連敗脱出
Jリーグディビジョン2・第34節
コンサドーレ札幌2-0徳島ヴォルティス
得点者:札幌/清野、アイカー
試合はまだ見てないのですが、終始主導権を握って相手を圧倒したようですね。ようやくトンネルを脱したという感じでしょうか。勝負の第4クールの緒戦に幸先のいいスタートを切ることができました。今シーズンここまでの各クールの成績を見てみると、緒戦に勝利した第2クール(対水戸戦)は7勝1分3敗と絶好調だったのに対し、勝てなかった第1クール(対甲府戦・2-2)と第3クール(対徳島戦・1-1)はそれぞれ2勝5分4敗、4勝1分6敗といずれも負け越しています。まぁこんなモンは結局は単なる結果論なんですけど、それでも7勝を挙げた第2クールと同じく厚別で2-0の勝利を挙げたことは何かの暗示なのかも知れません。
他の試合ではベガルタ仙台がサガン鳥栖に(新居のゴールなどで)負け、モンテディオ山形は京都パープルサンガに完敗、ヴァンフォーレ甲府が横浜FCと引き分けて勝点1を伸ばすに留まったため、その結果3位甲府と4位山形が勝点50で並び、5位に勝点49の札幌、6位に勝点47の仙台となり、ますますその差は縮まってきました。どのチームもひとつの取りこぼしで脱落する可能性があり、この先ひとつとして気が抜けない状態となるのは間違いなさそうです。第三者視点で見ればこの上なくオモロい3位争いなんですが、サポーターはもちろん選手にとってもこの状況は大変です。そのような背景もあってか、試合終了後、2点目を決めたアイカーが「残りの試合をトーナメントのような気持ちで戦っていきたい」というコメントを残しています。勝とうが負けようがこっちの都合なんてお構いなしに容赦なく試合がやってくるリーグ戦も別の意味で厳しいのですが、「負けたらその時点で終わり」というトーナメント戦は、「残り1試合も負けられない」という決意を表明する意味で、Jリーグに限らず他のスポーツでもシーズン終盤になるとよく引き合いに出されます。
しかし、あえて厳しいことを言わせてもらえば、「トーナメントのつもりで戦う」というのはやめたほうがいいと思います。その理由は、かつてどこかのチームの選手たちが同じように口々にこのセリフを口にし、その結果見事に史上最速で降格を果たしたチームを知ってるからというのもありますが、それはそれとして、この「トーナメントのつもりで」というのは入れ替え戦出場を狙う甲府や山形の選手たちだって同じように思っているはず。このままダンゴ状態が続けば、3位争いのチームの中では得失点差がマイナスの札幌が一番不利。そんな札幌が他のチームと同じ心境でいたところで、彼らを上回れるわけがないと思うのです。ですから、札幌は他のチームにはない心境で行かなければなりません。しかし、ただでさえみんな必死になってくる最終クール。決して3位グループでも抜きんでた存在ではない札幌ですから、並大抵のものでは太刀打ちできないでしょう。そんな札幌にとってどんなものがいいか考えてみました。
×残り10試合トーナメントのつもりで戦います
○残り10試合トリートメントのつもりで戦います
→負けた時点で髪がゴワゴワになってしまう恐怖
○残り10試合トム・ソーヤのつもりで戦います
→ハックルベリーとならJ1にだっていけるさ
○残り10試合笑点のつもりで戦います
→1試合1枚ずつ座布団ゲットしないと10枚たまらない圧迫感
○残り10試合熱湯コマーシャルのつもりで戦います
→頑張れば頑張るほどその分時間が増える我慢強さ
○残り10試合ア・バオア・クーのつもりで戦います
→ここを破られるともうあとがないギリギリ感
○残り10試合ラブマシーンのつもりで戦います
→集合写真の右上から選手が消えていくという悪夢
まぁとりあえず、先のことは考えずに目の前の試合を全力で戦ってください。次の西ヶ丘には行きます。もう会社休みとりました。