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2003年4月 アーカイブ

2003年4月 2日

外科手術

 開幕から3試合を終えて1勝2敗となかなか波に乗りきれない札幌。主力メンバーを多く欠いていた事情もありますが、それでもホームゲーム2戦を落としてしまったのは非常に痛い。特に守備陣は3試合で失点9というちょっと見過ごせるものではないレベルで、いくら攻撃サッカーを目指しているとはいえ、前節1人で2得点を挙げたホベや、次節から復活する予定の俺王様がいくら奮闘したとしても、このままでは権兵衛が種まきゃカラスがついばむ状態となるのは火を見るよりも明らかです。
 そんなわけで、さすがにジョアン・カルロス・トシキ監督も守備陣のテコ入れをはかった模様。昨日行われた紅白戦では前節までレギュラーを務めていたGK洋平、DF森くん、健作を外してAチームに藤ヶ谷、曽田、中尾を起用するという大鉈を振るいました。失点は何も守備陣だけの責任だけではないとはいえ、はっきり言えば今年の、イヤ去年からの洋平のパフォーマンスにはかなり不満がありましたし、ここいらでもう一度フジを見てみたいと思いましたので、個人的には納得の入れ替えですね。健作もベットにまるで信頼されてない状況では致し方ないですかね。つうか、ここまでの試合でベットは新居と今野しか見てないような気もするんですが。
 「(新潟戦は)このチームで行く」というジョアンの言葉がどこまで本気なのかはわかりませんが、いずれにしても若手ベテラン関係なく入れ替えを頻繁に行うのは歓迎すべきことですし、こういった外科手術も時には必要かと思います。「すいません、医療ミスでした」とかでも、この場合それはそれで笑えるので大丈夫です。

 そういえば、全然関係ないけど気がつけばもう4月じゃないですか。私事で申し訳ないですが、オレはもうまる1年トップチームの勝利を生で見ていないので、新潟戦は頑張ってください。

2003年4月 4日

開幕

 さて明日は待ちに待った俺開幕。つまり本当の開幕戦です。紅白戦中に右膝を痛めたベットが全治3週間で欠場、ちょっとオノレの得意技を見失ってる感のある新居が出場微妙なのは残念ですが、前節個人的に鮮烈なデビューを果たしたホベルっちもスタメン出場の見込みで、週中に大きく入れ替わったDF陣も含めてようやく「俺王様と愉快な仲間たち」が揃うことになります。そう、コンサドーレ札幌の2003年シーズンは明日から始まるのです。何しろ今年は「俺に始まり俺に終わるシーズン」ですからね。
 そんなわけで俺王様とホベそろい踏みでチームがどう変わってくるかが見物です。俺王様、ホベという両者とも左利きながらキックの弾道が違う2人のフリーキッカーは、いくら昇格最有力候補の新潟といえど怖くないわけないはず。練習レポートによれば俺王様とホベは生意気にフリーキックのサインプレーなんかにも取り組んでいるようですが、とにかく今季は相手のペナルティエリア前で潰されても、期待感で盛り上がれるようになっただけでも大きな進歩です。去年は相手のアタッキングエリアに行っても、潰された瞬間もうダメ感でいっぱいでしたからね。

 ところで、そのホベは日本語の習得にも余念がないようです。北海道版スポォツニッポンによると、昨日はケガをしたベットに付き添って通訳の鈴木ウリセスが不在だったのですが、ちゃんとタクシー運転手に日本語で住所を告げて帰ったとのこと。語学力ってセンスの問題もあるみたいですけど、来日してからまだ日が浅いのにかなり日本語が上達しているみたいです。スペインリーグのFCバルセロナの監督を務めていたオランダ人のルイス・ファンハール氏が、チームをリーグ連覇に導きながらもついぞマスコミやファンからは好まれなかった理由の一つに、「カタラン語(バルセロナを含むカタルーニャ地方で使われている言葉)を覚えようとしないから」というのがあったと言われています。この場合はカタルーニャという独特な土地柄のせいもあるでしょうが、その地域になじむという面からも、そこでの言語を話せるというのは大きな意味を持つのでしょう。まぁ、チームになじむために来日前から必死に日本語を勉強し、その成果を発揮することなく解雇されたマクサンドロという人もいましたけど。
 というわけで各紙でも書かれている通り、ブラジル人3人の中ではホベが一番日本語がうまいらしいのですが、そうなると都合来日6年目の俺王様の立場がまったくないですね。まぁ俺王様の場合は王妃様も姫様も日本語ペラペラですからあまり困らないのかもしれませんし、何よりも俺王様は相手が日本人だろうがブラジル人だろうがバルタン星人だろうが関係なく拳で語る人ですから問題ないでしょう。

 あとリンク追加。なおしさんのコンサドーレサイトJohnnie Walkersホームページです。

2003年4月 6日

開幕勝利

 チームを大きく変えて臨んだ第4節の新潟戦。俺王様復活の試合ということでオレも現地まで馳せ参じましたが、端的に申し上げまして掛け値なしにオモシロい試合でした。トップチームの試合であそこまで笑えたのは本当に久しぶりです。興奮させるに足りる試合でした。復活相成った俺王様は残念ながら不発に終わりましたが、試合から離れて久しいということを考えれば現時点ではあんなモンでしょう。岳也のゴールも、久しぶりに「堀井岳也の堀井岳也たる所以」といったゴールでした。あれこそが岳也です。モンテディオ山形のサポーターが愛し、そして札幌でのデビュー戦でVゴールを挙げて札幌のサポーターを虜にした堀井岳也が、ようやく帰ってきたような気がします。
 とりあえず成績としては2勝2敗と五分に戻しただけですが、この勝利はただの勝利ではありません。各選手がそれぞれの持ち味を発揮したこと。そして昇格争いのライバルチームである新潟に対し、アウェイで1人少ない人数でほぼゲームを支配したこと。ジョアンが断行した選手の入れ替えが正しかったことを証明したこと。もちろんうまく行き過ぎたという面がなかったわけでもないですけど、冗談でもなんでもなく、ここからが開幕と思ってもいいと思います。敢えて言おう、藤ヶ谷の時代が来たと。

 そんなわけでこの試合のマンオブザマッチは曽田です。誰が何と言おうと曽田です。ミスしてもそれが致命傷にならないだけでなく、なぜか自分のところにボールが帰ってくるというオモシロプレイを連発した18番は紛れもなく神でした
 それにしても10人となってからのパフォーマンスは素晴らしいものだったと思います。9人でフルタイム戦い抜いて引き分けに持ち込んだ2001年9月22日の万博でのガンバ大阪戦を彷彿させる頑張りでした。次は最初から10人でやってみればいいのではないでしょうか。砂川の電池が前半で切れると思いますけど。

 それと、こちらも開幕戦となるサテライトリーグ第1節・対鹿島アントラーズ戦が本日鹿島アントラーズグラウンドで行われ、2-2の引き分け。所用で鹿島まで行けず残念ながら試合は見てないのですが、前半早いうちに2点を奪われたものの、その後三原が直接FKをぶち込み、後半には"King of Sapporo"新居が得意の俺ドリブルからのゴールで追いついたとのことです。獲るべき人が点を獲り、またケガで出遅れていた相川もフル出場したみたいで、また、ユース所属選手も斎藤来、石井謙伍の2選手が帯同、わずかな時間ながら出場するなど収穫は多かったようです。13日は是非行こう。

 というわけで新潟戦観戦記

2003年4月 8日

新人さんいらっしゃい

 新潟戦の勝利の余韻に浸るまもなく、明日はもう大宮戦です。今年の関東圏のアウェイはなぜか平日のナイトゲームがやたらと多く、ネリマーナであるオレを含む多くの関東在住社会人サポーターにとっては仕事との折り合いをつけるのが大変です。とりあえずこれが福岡戦とか鳥栖戦とかだったらすっぱりあきらめがつくんですけど、なまじ無理をすれば行けなくもなさそうなところが微妙なんですよね。
 さて、ジョアンは前節新潟を完封したメンバーをいじらないことを公言していますが、ご存じの通り大宮戦は前節イエロー2枚を受けてしまったホベルっちが出場停止。その代わりを果たして誰が務めるのか、ということに興味が集まります。事前情報によれば、ホベのポジションはどうやら三原廣樹が入ることになりそうです。札幌では初出場となる三原ですが、サテライトの鹿島アントラーズ戦で約25mのFKを直接決めたように調子自体はいいようですし、彼独特の「落ちるFK」も含めて期待できそうです。
 また、前節脚を痛めて交代した中尾も心配はないどころか相変わらず好調を保っているようですし、俺王様も含めていよいよ気性難チームの本領発揮となります。ますます行かねばならんではないか。

 ところでこの大宮遠征メンバーには、先日のサテライト鹿島戦で新居のゴールをお膳立てしたルーキーの市村が帯同しています。ベンチ入りするかどうかは微妙ですが、もしベンチ入りするようであればこちらも是非見てみたい選手です。「(先輩の)山瀬さんと一緒にプレイしたい」と北海高校から入団した道産子ルーキー市村。「岡田監督の指導を受けたい」と札幌を選んだ相川と同じように、そのささやかな夢はかなうことなく散ったわけですが、偉大なる先輩を超えるつもりでがんばって欲しいと思います。

2003年4月10日

拾った

 昨日行われたJ2リーグ第5節、大宮アルディージャとのアウェイ戦は、試合開始早々に先制を許し、前半36分に守備の要である今野が一発退場するという絶体絶命のピンチとなりましたが、終了間際に俺王様の今季初ゴールで追いつき勝点1をゲット。俺王様のゴールは川島のミスから決まった得点で、まぁ偶然の産物といえなくもないですが、その前に札幌が散々川島を脅かしていたことも影響していたでしょうし、キャッチされそうなボールにもキッチリと詰めていた俺王様の勝ちです。どんな形でも1点は1点です。ルール上問題なければどんな方法だろうが敵ゴールにボールが入ればそれ以上はオレは望みません。
 だいたい、10人で戦った中3日でのアウェイゲームですからコンディション的にはキツかったでしょうし、そもそも過去の歴史に於いて大宮公園というのは、結果の如何に関わらずおおむねしょっぱい試合しか見たことがない不得手なスタジアムですから、勝点1を拾えただけ上出来と見るべきです。決して見所がなかったわけではないですしね。俺王様と新居の俺タッグとか。
 そういう意味では失点に繋がった曽田のミスはちょっともったいなかったですけど、あんな程度のミスなんて誰だってやってるし、終了間際の森くんのスペクタクルスルーを見ている限り、誰が出ても変わんないような気もしますし。こういう経験を繰り返して彼がDFとして成長していけば儲けモンでしょう。「J1昇格」と「若手育成」を両立させるとはそういうことです。サポーターにも我慢が必要ですよ。
 そんなわけで次節はホベが復帰する代わりに今野が出場停止となりますが、先週の紅白戦中に膝を痛めたベットが本日札幌大学とのテストマッチに出場した模様。今週末の福岡戦(室蘭)でのベンチ入りもありそうな勢いです。確か全治3週間だったはずですが。やっぱり札幌の8番は地球人がつけてはいけない番号なのでしょうか。

 あと大宮戦観戦記

2003年4月13日

春を告げる俺

 えーと。2003年4月12日、J2リーグ第6節のアビスパ福岡戦。約1週間で3試合目ということで選手の疲労が懸念されましたが、試合のほうは、そんな心配など杞憂と思わせる程の試合運びで5-0の圧勝。今まで虐殺されることあってもしたことなんてほとんどない札幌にとっては万馬券獲りましたくらいの心境かもしれません。この試合で初めて揃ったブラジルトリオ、ハットトリックを決めた俺王様はもちろん、先制点を挙げたホベルっちのパフォーマンスも素晴らしかったのですが、この日バツグンにキレていたのがベット。本当にコイツは全治3週間だったのか、そもそも本当にケガをしていたのかと思う程の活躍でした。この人たちが去年いてくれたら降格なんてしなかっただろうなぁなんてことは思っても口にしてはいけません。ええ、いけませんとも。
 あと、この試合で洋平がベンチからも外れたことについて不穏な噂も流れているみたいですが、全部デマです。家庭の事情とのことです。詳細はちょっとわかりませんけど、なんかかなり大変みたいですので、とりあえずそっとしておいてやってください。
 で、トップの試合はとりあえず文句をつけようがないのでこの辺りにしておくとして、本日はJサテライトリーグ第2節、対東京ヴェルディ1969戦を見に行ってきました。事前情報としてユースから鈴木智樹、小川睦史(あつし)の2選手が帯同する予定と聞き、喜び勇んでヴェルディグラウンドへ。開始前、わんさか集まった札幌サポーターに、ヴェルディのスタッフからメンバー表が配られます。

 いねえじゃん、智樹。

 急遽予定が変更になったのか、来ると聞いていたユースの2選手がいません。オレが何を楽しみに来たと思ってるんだ。昨日の試合で出番のなかった"King of Sappro"や、同じく昨日の試合は出場停止で、明日からU-22代表の合宿に入る今野がいましたが、この時点で既に残念度のほうがはるかに上回ります。
 期待の新居も何となく体調がよくなさそうで、前半立て続けにGKとの1対1を外したりするなど本調子には程遠く、日帰り日程の強行軍が堪えているのか他の選手も評判の高かった市村を筆頭として全体的に低調なパフォーマンスに終始。メンバーの半分は高校生というヴェルディに対し1-1。相手のGK柴崎がスーパーセーブを連発していたこともありますが、あまり収穫はなかった試合でした。唯一の収穫と言えば、ヴェルディの選手が連れてきていた柴犬がかわいかったことくらいでしょうかね。

 というわけで福岡戦観戦記。オレも約1週間で3試合目です。選手も大変でしょうが観戦記書くのも大変なんだぞ。別に義務じゃないけどさ。

2003年4月17日

ゴンザレスの道

 先月の21日、ジョアン・カルロス・トシキ監督の要望で元名古屋のトーレス氏が札幌の臨時DFコーチを務めることになったことはお伝えしました。滞在予定の2週間が過ぎてトーレス氏本人はブラジルに帰国しましたが、実際に指導を受けたDFの選手から契約延長を望む声が高く、クラブ側もこのほどトーレス氏と正式契約を結ぶ方向でいるようです。トーレス氏はバスコ・ダ・ガマのスタッフ入りが決まっているらしいですけど、クラブ関係者の話によると就労ビザの問題がクリアされれば大丈夫だろうとのこと。
 野球だってピッチングコーチやバッティングコーチ、守備・走塁コーチ、バッテリーコーチといった感じで分業化されているのですから、まず個人戦術がベースとなるサッカーだって守備コーチがあってもいいはず。トーレス氏との正式契約が実現すれば札幌にとって大きなプラスになることは間違いありませんが、そうなるとジョアン・カルロス監督、マルセロフィジカルコーチ、マザロッピGKコーチ、そしてトーレス守備コーチと首脳陣がより名古屋色に染まることになりますね。
 もちろん、名古屋が天皇杯を獲ったときの顔ぶれですから文句はないのですけど、ここまで来たらいっそのことマスコットも名古屋色に染めてみるというのはどうでしょう。具体的には、グララちゃんをドーレくんの嫁にもらうという形で。数年後には飛ぶしゃちほこが生まれてくるでしょう。

 さて話は全然変わりまして、Jリーグには数多くの選手がプレイしていますが、その中で日本を代表する漢選手といえば、鹿島アントラーズの秋田豊選手であることに異論を挟む人は少ないでしょう。しかし秋田という選手は、通常でも充分漢なのですが、彼がより漢っぷりを発揮するのは頭にバンデージを巻いてからです。秋田は流血してからが本当の秋田なのであり、それは蒸着前・蒸着後のギャバンのそれと同義であり、笑い前・笑い後のウォーズマンのそれと同義です。
 というわけで、14日から16日までU-22日本代表の合宿に参加していたゴンザレス今野。最終日に行われたベガルタ仙台サテライトとのテストマッチで後半から出場し、額を8針縫うほどの流血をしながら、頭にバンテージを巻いてそのままプレイを続け、ボランチまたは右ストッパーとして相手を潰しまくっていたみたいです。ということはつまり、今野はこのことによって紛れもなく漢への第一歩を踏み出したのであり、秋田の所属する鹿島の総監督を長いこと務めていたジーコ日本代表監督がDFに対して何よりも重視する「漢度」を上げることに成功しました。山本昌邦監督はどうだか知りませんが

 それにしてもコンサドーレに入団してから今年で3年目。もう今は「南原清隆」とか「いっこく堂」とか言われることもなくなりましたが、今野のフィジカルの強さはとてもまだ20歳とは思えないですね。普通この年代の選手というのは、かつて中村俊輔がそういわれていたように「巧いんだけどフィジカルが…」という選手も多いものです。今野の場合はプロサッカー選手としてそんなに上手いほうではないけど、Jの試合でフィジカル勝負に負けたところを見たことがありません。この肉弾戦の強さはどこから来ているのだろうと常々思っていたのですが、先日こんな写真を見つけて納得しました。↓

ゴンザレス

ゴンザレス
やめろ! ガデム! 貴様のザクでは無理だ!

2003年4月21日

甲府盆地の罠

 気温25度を超す猛暑の中行われたJ2第7節・ヴァンフォーレ甲府とのアウェイ戦は、前半から砂川、俺王様という攻撃の要を相次いで負傷で失い、前半ロスタイムに先取点を許す苦しい展開。後半、セットプレイから今野のリーグ初ゴールで追いついたものの、終了間際に追加点を奪われて2-1で負けました。
 でも、別に悪い試合じゃなかったと思いますよ。こういう負けた試合って必ず「モチベーションが低い」とか言う人がいますし、マスコミもどうしても集中力の欠如に敗因を持っていきたいのかそんな感じの選手コメントを載せてますけど、別にそんな風には思いませんでしたよ。動きが重かったのはやっぱり暑さが堪えたんでしょうし、あれだけのアクシデントがあって動揺するなというのも(特にうちの選手には)無理な注文ですしね。何より勝てないのはヘタだからに決まっておろう。つうか勝って「強いぜ! このまま昇格だ!」と騒いだかと思えば、負けた途端に「去年と何も変わってない! もう昇格は無理だ!」とか極論に走るのはいい加減やめませんか。勝ったら喜び負ければ悔しがるというのはサポーターの性ですけど、いくら何でも極端すぎます。

 さて、俺王様と砂川の負傷離脱はもちろん痛いですけど、サッカーやっている以上これは仕方のないこと。砂川のケガについての詳細な情報は掴んでませんが、俺王様はどうやら肉離れとのこと。ホベがそうだったように全治3週間から4週間くらいはかかっちゃいますが、靱帯じゃなかったことが不幸中の幸いと見るべきでしょうか。そういえば俺王様は大分時代の99年にも同じ箇所痛めていましたね。古傷なんでしょうか。これがもしベットだったら、来週の広島戦には何事もなかったかのようにピッチに立っているんでしょうけどねぇ。
 ところで遅きに失した感はありますが、Mr.ピッチ。Jリーグ公式サイトのリリースに書かれているとおり、「今年の新企画として芝生をモチーフに擬人化した『Mr.ピッチ』をキャラクターに『Jリーグ百年構想』を分かりやすく、親しみやすく伝えていきます。」という重要な使命を背負って生まれてきたMr.ピッチとは、こんな人です。↓


Mr.ピッチ


 誰か止める人はいなかったのでしょうかJリーグ。もう各所で様々な取り上げられ方をされているように、突っ込まれるために生まれてきたとしか思えないスキだらけのキャラクター、イヤ、もはや「キャラクター」と呼ぶことすらはばかられます。「水木しげるの妖怪大百科」に出てきても不思議じゃないです。むしろデフォルトで載ってそうです。「芝生をモチーフに擬人化した」と書いてますが、わざわざ擬人化する必要があるのでしょうか。「わかりやすく、親しみやすく」という壮大なテーマにも真っ向から逆噴射してますし。
 4月26日から5月10日に開催する「ファミリーJoinデイズ」にて、各ホームチームからこのMr.ピッチの携帯電話クリーナーがプレゼントされるそうですが、嫌がらせとしか思えないですね。だって夢に出てきそうだもん。

 最後に甲府戦観戦記アップ。

2003年4月23日

問題児

 火曜日の23:00からフジテレビ系列で放送されている「ジャンクSPORTS」という番組があります。ご覧になっている方も多いかと思われますが、ダウンタウンの浜田雅功さんが司会を務め、各スポォツ界のトップアスリートたちを集めて、毎回あるテーマに基づく各々の「業界」の裏話を披露するという番組です。
 昨日のテーマは「ペナルティ」。アイスホッケー日本代表・DF川口寛(ゆたか)選手(コクド)やラグビー日本代表FB・増保輝則選手(神戸製鋼)など錚々たるメンツが居並ぶ中、サッカー界からは昨季現役を引退した元日本代表FW・「ミスターレッズ」こと福田正博氏が出演。その福田氏が語るサッカー界のペナルティの前フリは「味方に怒りのキック」。

 …ナニ? それはもしかして…。

 「横浜F・マリノスにウィルって選手がいたんですよ」。

 そ…それはもしかしなくても俺王様。さらには画面の左下に「現コンサドーレ札幌」というテロップと共に満面の笑みの俺王様の写真が1 そんなわけで、話は予想通り臣民なら誰もが知っている「キックオク事件」についてなのですが、福田氏が言うには「どうやら試合中、自分の所にパスがなかなか来なくてかなりイライラしてたんでしょう」。
 違う! 違うよ大将! あれは奥がチンタラやってたからだよ! つまり俺王様は味方を蹴ったんじゃなくて奥を蹴ったんだよ! いわばピンポイントに狙い撃ちしたんだよ! とテレビの前で叫んでも効果があるはずもなく、直後に解雇されたという事実も含めてすっかり「悪者」にされてしまった俺王様。確かに知らない人が見れば一方的に蹴った俺王様だけが悪いように映りますけどねぇ。まぁそのお陰で俺王様が北海道に戻って来れたのだからいいんですけど、福田氏もその辺の事情をよく知らないんでしょうね。臣民としては弁護したいところですよ。「俺王様が本気で殺す気なら右足じゃなくて左足で蹴ってますよ」と。

 で、それだけならまだよかったんですが、その次の話は「罰金を値切ろうとした」選手の話。誰だそんなどあほうは、なんて苦笑いしながら見ていたら、その罰金をディスカウントしようとした選手は俺王子ことエメルソン。

 また札幌かい(元だけど)。

 まぁ実際、札幌に移籍してくるような助っ人選手って、だいたいがだいたい一山千円みたいな平均的な能力の選手か、能力は高くてもすねに傷を持つような選手しかいませんがね。つまりネタになるヤツらだということで、オレにとっちゃ非常にオモシロいんですけど、この両方に直に関わった岡田武史監督はやっぱり気苦労が絶えなかったんでしょうねぇ。

2003年4月27日

広島太郎

 降格チーム同士の最初の対戦となったJリーグディビジョン2第7節、サンフレッチェ広島戦は、開始早々と後半ロスタイムに1点ずつを取られて0-2の敗戦となりました。
 っつーことで負けちゃいましたけど、いいゲームでしたね。主審のジャッジもさすがに岡田さんだけあって首をかしげるような判定はありませんでしたし、カードも両チーム1枚ずつの2枚だけというクリーンな試合。ホームとはいえJ2首位をひた走る広島を相手にほぼゲームを支配していましたし、同じ負けでも開幕頃のゲーム内容と比べると内容は雲泥の差があります。まぁ、そんな余裕があるかどうかはさておき、進むべき道は間違ってないのではないかと思いますよ。
 それでも今季初めて完封負けを喫した通りやっぱり広島の守備は堅かったですし、2000年の札幌がそうだったように、こういう試合でもモノに出来てしまうのが「強い」チームなんでしょうね。札幌は俺王様や砂川を欠き、今野まで負傷退場してしまったこともありますが、それでも広島のほうが上手だったと言うしかないでしょう。
 まぁそんな感じで今のところはあまり注文はつけませんが、選手のお呼び出しを申し上げます。ユースの鈴木智樹くん。ユースの鈴木智樹くん。大至急トップチームに来てください。オレがお呼びです(←意味なし)。

 何と広島戦観戦記即日アップだゴルァ。火曜日には鳥栖戦が控えてるんで。

2003年4月29日

3連敗

前節ホームで広島に敗れた札幌は今節、鳥栖スタジアムに乗り込んでサガン鳥栖とのアウェイ戦となりましたが、現在J2最下位のチームに1-0で敗北。2試合連続の無得点はちょっと重症かな、と思いつつ、考えてみれば俺王様、砂川、今野という、主力の中でも最重要人物からいなくなっていった現在の札幌のメンツを見てみると、結局昨季J1で圧倒的な弱さを見せつけていたメンツとほとんど変わっていないわけですから、こういう結果になるのも致し方ないと言えば致し方ないです。ホベやベットを「持ちすぎだ」と批判する声もありますが、周りがアテにならんのですからブラジル人だけの問題じゃないでしょう。というよりは、昨季から指摘されていた「声が全然出てない」のがそういうところに現れてるんじゃないですか。ボール保持者に対してコーチングやアピールがあるようには見えないですし、意思疎通が不足してるならしてるで、試合中に何とかしようという試みも見られないのも寂しいですね。
 今節行われたJリーグ全試合中、3点以上取ったチームはやたら元気な崔龍洙(髪型が営業マン)のいるジェフユナイテッド市原だけだったように、中2日の試合はどのチームもコンディション的にキツかったでしょうし、ましてや北海道とは気候的、距離的に相当差のある九州まではるばる出張ってのアウェイゲームとなった札幌が、思うように身体が動かないのはわかりますが、どんなに身体が重くとも声を出すことは出来るはず。あうんの呼吸で何とかなるようなメンツだったり、みんなが元気なときならともかく、こういったタイトなゲームではその辺りをきっちりしてかないと、勝てるものも勝てんですよ。
 つうか、うちはレアル・マドリーとかマンチェスター・ユナイテッドじゃないですから、弱いのはしょうがないです。多少ミスがあっても騒いだりしません。今の財政事情で補強しろとか無い物ねだりはしませんし、勝点計算とか負け数計算とかもオレの仕事じゃないですし、そもそもJ1昇格なんてのもオレにとっては大した問題じゃないです。はっきり言えばどうだっていい。ただ、楽しんでサッカーやってほしいんですよ。それが一番難しいかもしれませんけどね。

 それはそれとして鳥栖戦観戦記出来ました。

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