幌サポーター的な注目はやはり昨季札幌にレンタル移籍していた大黒でしょうか。札幌に来た当初は「影武者村主博正」だった大黒ですが、久しぶりに見た彼はすっかり影武者森川拓巳となっておりました。
 まだ残暑厳しい近畿地方で13時キックオフの炎天下サッカーは、見るほうはもちろんやるほうも大変にキツいのですが、プチ俺王様は早々にいきなりスパイクが脱げるというお茶目なプレイを見せます。つってもさすがに直射日光の照りつける中では両チームとも動きが鈍いのは致し方なく、低調なパフォーマンスに終始。らっきょはあさっての方向にパスを出し、吉瀬も何本かいいロングパスを出すシーンもありましたが、膝にグルグル巻きのテーピングを見るとケガをしているようでおっかなびっくりやっているような感じです。
 新居はいつもの通りの俺様っぷりを発揮していましたが、1トップのイソヤマンのポストプレイがおぼつかなく、平間も好き勝手やっている状況なのでなかなかボールが回って来ません。一度平間がボールを持った瞬間、新居が素晴らしい動きで裏を取ったのですが、平間はまったく新居を見ておらずナオキにトンチキパスを送ってカットされた瞬間、札幌サポーターから一気に怒号がわき起こったのが一番盛り上がったシーンでしょうか(すぐ目の前で練習してたガンバのGKチームの皆さん、驚かせてごめんなさい)。
 方やディフェンスのほうも危なっかしいことこの上なし。森くんはさすがに安定したディフェンスを見せておりましたが、吉川、曽田の筑波コンビは、昨季(ケガが多かったということはあるにしても)札幌でほとんど出番のなかった大黒に2人がかりで翻弄される体たらく。「もう1人の筑波」であるいのっちですが、こちらはパンチングに出た飛型がものすごく美しかったのが印象に残りました。ボールに触れればもっと良かったんですけどね。
 さて、試合自体はほとんどの時間ガンバに攻め込まれる予想通りの展開だったのですが、先制点は何と札幌。後半35分を過ぎた辺りで相手ゴール前でナオキが裏に抜け出し、逆サイドで待ちかまえていた新居にパス。実はナオキが抜け出した時点で副審がオフサイドの旗を揚げたためガンバのDFも一瞬動きを止めたのですが、主審はこれを認めずプレイは続行。おそらくパスの出た瞬間にオフサイドポジションにいたのは新居で、ナオキはオフサイドではなかったためだと思われますが(我々の位置からはよくわからなかったのであくまで推測ですが)、かつて札幌ユース時代には明らかなオフサイドで副審が旗を揚げても副審にガンを飛ばすことだけは忘れなかった新居がセルフジャッジなどするわけもなく、難なくこのボールを流し込んでキッチリゲットします。

 今回の遠征の最大の目的である「新居ゴール」が見られてご満悦の札幌サポーターは、後半はこちらサイドに向かって攻めてくることもあり、1点を獲って気をよくしたはずの新居の後半の爆発に期待します。15分のハーフタイムを挟んでいよいよ選手が入場してきました。

 いねぇじゃん、新居。

 ベンチのほうを見ると、もう新居はトレーニングウェアを脱いでしまっています。この瞬間我々のテンションは下がりまくりで、新居と交代で出てきた田澤がミスを連発していたこともあって、まるで得点の予感のないまま時間は過ぎていきます。かといってガンバも圧倒的に攻めている割にはなぜかシュートが枠に飛ばず、なんでか知らないけど点が入りません。
 新居が引っ込んでしまったんで、オレは集まったゴール裏メイトと試合そっちのけで雑談に興じていたり、ベンチにいる新居の様子を観察していたわけですが、後半30分を過ぎた辺りで再び新居がトレーニングウェアを着てピッチサイドに立っているではないですか。まさかもう一度交代? と思っていると、やはりそのまさかでした。なんとプチ俺王様再降臨です。しかもよく見たら着ているトレーニングウェアは岳也のだし
 思いもかけず目の前で見ることが出来た新居を楽しんでおりましたが、さすがにもうクソ暑い中の後半終了間際、どの選手も一様に動きが重く、これといったシーンもないまま試合は終了。気がつけば新居のゴールが決勝点だったという試合でした。

 さて試合終了後、せっかくなので来ていた札幌サポーターの何人かと一緒に新居の出待ちをしていたわけですが、他のメンバーより少し遅れて登場してきたこの試合のヒーローは、何を思ったかねじりはちまき姿で登場。ミネラルウォーターの段ボールを抱えた脱力を誘う姿に、同じく出待ちをしていたガンバサポーターと思われるお姉さんたちからも写真を求められる始末。結局取材に来ていた道内メディアからもその姿のままインタビューを受けるプチ俺王様だったのでした。
 あと印象に残った選手はやはり森くんでしょうか。終始安心して見ていられました。京都戦で古川先生が退場して次節の神戸戦は出場停止なので、次こそ森くんを使って欲しいと思う次第。

 あ、前座試合の観戦記もアップしてます。

2002年9月10日

俺様祭り2

 昨日、「コンサドーレ武者修行」第2弾である練習試合・対佐川印刷戦(35分2セット)が行われました。佐川印刷SC(公式サイトの選手紹介には名前がありませんでしたが、モンテディオ山形にいたGK斉藤誠一選手が所属しているようです)は関西社会人リーグ所属のアマチュアチームですが、昨季の全国社会人サッカー選手権では関東リーグの図南SCなどを破って3位に入り、今季は天皇杯の京都予選を勝ち進み、決勝ではJFLのFC京都BAMB1993を破って京都府代表の座を勝ち取った強豪チームです。
 炎天下の中2日連続の試合は相当に厳しかったはずですが、森くんの先制点(セットプレイからのヘディングですかね?)と"King of Sapporo"新居の俺ゴールで2-0で札幌の勝利となったそうです。新居はこれで2試合連続ゴール。バッキーがリタイアしている以上、今季のリーグ戦でも得点を挙げているストライカーがアッピールしているのですから、イバンチェビッチ監督におかれましては、是非とも新居を使ってみる気はありませんか? ススキノのクラブでニューボトル入れるくらいの気持ちで。

 そうそう、2002年メンバーに新加入の選手を追加しました。多すぎ。

2002年9月12日

小ネタ

 ついこの間「北」の(ものと思われる)不審船は引き揚げられましたが、北の不振チームは未だに引き揚げられません。何とかなりませんか海上保安庁。
 そういえば30日以来ぷっつりと姿を消していた「タマちゃん」(と思われるアザラシ)がJR横浜駅近くを流れる川に出現したとか。タマちゃんといえば、普段は近くの川からドジョウが消えても誰も見向きもしないくせに、たまたま迷い込んだアザラシが激やせして初めて「鶴見川は汚い」と多くの人が大騒ぎしていたのが記憶に新しいですが、オレとしてはタマちゃんよりヤマちゃんのほうが気になります。その後どうなったのでしょうか。犬のヤマちゃん。
 などとどうでもいい話でお茶を濁しつつ始めてみましたが、15日のヴィッセル神戸戦まであと3日となりました。J1残留は厳しくなってきましたが、年間15位の神戸相手、何よりもホームゲームですから、ホームのサポーターの前でキッチリ勝利を飾って欲しいところです。アメリカで起きた自爆テロからちょうど1年と言うことでテレビも新聞もその話題ばかりですが、札幌も去年の4連勝の皮切りとなったドーム初勝利(清水エスパルス戦)からちょうど1年。あの試合でVゴールを決めた岳也も2試合連続のスタメン出場が有力のようですから、岳也が持っているだろう「いいイメージ」に期待したいところです。だからといってくれぐれもロスタイムの自爆テロは断固禁止の方向で。

 ところで、ヴィッセル神戸といえばやはりキングカズ。全盛期から比べればさすがに衰えは否めないとはいえ、多くのサッカー少年に夢を与えた選手です。"King of Sapporo"新居辰基もその1人。先週の練習試合で2試合連続ゴールを挙げたストライカーに道内メディアの注目も高まってきたようで、道新スポォツに「カズをお手本にしている」という新居のコメントが載っておりました。「(カズに)まだ会ったことがないし、どうか出してほしい」。
 イヤ、まぁ新居らしいといえば新居らしいのですけど、それが動機というのはいかがなものかと思わせるコメントです。試合に出たいのはいつも出たいのでしょうけどね。ただ、もし出られたとしても、試合後にカズに握手などを求めに行こうものなら、同じくカズを崇拝してやまないバンバンに鋭くブロックされる可能性が高いと思われますので、是非とも握手を求めに行ってください。

 それとリンク追加。サッカーについて熱く語るサイト・Variety Footballです。

2002年9月16日

ああ札幌ドーム

 えーと、年間順位15位のヴィッセル神戸とのホームゲーム。勝てば神戸との差を一気に「2」にまで縮め、14位の柏レイソルとの差も「3」にまで詰め寄ることが出来る大事な試合でした。ロスタイムでの失点を繰り返し、山瀬が重傷を負った札幌ドームで、前日14日にはお祓いおよび必勝祈願まで行って臨んだ試合ですが、結果は神戸の新助っ人のオゼアス、途中加入のアリソンにゴールを決められ2点をリードされる苦しい展開。結局曽田のJ初ゴールで1点を返すのが精一杯で痛い痛い敗戦を喫してしまいました。

 というわけで、神様にも見放されたということでいいんですね?

 何と言いますか、1点を返した後は確かに「追いつけるかも?」という流れにはなりましたけど、ああいった試合をなぜ最初から出来ないのかという不満は残ります。また、神戸がオグに入るくさびのパスを狙っているのは明らかだったのに、相手に囲まれているオグに何の工夫もないパスを送り、挙げ句何のフォローもなしでは、ボールを奪われるのも致し方ありません。まぁオグの出来は確かにあまりよくありませんでしたが、このチームは山瀬とかジャジとかオグとかちょっと好調な選手がいると、完全にその選手に任せきってしまう傾向がありますよね。そんなサラリーマンサッカーなんてオモシロくも何ともないのですけど。
 今回の敗戦でJ1残留はよりいっそう厳しくなってしまいましたが、とりあえずもうここまで来たらいっそ開き直って、今週水曜日の横浜戦、そして週末の浦和戦と、火事場のクソ力を見せて欲しいと思います。95万パワーでも完璧超人に勝てるのですよ。へのつっぱりはいらんですので頑張ってください。

 そうそう、BSデジタルで実況をやっていた清水大輔アナウンサー、確かにアリソンとオゼアスがいて紛らわしいと思いますし、同じ兵庫県にあるチームではありますけど、アリアスは阪神の外人ですのでお間違えなきよう。

 つーわけで神戸戦観戦記アップしておきます。

2002年9月17日

さよならイバンチェ

 柱谷哲二前監督の解任を受けて、ワールドカップ中断期間中にコンサドーレ札幌の監督に就任したラドミロ・イバンチェビッチ監督。欧州でいくつもの弱小チームを2部降格の危機から救ってきた手腕を期待されていましたが、いい内容のサッカーを見せながらも勝点を上積みすることが出来ず連敗を重ね、ついに昨日HFCから同監督とボージョビッチコーチの解任が発表されました。
 11試合を戦って1勝1分9敗という成績では解任もやむなしと思いますけど、道内メディアの報道から漏れ伝わってくる話から推測するに、限りなく辞任に近い解任だったようです。実のところはけっこう前から辞めたいと思っていたんじゃないかと思いますので、それほどの驚きはありません。まぁ、道新などにも書かれていたように、起用法などを巡って控え組の選手からは不満の声もあったのは事実ですけど、短時間でチームを作り上げるには他に方法がなかったのかもしれませんから、それについてどうこういう気はありません(新居を使えと言い続けているオレがいうのも何ですけど)。試合中の選手交代なんかもお世辞にも上手いとは言い難かったですけど、その辺りは岡田元監督も似たような部分はありましたし、チーム作りも選手交代も100点満点、なんて監督がそうそうフリーで転がっているわけないですしね。
 どっちかというと、エース・山瀬功治の負傷離脱やフェルナンデス時代から延々と続く「ロスタイム病」(難病指定)がイバンチェの寿命を縮めたであろうことには多少の同情も禁じ得ません。いずれにしても、「もうなんかまったく話になりません」というチームを「少なくとも80分間は負けないチーム」にまで持っていったのは評価に値します。とりあえず、あの見事なマユゲを忘れることはないでしょう。たとえ親を忘れたとしても。

 ということで後任監督ですが、やはりというか何というか張コーチが監督に昇格となりました。同時にU-15監督の三浦雅之氏、U-18コーチの四方田修平氏のトップチームコーチ就任も発表されています。張監督は明日の横浜F・マリノス戦では登録の関係上「監督代行」となるようですが、事実上正式な監督就任となるようです。下部組織からコーチを2人引き上げたことから見ても、おそらく来年以降も張監督で行く目論見でしょうね。
 とりあえずいろいろと言いたいことはいったんシーズン後までとっておくことにしますが、今の時点でこれだけは言わせてもらいます。

 前回の柱谷監督の解任時に続いて、今回もコンサイズムの原稿を書き直す羽目になりました

2002年9月19日

初陣飾れず

 イバンチェの清きに魚も棲みかねてもとの濁りの哲二恋しき

 そんなわけはあまりないのですけど、イバンチェ解任後の最初の試合となる横浜とのアウェイ戦は、DF陣がよく粘ったものの、平瀬に延長Vゴールを決められ破れてしまいました。まぁ張監督も昨年からチームをずっと見てきているとはいえ監督に就任したのが試合前日のことですから、即結果を出せというのも酷な話でしょう。3日後にはまた浦和戦が控えていますし、張監督の色が本当の意味で出てくるのは来月の日本平での清水戦辺りからじゃないでしょうかね。
 とりあえず、いろいろと大変ですがある程度は来年のことも考えながら、出来れば残留を目指していきたいものです。選手たちも、この際ですから「いつまでもあると思うな親とクビ」をスローガンに頑張ってください。

 ところで、またしても監督が替わったためまた観戦記のタイトルも変えなくてはなりません。前回とは違って考える時間もなかった、つうかもう考えるのもめんどくさいので、新しいタイトルはチャンリンシャンにします。思い切りやけくそですが。というわけで横浜戦観戦記アップしました。

2002年9月22日

新開発

 地元の西友に行ったら、しげるの熱唱テープが流れておりました。

 さて、前節2ndステージ開幕3連敗の横浜F・マリノスに勝利を献上し、順調に「勝点献上チーム」の座を確固たるものにしつつあるコンサドーレ札幌は、今節は札幌ドームで浦和レッズと対戦しましたが、前半終了間際にエメルソンに、後半開始早々に鈴木啓太にゴールを許し2点を先行される苦しい展開で、岳也の今シーズン初ゴールで1点差まで追い上げたものの追いつくまでには至らず、先週の神戸戦を彷彿させる試合展開で敗戦しました。
 これまで札幌名物といえば「試合終了間際に追いつかれる」伝統芸でしたが、ここ最近は「前半先制点を許してサポーターに『まだ前半だ』といらん気合いを持たせ、後半追加点を許して落胆させ、しかしそこから簡単に1点を返してサポーターに『まだいけるぞ!』と思わせながらも、その後は数あるチャンスをまったく決められず結局は勝てない」という新しい芸を開発しつつあるようです。「芸は身を助ける」という言葉は本当なのでしょうか。

 というわけで浦和戦観戦記アップしました。

2002年9月26日

観客動員作戦

 シーズンの3分の2が終わった段階でコンサドーレ札幌の成績はここまでわずか2勝、ナビスコカップを含めても3勝止まりという成績。その不振を反映してか、ここまで観客動員も低迷しています。昨季はドーム元年ということもあって発売後数時間でチケットが完売する試合もありましたが、今季は今のところそのドームでも3万人を突破した試合はなく、厚別でもスタンドには空席が目立つ状況となっています。
 大きなスポンサーを持たないコンサドーレ札幌にとっては、入場料収入というのはチームの運営にダイレクトに影響してきますから、観客の減少は死活問題となりかねません。HFCも観客動員増に躍起になっているようで、先日のヴィッセル神戸戦でも敬老の日の試合ということでお年寄り向けに入場料を割引するなどいろいろな手を打ってきていますが、前節の浦和戦での有料入場者数は21,435人とドーム最低の数字となってしまい、状況はますます厳しくなる一方となっています。

 そんな中、次なるお客さん向けサービスのプランが先日の日刊スポォツに載っておりました。その名も「10円キャッシュバック作戦」。同紙によると、クラブ幹部の言葉として「お客さんへの勝利給があってもいい。競技場に足を運んでもらう以上、10円でも還元できれば」と、チームが勝利した場合に来場したお客さん全員に「勝利給」としてキャッシュバックするというプランのようです。
 まぁこれはあくまで企画段階で、別に10円という金額まで決まったわけではないということらしいですが、「入場者全員に」ということなら100円も500円もキャッシュバック出来るわけがないと思いますので、本当にやるとしたらまぁ10円くらいがいいところでしょう。これまで行われてきた「サンクスマッチ」のような「入場者全員にグッズプレゼント」というのと比べると、なにやら恐ろしくど真ん中の直球なプランでむしろ潔さを感じる企画だと思いますが、果たして10円に惹かれてスタジアムに来るお客さんがどれほどいるかというのは疑問が残るところです。
 思うに、これは「10円」だからいけないと思うのです。つっても、前述したように額を増やせといっているのではありません。日本には「言葉のマジック」というものがあります。たとえば「玉露」というのは大変に美味しい高級茶ですが、これをうっかり「タマツユ」と呼んでしまうと途端に高級感のかけらもなくなってしまいます。逆に、「いいちこ」なんて普通にその辺で売ってる焼酎ですが、これを「ナポレオン(下町の)」というと何となく高級感が感じられます。これを利用すればいいのです。
 つまり、「10円キャッシュバック」といわずに、「どーんと10万両キャッシュバック!」とブチ上げればいいのです。八百屋のおじさんが使っていた単位ですから、サギでも何でもありません。むしろ受け取った人も「おお、ホントに10万両だ!」と幸せな気分になること請け合いですよ?

 あ、「500円キャッシュバックと見せかけて実は500ウォンでした」というのだけはやめてくださいね。偽造しかねないので。

2002年9月30日

負けは負け

 2ndステージも未だに勝ち星のない札幌の今節はジュビロ磐田とのホームゲームを戦いました。ジャジをベンチに置き、オグを中盤に下げて平間を起用するという「C-C-B作戦(張さんちょっと暴挙な作戦)」で臨んだ試合でしたが、予想に反して前半は平間の大活躍により王者磐田を相手に互角以上の戦いを見せました。
 しかし後半になると防戦一方。今日も神モードの洋平を中心とした守備陣が何とか踏ん張り延長まで持ち込む粘りを見せましたが、結局延長前半6分に中山にVゴールを決められ勝点奪取はならず。決死のC-C-B作戦でしたが、結局Romanticも連敗も止まらない結果になってしまいました。
 まぁ1stステージ覇者を相手に0-1なのですから善戦といえば善戦なのかもしれませんけど、「次に繋がる」といってももう次とか言っていられる状況じゃないですから、どこが相手でも勝点を取らなければいけないと思うのですが、チーム力の差を考えれば致し方ないのでしょうかね。
 とはいえ、もはや負けられない状況でこういうことを言うのも不謹慎なのですが、今日のところは負けてもそんなに悔しくはありません。別に相手がジュビロ磐田だからというわけではなく、今節うっかり勝ってしまったりしたら、現在今季の勝利数3のうち2試合に出ていなかった今野がオノレの存在価値を疑いかねないので。

 というわけで磐田戦観戦記アップしました。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

アーカイブ